鬼滅の刃

【鬼滅の刃】遊郭編で煉獄杏寿郎は蘇る!死後も及ぼす多大な影響【きめつのやいば】

2021年4月9日

煉獄杏寿郎

煉獄杏寿郎が死後に及ぼした影響。物語の終結にかなりの影響を及ぼし、むしろ煉獄杏寿郎がいなければ、鬼のいない世界は作られることはなかった。そうも言いきれます。

杏寿郎は、代々炎柱の家系である煉獄家に生まれました。父親が元柱であったため、幼少期には柱直々に指導を受けるという、とても恵まれた環境で育ちます。

しかし、母の死をきっかけに父が堕落したことで、杏寿郎は一人で剣術を磨いていく事になります。そして、鬼殺隊に入隊。

煉獄零巻では、鬼殺隊初任務に挑みます。初の任務で、いきなりの強敵と戦うことになった杏寿郎。通称笛鬼は、笛の音で人の神経を狂わせるという厄介な敵です。先に戦った同期の仲間たちは、全員笛鬼によってやられてしまいました。

同期の仲間は決して最後まで諦めることなく、人を守るために戦いました。そんな仲間の想いを杏寿郎は知り、自分も人を守るため戦える立派な人間になりたいと、ここで強く決意します。そして零巻では笛鬼を見事破り、今度は煉獄外伝へと話が進みます。

煉獄外伝では、杏寿郎は階級としては一番上位の、甲隊士まで成長した姿が見られました。弟子には甘露寺蜜璃がおり、蜜璃は鬼殺隊に入隊したての、癸隊士でした。

零巻では、まだ柱としての任務をこなしていた父の槇寿郎でしたが、煉獄外伝では、完全に酒におぼれ堕落しています。そんな柱の父の代わりに、柱合会議に向かう杏寿郎。槇寿郎の振る舞いは柱にふさわしくないと、頭を悩ませる他の柱達。

お館様の提案で、次の柱にふさわしいかどうか、杏寿郎に十二鬼月討伐の任務が命じられます。そして、弟子の蜜璃や数名の隊士と共に、十二鬼月討伐に向かう杏寿郎。

杏寿郎の炎の呼吸や信念は、すでにここで確立されていました。炎の呼吸・奥義である、煉獄もすでに習得済み。

杏寿郎の「弱き人を守る」という信念は、母が遺し受け継いだもの。そこに零巻での仲間の想いや死をきっかけに、その信念はより強固なものになりました。そして、外伝でも見事に十二鬼月を倒し、晴れて新たな炎柱となることができました。

杏寿郎が柱になったのは、時系列的につい最近の事です。杏寿郎が柱になる前の柱合会議には、義勇や実弥、しのぶもそこにいたからです。つまり杏寿郎が柱になって、確実にまだ2年は経っていないということです。

杏寿郎の場合は幼少期から鬼殺隊・柱になるための稽古を受け、少なくとも18年間の鍛錬があって柱に昇格。そしてその鍛錬の成果を存分に発揮し、2年も経たずに殉職。

とても短かった、杏寿郎の柱としての命。しかし、杏寿郎の遺したものは大きく、物語の完結に絶大な影響を与えました。今回は、杏寿郎が遺した大きな影響の内、遊郭編に的を絞って考察したいと思います。

弱さを教えた

まず杏寿郎が遺した大きなもの。それは、かまぼこ隊に弱さを教えたことです。つまりそれは、柱の偉大さや敵の強さを教えたことにもなります。

魘夢戦では、かまぼこ隊への的確な指示。そして無限列車の乗客・5両分を一人で守り抜いたという強さ。この強さを敵味方に存分に見せつけ、更に上弦との戦いで柱としての真の強さ、偉大な背中を炭治郎達の目に植え付けた。

