約束のネバーランド141話考察
こんにちわ。漫画研究所です。今回の記事は「141話考察・続き」についてです。
やっぱり約ネバは面白いですね。過去編が出てくれてすごく嬉しく思います。
このまま過去編だけで1年くらい費やしてほしいところです。
前回の動画では、エマ・ノーマン・レイ・ドン・ギルダの祖先を当てるゲームと、ユリウスの裏切りについて考えてみました。
今回は、ユリウスの裏切りの掘り下げと、今後どうなるのかについて、考えてみたいと思います。
それではどうぞ♪
ユリウスの作戦
6人での話し合い。ボロボロになりながらも、鬼の拠点を一つ潰している状態です。
ドワーフおじさん、多分ギルダの祖先は、とにかく戦闘が好きな様子です。
そこでエマの祖先が、和平という手はないかと提案します。
レイの祖先は、和平について一度頭の中で検討している様子。
今のエマが鬼を滅ぼさない道を進もうとしているときも、レイはそれを否定することなく、助けようとしました。
そんな様子もここと被りますよね。
方法は考えると言うエマの祖先ですが、ハグリッドことドワーフおじさんは、徹底抗戦と言っています…w
そして、ユリウスも提案をします。
「一部の人間を差し出す」
これに驚くエマとドンの祖先。ノーマンの祖先は、冷静に話しを聞いています。
そしてここからユリウスが言った言葉。
これはもうすでに、農園の絵がユリウスの頭に浮かんでいるような発言です。
「庭に果樹を植えよと、苗を与えるが如く」
これは、鬼に人間を育てさせると遠回しに言っているようなものです。
つまり、食料としての人間と、その他の人間を隔離するということです。
それは悪人や奴隷でもいいと、ユリウスは言いました。
そして、この次に言った言葉が私は凄く気になりました。
「怪物達をあがめ与する者」
という発言です。
原初信仰
あがめると聞くと、約ネバの世界ではこれしか思い浮かびません。
原初信仰はソンジュの口から出た言葉で、鬼の世界にある信仰のようです。
ユリウスは「鬼をあがめ与する者」、つまり鬼の仲間になっている人間がいるということを言っています。
それが、原初信仰の教徒なのかもしれません。
原初信仰といえば、天然物以外は食べれないという信仰がありました。
おそらく原初信仰にいる人間も、天然物しか食べないのでしょう。
でも、よく考えたら原初信仰の教徒である人間も、天然物のはずです。
ヘタしたら、鬼に食べられるためにいるようなものですよね。
生け贄とかそういうシステムもありそうです。
生け贄といえば、捧げる先はあのお方。
ということは、原初信仰の神様のような存在は、あのお方なのかもしれません。
そして、もう一つユリウスの言葉から気になる部分がありました。
あるいは
悪人・奴隷・鬼に与する者、その他にもユリウスが何かを言おうとしています。
そこで我に返ったユリウスですが、一体何を言おうとしたのでしょうか。
まさか生まれたての子供を差し出すとか…。
それか死んだ人間でしょうか。
悪人はまだしも、奴隷を売ろうと考えている時点で少し残酷な気もしますが、どちらにせよ更に恐ろしいことを言おうとしたのは確かです。
これにはさすがのレイの祖先も、ユリウスを否定しています。
ハグリッドは
「お主らしくない」
とユリウスに言っていますね。
そしてノーマンの祖先。
「全ては疲弊した兵達を想えばこそでしょう」
この言葉で私が感じたのは、ユリウスは「いい人」を演じすぎていたのではないかということです。
お主らしくないということは、本当のユリウスはこんなことを言う人物ではないと、みんなが思っているということです。
それに、ノーマンの祖先の言葉からも、いつも兵達のことを考えていたことが分かります。
しかし、結果的にそれは偽りへと変わります。
思い出す
話し合いで奮起する一堂。一度はそれを信じ、戦うユリウス。
しかし、レウウィス一人により、部隊を全滅させられてしまいます。
そこで、ユリウスは思い出します。自分達に勝ち目がなかったことに。
レウウィスとは初めて会ったようなのですが、今までも強い鬼はいたのでしょう。
しかしこの時代は銃もなさそうですし、よく戦ってきましたよね。
