こんにちわ。漫画研究所です。今回の記事は「129話考察・後編」についてです。
前編では、ラムダの実験、腹心達の復讐心、腹心達の病気について触れてみました。
後編ではノーマンについて触れていこうと思います。それではどうぞ♪
疑念
シスロやバーバラ、おそらくヴィンセントも、ボスであるノーマンがエマ側にいるのではないかと疑っています。
シスロはエマ達と話をしてみて「エマ達はいい奴ら」だと感じています。
そして、ノーマンに対し質問をしました。
「ボスはこっち側だよな?」「ボスはボスだよな?迷ってなんかないよな?」シスロ
(引用元:約束のネバーランド129話)
それに対しノーマンはこう答えています。
「ここまでやったんだ。無論あとには退かないよ」ノーマン
(引用元:約束のネバーランド129話)
ここではシスロ達腹心と、ノーマンの目的の違いが見えていますね。
そもそもノーマンは、どちら側という考えは持っていないと思います。
それに、ノーマンの目的は食用児の楽園を鬼の世界に創ることであり、鬼への復讐が目的ではありません。
シスロやバーバラ達は、食用児の楽園というよりは、鬼への復讐が第一目的でしょう。
この違いが「どちら側」という考え方を生みだしているのですね。
これは少し危険でもあります。
シスロ達は復讐心から鬼の全滅を目指していますから、食用児の安全は二の次です。
言い方を変えれば、食用児の安全より鬼の復讐を優先する傾向があるということです。
もし、そういう選択を迫られる場面があるとすると、食用児達に危険が及ぶ可能性もあります。
ノーマンがそれを許さないとは思いますが…。
シスロやバーバラ達が好むのは、非道で鬼に復讐を続けるノーマンであり、優しく甘いノーマンではありません。
優しく甘いノーマンを見てしまったとき、シスロ達がどういう感情になるかも怖いところです。
あと、シスロ達腹心には残された時間が少ないようです。
そのため、できる限り早く鬼を全滅したいと思っているでしょう。
残された時間が短いということは、食用児の楽園を創ったとしても自分達は生き残れないので、そこには興味がないとも言えます。
シスロ達が悪いようにも思えますが、残された命を使って鬼を全滅させたいという気持ちも、分からないでもありません。
シスロや腹心達は、悲しい運命を背負っているのです。
ザジの優しさ
これは視聴者さんのコメントで気付かされました。バーバラをなだめるザジです。
ザジはハヤトの頭をわしづかみにしたり、エマ達を警戒している場面がありました。
ハヤトはラムダ出身ではないことも踏まえると、ザジはラムダから一緒にいるメンバーには信頼を置いているものの、他の人間にはあまり思い入れがないということが分かります。
ラムダから一緒にいるノーマンの言うことはよく聞き、バーバラを思う優しさも見せています。
シスロやヴィンセントに関してもそうでしょう。
ちなみにハヤトはラムダ出身ではなく、ラムダの系列の新型量産農園の出身です。
実験
ノーマンの言ったこのセリフ。周りには鬼の頭部や臓器などが瓶詰めされています。
ラムダを脱走してからずっと、鬼の研究をしていたようです。
ノーマンがラムダを脱走したのが2047年2月。
2047年2月といえば、エマ達が金の水の場所とお寺を探している最中で、東側の探索を終えたあたりです。
ノーマンはこのとき、ヴィンセントと競合しラムダを脱走しています。シスロやバーバラ、アダムのような子もいます。
そういえばアダムって何人か似たような子供がいますよね。ゴールディポンドにいたアダムはエマ達と一緒にいますので、ここにいるのはアダムではありません。
ザジの格好にも驚きました。剣を持っている子で、布を頭に被っている子です。
これは間違いなくザジでしょう。
私の予想では、ザジは鬼の頭をしていると考えているので、それを周りの子供に見せないようにした、ノーマンやヴィンセントの配慮かもしれません。
ノーマンは、鬼のデータが足りないと言いました。
ここから、ラムダでの実験の仕返しとも言えるノーマンの鬼の研究が始まっています。これは、鬼を全滅させるための研究でしょう。
敵に勝つには、まず敵を知ること。ノーマンの取った行動は的確と言えます。
ノーマンの覚悟
ノーマンには一切の迷いがないようです。そして悔いてもいません。
それは全て食用児の楽園を創るため。鬼を全滅させるために最良の道を進む。
例え鬼への実験が非道で、エマ達が望まないとしても、ノーマンはそれを続けるでしょう。
ノーマンは鬼を殺すこともやめないでしょう。
これも全て自分が始めたことであり、自分が背負うべきものとノーマンは言いました。
そして、優しいだけでは勝てないとノーマンは言っています。
でも、一番優しいのはノーマンではないでしょうか。
いつも自分を犠牲にして、みんなを救おうと考えています。今回にしてもそうです。
自分が全てを背負う。
当たり前の責任のように言っていますが、そうではありません。自ら人の代わりに全ての罪を背負っているのです。
それに、ノーマンはエマ達もシスロ達も全員救いたいと考えています。
これもノーマンの優しさでしょう。
エマと同じくノーマンも、フィルや農園に残された子供達も忘れてはいません。
前にノーマンはこう言っていました。
「何もかも選び取れるほど世界は甘くない」ノーマン
(引用元:約束のネバーランド127話)
でも、ノーマンこそ全てを選び取ろうとしているのではないでしょうか。
食用児の無血での勝利。エマ達やシスロ達、仲間全員を救うこと。全て自分で背負い込むこと。そして鬼の全滅。
先程のノーマンの言葉、そのままブーメランとなってノーマンに返ってきているような…。
エマは鬼の全滅を望んでいません。エマは鬼の全滅はなくして、人間界に逃げることを目的としています。
エマこそ、全てを選び取ろうとはしていないのではないでしょうか。
まとめ的なもの
128話の考察では、129話でメンバーの選出があるかと思いましたが、今回は全く違う衝撃の展開となりました。
次回こそエマ達の場面になりそうな気がしています。次号が楽しみでなりません!
今回の記事は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。また次の記事でも会いましょう。さようなら。