こんちは。今回は「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編 オープニング徹底解説 完全版」をお伝えしたいと思います。ここなの研究所だけの独自の視点を盛り込みつつ、しっかり深く解説していきたいと思います。
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オープニング主題歌
アニメ刀鍛冶の里編のオープニング主題歌は「絆ノ奇跡」です。歌詞については以前考察を出しましたので、そちらも必ず観てください。絆が紡いで生まれた奇跡というのは、刀鍛冶の里編だけのことに限りません。時代を超えて紡いできた絆なのです。
主題歌を歌うのは「MAN WITH A MISSION」と「milet」。今までは女性シンガーだけでしたが、今回は男女のコラボということで、やはりここでも鬼滅の刃の進化がみられる部分です。次はコラボを超えてくる何か。もしや演歌になるのではないだろうか。
鳴女の過去
まずは鬼滅の刃らしく、和をイメージさせる琴のような音から始まります。まるで鳴女の持っている楽器のような音。ちなみに鳴女の持っている楽器は琵琶です。鳴女はもともと琵琶奏者でした。
しかし、あまり売れているとは言えず、夫と貧乏な生活を送っていました。ある日、夫が博打のお金を用意するために、鳴女の一着しかない演奏用の着物を売ってしまいました。そこで鳴女はなんと、怒り狂って夫を金槌で殴り殺しています。
そして、鳴女は夫を殺した後に演奏の舞台へ。人を殺したことにより、手を震わせながら演奏を続けた結果、その音色が客に評価されてしまいます。以降の鳴女は、殺人を犯しては舞台に上がり、琵琶奏者としての評価を上げていきました。
そんなことを続けていると、鳴女に天罰が下ります。ある日、いつものように殺人のターゲットを物色していると、そこにいたのはなんと鬼舞辻無惨。偶然か、それとも無惨が狙ってか。無惨をターゲットにしてしまった鳴女は、逆に返り討ちにあい、そこで鬼へと変貌させられます。
この話を聞いてからオープニングの最初の音を聞くと、少しゾッとしますよね。
タイトルロゴの秘密
そこから刀鍛冶の里編らしく、刀を打つ刀鍛冶の様子が描かれます。そして大槌を振り下ろしたところで、炭治郎が一人立つ場面へと移動。刀鍛冶の里が、昼から夜へと変化していきます。夜は鬼との戦いの時間。そこを意識した場面カット。
そして例のタイトルロゴのシーンへ。真ん中に炭治郎、左側には霞柱・時透無一郎、右には恋柱・甘露寺蜜璃。タイトルロゴの表示とともに、全員が左を向きます。
無限列車編では、ここで煉獄さんが右を向く構図になりました。その上から炭治郎が覆いかぶさることで、これが白装束の構図と合致してしまいます。つまり、右を向く人は死亡。左を向く人は生還説が濃厚なのです。
霞柱・時透無一郎の過去
そして次の場面は、小鉄が炭治郎に刀鍛冶の仕事の説明をしている場面。そして次に見えるのは霞柱・時透無一郎の過去です。無一郎は元々木こりの家系でした。早くに両親をなくし、兄の有一郎と二人で暮らしていました。
ある日、時透兄弟は鬼に襲撃されてしまいます。有一郎は深手を負い瀕死状態。無一郎は怒り我を忘れ、一晩中鬼と戦います。その結果、鬼は日光により消滅。しかし無一郎も深手を負ってしまいました。
兄の元へ戻った無一郎でしたが、間もなく有一郎は死亡。無一郎は兄の死体に蛆が湧くのを見守りながら、自身の体にも蛆が湧いていくのを自覚。無一郎は死の淵を見ました。
そこを産屋敷に救出され、なんとか無一郎だけは一命を取り留めます。この事件のショックで無一郎は記憶を失くし、新しいことを覚えられなくなってしまいます。
そんな状態の中、無一郎は強くなるためだけに必死に鍛錬を続けます。そしてたった二か月で柱になるという、異例の昇進を遂げたのです。残された「怒りの感情」だけを原動力に。
恋柱・甘露寺蜜璃の過去
そしてお次は恋柱・甘露寺蜜璃の過去のカット。甘露寺蜜璃の着物、そして立ち去る男という構図です。蜜璃は、その独特過ぎる髪の色と大食い・怪力がゆえに、過去にお見合いが破断した経験があります。
その時、相手に言われたのは「君と結婚できるのなんて、熊か猪くらいでしょう。そのおかしな頭の色も、子供に遺伝したらと思うとゾッとします」。そうしてお見合いは破断。
確かに、男の気持ちも分からなくもありません。大正時代は今よりも多様性のない時代でしたから、頭の色が緑やピンクの子供が生まれてきたら、御家としては大惨事。こればっかりは男が悪いとは言い切れません。
蜜璃の特徴は、筋肉の密度が常人の八倍もあるということ。そして、相撲取り三人の量よりも食べる。また、髪の色が桜餅の食べ過ぎで、緑とピンクだということ。今の時代なら活かせるこの特徴も、大正時代では厄介者扱いされるようなものでしょう。
