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【約束のネバーランド】129話考察『後編』約ネバ考察【約束のネバーランド ネタバレ】

2019年4月3日

こんにちわ。漫画研究所です。今回の記事は「129話考察・後編」についてです。

前編では、ラムダの実験、腹心達の復讐心、腹心達の病気について触れてみました。

後編ではノーマンについて触れていこうと思います。それではどうぞ♪


疑念

シスロやバーバラ、おそらくヴィンセントも、ボスであるノーマンがエマ側にいるのではないかと疑っています。

シスロはエマ達と話をしてみて「エマ達はいい奴ら」だと感じています。

そして、ノーマンに対し質問をしました。

「ボスはこっち側だよな?」「ボスはボスだよな?迷ってなんかないよな?」

シスロ

(引用元:約束のネバーランド129話)

それに対しノーマンはこう答えています。

「ここまでやったんだ。無論あとには退かないよ」

ノーマン

(引用元:約束のネバーランド129話)

ここではシスロ達腹心と、ノーマンの目的の違いが見えていますね。

そもそもノーマンは、どちら側という考えは持っていないと思います。

それに、ノーマンの目的は食用児の楽園を鬼の世界に創ることであり、鬼への復讐が目的ではありません。

シスロやバーバラ達は、食用児の楽園というよりは、鬼への復讐が第一目的でしょう。

この違いが「どちら側」という考え方を生みだしているのですね。

これは少し危険でもあります。

シスロ達は復讐心から鬼の全滅を目指していますから、食用児の安全は二の次です。

言い方を変えれば、食用児の安全より鬼の復讐を優先する傾向があるということです。

もし、そういう選択を迫られる場面があるとすると、食用児達に危険が及ぶ可能性もあります。

ノーマンがそれを許さないとは思いますが…。

シスロやバーバラ達が好むのは、非道で鬼に復讐を続けるノーマンであり、優しく甘いノーマンではありません。

優しく甘いノーマンを見てしまったとき、シスロ達がどういう感情になるかも怖いところです。

あと、シスロ達腹心には残された時間が少ないようです。

そのため、できる限り早く鬼を全滅したいと思っているでしょう。

残された時間が短いということは、食用児の楽園を創ったとしても自分達は生き残れないので、そこには興味がないとも言えます。

シスロ達が悪いようにも思えますが、残された命を使って鬼を全滅させたいという気持ちも、分からないでもありません。

シスロや腹心達は、悲しい運命を背負っているのです。


ザジの優しさ

これは視聴者さんのコメントで気付かされました。バーバラをなだめるザジです。

ザジはハヤトの頭をわしづかみにしたり、エマ達を警戒している場面がありました。

ハヤトはラムダ出身ではないことも踏まえると、ザジはラムダから一緒にいるメンバーには信頼を置いているものの、他の人間にはあまり思い入れがないということが分かります。

ラムダから一緒にいるノーマンの言うことはよく聞き、バーバラを思う優しさも見せています。

シスロやヴィンセントに関してもそうでしょう。

ちなみにハヤトはラムダ出身ではなく、ラムダの系列の新型量産農園の出身です。


実験

ノーマンの言ったこのセリフ。周りには鬼の頭部や臓器などが瓶詰めされています。

ラムダを脱走してからずっと、鬼の研究をしていたようです。

ノーマンがラムダを脱走したのが2047年2月。

2047年2月といえば、エマ達が金の水の場所とお寺を探している最中で、東側の探索を終えたあたりです。

ノーマンはこのとき、ヴィンセントと競合しラムダを脱走しています。シスロやバーバラ、アダムのような子もいます。

そういえばアダムって何人か似たような子供がいますよね。ゴールディポンドにいたアダムはエマ達と一緒にいますので、ここにいるのはアダムではありません。

ザジの格好にも驚きました。剣を持っている子で、布を頭に被っている子です。

これは間違いなくザジでしょう。

私の予想では、ザジは鬼の頭をしていると考えているので、それを周りの子供に見せないようにした、ノーマンやヴィンセントの配慮かもしれません。

ノーマンは、鬼のデータが足りないと言いました。

ここから、ラムダでの実験の仕返しとも言えるノーマンの鬼の研究が始まっています。これは、鬼を全滅させるための研究でしょう。

敵に勝つには、まず敵を知ること。ノーマンの取った行動は的確と言えます。


ノーマンの覚悟

ノーマンには一切の迷いがないようです。そして悔いてもいません。

それは全て食用児の楽園を創るため。鬼を全滅させるために最良の道を進む。

例え鬼への実験が非道で、エマ達が望まないとしても、ノーマンはそれを続けるでしょう。

ノーマンは鬼を殺すこともやめないでしょう。

これも全て自分が始めたことであり、自分が背負うべきものとノーマンは言いました。

そして、優しいだけでは勝てないとノーマンは言っています。

でも、一番優しいのはノーマンではないでしょうか。

いつも自分を犠牲にして、みんなを救おうと考えています。今回にしてもそうです。

自分が全てを背負う。

当たり前の責任のように言っていますが、そうではありません。自ら人の代わりに全ての罪を背負っているのです。

それに、ノーマンはエマ達もシスロ達も全員救いたいと考えています。

これもノーマンの優しさでしょう。

エマと同じくノーマンも、フィルや農園に残された子供達も忘れてはいません。

前にノーマンはこう言っていました。

「何もかも選び取れるほど世界は甘くない」

ノーマン

(引用元:約束のネバーランド127話)

でも、ノーマンこそ全てを選び取ろうとしているのではないでしょうか。

食用児の無血での勝利。エマ達やシスロ達、仲間全員を救うこと。全て自分で背負い込むこと。そして鬼の全滅。

先程のノーマンの言葉、そのままブーメランとなってノーマンに返ってきているような…。

エマは鬼の全滅を望んでいません。エマは鬼の全滅はなくして、人間界に逃げることを目的としています。

エマこそ、全てを選び取ろうとはしていないのではないでしょうか。


まとめ的なもの

128話の考察では、129話でメンバーの選出があるかと思いましたが、今回は全く違う衝撃の展開となりました。

次回こそエマ達の場面になりそうな気がしています。次号が楽しみでなりません!

今回の記事は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。また次の記事でも会いましょう。さようなら。

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