テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編10話が、もう間もなく放送です。9話で霞柱・時透無一郎と上弦の伍・玉壺とのバトルが終結。刀鍛冶の里編の残す敵は、半天狗のみとなりました。
ここから一気にクライマックスまで駆け抜けます。6月11日の10話、6月18日の11話で完結予定。あと10日もありません。遊郭編の時の寂しさが繰り返される。
今回の刀鍛冶の里編は、ワールドツアーと称して世界中で鬼滅の刃の映画が公開されました。無限列車編は45か国、今回のワールドツアーは100か国弱。世界にも段々と広がっていっている。
刀鍛冶の里編が終われば、次は柱稽古編・無限城決戦編へと続きます。劇場版かテレビアニメか、どちらにせよ大盛況を迎えることは間違いなし。思えば既にコミックスは14巻までを消化。23巻完結なので、後9巻分しか残されていません。
ここまで長かったようで短かった。完結まであと何年かかるのかもまた考えたい。皆さんの意見もコメント欄でお待ちしております。
ということで今回の本題。アニメ10話の先取り解説です。いいねとチャンネル登録・共有ボタンもプッシュ。では参ろう。
アニメ9話
決着
まずは9話をざっとおさらい。悪口合戦から始まった、時透無一郎と玉壺の戦い。壺を馬鹿にされたことで激怒した玉壺が、血鬼術・一万滑空粘魚を繰り出す。無一郎はそれを霞の呼吸・月の霞消で迎え撃ち、一万匹すべての魚を斬ってのける。
魚の体から放出される経費毒。無一郎は霞の呼吸・霞散の飛沫により弾き飛ばします。そして玉壺の頸を狙う。しかし、玉壺はここで脱皮。真の姿へと変化する。全てを魚に変化させる神の手。金剛石よりも硬い鱗で覆われた体。一撃喰らえば終わりのデスゲームが始まる。
玉壺は必殺の血鬼術・陣殺魚鱗で無一郎に襲い掛かる。無一郎はこれを霞の呼吸・朧により迎え撃った。そして決着。霞に巻かれた玉壺は、手も足も出ないままに頸を斬られる。神の手の能力が最強と思われた玉壺。何ともあっけない最期だった。
上弦の玉壺を一人で打ち破った無一郎。しかし毒の影響は大きく、ここで戦線離脱してしまう。小鉄は生きており、鋼鐵塚はまだ刀を研いでいる。無一郎編が終了し、場面は炭治郎達のバトルへと移り変わる。
強すぎる憎珀天
アニメ7話で、憎珀天の頸を斬ると言ってのけた炭治郎でしたが、現実は厳しい。憎珀天の強力な能力に為す術がない状態。
まずは空中戦。木の龍・石竜子の射程を、得意の戦術眼により看破する炭治郎。石竜子の頭は計五本。伸びる範囲は66尺、つまり一本20メートル。
炭治郎はヒノカミ神楽・碧羅の天を繰り出そうとする。しかし、ここで憎珀天が左から二番目の太鼓を叩き、空喜が使っていた超音波を繰り出す。威力と範囲が空喜とは比べ物にならない。炭治郎は鼓膜が破れ、目が回っており立ち上がることができない。
そして追撃。憎珀天は左から三番目と四番目の太鼓を叩く。なんだかリズムゲーみたいで面白い。繰り出されたのは可楽の爆風。炭治郎は足の骨をやられてしまう。
さらに雷撃も放つ憎珀天。左から五番目・二番目と太鼓を叩いた。憎珀天は喜怒哀楽の特殊能力を全て使える。空喜の超音波、可楽の爆風、積怒の雷撃、そして哀絶の刺突に似たような技も繰り出してくる。
炭治郎が回復の呼吸を使う暇もない程、憎珀天は全力で攻撃を仕掛けてくる。縁壱零式との修行で会得した「攻撃予知」があっても、疲労とダメージで体がついていかない。