蜜璃は見合いが破断したことにより、髪の色を黒に染めることで自分を隠そうとします。そうすると、すぐに結婚したいという相手が現れます。もちろん大食いや怪力のことも黙っていたのでしょう。
蜜璃は見合い相手と接する中で、自分を隠していることの違和感を強く感じます。そしてこの見合いも断ったのでしょう。自分が自分のままで居られる場所を探して。
その時に出会ったのが鬼殺隊です。そしてお館様に言われました。「素晴らしい。君は神様から特別に愛された人なんだよ。自分の強さを誇りなさい」。「君を悪く言う人は皆、君の才能を恐れ、羨ましがっているだけなんだよ」。
この言葉に救われた蜜璃は、鬼殺隊士として遺憾無く実力を発揮します。鬼殺隊を本当の自分の居場所として。そして、炎柱・煉獄杏寿郎の弟子を経て、炎の呼吸から派生した恋の呼吸を使う、恋柱・甘露寺蜜璃が生まれたのでした。
鉄地河原鉄珍がスゴイ
続いてのシーンでは、蜜璃が刀の研磨を終え出発するシーン。蜜璃の刀は、鉄地河原鉄珍が打ちました。しなる刀ながらも、硬い鬼を斬れる名刀。また鉄珍は、しのぶの特殊な刀を打った名匠でもあります。鞘の中で毒の入れ替えができるというものです。
これらの刀を使いこなす隊士もすごいですが、名匠・鉄地河原鉄珍もまたスゴイ。鉄珍が刀を打っている姿、特に蜜璃の刀をどうやって研磨しているのかが見てみたいものです。
蜜璃は刀の研磨を終え、炭治郎たちがいる刀鍛冶の里を後にしました。その後、上弦襲撃事件が起きます。そして戻ってくるという流れになります。
始まりの呼吸と繋がる絆
そして続いては、始まりの呼吸の剣士こと、継国縁壱から始まり、段々と現代の剣士に繋がっていくようなシーン。炎も描かれ、日の呼吸を印象付けています。
縁壱のすぐ後ろには、戦国時代の剣士と思わしき人物たち。ここに黒死牟こと継国厳勝はいません。始まりの呼吸から派生した五大流派、水の呼吸や岩の呼吸などの剣士がいると思われます。
戦国時代には、煉獄杏寿郎や槇寿郎そっくりの炎柱も存在していましたが、そちらも登場はしていません。さすがにネタバレになるからだと思います。
そして、元鳴柱・桑島慈悟郎、元水柱・鱗滝左近次、元炎柱・煉獄槇寿郎の姿が現れ、次に現代の柱が登場していきます。これこそ、絆ノ奇跡を具現化したかのような構図です。
継国縁壱から始まった呼吸と、何百年と想いを絶やさなかった鬼殺隊。それを産屋敷が支えてきた。そして、裏では炭吉がヒノカミ神楽を伝承し、それが現代の竈門家にまで伝わった。
全てが繋がることで、後に鬼舞辻無惨を倒す流れが生まれた。このシーンはそれを象徴するとても良いシーンです。
激闘
ここからはサビに入っていきます。刀鍛冶の里の激闘を盛り上げてくれる主題歌。時透無一郎・甘露寺蜜璃・そして禰豆子・炭治郎。玉壺の血鬼術も少しお披露目され、時透無一郎が本気で戦う姿が描かれる。この踏み込みがカッコいい。渦を巻くような霞の呼吸もカッコいいです。
半天狗の血鬼術もお披露目。それに対抗するは甘露寺蜜璃。今にも折れそうな、しなる刀で半天狗の木竜と対峙します。大木をスパスパ斬っていく蜜璃の剣術が凄い。
そして炭治郎の爆血刀。早くこのシーンが観たい。この後のヒノカミ神楽が観たい。その後、小鉄や刀鍛冶、陰の主役である不死川玄弥も登場。
そしてこの無一郎が刀を投げるシーン。これがとてつもなくカッコいい。鍔の無い刀。決着をつける刀。このシーンがこんなにかっこよくなるなんて。最終回だと思うのですが、待ちきれない。
最後は縁壱と重なる炭治郎というところで、オープニングは終了です。ここでお館様が映っているということで、刀鍛冶の里編は柱稽古編までいくのでは?という考察もあるようですが、これだけでは断言できないと私は思います。このシーンは、お館様の想いが込められたシーンです。柱稽古とは関係ありません。
そしてラストは皆が、朝日の前に立つシーン。そして禰豆子の竹が地面に。禰豆子の変化。それが最後の最後でわかる。最終回でこのオープニングの、このシーンの意味がわかるわけです。
まとめ的なもの
それにしても、こういった作品を作る人はやっぱりすごい。刀鍛冶の里編の激闘と、繋がる絆をしっかりまとめてくれている。作画もやはり最高。激闘のシーンでは、映画並みの迫力を観れることでしょう。
出だしは鳴女を思わせる曲調から始まり、それぞれの過去が描かれ、刀鍛冶にもしっかりスポットライトが当たっている。そして激闘をネタバレし過ぎない程度に盛り上げてくれている。最高の一言。
みなさんは、オープニングのどこが特に印象的でしたか?ぜひコメント欄で語ってください。いいねとチャンネル登録・共有ボタンを押さない人は、鳴女の恐怖の琵琶が襲い掛かります。今回は以上です。それではまた。