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【約束のネバーランド】142話考察|エマに要求するご褒美とは|約ネバ考察【ネバラン ネタバレ】

2019年7月14日

約束のネバーランド142話考察

こんにちわ。漫画研究所です。今回の記事は「約束のネバーランド・142話」についてです。

エマ達の祖先と思われる人物が出てきた過去編。どうやら一旦はここで終わってしまいそうです。

まだ秘密が残されている部分もあるので、またどこかで再登場してほしいですね。

それでは順番に見ていきましょう♪

建設的妥協

今回のタイトルは「1000年前の約束 2」です。これで過去回は終わってしまいそうです。

次号では、エマとあのお方のやり取り、ノーマンサイド、ドンギルサイドに話が展開していくかと思われます。

前回レウウィスに取り引きを持ちかけたユリウスでしたが、今回仲間の元へ帰還しました。

この時すでに、取り引きは終わっていたようです。

そして、ユリウスは再度、一部の人間を差し出す提案をのめないか、5人に打診します。

しかし5人はそれを受け入れません。

ユリウスは、一部の人間を犠牲にしてでも周りの仲間を救いたい。

それに自分も疲れたため、戦争をいち早く終わらせたかった。

しかし他の5人は、その一部の人間がこの先ずっと苦しみを抱えることになるということ、戦争に勝利して終わらせたほうが、全員救われると考えます。

双方の意見、分からないでもないです。

まずユリウスの言った、建設的妥協。確かに建設的です。これ以外、戦争を終わらせる方法はないでしょう。

この時代の人間が鬼に戦って勝つということは、まずなかったと思います。

しかし、戦争を終わらせると同時に、食用児の生産は子々孫々、未来永劫続いてしまいます。

それならいっそ、鬼に喰われて全滅したほうが…。でも、そういう問題でもないですよね。

ユリウス以外の仲間は、戦って戦争に勝つことを夢見ています。

鬼の絶滅を考え、それが叶うと信じています。確かにそれが叶えば、完全勝利、未来永劫平和が続くでしょう。

しかし、人間が鬼を倒せるとは到底思えません。

ユリウスの提案がなければ、おそらく人間は全滅、エマ達は生まれていなかったでしょう。

それに、ユリウスの提案がなくとも、いずれ鬼は人間を養殖しようと考えたかもしれません。

もしくは、ユリウス以外にもこの提案を考える者が出てきたかもしれません。

そして、とうとう最初の食用人類が生まれてしまいます。

裏切り

ユリウスの提案を聞いてもなお、エマ達の祖先はユリウスを信じていました。

自分は正しいことをしていると頭を抱えるユリウス。

そんなユリウスの姿を見て、何故苦しそうにしているのか、エマの祖先は尋ねます。

正しいことをしているのに、どうして苦しそうなのかと。

「誰よりも民を想い、兵を想い、まっすぐで優しい。だからこそ人一倍に責任を感じ、独り自らを追い込んでしまっている」

これは本当にそうなのかもしれません。だから、周りの人間が死んでいくことに耐えられなかった。

前回の「自分が疲れたから戦争を終わらせる」というのは、そう思い込むことで自分を納得させようとしたのかもしれません。

そしてエマ達の祖先は、ユリウスの提案をきっぱりと断りました。しかし、ユリウスも後には引けません。

このとき既に、鬼の王との取り引きを済ませていたからです。

そして、後ろに控えていた鬼が突入し、エマ達の祖先は捕らえられてしまいます。

最初の食用人類

鬼の王は、鬼の世界を制御・支配するため、ユリウスの提案を受け入れました。

ユリウスは、鬼との和平にエマ達の祖先が妨げになると考えます。

最後に提案を受け入れてくれれば、エマ達の祖先を犠牲にすることはなかったのかもしれません。

他の人間で代用していたのかもしれません。

特に鬼の王からは、エマ達の祖先を指名しているわけではないからです。

おそらくここはユリウスからの鬼に対する提案で、エマ達祖先が反対していることを告げ、そこに再度提案し、断るようであれば彼らを捕まえてくれと、頼んでおいたのでしょう。

