テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編。待ちきれない。もうすでに鬼滅ロス。とはいえ、日本では様々なイベントが行われていきます。私が注目しているのは、映画村コラボの第四弾。京都の東映太秦映画村で開催されるコラボイベントです。
コロナが本格的に明けてからの開催ということで、びしょ濡れ必須の水かけイベントもあるそうです。興味のある人は調べてみてください。
柱稽古編の放送日についてですが、どうやらオリンピックイヤーも関係しているようで、2024年7月説はないかもとのこと。年内中なら嬉しいけれど、2024年4月、もしくは2024年10月以降の可能性も。
ということで今回の本題は、柱稽古編のアニオリについて。原作を元に考えると、合計12話分ということから、アニメにすると6話分が妥当。しかし、6話で1クールは構成が難しいとのことで、10話ぐらいは確保するのではないかとの声がありました。
今回は、アニオリを追加するとして、どのようなアニオリが盛り込まれていくのかについて、考えていきたいと思います。まだまだ鬼滅の刃は終わっていません。今のうちにチャンネル登録・いいねと共有ボタンもプッシュ。では参ろう。
鬼滅の刃 柱稽古編
柱稽古編は、亡くなった煉獄さん以外の柱が一挙に登場する章。クライマックスである無限城決戦・最終決戦の前の、最後の平穏なひと時。箸休め的な章となります。
柱好きにとっては、柱の様々な掘り下げがある最高の章。ただ、戦闘シーンが一切ないことから、物足りないと感じる人もいるでしょう。しかし、鬼滅の刃が好きな人であれば、柱はもちろん好きなはず。誰が見てもおもしろいのは間違いない。
柱稽古編は原作128話~139話と、多くても12話分のボリューム。これは無限列車編の13話分と近い数字です。アニメ無限列車編は、7話完結でした。なので、柱稽古編は多く見積もっても6話~7話が妥当。
ただ、柱稽古編は戦闘が無い分セリフが多いので、その分進行スピードも遅いと考えられます。そのため、原作通り忠実に再現した場合、8話・9話あたりまでは引っ張れるのではないでしょうか。
問題は、アニメの1クールを使って、8話という中途半端な話数にするのかどうか。仮に2024年4月7日から始まったとして、8話完結だと終わりは5月の26日まで。9話完結だと6月2日まで。これでは少し足りないような印象を受けます。
10話完結で6月9日まで、11話完結で6月16日まで。こう考えてみると、やはり11話完結というのが、今までの流れからしてもシックリくる。
柱稽古編のアニオリについて
今回の本題は「柱稽古編のアニオリ」についてです。どこにどうアニオリを挿入してくるのか。まずは、視聴者さんから頂いた意見をまとめてみます。
二つの外伝
外伝で補完したらいいのではないか。そういった意見もありました。今までに出た外伝は、煉獄杏寿郎外伝と、冨岡義勇外伝の二つ。ジャンプで連載された後に、二つの外伝をまとめてコミックス化。鬼滅の刃の最終巻・23巻と同時に発売されています。
煉獄杏寿郎外伝では、煉獄さんが柱になる前の姿が描かれ、もう一人の主人公として甘露寺蜜璃も登場しています。冨岡義勇外伝では、柱になった直後の様子が描かれ、胡蝶しのぶも登場しています。
外伝二つに、四人の柱が登場している。これは見ごたえ十分。話数で言うと、どちらも前編後編の2話ずつとなっています。この外伝を盛り込むとして、どのように盛り込んでいくのか。
さすがに原作の進行中に、間に挟むと話がややこしくなるので、あるとすれば柱稽古編が終わった後が無難でしょうか。柱稽古編7話+外伝4話とか。
ただ外伝は、作者の吾峠呼世晴先生が監修をしているものの、作画は平野稜二さんが担当しています。公式のスピンオフなのは間違いないですが、作画の違いがどう出るのか。みなさんはこのあたり、どう思われますか?コメント欄で意見をください。
煉獄零話
煉獄零話もアニメ化が期待されている作品。こちらも外伝と同じくスピンオフで、作画は吾峠呼世晴先生。煉獄零話は、劇場版・無限列車編の入場者特典として配布された、煉獄零巻で初公開されました。私も当時は映画館で入手しました。
煉獄零話では、煉獄杏寿郎の鬼殺隊・初任務の様子が描かれています。初任務から過酷な戦いを強いられた杏寿郎。神経系を狂わせる、特殊な笛を使う鬼を相手に奮闘します。煉獄零話を今読むなら、鬼滅の刃の公式ファンブック弐で読むことができます。
私はこの煉獄零話が、どこかでアニメ化すると考えています。それが柱稽古編の後に付属する形というのも、結構あり得るのではないかと考えています。
柱稽古編は柱にスポットが当たる章ですから、煉獄さんに再度スポットが当てられてもおかしくはない。他の柱8人が次々登場するのに、煉獄さんだけ登場がないというのも寂しい。
