やっぱりイザベラは、最高の人でした。
本心では、エマたちを今すぐにでも抱きしめたい。
でも、自分が自分を許せない。
コニーや、それまでに出荷してきた子供達のこと、ノーマンを出荷したこと、エマの足を折ったこと。
イザベラは色々な罪を、鬼とラートリー家によって抱えさせられてきました。
でもエマは、イザベラに対し「ありがとう」と言っています。
エマが見ているのは「今」。
過去にどんな酷いことをされたとしても、今目の前で助けてくれているママがいる。
今回エマが言ったママは「お母さん」という意味のママ。
ハウスのママではなく、たった一人の母親。
そういった意味での、エマの言葉です。
これは感動的。
思えばイザベラは、子供たちができるだけ長生きをし、幸せな時間を生きられるよう、愛情をたっぷり注いで子供たちを育ててきました。
その愛情がエマたちをすくすくと育て、イザベラのもとで育った子供たちはみな、優しい子たちばかりです。
エマはもちろんノーマンやレイ、他の子供達だって、イザベラを笑って許す子ばかりのはず。
またもう一度、何も知らないあの頃に戻れたら…
でも、それはおそらく叶わぬ夢。
ママたちには、心臓に埋め込まれたチップがあります。
農園の外に出ると、心臓に埋め込まれたチップから電流が流れ、ママたちは死んでしまいます。
つまりママたちは、エマたちを逃がしたあと農園に残るしかない。
それがどういうことか。
農園の外には、2000もの鬼の兵が待機しています。
それらに今の状況がバレてしまえば、ママたちは鬼と戦わなければなりません。
でも、この人数で鬼の兵2000と戦うのは、いくらイザベラとはいえ少し無理があるでしょう。
なので、最後まであがいてあがいて…
やはりママたちには、悲しい結末が待っているのでしょうか。
ただ、一つだけ希望の光があります。
それはソンジュとムジカ、大僧正様と四賢者の存在です。
ソンジュとムジカは捕まってしまいましたが、大僧正様は逃げている状態です。
あとは、唯一の邪血を飲んだ生き残りである、アウラとマウラ。
この三人でどうにか、ソンジュとムジカを救い出すことができれば。
三人の力では無理でも、四賢者を復活させることができれば、助けることができるかもしれない。
問題は、どうやって四賢者を復活させるかですが、大僧正様の血で復活させるのか、もしくはアウラとマウラの血を使うのか。
でも、大僧正様を復活させた時、ソンジュとムジカはかなりの血を要していました。
この三人では、四賢者を復活させるのに血の量が足りない可能性も…
ここは予想が難しいところですが、四賢者が鍵を握っていることは確かでしょう。
四賢者の復活と、ソンジュとムジカの救出が先か、イザベラたちママ勢が、鬼に殺されてしまうのが先か。
これから先、そういった状況になっていくのではないでしょうか。
ソンジュとムジカが復活しても、すぐには鬼の世界を統治できないでしょうから、その時間もママたちはしのがなければなりません。
果たして間に合うのでしょうか。
あと、気になるピーターラートリーの行方ですが、外の鬼に助けを求めるか、エレベーターで人間の世界へ逃げるか。
どちらかの行動をとるのではないかと思います。
ここは、次週で流れが大きく変わりそうなポイントなので、要チェックポイントです。
追記
そういえば、ソンジュの師匠もまだ出てきていません。
コミックス12巻、寺院でハトにえさをあげていた鬼。
あの鬼も、今後ソンジュとムジカを助けるために、動くことがあるかもしれない。
そこも要注目です。
それではまた♪