炭治郎達は、杏寿郎という柱の偉大さを知り、そして上弦の恐ろしさも知ることになります。さらには、何もできなかった自分たちの弱さも痛感する事となりました。

杏寿郎の信念は「弱き人を守る」。その想いは語らずとも、炭治郎達かまぼこ隊にしっかりと届いています。

そして、目の前での柱の死というショッキングな出来事により、悲劇的ながらも、それは強く炭治郎達の心に残ることになり、それが物語の終結へと繋がっていったのです。

禰豆子に関しても、人間に戻る時に杏寿郎の姿を思い出していました。禰豆子も含めかまぼこ隊とも言われますから、無限列車編以降の禰豆子の活躍は、杏寿郎の背中を見ての影響も大きかったのかもしれません。本当に杏寿郎の遺したものは大きい。

家族へ

杏寿郎との別れを悲しむ間もなく、炭治郎は煉獄家へと向かいます。そこでは父の槇寿郎との衝突がありました。そして、杏寿郎の弟・千寿郎との出会いがありました。

炭治郎は千寿郎に兄の最期を伝え、自分の弱さを再度痛感する事となります。しかしその炭治郎の気持ちを、千寿郎は痛いほど分かります。

自分には剣士としての才能がないと、理解していた千寿郎。ずっと思い悩んでいたようです。しかし炭治郎との出会いで、剣士になる道を諦めることを決めました。

それは、兄からの遺言である「正しいと思う道を進んで欲しい」という言葉。この言葉も千寿郎の心を大きく動かしました。

そしてもう一つ。千寿郎の心を大きく動かしたもの。それは炭治郎が、煉獄杏寿郎のような強い柱になりたいと、そう言ってくれた事です。

杏寿郎には継子はおらず、炎柱の継承者はもういません。炎柱は今まで、どの時代にもいたと言われています。千寿郎はその歴史を変えてはいけないと、自分がどうにかして炎柱にならなければならないと、そう思い悩んでいました。

しかし炭治郎が、炎柱ではないにしても、煉獄杏寿郎のような強い柱になるとそう言ってくれたことで、千寿郎の心は救われました。つまり杏寿郎は、父や弟への遺言だけではなく、炎柱ではなくとも炭治郎達という継子を遺し、千寿郎の心までも救ったのです。

そして、父の槇寿郎に対する遺言。

「体を大切にしてほしい」

この言葉によって槇寿郎も、徐々に堕落から足を洗うようになっていきます。妻である煉獄瑠火の死で一度は堕落し、息子の杏寿郎の死によって再度立ち上がる。何とも悲しく、人間の死というものを考えさせられるお話です。

今度こそ

炭治郎による煉獄家来訪の後、今度は遊郭編へと突入していきます。無限列車編では、戦いに勝ったように僕は思います。乗客を全員守り抜き、魘夢という十二鬼月の討伐も果たした。そして、猗窩座という上弦をも追い払うことに成功。

しかしです。炭治郎達かまぼこ隊にとっては、本当に勝利したかどうかは何とも言い難いところです。何故なら、煉獄杏寿郎という男を失くしてしまったから。これは、敗北と言われても仕方がない部分です。なので、今度こそは負けられない。

そういった気持ちもかまぼこ隊の中にはあるのだと、そういう見方をすると、より一層遊郭編が楽しめると思います。

それが少し見られたのが、善逸が行方不明になった時のこと。宇髄天元は炭治郎と伊之助に対し、階級が低すぎるから帰れと指示をします。

階級が低すぎる。そう判断された炭治郎と伊之助。天元は元忍ということもあり、リーダーとしての能力も優れたものを持っています。指揮官として、部下を死なすよりも自分一人で戦うという判断は、決して間違ってはいないでしょう。

しかし炭治郎と伊之助は、天元の指示を聞きませんでした。もう弱いからという理由で、悔しい思いをしたくない。そういう気持ちもあったでしょう。

一番はやはり、もう目の前で誰かを死なせたくない。杏寿郎の件があったことで、炭治郎や伊之助の中に、そういう想いが強く根付いたのは間違いありません。

心を燃やせ

煉獄杏寿郎は、遊郭編でも生きている。いや、物語全体を通して、ずっと生き続けている男です。その影響力は霞むことはありません。それは遊郭編での炭治郎と堕姫の戦いで、見ることができました。