炭治郎は一旦、石竜子の射程である20メートルの距離を置く。しかし、石竜子は口から別の石竜子を出すことで射程を伸ばしてきた。小さい石竜子に腕を掴まれ、そのまま本体に喰われてしまう炭治郎。
喰われたものの、消化するような能力はない。石竜子は体内の質量により炭治郎を押し潰そうとする。玄弥と禰豆子も石竜子に捕まっており、助けに行くことができない。絶体絶命。
恋柱・甘露寺蜜璃
ここで甘露寺蜜璃が登場です。石竜子をズバズバ斬っていく。さすが柱といったスピード。あっという間に一本の石竜子を崩し、間一髪のところで炭治郎を救出。
蜜璃の第一声は「きゃあ」という叫び声と共に「すごいお化け、なあにアレ」。憎珀天の石竜子を見てお化けと呼んだ。また、ここで憎珀天は蜜璃を柱だと認識している。
蜜璃は炭治郎に対し「休んでていいよ!頑張ったね、えらい!」と言う。しかし炭治郎は鼓膜が破れており、蜜璃の声は聞こえていない。蜜璃が来ると どうもコミカルチックになっていく。
戦いに来る前は「頑張るぞ」と張り切っていた蜜璃。ここでも人助けの喜びがむき出しの状態。「後は任せてちょうだい」と言いながら、憎珀天に向かって突進していく。炭治郎のアドバイスは耳に入っていない。
宇髄天元よりも速い技のスピード。蜜璃だからこそできる アクロバティックな剣技。新体操のリボンのように扱う刀は、やはり伸びている。この刀、鬼の頸を斬れる刀でありながら、しなる上に伸びている。さらには石竜子の頭を掴むという離れ業もやってのけた。本当に何なんだこの刀は。
ここでアニメ9話は終了。原作とは少し違う展開。原作では蜜璃と憎珀天の会話が先にあり、憎珀天が「黙れあばずれ」と言い蜜璃が傷つくシーンがありました。そして先制攻撃は憎珀天でした。
しかしアニメでは、蜜璃が先に突進していく流れ。もしかして「黙れあばずれ」がカットされているのか。あばずれが良くないのか。そうも思いました。いやしかし、おそらく次週で二人の会話が挿入されるはず。このお笑いシーンをカットすることはないと思います。
アニメ10話
アニメ10話の始まりは、一旦戦いが落ち着いた後、原作通り蜜璃と憎珀天の会話があると思います。そして、黙れあばずれと言われて蜜璃が傷つく中、憎珀天は狂鳴雷殺を繰り出す。対して蜜璃は恋の呼吸・参ノ型「恋猫しぐれ」で応戦。憎珀天の攻撃自体を斬ってのける。
攻撃を斬るってどういうこと。これがアニメではどのように描かれるのか。要注目。またここで炭治郎が「もんげー」と言っているのにも注目です。
そしてここから、原作では蜜璃の刀の説明に入っていく。これはナレーションのためカットされるかも。そういえば無一郎の朧のナレーションもなかった。
戦いは急激に加速。太鼓の達人ばりの憎珀天の連打。ここのアニメーションも期待が懸かる。ドンドンドドンという音と共に、蜜璃は恋の呼吸を連打しながら石竜子を斬っていく。相変わらず攻撃を斬っているシーンもある。これは哀絶の刺突。
そして憎珀天は最強の技、血鬼術・無間業樹を発動。大量の石竜子による広範囲の飽和攻撃。対して蜜璃も負けてはいない。恋の呼吸・伍ノ型「揺らめく恋情・乱れ爪」により、広範囲を斬り刻む。
蜜璃優勢。凄まじい速度で憎珀天に詰め寄り、頸に刀を巻いて斬る寸前。しかし、頸を斬られても死なない憎珀天は、焦ることなくカウンター。判断を間違えた蜜璃。狂圧鳴波を至近距離でまともに受けてしまった。