エマもよくこんな化物相手に怯まなかったなと…、改めて感じます。
そして、ユリウスは戦うことをやめました。
取り引き
ユリウスは自覚しました。戦っても勝てないことに。
そして、民や兵などどうでもよく、自身が疲れたことに。
ユリウスは、頑張りすぎて疲れてしまったのでしょう。そして、戦争を終わらせる手段も分かっていた。
なので、無理して戦う必要がないと分かっていた。
そんなとき、王族のレウウィスに遭遇。ユリウスの中で何かがふっきれたのでしょう。
ユリウスは、レウウィスに対し王陛下に会わせてほしいと言いました。
取り引きのために。
今後の展開
まず、ユリウスの取り引きとは何なのか。
それは、話し合いでユリウスの言った「一部の人間を差し出す」ということだと思います。
そしてどういういきさつか、この後エマ達の祖先を売ることになりそうです。
ではなぜ、売るのがエマ達の祖先なのか。悪人や奴隷でも良かったのではないでしょうか。
ここがどういうストーリーになるのかが、気になるところですよね。
私の予想では、単純にエマ達の祖先がユリウスにとって、邪魔だったからなのではないかと考えています。
話し合いではユリウスの意見に反対している者が多かったですし、元々この6人は違う国の人間や民族です。
とにかく戦争を終わらせたい一心のユリウスは、邪魔者を売ることで解放されたかったのでしょう。
そして、各国のトップと思われるエマ達の祖先を売ることで、残された兵達の戦意も喪失させることができると考えたのかもしれません。
そして、仲間を売ることを条件に人間を狩らないことを約束させ、世界を棲み分けることになった。
そこからあのお方に世界を分けてもらい、鬼の世界では農園が建設された。
一応私の予想としてはこんな感じです。
繁殖
不思議なのは、1000年経った今でもエマ達に祖先の面影があるということです。
最初の5人から1000年間、ずっと血を絶やさずに繋いできたということになります。
農園の仕組み上、一族に男しか産まれなかった場合、全員鬼に食べられ、その一族はそこで血が絶えてしまいます。
女の子を産まないと、一族の血を持つ次のママが育たないからです。
もしかしたら、最初の5人の遺伝子を保存し、ずっと使っているという可能性も?
ただ、1000年前にそんな技術があればの話ですが。
そもそも農園の創設時は、たった5人のスタートというものではなかったような気がします。
人間を養殖するわけですから、それなりに人数は必要だったでしょう。
最初に女性が1人というのも無理があります。
なので、大勢いた食用児の祖先の中で、たまたま5人の祖先の血が繋がれ、グレイスフィールドにこれまた偶然に5人の末裔が揃った。
そういうことになります。
これは奇跡としか言いようがないですよね。もしくは、祖先の想いが転生という形になったのか。
はたまた5人偶然に揃ったことで、世界が変わるきっかけになったのか。謎が深まりますね。
レウウィス
もうひとつ気になることがあります。
レウウィスがユリウスから話を聞くとき、素直に王陛下に会わせたのかという点です。
レウウィスは、狩りを楽しむタイプの鬼です。
そんなレウウィスが、人間を差し出す代わりに人間を狩らないという取り引きに、果たして応じるのでしょうか?
レウウィスに権限がないとはいえ、王陛下に会わせる前にユリウスからある程度の話は聞くと思います。
そこでユリウスが何と言い、レウウィスがどういった判断を下すのか。そこも見物です。
まとめ的なもの
今回はユリウスの裏切りから色々考えてみました。
ユリウスの取った行動で、結果的にここから1000年は、鬼と人間が戦わない世界になります。
それはそれでいい部分もあるのですが、きっかけがこれだと、どうしてもユリウスをかばうことができませんよね。
どちらにせよ、戦友を裏切り、自分の保身を優先したことには変わりはないのですから、責められても仕方ない立場です。
141話の最後に、悲劇の始まりと書かれていることから、次号から悲劇が起きていくのでしょう。
それはとても辛いものになるかもしれません。
次の動画では、6人の関係性なんかも少し考えてみようかなと思っています。
それではまた!