ここまで腐った上弦は他にいない。上弦イチの外道。多重人格の凶悪犯。それが半天狗。
テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編。昨日の動画で今後の流れをサクッとみていったんだけれども「なんだこれ」の一言。バトル・過去・バトル・過去・バトル・過去・バトル・決着・衝撃走る・そして次の章へ。
まさに息つく間もない展開が、すでにアニメ3話から始まっています。アニメが一瞬で終わったとの声が続出。それだけ皆さんが興奮している証拠です。4話からはもっとヤバいです。あっという間に最終回です。いやだ、いやだ。
今回は「上弦イチの外道・半天狗」についてまとめていきたいと思います。半天狗の外道さに着目していくので、気分を害する可能性があります。とはいえ全部みてください。
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上弦イチの外道
上弦にイイ奴はいません。鬼は全員外道です。遊郭編に登場した上弦の陸・堕姫と妓夫太郎もなかなかの外道でした。しかし、最後にあんな哀しい過去を見せつけられてしまうと、ああなってしまったのも仕方がなかったのだと思わされる。上弦の参の猗窩座も同じ。哀しき過去の影響が大きすぎる。
上弦の弐・童磨も外道なのは間違いないですが、キャラ性がゆえに救われている感じ。上弦の壱は一番まともで、人間臭さが逆に好印象な面もある。上弦の伍・玉壺は、肆に劣らず外道さが半端ない。彼に関しては今後活躍する場面に合わせてご紹介します。
人間時代
半天狗の外道さを語るにあたって、まずは半天狗の人間時代を知っていただきたい。半天狗の人間時代の名前は不明。事ある毎に、おそらく悪事を働く度に名前を変えていたそうで、名前や生い立ちは忘れてしまったそう。
基本の姿は身長166センチ・体重56キロ。年老いて腰が曲がり小さく見えますが、意外に高身長。作中で最初に登場した姿、老齢の姿を怯の鬼といい、これが本体になります。本体の見た目年齢は87歳ぐらいだそう。
幼い頃から嘘つきで、自分の都合のいいように事実や解釈を捻じ曲げる。そんな歪んだ思考を持っていた半天狗。常に自分は被害者だと思っており、周囲の人間を悪者にして同情を引こうとします。半天狗の分身体は彼の若い頃の姿を模していると言われており、幼い頃の姿に一番近いのが憎珀天です。
若い頃は何度か妻子がいましたが、虚言癖と不誠実さを責められ、逆上した半天狗は妻子を殺害。そんな最悪なことを何度も繰り返していたそうです。これが一番最悪な半天狗の罪でしょう。この若い頃というのは、おそらく喜怒哀楽の分裂体の姿の頃。
ガラの悪い相手にぶつかった際、目が見えないふりをしたら見逃してもらえた。また、いろいろな人が親切にしてくれた。それから目が見えないと嘘をつくことが常習化、泥棒などをやり始めたというエピソードもあります。
半天狗の趣味は盗み。歳を取ってもその手癖は治らず、盲人として世話になっていた人の物も盗んでいました。ある日、そのことが別の盲人によって暴かれ、奉行所に通報されそうになります。そこで半天狗は盲人を殺害。口封じをするつもりでしたが、それをきっかけに全ての悪事が露見します。
別の町でも盗みと殺しを繰り返していた。お奉行様に裁かれる半天狗。半天狗は自分の手が悪いと言い出す始末。目が見えないという嘘も見破られます。判決は打ち首の刑。情状酌量の余地なし。
次の日に執行されるはずだった。ですがそこを鬼舞辻無惨に助けられます。最悪な人間を最悪な鬼が救う。無惨は半天狗の腐った性格を見こんで鬼にしたのでしょう。こいつは腐ってやがると。こいつは強くなると。
そして、鬼になった半天狗はお奉行様を襲撃。言い逃れや口封じのつもりで襲撃したようなのですが、もはや鬼だから関係ないだろうとも思いました。お奉行様の最後の言葉がカッコいい。
「貴様が何と言い逃れようと事実は変わらぬ。口封じした所で無駄だ。その薄汚い命をもって、罪を償う時が必ずくる」。
