ついに放送日が決定した、テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編。放送日は2023年4月9日です。今回は、そんな刀鍛冶の里編の、話数構成について予想していきたいと思います。今回はアニメ1話・2話についてです。ここなの研究所では、アニメ刀鍛冶の里編は「全11話の1クール」と予想しており、そちらに沿って予想をしていきます。
アニメ刀鍛冶の里編 1話 原作漫画98話~101話(4話分)
アニメ刀鍛冶の里編1話は、原作漫画98話~101話の4話分の内容となり、初回1時間スペシャルでの放送です。1話はワールドツアー上映にて既に内容が明らかになっており、ここから大きな変更点はないでしょう。
冒頭は、遊郭での激闘の直後から始まります。隠の後藤が意識を失う炭治郎たちを見つけ、その後「上弦集結」の場面へと繋がっていきます。
上弦集結
上弦集結では、猗窩座が無限城を移動するシーンから始まります。アニメ刀鍛冶の里編1話では、無限城の壮大なスケール感が話題となりました。無限城はひとつの城というわけではなく、いくつもの建物が立ち並ぶ、まさに異空間。
無限城については謎が多く、今回の壮大なスケール感によって、より一層「無限城決戦編」が楽しみになりました。そして、集結する上弦たち。集結した上弦メンバーは、猗窩座・童磨・玉壺・半天狗・黒死牟。上弦は六体いるはずですが、上弦の陸である堕姫と妓夫太郎が倒れたことにより、今回は五体のみの出席となりました。
そもそも猗窩座の発言からすると、上弦が集結されるのは「上弦が誰か殺されない限りない」とのこと。およそ113年振りの上弦集結です。上弦集結では玉壺・半天狗・鳴女・黒死牟の声優が新たに明らかになり、それぞれまさにイメージ通りの声質に、今後の上弦の活躍にも期待が懸かります。
そして、鬼舞辻無惨の登場です。無惨の目的は「産屋敷家の壊滅」と「青い彼岸花を手に入れること」。産屋敷家を壊滅させることにより、鬼狩りもろとも壊滅させる狙いがあります。青い彼岸花に関しては、手に入れることで太陽の克服を狙う。どちらも自分の環境が脅かされることがない、不変を手に入れるためのものです。
無惨は上弦たちに対して、何百年も二つの目的が達成できないことに、苛立ちを覚えていました。とはいえ、何百年も待っている無惨は結構気が長いとも言えます。無惨は脅しという名の叱咤激励を行い、上弦のやる気を再度駆り立てます。
そこで玉壺から「とある情報を得た」との発言が。無惨は「確定していない情報を嬉々として伝えようとするな」と玉壺の頭をもぎとります。そして「情報が確定したら玉壺・半天狗は其処に迎え」と言い、無惨は無限城をあとにします。
これにて上弦集結は終了。猗窩座と童磨とのいざこざや、黒死牟の絶対王者感など、見どころ満載の上弦集結です。
誰かの夢
続いては「誰かの夢」のシーンに入っていきます。ワールドツアー上映で公開された、刀鍛冶の里編1話のタイトルは「誰かの夢」でした。なぜここがタイトルなのかというと、1話の最後のシーンと関係があります。
刀鍛冶の里編1話は、霞柱・時透無一郎と、刀匠見習いの小鉄が言い争うシーンで終わりを迎えます。そこで炭治郎が縁壱零式を見つけるという、アニメオリジナルシーンも挿入されていました。原作では、縁壱零式の登場はもう少し後になります。
縁壱零式を見た炭治郎は、その人物像をどこかで見たことがあると感じます。ここが1話の「誰かの夢」と繋がっているのです。ここは予想外でした。てっきり1話のタイトルは「刀鍛冶の里」あたりになるのだと思っていましたから。
