入れ替わりの血戦についての勘違い
みなさんこんばんは。今回の記事は「入れ替わりの血戦についての勘違い」についてです。おそらく多くの方が、思い込んでいるであろう部分についてです。
それは「入れ替わりの血戦は一つ上に対してのみ行う」という部分です。この点について、公式では明らかになっていません。今回はここについて深堀りをしつつ、入れ替わりの血戦についての総まとめをしたいと思います。
入れ替わりの血戦とは
入れ替わりの血戦とは、鬼舞辻無惨の許可制のもと、下位の鬼が上位の鬼に血戦を申し込めるというシステムです。「下位の鬼が上位の鬼に」とは書かれていますが、一つ上とはどこにも書かれていません。
例えば参は弐にしか血戦を申し込めないなどの条件は、今のところ明らかになっていません。血戦については全て鬼舞辻無惨の許可制になりますので、ここはハッキリとした決まりではなく、無惨の采配次第になるのかもしれません。
つまり、一つ上に血戦を申し込み、一段ずつ上がっていくシステムなのかもしれないし、陸から弐に一気に飛び越える可能性もあるということです。
僕の予想では、童磨のように明らかな実力があり、こいつならいけると無惨が判断した場合のみ、飛び級もあったりするのではないかと思ったりもします。
ただその場合、飛び越えられた者は何とも言えない屈辱的な気持ちになるでしょう。しかし、采配は全て無惨によるものなので逆らうこともできません。
もしかしたら、そのために無惨の絶対的な采配があるのかもしれません。陸と弐の血戦が組まれようが、端から誰も文句が言えないということです。
ただ、ここまで話してきて何なのですが、やっぱり普通に考えたら、順番通りに上に上がっていくのが恒例なのかなと思います。
ここで言いたいのは、その可能性は高いけど、絶対そうではないという事です。
決着方法
次は、入れ替わりの血戦の決着方法についてです。ここについても明確な答えはありません。
まず、鬼同士の戦いになりますので、再生をする場合、いつまで経っても決着がつかないのではないかと考えられます。しかしです。ここにはヒントとなる部分があります。
それは、半天狗の最後を見ると分かります。半天狗は本体の力を使い、喜怒哀楽や憎珀天を動かしていました。その際、半天狗はこう言っていました。
「まずい、再生が遅くなってきた。憎珀天が力を使いすぎている。人間の血肉を補給せねば」
これはつまり、鬼の再生も無限ではないということです。ここもよく勘違いされているところです。鬼は人間の血肉を補給しなければ、再生が遅くなっていきます。
なので、おそらく入れ替わりの血戦の決着方法は「どちらかが再生できなくなったら」ではないかと。ただ、完全に再生できなくなることが、あるのかどうかは分かりません。
鬼の死亡原因は、日輪刀で頸を斬られるか日光に当たる、または無惨によって殺されるかの三つです。鬼同士の戦いでバラバラにされたとしても、完全に消滅するかどうかは不明です。
このあたりは鬼滅らしく、明確な設定はないと思います。考えられるのは、そうなる前に無惨が勝敗を決めるという線でしょう。
血戦を行うかどうかも無惨が決め、勝敗も無惨が決める。これで全て丸く収まります。
場所について
次は、入れ替わりの血戦が行われる場所についてです。これはもう無限城しかありえないでしょう。鳴女については謎が多いので、いつから無限城で血戦が行われてきたかは不明です。
ただ、誰にも邪魔されずに血戦を行える場所は、無限城しか考えられません。臆病者の無惨ですから、下手な場所で上弦を戦わせて、弱ったところを鬼殺隊に倒される可能性も考えていたでしょう。
そのため、鬼同士は基本群れさせないようにしておいたり、戦いについては全て無惨の采配によるものにしていた、とも考えられます。
実際に行われた血戦
公式ファンブック弐では、黒死牟と猗窩座が血戦を行っていたことが明らかになりました。勝敗は黒死牟の勝利。黒死牟は今まで三度血戦を申し込まれていますが、全て返り討ちにしています。ちなみに相手は猗窩座だけではないようです。
そして、勝敗が決まった場合、基本的には相手を吸収するのが通例です。つまり、黒死牟は猗窩座を吸収するはずだったのです。しかし、ここは黒死牟が猗窩座を気に入っていたという理由で、猗窩座は吸収されずに生かされています。
そしてここには、無惨の意思もあったのだと思います。黒死牟の独断だけではないでしょう。無惨は猗窩座のことを、忠実で真面目なためお気に入りと評価しています。
そして、上弦の参まで上り詰めた強さ。ここも猗窩座を生かした理由にあるのではないでしょうか。無惨も強い鬼を簡単には生み出せません。
鬼は人間から鬼になった後、人間の血肉を喰うことで強くなっていきます。最初から強い鬼を造るということは、いかに無惨とはいえ無理なのです。
猗窩座ほどの強者がいなくなってしまっては、かなりの痛手になるでしょう。そこも考えての采配ではないでしょうか。
また、そのとき猗窩座が上弦の弐だったのかどうかも、今はまだ不明です。上弦の弐であり上弦の壱に喧嘩を売った可能性は高めですが、確定ではありません。
猗窩座と童磨に関しても、猗窩座が上弦の弐で、童磨に負けて上弦の参になったのかどうかはまだ不明です。もしもそうだったとしたら、童磨も猗窩座を吸収しなかったという事です。
そう考えてみると、猗窩座は負けまくりでかわいそうにも思えてきます。このあたり、鬼の外伝などで明らかになるかもしれないですね。
猗窩座が女を喰っていれば、どれだけ強くなれていたのか。黒死牟や童磨とも、やり合えていたかもしれません。
特例
上弦の強さは、強さだけでは決まらない部分もあります。それは鳴女を見れば分かります。鳴女は強さよりも、能力の利便性と無惨のお気に入りというだけで、上弦の肆に据えられている可能性が高いからです。
もし仮に鳴女が強いと考えたとしても、普段ならいきなり上弦の肆に抜擢するようなことはないでしょう。獪岳が陸からスタートなのに対し、鳴女はいきなり肆になっています。
この事からも、鳴女は強さよりもお気に入り度で、肆に据えられたと考えられます。無惨のお気に入りということは、もしも獪岳が上位に上がりたいと考えたとしても、それは夢に終わる可能性があります。
もしも一段ずつ上に上がっていく場合、獪岳は陸から肆を超えていかなければならないからです。ここの入れ替わりの血戦を、無惨が許すとは思えません。
下手に鳴女を戦わせて能力に支障をきたしても困りますし、血戦中に無限城が使えないリスクもあります。そもそも鳴女が戦闘タイプではないというのもあるでしょう。
もしも獪岳が上位に上がりたいと考えた場合、参から上に血戦を申し込みたいと、無惨に懇願するしか方法がなかったでしょう。
まとめ的なもの
以上、入れ替わりの血戦についてまとめてみました。分かっていない事も多いので、今後どこかで追加の情報が欲しいところです。
上弦になった順番は黒死牟が一番の古参ですが、猗窩座・半天狗・玉壺あたりは順番があいまいです。童磨は猗窩座の後、その後に妓夫太郎と堕姫。ここは確定しています。
なので、当時猗窩座と半天狗・玉壺の血戦があったかもしれないですし、童磨は黒死牟と妓夫太郎&堕姫以外、全員と戦った可能性もあるという事になります。
このあたりはまた次回考察してみたいと思います。みなさんの意見もコメント欄で聞かせてください。それでは今回はこのあたりで。さようなら。