一時意識を失う蜜璃。本来なら肉の形を保てない程の攻撃。蜜璃はそれを特異体質により凌いだ。憎珀天は、質の良い蜜璃の肉を喰らいたいと考える。そしてトドメの一撃を浴びせようとする。ここで流れる蜜璃の走馬灯。
甘露寺蜜璃の過去
甘露寺蜜璃は現在19歳。走馬灯では2年前の回想が流れた。怪力・大食い・ピンクと緑の髪色。これらを理由に17歳で見合いが破談。
「君と結婚できるのは熊か猪ぐらい。髪色が子供に遺伝したらと思うとゾッとする」。見合い相手はそう言った。確かにその気持ちは分からないでもない。この男の声優にも注目。どうせ鬼滅だし、すごい人を用意しているのだろう。
蜜璃は特殊な体質を持つ。まず怪力。筋肉の密度が常人の八倍。通称・捌倍娘。一歳二か月の頃、15キロの漬物石を持ち上げた。
そして、常人の八倍もある最低限の筋肉を維持するため、蜜璃は大食いにならざるを得なかった。一食が相撲取り三人分以上。食費はとんでもない事になる。これも見合いを断られた理由にあるだろう。
そして、ピンクと緑の髪色。好物の桜餅を、八ヶ月間 毎日百七十個食べたことで髪色が変化した。ちなみに、瞳の色も緑色に変化した模様。一度誰か試してみてほしい。本当に髪色と瞳の色が変化するのか。
以上の特異な体質から 見合いが破談した蜜璃は、結婚するため「これらを隠さなければ」と思うようになる。髪を黒く染め、大食いを控え、力が弱いふりをした。そんな蜜璃を家族みんなが心配していた。
そして、自分を隠した蜜璃を知り、結婚したいという男が現れる。しかし、それは偽りの自分に対しての求婚。迷う蜜璃。「一生自分を隠して生きていくのか。これでいいのか」。
「いっぱい食べるのも力が強いのも、髪の毛の色も全部自分なのに、私は私じゃない振りをするのか」。「私らしく人の役に立てることがあるんじゃないのか」。「ありのままの私を好きになってくれる人はいないのか」。自問自答は続く。そして出た結論。「こんなのおかしい」。
ここで蜜璃の意識が戻る。憎珀天に頭を殴り潰されようとした時、間一髪で炭治郎達に助けられた。炭治郎は言う。「甘露寺さんを守る。一番可能性のある人。希望の光。この人さえ生きていてくれたら絶対勝てる」。
その言葉を聞いた蜜璃は覚醒。憎珀天の雷撃による追撃を、これまた全て斬った。「仲間は絶対死なせない。鬼殺隊は私の大切な居場所」。蜜璃はそう言った。
蜜璃にとって、鬼殺隊だけが自分らしくいられる居場所。家族以外の他人が認めてくれた。お館様は蜜璃のことを「神様から特別に愛された人」と称した。自分の強さを誇りなさいと。悪く言う人は君の才能を恐れ、羨ましがっているだけだと。
鬼殺隊では強さこそが全て。どれだけ性格に難があろうと 容姿が変わっていようと、鬼を滅する気持ちと強さがあれば認められる。鬼殺隊ではその強さを尊敬され、助けた人達からは 涙を流しながら感謝された。蜜璃は、丈夫に産んでくれた親に感謝できるようになる。
ここでプチエピソードとして、蛇柱・伊黒小芭内が蜜璃に靴下を送るシーンがある。原作だとサラっと流れていくシーン。アニメでの描写に注目。
甘露寺蜜璃が覚醒した本当の理由
蜜璃は柱になってからも、まだ心の奥底で自分を偽っていた。これだけ強くなっても、まだ自分を抑えていた。これには理由がある。
蜜璃が鬼殺隊に入った真の目的は「添い遂げる殿方を見つけるため」。また柱になったのは「自分より強い結婚相手を見つけるため」。