こうして鬼になった半天狗は、たくさんの人を喰っていくことになります。人間時代にも盗みや殺しを繰り返し、鬼になっても悪事を繰り返す。半天狗は地獄に落ちました。
ファンブックの地獄の鬼取材では、鬼舞辻無惨と同じコマに登場した半天狗。ヒノカミ神楽の斬られ心地について語っているのですが、無惨と同じコマということで、犯した罪の重さを物語っているようにも見えました。
多重人格
半天狗の人間時代のエピソードから、半天狗の歴史をまとめてみます。まず、幼い頃は憎珀天の姿に近くイケメンだった。性格は歪んでおり、幼い頃の環境が良くなかったのだと推測。小さな盗みから段々とエスカレートし、殺しまでやるようになっていったのでしょう。
喜怒哀楽の姿の年齢の頃には、多重人格だったのではないかと考えました。いや、元々かも。もともと怯えの感情が芯にあり、自分は被害者で他人を極悪人と考えている。そして時に自分を守るため、喜怒哀楽の一部分の感情に偏る形での多重人格が発動する。それによる虚言癖と不誠実さ。息をするように嘘をつき、趣味として楽しみながら盗みを働く。
また、人に責められたり追い詰められることで、憎悪や恨みの感情が増幅。ここまでいくと人を殺すようになってしまう。妻子を殺した時も、責められたことでこの感情が膨れ上がったのでしょう。半天狗の戦い方や分身体の特性をみると、人間時代の性格も見えてきます。多重人格というよりは、感情の抑えが全く効かないというべきか。
玉壺も外道ではありますが、彼は根っからのサイコパスであり、あれは生まれつきによるもの。半天狗は様々な感情が入り乱れ、嘘をつくという性格が厄介。サイコパスと多重人格。この二人の比較もまた面白そうです。
考察
半天狗の本体は怯の鬼といいます。字の通り常に怯えている状態。舌には怯の文字が刻まれています。この怯の文字には卑怯者の意味もあります。性格もそうなのですが、公式に怯えの鬼ではなく「怯の鬼」と言われていることからも、同じ読みの卑怯者がしっくりきます。
分裂し名前がたくさんあることは、過去のその場その場で名前を変えていた名残り。それぞれの舌に文字が刻まれていることは、全て同一人物・多重人格者だということの表れ。舌を斬ると再生が遅れるのは、二枚舌の嘘つきだから。などなど、半天狗も猗窩座同様、人間時代の名残りがたくさん見られます。
キメツ学園
半天狗はキメツ学園でも登場しています。夜の学校を這いずる怪異・半天狗。人間になることは許されず妖怪としての登場です。性格も原作を踏襲しています。中学生相手に「青春を見せつけやがって、若さか金目のものをよこせ」とキメツ学園でもこいつはクズ。
キメツ学園9話で、煉獄杏寿郎により除霊され成仏、小説版では胡蝶カナエに除霊され成仏しています。キメツ学園3巻のおまけでは、同じく刀鍛冶の里編から登場の時透くんに蹴られ、喜怒哀楽・憎珀天の合計六体に分裂。これは可愛い。
怒る炭治郎
この半天狗のクズっぷりに、さすがの炭治郎も大激怒。「悪人ども」と言う憎珀天に対しブチギレるシーンが印象的でした。炭治郎いわく、半天狗が喰った人間は200は下らない。大勢の人を喰っておきながら被害者ぶる半天狗に対し、炭治郎はその性格を捻じ曲がった性根と表現。
炭治郎の口から悪鬼という言葉を発させ、怒りによる痣を発現させる。ここまで炭治郎を怒らすのは相当至難の業。この怒りが原動力となり、最後には頸を斬られることになりました。お奉行様の怒りも乗せた、打ち首の刑執行完了。
まとめ的なもの
どうでしたか?半天狗みたいな人間がいたらと思うとゾッとしますよね。分裂という他の上弦にはない能力によって、さらに性根の悪さが浮き彫りになっている。人間時代の哀しい過去も特になく、全てが同情の余地なし。
こういう人間にだけはなってはいけないという反面教師。人間の感情は必要なものだけど、度を越してはいけない。怒りを超えて憎悪や恨みに変えてはいけない。自制できなければロクな人生は歩めない。
ということで、再度この当たり前のことを再認識し、人生がいい方向に進むよう生きていきましょう。今回の記事は以上です。みなさんの意見・気付きをコメントしてください。いいねとチャンネル登録・共有ボタンを連打してね。それではまた。