「誰かの夢」は、上弦集結に初登場した黒死牟と、夢に出てきた人物が同一人物なのではないかという、そう錯覚させるような伏線があります。黒死牟の後ろ姿と、夢の人物の後ろ姿がそっくりだからです。この謎については今後明らかになる部分です。
夢の中の剣士は「自分には価値がない」と言い、それに応えるのは炭治郎そっくりの人物。この二人の関係性はどういうものなのか。どうして剣士は「自分には価値がない」と感じているのか。この謎も後々明らかになる、とても深い話と繋がっています。
そして涙を流しながら「誰かの夢」から目覚める炭治郎。誰かの夢というのは「炭治郎が見た夢」でした。そして、夢の中の人物が今後重要な意味を持つ人物であるということ。その重要人物そっくりの人影が、1話の最後に出てくる。タイトルの意味を探ると面白いものがあります。
いざ行け里へ!・内緒話
原作漫画98話~99話にかけて「上弦集結」「誰かの夢」と描かれていきます。そして原作漫画100話「いざ行け里へ!」、101話「内緒話」へと続きます。
100話では、遊郭編の激闘の後日談が描かれます。かまぼこ隊がそれぞれ目を覚ましていく中、最後に目を覚ましたのは炭治郎。任務に復活していく善逸や伊之助に対し、炭治郎は一足遅れて回復訓練に勤しみます。
そして、炭治郎の刀の話題に。刀は遊郭編で刃こぼれをしており、刀匠に研いでもらわなければなりません。炭治郎の担当は鋼鐵塚蛍。その鋼鐵塚は、不吉な手紙を炭治郎によこしていました。「お前にやる刀は無い」。明らかに激怒している鋼鐵塚。
蝶屋敷の三人娘は、炭治郎に刀鍛冶の里へ行くよう提案。そうしていよいよ、刀鍛冶の里へ炭治郎が乗り込みます。お館様の許可を得て、隠を乗り継ぎ辿り着いた刀鍛冶の里。里で炭治郎は、真っ先に温泉の匂いを感じ取ります。その温泉にいたのは、恋柱・甘露寺蜜璃でした。
そして原作漫画101話へ突入。アニメ刀鍛冶の里編1話のラストです。里の長である鉄地河原鉄珍と話をし、その後に甘露寺蜜璃と対面。蜜璃の大食いシーンや、鬼殺隊に入った理由などが描かれます。
そして、温泉では不死川玄弥と再会し、温泉に沈められる炭治郎。そうして、刀鍛冶の里編の主要メンバーが続々登場する中、アニメ刀鍛冶の里編1話のラスト、いよいよ霞柱・時透無一郎の登場です。
無一郎は、刀匠見習いの小鉄と何やら言い争いをしている様子。言い争いとは言っても、無一郎はいたって冷静。鍵をよこせと言うばかり。そんな二人を発見した炭治郎。二人の後ろにはもう一人の人影が。その姿は、炭治郎が見た夢の人物とそっくりの人影です。
謎が深まる、アニメ刀鍛冶の里編1話。絶妙な終わり方により、2話へと繋がっていきます。
アニメ刀鍛冶の里編 2話 原作漫画102話・103話(2話分)
ここからは完全な予想です。アニメ1話は1時間スペシャルということで、原作漫画4話分のボリューム。アニメ2話からは通常30分の放送として、1話の半分の、原作漫画2話分あたりになると予想できます。ただ、これは一概には言えず、回によっては変動するでしょう。
ここでは、アニメ刀鍛冶の里編2話を、原作漫画102話・103話の内容と予想します。アニメ2話は原作102話、霞柱・時透無一郎と、刀匠見習い・小鉄との言い争いから始まります。鍵を渡せと言う無一郎に、渡さないと言う小鉄。とうとう無一郎は、力づくで鍵を奪取しようとします。
様子を見ていた炭治郎は、たまらず間に入ります。子供相手に暴力はいけないと、無一郎の腕をつかむ炭治郎。しかし、無一郎の腕はびくともしません。炭治郎よりも細い腕、小さい体のはずの無一郎の腕が、びくともしない。これは呼吸によるものでしょう。