しかし、どういう考え方であれ、仲間を裏切り敵に売るというのは、許される行為ではありません。

この時点でユリウスは、また違った苦しみを抱えることになったはずです。

鬼に捕らえられたエマの祖先ですが、最後にここで笑顔を見せています。

最後にユリウスの気持ちを受け入れたのでしょう。

ユリウスも苦しんできた。これでその苦しみからユリウスが解放されると。

しかし、この後エマ達の祖先は最初の食用人類として、絶望の日々が待ち受けていたのではないでしょうか。

鬼は人間を家畜同然のように扱っていたでしょうし、色々な実験もされていくことになります。

この辺りは残酷なので、ストーリーには出てこないかもしれませんね。

ごほうび

ユリウスとイヴェルクは、あのお方に世界を分けてほしいと頼みに行きました。

やはりイヴェルクは、あのお方が何でもできる力を持つことを知っていたようです。

そして

「望みを叶えてあげる」

とあのお方は言いました。

その代わりに要求されるご褒美。あのお方は即決しています。

イヴェルクに出した要求は

「その年に実った一番いいお肉を頂戴」

というものでした。

これが「あのお方の御膳」なのですね。後のグレイスフィールドから生まれる子供達のことです。

そして、ユリウスに要求されたご褒美。それは、調停役を務めることでした。

二つの世界を平和に保つため、お互いが約束を破らないように。子々孫々、運命の渦の中。

この子々孫々という言葉、ノーマンの祖先も言っていました。

子々孫々とは、子孫が続く限りずっとという意味です。

あのお方は、相手の大切なものをご褒美として要求します。

イヴェルクへの要求は、ゆくゆく鬼の王達がいい肉を求めるようになるのを、予測してのものだと思います。

そして、ユリウスへの要求。

ユリウスが望んでいた、苦しみから解放されるということ。それを奪ったという形になります。

あのお方は全て知っており、ユリウスにも平和の礎になるように言っています。

ユリウスは絶望の表情を浮かべていますね。

ユリウスは、たとえ命を奪われても、苦しみから解放されることを望みました。

それをあのお方によって、未来永劫奪われてしまいます。

あのお方は、あえてこういった要求にしています。

というのも、あのお方の力があれば、世界を分けて行き来しないようにすることもできたからです。

それでも調停役を任命したのは、ユリウスを運命から逃がさないため。

そして、あのお方は食用児の反乱まで予測していたのかもしれません。

食用児が反乱を起こせば、再び人間と鬼の戦争が始まるかもしれない。

そこを見張る役割をユリウスの一族、ラートリー家に任命したのかもしれません。

ご褒美システム

あのお方は言いました。

「ご褒美は大切な物がいい。野望・欲望・渇望・貰うなら相手の大切な物がいい」

野望・欲望は読んで字のごとく、いい肉を欲するという鬼から貰ったご褒美。

渇望とは心から望むことという意味ですので、ユリウスから貰ったご褒美に該当します。

そして、あのお方との約束には「3つのルール」がありました。

  1. あのお方との約束は上書きできない
  2. あのお方との約束は破ることができない
  3. ごほうびは絶対に断ってはいけない

レイが1000年前の約束を気にしていますので、上書きというのは1000年前の約束を上書きできないということなのでしょう。

そして、エマ達が考えた望みは、たった二言でした。

「食用児全員で人間の世界へ行きたい」
「それを最後に、二世界間の行き来を完全に不可能にして」

これは少し妙です。二言というのは、二つのお願いに該当するのではないでしょうか。

ひとつ目の望み、食用児全員で人間の世界へ行きたいというもの。

あのお方の力なくしては、安全に人間の世界へ渡ることは不可能です。

なので、これも望みの一つに入れられてしまうのではないでしょうか。

そしてふたつ目。これもあのお方にしかできないことです。

二つの世界の行き来を、完全に出来なくする。

これをあのお方が二つの望みととらえるならば、二つのご褒美が求められるかもしれません。

ただ、少し考えすぎかなとも思うので、これを一つの望みとして聞き、一つのご褒美を求める線が強いのではないかなというのが、私の最終結論です。

では、そのご褒美とは一体何なのか。

エマへの要求

あのお方が欲するのは、望む者の大切な物。野望・欲望・渇望。

エマの大切な物といえば、家族が思い浮かびます。

グレイスフィールドにいるフィル達も含め、全食用児という家族。

では、誰かが犠牲になるのでしょうか?ノーマン、レイ…?

でも、これは大丈夫な気がします。

理由は、エマの言ったひとつ目の望みが、食用児全員で人間の世界へ行きたいというものだからです。

エマの大切な家族全員で人間の世界へ行くことが望みですので、そこからご褒美を取るということはないような気がします。

では、ご褒美に要求するものは何なのでしょうか。

それについては、もう一つエマが望むものがありました。それは、誰も殺したくないという想いです。

この想いをご褒美とするのであれば、殺す相手は決まっています。ラートリー家です。

食用児全員で人間の世界へ渡り、二世界間の行き来を完全に不可能にするのであれば、調停役であるラートリー家は必要なくなります。

そこをエマ達食用児に殺させようとするのではないかと…。

ノーマン達の軍があれば、おそらくそれは可能なはずです。

しかし、エマはそれを嫌がるでしょう。それでもあのお方のご褒美は、断ることができません。

断るとどうなるかは分かりませんが、おそらく無事ではいられないのでしょう。

エマはアジトに帰り悩むとは思うのですが、どこかで祖先がラートリー家に裏切られたことを知り、ラートリー家を滅ぼしてしまうのかもしれません。

でも、ちょっと私の中でそれはないのかもしれないという気持ちもあります。

ここまで意思を貫き通したエマが、それをするのかなと…。

となると、別のご褒美。ムジカやソンジュ?もしかしたらここで謎が語られる?

次号が気になります…!

もう一つ気になる点

もう一つだけ気になる点があります。

それは、あのお方のご褒美が、未来永劫続く物になっていることです。

イヴェルクには、その年の一番いい肉を、ユリウスには、二世界間の調停役を。

どちらも未来永劫続く物になっています。

なので、エマに対しても、未来永劫続く要求がされるかもしれません。

となると、人間の世界に渡った後のことになりますよね。まさか、エマ達の子供の中で一番いい肉を差し出せとか…。

エマの脳みそが美味しそうだとあのお方は言っていたので、その辺りも要求してきそうな気もします。

まとめ的なもの

ご褒美についてですが、エマが代償になるのでは?とも考えたのですが、食用児全員にエマが該当するのと、もう一つの理由からそれはないと考えました。

もう一つの理由というのは、あのお方は望みを言った者の、大切な物を要求するからです。

あのお方がエマの命を要求したとしても、エマならすんなり差し出すでしょう。

それではあのお方は満足しません。もっと奪いがいのあるものを要求するはずです。

このことから、食用児の危険性というものは、ほとんど無くなったと言えます。

未来永劫続くご褒美。それはどこか呪いのようにも感じます。

それが何なのか。次号で明らかになりそうです。

楽しみに待ちましょう♪

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