こんにちわ。漫画研究所です。今回の記事は「130話考察・後編」についてです。
今回は、七つの壁についてがメインとなります。まずはこちらから♪
扉絵
130話の扉絵では、筒状の建物の中にエマがおり、何かをしようとしているシーンが描かれています。
壁の絵には、エマ達が行ったお寺の天井絵と同じような物が描かれています。
一番右は天井絵と同じ絵、真ん中と左には、お寺にあった掛け軸と顔の無い鬼が描かれています。
そして、この建物の天井は穴が空いており、そこから月が見えています。
ここでまず最初に違和感を感じるのは、エマとヴィダの影です。
上から月明かりが差し込んでいるのであれば、壁側に影が出るということはないような気がします。
それとも、光の屈折のような少し難しい話によって影の位置が変わっているのでしょうか。
これが何か意味を持つかどうかは、少し微妙なところです。
完全な妄想なのですが、最初見た時は、エマの影が月に向かっていくということかな?と思いました。
昼と夜に行くというのは、月に行くという意味なのかもしれないと。
しかし、その根拠はありません。
あのお方がいた昼と夜は、海のような場所でした。そこにはお寺もありました。
そして、浮いている島。月と関連づけるものが全くないのです。
月に関してはまた後でもう一度触れます。
天井絵
ここで、エマ達の行ったお寺の天井絵について振り返ってみましょう。
まずひとつ目は、昼と夜の天井絵です。
この絵の夜の部分ですが、七つの星のような物が描かれています。これは、七つの壁と関連性があるものと思われます。
昼の部分の太陽のようなマークの先端も、七つになっています。こちらも関係性があるかもしれません。
次は、杯のような物に金の水を汲む鬼の絵です。
その上には、浮いた島が描かれています。一番上には、金の水を注いでいる物があります。
これだけ見ても、さっぱり分かりませんよね。
見たまんまを解説すると、夜から金の水が注がれて、昼の鬼が金の水を汲む。
そうすると島が浮いた。こんな感じでしょうか…。やっぱり意味不明です。
少し考え方を変えると、浮いた島は自分達が浮くとも考えられます。
つまり、金の水を使い自分達が浮くことで、昼と夜に行けるという解釈です。これは少しありえそうな気がします。
そして、6つの天井絵のうち最後に分かっている3つ目の天井絵には、鬼と浮いた島、おそらく月のような物が描かれています。
これも先程の解釈でとらえると、浮いた島、つまり自分達が浮くことにより、昼と夜に行ける。
昼と夜は月だったという解釈になります。
この左の針のような物は、何なのか全く分かりませんでした。
暗号文
先程の妄想はひとまず置いといて、次はこの説明についてです。
まず「クヴィティダラの竜の目で昼と夜を探すべし」と書いてあります。
これは、エマ達が行ったクヴィティダラの場所だと思うのですが、もうあそこは機能していない様子でした。
しかし、エマだけはおそらくペンダントの影響で、昼と夜を見ることができました。
そして、次の「北へ10里」から始まる文章についてです。
これは、北、東、南、西とそれぞれ10里ずつ進むことで、トーマの言うとおり元の場所に戻ってしまいます。本当に意味不明です。
次の天へ10里、地へ10里も同じ事です。
ということは、超単純に考えて「動かない」ということでしょうか…。まさかね…(;´Д`)
その後の文章も、基本的には解読不能です。砂の間で矢が止まりとありますが、砂の間がどこで矢が何なのか、想像もつきません。
日が東へ沈むというのは、私達の世界とは逆の現象です。
ラートリー家の家来の手記では鏡文字が使われていたり、食用児の認識番号は反対から読むと意味が理解できるようになっていたりと、約ネバでは「反対」というのもキーワードになっています。
そこと何かしらの関連があるのかもしれません。
そして次に「地が哭き壁が現れる」と書いてあります。
哭くというのは、普通の泣く様子よりも激しく哭く様子を表す漢字のようです。
なので、地が哭くというのは「激しい地鳴り」と考えて間違いないでしょう。
激しい地鳴りと共に、七つの壁が現れる。このまま解釈すると、七つの壁が地面から出てくるイメージですよね。
そして最後の文「彼と我らを隔つもの、即ち七つの壁なり」とあります。
地面から現れた七つの壁。
壁という言葉から、土の壁のようなものをイメージしてしまいますが、どうやら少し違うのかもしれません。
地面が割れることでそのまま地下に進み、その場所にあのお方がいるとかでしょうか。分かりません!