そして、炭治郎にも手をあげる無一郎。無一郎は「柱の時間と君たちの時間は、まったく価値が違う」と言い、早く鍵を渡せと続けます。無一郎の言うことは正しい。しかし、あまりにも残酷すぎる。
無一郎は過去の影響により、人への配慮という心を持ち合わせていません。それがたった二か月で柱になれた所以でもあるのでしょう。人としての心を捨て、ただただ強くなることに特化した。それが時透無一郎。これから先、どのような人物に育っていくのかが見ものです。
結局、鍵を力づくで奪い取った無一郎。その鍵とは、戦闘用からくり人形・縁壱零式の鍵でした。縁壱零式とは、鬼殺隊士の訓練用に造られた絡繰人形です。アニメ1話の最後に出てきた人影が縁壱零式であり、小鉄の先祖が造ったものです。縁壱零式の姿が登場することにより、原作漫画103話へと続きます。
縁壱零式
原作漫画103話では、縁壱零式の正体や、時透無一郎の人物像について明らかになっていきます。まずは縁壱零式について。縁壱零式には腕が六本あります。腕が六本ある理由は、モデルとなった剣士に所以があります。モデルとなった剣士の動きを再現するためには、腕が六本必要だったのです。それほどまでに強い剣士だったということ。
その剣士とは、戦国時代に実在した剣士。300年以上前の剣士です。縁壱零式はものすごい技術で造られた絡繰人形なので、一度壊れてしまうと小鉄には直すことができません。それが小鉄が鍵を渡せなかった理由。
そして、そんな腕が六本もある縁壱零式と、対等に戦っているのが時透無一郎。鍵を使って縁壱零式と戦っています。炭治郎は、性格には難ありな無一郎を、強さでは認めている様子。そこへ無一郎の鎹鴉が、無一郎の強さについて言及します。
「無一郎は日の呼吸の使い手の子孫」。鎹鴉はそう言います。日の呼吸とは、始まりの剣士が使っていた呼吸。つまり無一郎は、始まりの剣士の子孫だということになります。しかし、無一郎が使うのは霞の呼吸。日の呼吸ではありません。炭治郎はそこに疑問を抱いていました。
そして炭治郎は気づきます。縁壱零式の姿は、自分が夢の中でみた人物の姿と同じ。ますます深まる謎。小鉄はそれを記憶の遺伝と言いますが、無一郎の鎹鴉は違うと言います。そんな話をしている中、とうとう無一郎と縁壱零式の戦いは決着を迎えます。
破壊されていく縁壱零式に、目を背ける小鉄。無一郎は縁壱零式の腕を破壊し、その手にあった刀を持って去っていきました。無一郎は戦いの中で刀が折れてしまったため、縁壱零式の刀を持って行ったのです。
動かなくなってしまった縁壱零式。呆然とする小鉄。もう小鉄には、縁壱零式を直す術はありません。降りしきる雨の中、炭治郎はまだ縁壱零式が動くか確認するよう、小鉄を促します。手を尽くした結果、なんと縁壱零式は再び動き出します。
どこにその原動力があるのかは不明です。腕が五本の縁壱零式は復活。ここで小鉄も覚醒します。「無一郎よりも強くなってください」。そう小鉄は言いました。ここから炭治郎への地獄の特訓が始まります。ここでアニメ2話は終わりです。
まとめ
アニメ刀鍛冶の里編1話は、原作漫画98話~101話(合計4話)
アニメ刀鍛冶の里編2話は、原作漫画102話・103話(合計2話)
以上が僕の予想です。1話は「上弦集結」「誰かの夢」「遊郭編の後日談」「刀鍛冶の里へ突入」と、イベント盛りだくさん。2話は「縁壱零式」「時透無一郎の強さの秘密」「誰かの夢と始まりの剣士」について言及がありました。謎が明らかになる度に、ますます謎は深まるばかり。
ここから先のアニメについても、続いて予想していきます。また、各話数の深掘りポイントも記事にしていきます。鬼滅の刃を深く知るためにも、アニメを観る面白さを増すためにも、ぜひ続いての記事もご覧ください。それでは今回はこのあたりで。