鬼滅の刃16巻考察
こんにちわ。漫画研究所です。今回の記事は「鬼滅の刃16巻」についてです。
これは最近見たコミックスの中で、一番面白かったです。
柱最強の悲鳴嶼さんの過去のお話。善逸の今までにない雰囲気。
風と水のおはぎ事件。お館様と無惨、ラスボス同士のやり取り。
珠世、命がけの攻撃。柱集合、全集中一斉攻撃。
単独童磨に挑むしのぶさん。
もう、どこを取っても見所しかない16巻!
ここまでは絶対アニメで放送されるように願いたいところです。
それでは最初から順番に見ていきましょう♪
玉ジャリジャリ親父
まずは、玉ジャリジャリ親父こと、悲鳴嶼さんの柱稽古から始まります。
これが過酷すぎる稽古。
めちゃくちゃ冷たい水の滝に打たれ、ぶっとい丸太を三本担ぎ、岩を押して一町先まで運ぶ。
悲鳴嶼さんは、さらに火で炙りたそうにしていますね。
伊之助が悲鳴嶼さんに付けたあだ名。それこそが「玉ジャリジャリ親父」です。
骨ごと魚を食べている伊之助が言ったのは、悲鳴嶼さんが柱の中で最強だということ。
伊之助はここで、魚を10匹も食べています。
そんな悲鳴嶼さんの柱稽古ですが、参加しているメンバーに、吉岡・長倉・島本・野口という隊士がいます。
これが結構いい体をしているのです。体の傷を見ても、命をかけて鬼と戦ってきていることが分かりますね。
鬼殺隊は、柱や炭治郎の世代が注目を浴びていますが、こういった脇役の隊士も、実は陰で戦っているのですね。
そして、稽古中の炭治郎の前に玄弥が現れ、反復動作について教えてくれました。
半天狗との共闘、実弥との一件で、すっかり仲良くなった玄弥と炭治郎です。
悲鳴嶼さんの過去
刀鍛冶の里編で、禰豆子より里のことを優先した炭治郎を、悲鳴嶼さんは認めています。
戸惑う炭治郎に、悲鳴嶼さんは過去の話をし始めました。
悲鳴嶼さんが寺で育てていた子供達。1人の子供の裏切りで鬼に襲われることになります。
悲鳴嶼さんは、何とか沙代だけは守り抜きました。
しかし、その後駆けつけた人に沙代は
「あの人は化物。みんなあの人が殺した」
と言いました。
その場にいた人は悲鳴嶼さんだけ。
そして、悲鳴嶼さんは無実の罪を着せられ、危うく処刑されるといったところでした。
そこをお館様が助けてくれたそうです。
この話、実は後日談が、この話の一番後ろのページに書かれています。
沙代が化物と言ったのは、みんなを殺した鬼のことだったそうです。
「あの人」というのは鬼のことだったのですが、助けが駆けつけたときには、すでに鬼は朝日によって消滅していました。
そうしてその場で生きている悲鳴嶼さんが、疑いをかけられてしまったのです。
その後も、沙代は事件のショックでまともに話すことができず、悲鳴嶼さんの容疑が晴れることはありませんでした。
そして、そのことを沙代は14歳になった今でも気にしており、謝りたいと思っているそうです。
ここでひとつ、私の中でハッキリしたことがあります。
以前に私は、鳴女が沙代なのでは?と思ったことがありました。
しかしこの後日談で、沙代は今でも人間であることが判明しました。
なので、鳴女が沙代という可能性は、極めて低くなったと言えます。
悲鳴嶼さんは炭治郎の頭をなで
「よくやり遂げたな」
と労いました。沙代のことを思い出す悲鳴嶼さん。
いつか悲鳴嶼さんと沙代の再会も見てみたいですね。
炭治郎が伝えたこと
その前に、ここも笑えました。
伊之助が、呼吸を使えない玄弥をバカにするシーンです。
デリカシーのかけらもない…w
でも、これが伊之助のいいところです。
そして、炭治郎が風柱のことについて何か話しています。
これは何を言いたかったのでしょう?
私の勝手な予想では「風柱も本当は心配して、玄弥に鬼殺隊を辞めろと言っている」的なことを炭治郎は言ったのではないかと予想しています。
実弥が玄弥を弟ではないと言っているのも、兄弟だからと色々巻き込みたくないということでしょうか?