次は130話の最後を見てみましょう。
最後のシーン
この最後のシーン。まず前提として、これはどこに行こうとしているのでしょうか?
今回は七つの壁に行くと言っていますが、12巻では「昼と夜という入り口」に行くとも言っていました。
七つの壁は大地が揺れて現れるとのことですので、この状態から地鳴りが起きるとは考えにくいです。
なので私の予想では、ここからまず昼と夜に行くのだと考えています。
では、ここから何が起きるのでしょうか?
まず間違いないのは、ナイフで手を切り出た血を、金の水の中に入れるということです。
そして、扉絵のようにヴィダを地面に刺し、そこに血の入った金の水を与えるのではないかと私は考えています。
そうすることで何が起きるのか。
おそらくですが、この儀式はグプナが関係しているものと思われます。
ソンジュの言ったグプナの説明を思い返してみましょう。
「神に糧を捧げる。神が受け取ったら花が開く」ソンジュ
(引用元:約束のネバーランド6巻,127ページ)
ヴィダは、血を吸うことで花が開きます。
血を糧とするならば、エマ達の生き血をヴィダに捧げることで、神が受け取る、つまりエマ達が神の元へ行けるということではないでしょうか。
こう考えると、あのお方は神という扱いなのでしょう。
では、どのようにしてあのお方の元へ行けるのでしょうか。
通常のグプナでは、心臓にヴィダを刺し血を抜いてしまいます。そして、グプナをされた者は死んでしまいます。
肉体は鬼が食べてしまっていますので、神に捧げられているのは、血であり、魂や精神のようなものではないかと私は考えました。
ここで私の妄想ひとつ目です。
私が考えた昼と夜、もしくは七つの壁への行き方は、ヴィダに生き血を捧げることで肉体は仮死状態となり、精神だけが昼と夜に行けるというものです。
そして、その精神は月へと行くのかもしれません。
しかし先程も触れたとおり、あのお方がいた場所は海のような場所であり、お寺も存在しています。
なので、月とはまた違う場所のような気もします。
一旦まとめると、月とは違う昼と夜という場所に、肉体は仮死状態のまま精神だけ移動するというのが最初の妄想です。
しかし、ここであることに気付きました。
精神だけ行くのであれば、弓矢や背中に背負っている荷物はいらないのではないかと…。
もうひとつの妄想
先程の妄想は無理があるかなと思い、違う妄想も考えました。
弓矢や背中の荷物から推測するに、移動は物理的によるものではないかと考えました。
ただ、エマが以前に昼と夜から帰ってきた時は、あのお方の不思議な能力により追い出されています。
あのような現象が入る時にもあるのであれば、空間移動のような特殊な入り方になるのかもしれません。
もしくは、浮いた島のように地面が動き出し、そのままどこかへ飛んでいくということもあり得ます。
これは先程の、七つの壁の暗号文とも重なる部分があります。
先程は大きな地鳴りはないだろうと考察しましたが、エマ達と他の仲間に少し距離があることから、エマ達のいる地面に何かが起こるとも考えられます。
これも完全な妄想ですが、ヴィダに血の入った金の水を与えることにより、ヴィダが風船のように広がり気球のようになって飛んでいくとも一瞬考えました(笑)。
まとめ的なもの
最後まで私の妄想にお付き合いいただきありがとうございます。
まとめですが、確実に言えるのは、ヴィダと血、グプナが関係していることは間違いなさそうです。
そして、弓矢や背中の荷物を持っていることから、精神世界ではなく、実際に存在する場所へ移動するものと考えられます。
あと、ここまで昼と夜が入り口で、七つの壁はその先にあると私は考えていましたが、逆の考え方もできるということに気付きました。
「彼と我らを隔つもの。即ち七つの壁なり」という文章から、昼と夜に行くためのものが「七つの壁」という解釈をしたからです。
つまり、131話で七つの壁が現れ、彼がいる昼と夜、あのお方のいる場所に行けるという意味です。
そうすると、昼と夜は入り口というより、ゴールという意味にもとれますよね。
ということは、暗号文の「砂の間で矢が止まり、日が東へ沈むとき」の部分も、131話で起きるということになります。
難しい…というよりも、誰も想像つかない仕掛けが待っていそうで、ワクワクします。
まさか、ジャックと豆の木のように、ヴィダが大きく成長してそれを登っていくとかないですよね…(笑)。
私も見落としている部分があるかもしれないので、皆さんの予想もコメントくださいね♪来週が待ち遠しいです!