善逸の言葉が怖すぎた。
「炭治郎、生きることだけ考えろ!聞こえるか、お前は死なない!絶対死なない!」
ここまではいいんです。
「禰豆子ちゃんと帰るんだ!人間に戻った禰豆子ちゃんと!」
これもまだ大丈夫。
問題はここから先。
「生まれ育った家に帰るんだ!家族みんな待ってる!二人が帰ってくるのを!」
この発言です。
この発言、とらえかたによっては怖いものに変わります。
まず、ネガティブな思考からいきましょう。
生まれ育った家に帰る?
あんな血だらけの家に?
おいおい、勘弁してくれ。
さすがに家族のことを考えたとしても、あの家にはもう住めないだろう。
禰豆子なんて多分、無惨に襲われたときのことを思い出して、トラウマになってしまうぞ。
それに、家族みんなが待ってるとはどういうこと?
もしかして、炭治郎と禰豆子に死ねと?
家族が待っている天国に、炭治郎と禰豆子は帰れと…?
いや善逸くん、それはあんまりじゃないか。
とまぁ、ここまではただの冗談です。
というか今思ったのですが、善逸って、炭治郎の家で起きたことを知っているのでしょうか?
コミックス4巻で善逸が、禰豆子を連れている理由を炭治郎に聞こうとしていましたが、結局聞けてはいませんでした。
あれ以降そのようなシーンはなかったと思いますが、どうなのでしょう。
一緒に過ごす間にどこかで聞いたのか、それとも未だに何も知らないのか。
これについて私は、善逸が全て聞いていると考えています。
というのも、知らなければそもそも、家族の話は出さないと思うからです。
全てを知っているから善逸は、禰豆子と家族という言葉をあえて口にした。
炭治郎がどれだけ禰豆子を大切に思っているのか、善逸は知っているはずです。
弱っている炭治郎を励ますには、禰豆子と家族という言葉が一番効くはず。
そう考えて善逸は、あえてその言葉を口にしたのでしょう。
なので、善逸が言った言葉に特に変な意味はなく、単純に炭治郎を死なせまいと、励ましているだけにすぎないと思います。
それにしても、善逸は獪岳との一戦から、眠らずに戦えるようになったのですね。
この成長も、何だか嬉しいものです。