みなさんこんばんは。昨日のテレビアニメ版・無限列車編。もう見られましたか?僕は盛大に考察を外し、しばらく立ち直れそうにありません。というのは冗談で、すごく良かったです。
良いところがありすぎて、一つずつ順を追って語っていきたいと思います。
まずは冒頭。切り裂き魔に襲われる車掌。そして行方不明者の張り紙。そこから謎の青年が、煉獄杏寿郎のいる蕎麦屋へと入っていきます。
蕎麦屋の看板の上にいるのは、煉獄杏寿郎の鎹鴉である要です。この要、映画で杏寿郎が亡くなった後に泣いていた姿が印象的でした。
そして謎の青年について。この青年、何か重要な役割を担うかと思いきや、煉獄さんの話し相手をするだけという、ある意味重要な役割を担う、名前も分からない隊士でした。
柱に状況を報告にきていることから、階級は上の方であると考えられます。おそらく鬼殺隊の最高位である甲の隊士でしょう。
そして、渋い蕎麦屋のおやっさん。そこから始まる飯テロ。この作画は素晴らしい。今日は蕎麦とかき揚げがよく売れることでしょう。僕もこれから蕎麦とかき揚げを食べに行ってきます。
そして、トミとふくという新キャラクター。これまたいい味を出しています。ふくの声優を演じられたのは水瀬いのりさん。トミは井上喜久子さん。さすがは鬼滅といった豪華声優陣。他にも、マニアにはたまらない起用が盛りだくさんとのこと。
ふくは鬼の存在を知らず、鬼の存在を否定。トミは過去に鬼に襲われたところを、煉獄槇寿郎に助けてもらった経験があります。これがすごくいい演出でした。
一体煉獄槇寿郎という男は、どこまで株を上げ続けるのか。原作では炭治郎との一悶着のあとに改心。最終決戦ではお館様の警護を務め、さらには伊黒小芭内の命の恩人でもありました。
そしてここにきて、トミとふくの母親を助けていた過去が明らかに。20年前ということなので、杏寿郎が生まれて間もない頃のことです。刀に悪鬼滅殺と書かれていることから、すでに柱であった槇寿郎。年齢は推測するに25歳前後。
当時は杏寿郎の弟・千寿郎はまだ生まれていませんが、妻の煉獄瑠火は存命。槇寿郎は堕落しておらず、当時は杏寿郎に負けず劣らずかっこいい男だったのでしょう。この頃の煉獄槇寿郎外伝が見たい。
原作では徐々に槇寿郎のかっこよさが分かってくるのですが、アニメでは先に槇寿郎のかっこよさを持ってくる、とても嬉しいサプライズ。
アニメ勢の人はこれを見た後に、遊郭編で堕落した槇寿郎と出会うのです。これも計算された演出なのでしょうか。すばらしい。
そして、煉獄杏寿郎が父の偉大さに気付かされる瞬間。これまたいい演出。おそらく杏寿郎は、各地でこういった話を耳にしていたのではないでしょうか。槇寿郎が助けた人達から感謝の言葉を。
その度に、杏寿郎は槇寿郎を誇りに思い、例え父が堕落しているとしても、父を尊敬し続けることができたのでしょう。深すぎる。
そして、今回の敵役である鬼について。いかにも猗窩座を意識したような、入れ墨のような模様が体にある鬼。猗窩座とは似ても似つかぬ小物感はありますが、手の再生スピードが意外に早かったのが気になりました。
足首を斬られた時はすぐに再生できていなかったので、やはりそんなに強くない鬼だとは思います。血鬼術というか能力は、光りながら走るというもの。
確かに足は速そうですが、切り裂き能力としてはイマイチなのでしょう。栄養豊富な女性を痛めつけておきながら喰っていないという、鬼としては致命的なミスも犯しています。
おそらく猗窩座と同じように元罪人で、性格の悪さを見込まれ無惨に鬼にされたのでしょう。元々切り裂き魔だったのかも。
入れ墨も中途半端ですし、半天狗や猗窩座のような成長は見込めず、いずれは誰かに殺される運命にあった鬼だと思います。
そして最後は、煉獄杏寿郎について。まずは名言。煉獄さんの語る言葉は、ストレートに心に刺さります。煉獄さんが感謝の言葉を投げかける時に、トミとふくがぽかんとしているシーンがあります。
まさか目の前の奇抜な髪をした男から、そんなことを言ってもらえるとは思いもしなかった、というような表情です。これはよくわかります。
読者としても、まさかこんないい言葉をさらっと言うとは思いもしません。いい意味で期待を裏切られます。そして気持ちのいい言葉選び。今回僕が気に入った名言はこちら。
「あなた方は、暗いうちから準備して、我々のために弁当を売りに来てくれるのだな。実にありがたい」
「そのような人々が傷つけられることは、決してあってはならない」
「俺の知る人々が真心こめて作った弁当だ。聞き捨てならん」
「そうはさせん。癒しがたき心の傷も、我々が長い時間をかけて、手当てしていく」
「父と同じように、あなたをお守りできたこと、光栄です」
「いや、それでいいんだ。鬼を知らず、遭遇もせず、それで天寿を全うできるなら、それが一番だ」
今回は、煉獄さんが盛大に笑うシーンもあり、煉獄さんのセリフもたくさんありました。弁当を全部買い取る粋なところも好きです。
そして、なんといっても今回の見どころ。煉獄槇寿郎と姿が重なるシーン。刀をしまう所作全てが、父の槇寿郎と重なる瞬間。
炎を払い、鞘を前に出し、刀をそっとしまう。柄をそっとなで、頭に手を添える。なんとも美しい立ち姿です。
もっと戦う杏寿郎や槇寿郎が見たい。杏寿郎に関しては、特別読切や外伝もあるので、そちらもアニメ化されたらと思うと鳥肌ものです。槇寿郎の外伝もぜひアニメで観てみたい。
そしてそして、煉獄杏寿郎と、トミとふくが別れるシーン。ここが何とも言えない。最後に杏寿郎が言ったのは「あなた方のことは、父に必ず伝えます。喜ぶことでしょう。ではお元気で。また会いましょう」
ここから杏寿郎が、父に伝えることも、トミとふくと再会こともありません。これが最後の別れになるのです。そして、杏寿郎が最後に口にした食べ物が、煉獄親子で救ったトミとふくの牛鍋弁当なのです。本当に何とも言えない。
しかし今回の作品は良かった。正直1回目に観た時は、考察ばかり気にして話に集中できませんでした。2回目に観た時に、あらためて煉獄さんのすごさ、かっこよさ、槇寿郎と重なるシーン、トミの涙に感動しました。
これから毎週、新しい感覚で無限列車編を観ることができそうです。もしかしたら、今後も新しい追加要素があったりするのかも。ちょっとだけ期待しちゃいましょう。
歌に関しては今回はおあずけとなりました。次回に期待しましょう。というわけで、みなさんは今回のテレビアニメ無限列車編、いかがでしたでしょうか。
テレビで見たりなかったという方は、Amazonプライムで何回でも観れます。説明欄にリンクを貼っておきます。
今回は以上となります。また次回お会いしましょう。今度はゲームが待っています。僕はSteamで買いました。ゲームでも無限列車編を追体験したい。楽しみが目白押しです。
ということで、それではまた。