見合いを断られたトラウマが残っていた蜜璃は、無意識に力を抑えてしまっていたのです。本気で戦えば きっと誰も寄ってこないと思っていた。せっかく伊黒小芭内という気になる人を見つけたのに、またここで失敗してしまう。そういった意識が蜜璃の力を抑えさせていた。
しかし、後輩に助けられてしまったことで蜜璃のリミッターは解除される。死の淵を見たことも要因の一つ。自分を偽ったまま勝てる相手ではないと 本能が認識した。
今までとは明らかに表情の違う蜜璃。コミカルな様子は消え失せている。そして蜜璃は痣を発現する。炭治郎や無一郎が毒の影響で発現したのに対し、蜜璃は熱すぎる想いによって発現した。これは恋の呼吸だからこそ成せる業。
ここが蜜璃の一番の見せ場。原作では何本か確認できないけれど、五本以上の石竜子を相手に憎珀天を足止め。作画に期待が懸かる場面。五本以上の石竜子の頭に加え、それらが発する雷撃などの特殊能力。これらを全て防ぎ、炭治郎達を守っているのです。
時透無一郎に比べて 活躍が薄いと感じる蜜璃だけど、実はすごいことをやってのけている。炭治郎・禰豆子・玄弥の三人でも全く歯が立たなかった憎珀天の石竜子を、たった一人で抑えきっているのですから。
しかし、人間には体力の限界がある。憎珀天は蜜璃の体力切れを狙うため 怒涛の攻撃を続ける。炭治郎達は、蜜璃が憎珀天を抑えている間に本体の頸を狙う。そして玄弥も覚醒の時を迎える。
不死川玄弥の鬼喰い
玄弥の鬼喰い。とてつもない咬合力と、鬼の力を自分のものにできる特殊な消化器官。それらにより、玄弥は短時間の鬼化を可能にした。身体能力が低く呼吸も使えない玄弥が、柱に近づくための苦肉の策。
強い鬼を喰えば、それだけ玄弥も強くなる。上弦の肉なら相当だろう。ここで炭治郎が、玄弥のお腹の心配をしているのが少し笑える。
アニメ10話のクライマックス
炭治郎達が狙っているのは、憎珀天が最初に本体を隠した箇所。玄弥が喰ったことでその木は倒れる。枝の鞭による妨害を、禰豆子は爆血で援護する。そして炭治郎のヒノカミ神楽・炎舞によって本体のいる場所を斬る。
しかし、半天狗本体は既に外に逃げていた。匂いによりすぐに感知する炭治郎。本体を見つけた炭治郎は逃げるなと叫ぶ。「貴様」、「責任は必ず取らせる」。炭治郎が言ったその言葉により、半天狗はある人物を思い出す。
お奉行さま顕現。声優は誰なのか。陰の人気キャラクター。11話で全貌が明らかになる。逃げる半天狗。追い詰める炭治郎達。ここで10話は終了していくと予想。コミックス14巻のちょうど終わり部分です。
まとめ的なもの
アニメ10話のタイトルは「恋柱・甘露寺蜜璃」。蜜璃の回想と痣の発現がメインの回。しかしながら、玄弥の鬼喰いも相当なインパクトを残している。そして、最後のお奉行様の登場。原作ファンならお奉行様に一番期待していると言っても過言ではない。
見合いを断った相手の声優と、お奉行様の声優。コアなファンならではの注目ポイント。そしてアニメ10話が終わると、いよいよ11話の情報が公開される。11話が最終話になるのか。タイトルは何なのか。放送時間は何分なのか。
もうすぐです。もうすぐアニメ10話です。何度も言うけど、ここまで長かったようで短かった。4月9日から始まった放送は、今日で約2か月が経ちました。もっと観ていたい。このおあずけ感もいいのかもしれない。そして、適度に次の章が放送されていく。これもいいのかもしれない。
ということで、今回の記事は以上となります。いいねとチャンネル登録・共有ボタンもプッシュ。それではまた。