炭治郎初めての、上弦との対峙。水の呼吸では、刃こぼれを起こしてしまう。ヒノカミ神楽でなければ勝てない。そういった状況。ここで炭治郎は、ある言葉を思い出します。

「心を燃やせ」

後の柱稽古の際にも触れられていますが、炭治郎はこの言葉によって、集中力を極限まで高めることができます。炭治郎は家族を失った悲しみと、煉獄杏寿郎の「心を燃やせ」という言葉を思い出すことで、秘められたパワーを発揮します。

自分の不甲斐なさ・弱さを思い出し、誰も失いたくないと、人を守るために戦うのだと、それを思い出すのです。この、炭治郎が杏寿郎の言葉を思い出すシーンは、アニメでの最大注目ポイントです。

三人の継子

天元は知っていました。

「俺は煉獄のようにはできない」

この言葉は、妓夫太郎から才能があると言われた時に、天元が心の中で思っていたことです。杏寿郎が無限列車の乗客、そして仲間を誰も死なせなかったこと。

それは本当に偉大なことで、普通の者が真似できるものではありません。柱中最速の宇髄天元でも、無理なことなのです。そう考えたらあれをできたのは、柱の中でも煉獄杏寿郎だけだったのかもしれない。

あの速さと攻撃力。バランスの取れている杏寿郎だからこそ、できた事だったのかもしれません。

天元は言っていました。

「上弦の鬼には煉獄でさえ負けるのか」

この天元の言葉も、煉獄杏寿郎がどれだけ凄かったか、よく分かるものとなっています。そして、堕姫と妓夫太郎と戦う天元の前に、いよいよかまぼこ隊が現れます。炭治郎・伊之助・善逸。今度こそ前のように足手まといにはならず、共に戦う事ができるはず。

天元も気づいていたのでしょう。一人では勝てないと。指示を守らなかった炭治郎達を咎めず、三人を自身の継子だと言いました。炭治郎はそう言う天元の姿に、煉獄杏寿郎の姿を見ました。

宇髄天元も、歴代の柱の中でもトップクラスの強さを誇り、とても偉大な男です。炭治郎はこう思ったでしょう。今度は一緒に戦えると。

勝利

全員がボロボロになりながら、ようやく堕姫と妓夫太郎の頸を斬ることができました。遊郭編のすごいところは、誰も死ななかったということ。

無限列車編では煉獄杏寿郎が皆を守り、誰も死なせなかった。しかし、煉獄杏寿郎は亡くなってしまった。遊郭編では全員が全員を守り、誰一人として死なせることがなかった。これはすごい事です。

今度は煉獄杏寿郎のように柱だけの力ではなく、みんなの力で勝ち取った勝利でした。上弦を打ち破るという悲願の達成と共に、炭治郎達かまぼこ隊にとって、柱と肩を並べて戦い、今度は上弦打破に貢献することができたという、大きな一歩となったのです。

これもすべては、煉獄杏寿郎という男がいたからこそ、成せた偉業でした。

杏寿郎がいなければ…

かまぼこ隊の一人でも欠けていれば…

杏寿郎の「心を燃やせ」という言葉がなければ…

遊郭編での勝利はなかったかもしれない。本当に煉獄杏寿郎という男は、偉大でかっこいい男です。

まとめ的なもの

いかがでしたでしょうか。今回の話を踏まえた上でアニメを見ると、より一層楽しめること間違いなしです。僕も遊郭編を掘り下げることにより、毎回アニメを見る楽しみが増していきます。

今回は遊郭編に絞ってみましたが、今度は完結までも、煉獄杏寿郎の遺した大きな影響について考えてみたいと思います。それでは今回はこのあたりで。さようなら。

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