ボリューム的には19ページと、原作の1話とあまり変わらず、2時間スペシャルでやるボリュームではありません。今までの煉獄さんの振り返りも含めて、アニメの1話に綺麗に収める形になるのではないでしょうか。構成としては、柱稽古編10話+煉獄零話1話の合計11話。こんな感じでしょうか。
1柱につきアニメ1話
こういった意見もありました。柱一人につき、アニメ1話を消化してほしいと。そうすれば、煉獄零話も含めてアニメ9話。そして、柱稽古編の前日譚が1話、産屋敷亭から無限城突入までを1話。これで合計11話となります。
では、原作での柱の掘り下げ具合は、それぞれどのような感じなのでしょうか。また、1柱でアニメ1話は、現実的に可能なのか。柱稽古編は、主に炭治郎がそれぞれの柱の元を回る形で、話が進行していきます。順を追ってみていきましょう。
水柱・冨岡義勇
炭治郎が最初に向かったのは、柱稽古に参加していなかった冨岡義勇の邸宅。初っ端から深い話が展開していきます。ここはまた、じっくり掘り下げていきましょう。楽しみです。
柱稽古編の義勇のストーリーは、約23ページ。セリフも多く、回想も詳細に描かれる期待値から、義勇だけでアニメ1話を消化できると言えるでしょう。
蟲柱・胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶは、柱稽古に参加していません。そこには、義勇とは違った理由があります。柱稽古編のしのぶの登場は、約5ページと少な目。これでアニメ1話は無理です。
ここで有効になるのが、鬼滅の刃の小説です。小説のストーリーで補完する。しのぶの過去は、小説「片羽の蝶」で詳細に描かれています。
鬼に襲われているところを、間一髪で悲鳴嶼行冥に助けられた胡蝶姉妹。そこから鬼殺隊に入るまでの経緯も描かれています。この小説を映像化すれば、しのぶもアニメ1話分は確保できると思います。
音柱・宇髄天元
ここからが正式な柱稽古。宇髄天元の稽古は、基礎体力向上を目的とするしごき。内容は、山の中をひたすら走って上り下りするというもの。遅いと天元に竹刀で叩かれ、休憩も天元の許しがないとできない。とても過酷な稽古です。
柱稽古編の宇髄天元の登場は、わずか1ページ。炭治郎は10日間稽古を受けていますが、その様子はカットされ、すぐに次の稽古へと向かっていきます。
天元は遊郭編で過去の回想があり、情報のほとんどが既出の状態。ここから掘り下げられる部分があまりありません。個人的には、天元だけで1話を盛るのは無理があるといった印象です。
ただ、天元の稽古にちなんだサイドストーリーはあります。こちらも小説で描かれていたものです。小説・片羽の蝶に収録の「正しい温泉のススメ」。天元から善逸に課された、温泉を掘ってこいという命令。善逸は最初それを拒否しますが、天元の嫁との混浴という話になったことで、やる気を出していきます。
ここも映像化できれば、天元もギリギリ1話に盛ることができるかも。ただ、これは天元メインというよりは、善逸メインになるのかも。ちなみに、この話は炭治郎がまだ復帰前のお話。
霞柱・時透無一郎
天元の稽古に続いて炭治郎が向かったのは、時透無一郎の稽古です。もしかしたら無一郎邸が見れるかもしれない。無一郎の稽古は高速移動の稽古。筋肉の弛緩と緊張の切り替えを滑らかにするという、朧の要素が見える稽古です。
炭治郎は、無一郎の稽古を5日で突破。周りの者との対応が違いすぎることから、贔屓をしているようにも見えるが、そんなことはない。炭治郎は遊郭・刀鍛冶と成長を続け、無一郎の課題をクリアできるほどにレベルアップしたのです。
無一郎をアニメ1話にするという問題ですが、ここは難しい。無一郎の稽古は2ページ弱。ただ、ここでも小説が活きてくる。小説・風の道しるべに収録の「明日の約束」では、刀鍛冶の里編の後、壊れてしまった縁壱零式を小鉄と一緒に直す、といった無一郎のストーリーもあります。
ここを盛り込めば、十分無一郎でアニメ1話を作れるはず。この辺はまだ私の読み込みが足りないので、今から小説を読み込みたいと思います。
恋柱・甘露寺蜜璃
無一郎の稽古の次は、甘露寺蜜璃の稽古。通称・地獄の柔軟。レオタードを着せられて、リボンを持って新体操を踊らさせられる。男にとっては、柔軟に加えて他の意味でも地獄の稽古です。ただ、食事のもてなしは豪華で、ハチミツとバターをたっぷり塗ったパンに、パンケーキや紅茶でもてなされます。
蜜璃の稽古は、ぴったり2ページ。これではアニメ1話は作れない。しかし、やはりここでも小説が活きてくる。小説・片羽の蝶に収録の「甘露寺蜜璃の隠し事」。登場人物は蜜璃と伊黒小芭内。これだけで、分かる人は察してくれるはず。
これはまさに、柱稽古編で描くべきストーリー。ここを盛り込めば、蜜璃でアニメ1話はできるはず。
蛇柱・伊黒小芭内
蜜璃の稽古が終わると、次は伊黒小芭内の稽古に向かう炭治郎。蜜璃の稽古を先に受けたことにより、嫉妬による敵意を向けている小芭内。
小芭内の稽古は太刀筋強制。障害物を避けながら、伊黒小芭内に打ち込みを入れるといった内容。その障害物は、まさかの鬼殺隊士。生きている隊士に刀を当てないように、小芭内にも打ち込みを入れなければならないという、精神的にも過酷な稽古です。
炭治郎は、4日で課題をクリア。小芭内の稽古は、ページ数が多めの6ページです。ただ、これでは1話分には足らない。小説はというと、小芭内の登場は蜜璃と同じ話だけ。
ここで考えられるのは、小芭内の過去。コメント欄でも、蛇鬼のくだりがあるのではないか、という話が浮上していました。しかし、あそこは原作で大事な局面に描かれるもの。先出しは無いと思います。
伊黒小芭内に関しては、アニメ1話を作るのが非常に難しいといった印象。そこで考えたのは、おばみつ作戦。蜜璃のパートと小芭内のパートを、合わせて2話にする。蜜璃の稽古・小説・小芭内の稽古の三本柱により、1話を構成する。これでいかがでしょうか。おばみつだからこそできる
風柱・不死川実弥
小芭内の稽古が終わり、不死川実弥の稽古へ向かう炭治郎。ここで炭治郎は善逸と再会しています。
実弥の稽古は、23ページと多め。刀鍛冶の里編の延長にある、不死川兄弟の因縁も描かれていく。実弥の稽古は、無限打ち込み稽古。とにかく実弥に斬りかかっていき、とにかくボコボコにやられるといった稽古内容です。
実弥に関しても、小説が活きてくる部分があります。ただ、それは玄弥のストーリーになるかもしれません。小説・片羽の蝶に収録の「夢のあとさき」。刀鍛冶の里編の後、蝶屋敷で療養中の玄弥が、夢で過去を思い出すといった内容。ここには実弥も登場します。
原作23ページに加え、小説部分も折り込めば、実弥でアニメ1話は十分作れるでしょう。姑獲鳥のストーリーを持ってくるという意見もありましたが、あれも原作で重要なシーンと被るので、先出しはしないと思います。
岩柱・悲鳴嶼行冥
実弥との稽古は突破できなかった炭治郎。揉め事を起こしたため、実弥との接近禁止が命じられました。そして、次に向かったのは悲鳴嶼行冥の稽古。ここで伊之助と村田さんと再会。
悲鳴嶼さんの稽古は、筋肉強化稽古。体幹を鍛えるため、冷たい滝に打たれながら念仏を唱える。これを2週間。そして次に丸太を三本担ぐ。最後は大岩を109メートルほど押して稽古は終了。
柱稽古イチの過酷な稽古。その様子はどの柱稽古よりも詳細に描かれ、最後には、悲鳴嶼さんの過去にも触れられています。悲鳴嶼さんの稽古は、柱最長の約39ページ。これだけでも原作2話分以上あるので、アニメ1話は十分作れるでしょう。
最後の稽古
原作では悲鳴嶼行冥の稽古までで、隊士の柱稽古の流れはストップしています。その後、柱と柱の手合わせで、義勇と実弥が稽古をしている様子が描かれました。ここには少し裏話があります。
実は義勇、柱稽古の最後の稽古をつける役割を担っていました。しかし、悲鳴嶼行冥の稽古が過酷すぎるため、作中で突破できた者は炭治郎のみ。結局最後は、炭治郎と義勇の手合わせという形で、柱稽古は終了したのではないかと思われる。そして、無限城へ突入といった流れになりました。
無限城へ突入する際、炭治郎と義勇がセットだったのには、実は稽古中だったため、という裏があったのです。二人は稽古の中で、互いの動きや太刀筋を理解し、それが後の猗窩座戦に役立ったようです。
笑わない君へ
ここまで考察してきてみて、ほとんどの柱はアニメ1話を構成できると感じました。小説が肝となるのは明白。その小説には、もう一つ面白いストーリーがあります。
片羽の蝶に収録の「笑わない君へ」というタイトルの話。これは、義勇を笑わせるために柱達が試行錯誤するといった内容。ここには煉獄さんも登場しています。これこそ、柱稽古編に必ず必要なお話。私はまだ読み込みが浅いので、良かったら感想をコメント欄に置いていってください。
まとめ的なもの
柱稽古編。甘くみていましたが、結構な内容を盛り込めそうな予感。時系列やネタバレを防止しつつ、小説からの話を持ってくることで、各柱を1話にすることも可能。また、義勇を笑わせるためのエピソードなどを盛り込めば、11話は余裕でクリアできる、というのが今の感想です。
原作で重要なシーンと重なる小説に関しては、柱稽古編で先出しはしないだろうと思います。小芭内の過去や実弥の過去です。それがなくとも大丈夫。ひょっとしたら、11話以上もいけるかもしれない。そう考えたら、柱稽古編がものすごく楽しみになってきた。
みなさんにも、このワクワクを共有していきたい。これからどんどん柱稽古編を深掘りしていきます。知っておくことで、アニメの見ごたえも格段にアップします。今のうちにチャンネル登録・いいねと共有ボタンもプッシュ。今回の記事は以上です。それではまた。