善逸の異変
岩の上に座る善逸。炭治郎の呼びかけに、いつもとは全く違った様子で話をしています。
これは、雀から貰った手紙に書いてあったことで、何かに気付いたからなのでしょう。
17巻の予告でそれらしきことが書いてあったので、これがそこに繋がっていくのでしょう。
私はジャンプでそこを読めていないので、すごく気になります。
オロオロした善逸くんも好きなので、いつかは戻ってくれると信じています。
風対水
木刀同士の手合わせですが、実弥は結構本気モードの様子。お互い呼吸を使った戦いを繰り広げています。
驚いたのは、義勇の雫波紋突きです。
この技は、水の呼吸の中で最速の技だったと思うのですが、かなりの数の突きを発動しています。
これはめちゃくちゃ強そうですよね。
そして、両者とも木刀が折れ、今度は素手でやろうと言い出す実弥。それを炭治郎が止めに入ります。
そしてここから「おはぎ事件」が始まります。
おはぎのことに関して、しつこく実弥に言い寄る炭治郎。
炭治郎におはぎのことを言われた実弥は怒ってしまい、炭治郎を殴ってどこかに行ってしまいました。
おはぎの件を聞いて、少し嬉しそうな義勇。義勇は実弥と仲良くしたいのですねw
手におはぎを乗っけて渡そうとしている義勇が何とも言えないです。
そして、それを何かにメモしている義勇。ムフフと笑っています。
炭治郎も
「俺もそうします!」
なんて言ってるものだから、思わず作者さんと思わしきナレーションも入っていますね。
「誰か止めてあげてください。喧嘩になるから」
ラスボス
ここはヤバすぎる展開。ラスボス同士の対面です。
お館様は
「初めまして」
と無惨に言っているので、おそらく初対面なのかな?
お館様の側には、妻であるあまねもいる状況。
もうこのとき、すでにあまねは覚悟を決めていたのではないでしょうか。
無惨は、お館様の一族「産屋敷一族」が千年追い続けていた鬼。
お館様は無惨に
「君と私は同じ血筋だ」
と言いました。
産屋敷家は呪いによって短命なゆえ何代も代が代わっていますが、無惨は千年前からずっと生きているようです。
そして、元を辿ればお館様と無惨は同じ一族だったとのこと。
「君のような怪物を出してしまったせいで、私の一族は呪われていた」
お館様はそう言いました。ということは、無惨という怪物が生まれたとき、産屋敷一族の呪いが始まったということになりますね。
その後一族は、呪いによって滅びかけたこともあるようなのですが、神主の助言により生き延びてきたようです。
その助言は
「無惨を倒すことに心血すること」
そうすれば一族は絶えないということだったのですが、その理由がハッキリと分かりません。
どうして倒そうとするだけで一族が絶えないのでしょう?
神職の一族から妻をもらい、なんとか子供が死ににくくなったとは言っています。
しかし、30年と生きることができず、お館様も23歳であの調子です。
やはり神主の助言には違和感を感じます。
そして、無惨はお館様に、奇妙な感覚を覚えています。
憎かったはずのお館様を目の前にして、全く憎しみが湧かないというのです。
子供達の姿を見て、安堵感も感じています。
この屋敷にはこのとき、お館様とあまね、子供二人がいる状態で、護衛はいませんでした。
これも全てはお館様の計画だったのかもしれません。
無惨の警戒心を緩め、防御を取らせないようにするため?
そして、無惨がお館様のいる部屋まで来たとき、屋敷が大爆発を起こしました。
おそらく屋敷の畳の下辺りに、大量の爆薬を仕込んでおいたのでしょう。
この爆発により、お館様、あまね、子供二人も巻き添えを食らいました。
あまねはおそらくお館様の計画を知っていたのではないかと思うのですが、子供二人はどうだったのでしょうか?
何も知らずに逝ってしまったのでしょうか…。
お館様には、5人の子供がいます。今回二人亡くなってしまったので、残り3人はどこか別の場所にいるのでしょう。
どうして今回の子供二人が、爆発に巻き込まれる役目に選ばれたのかも気になりますね。
そして、命を賭けて大爆発を起こしたお館様ですが、無惨は生き残っています。
これもお館様は分かっていたとは思います。爆発くらいで死ぬことはないと。
珠世
結果的にお館様の自爆は、珠世の攻撃への布石だったと思われます。
無惨が浅草で鬼にした者の血鬼術を使い、無惨を固定する珠世。
そして目くらましを使い無惨に近づき、「鬼を人間に戻す薬」なるものを無惨に吸収させました。
これはすごい。でも、この薬が効けば事実上ラスボスを倒したことになります。
簡単には効かなさそうですよね。
効いたとしても完全に人間には戻らず、何か呪いのようなものに代わるのではないかと、私は予想しています。
少しは弱体化するのかな?
話は全く変わるのですが、鬼って脳が損傷しても生きていますよね。
童磨も前に頭を吹っ飛ばされた時がありましたが、脳が無くなったらどこで物事を考えるのでしょう?
無惨の頭にトゲが刺さっているのを見て、ふと思いました。
この話の最後のページには、愈史郎のことも書かれていました。愈史郎は珠世の側にはいないようです。
愛する人、つまり珠世に側にいないようにと言われていたのでしょう。
集結
お館様がまだ健在な頃の顔。すごく綺麗な顔をしています。
そして、その意思を受け継ぎ、後を託された悲鳴嶼さん。
悲鳴嶼さんは無惨の頸を斬るものの、無惨は死にませんでした。
そしてそこに、柱が集結します。ラスボス無惨と柱全員の対決。
これは夢のようなバトルの開始かと思われたのですが、柱は技を出す前に無限城に落とされています。
これは鳴女の仕業でしょう。
このとき無惨に攻撃しようとした柱達ですが、どの技を出そうとしていたのか、少し気になったので調べてみました。
まずは無一郎。霞の呼吸・肆ノ型。これは移流斬りです。
半天狗と対峙したとき、一番初めに使った技です。初手として、速い技で仕留めるつもりだったのでしょう。
しのぶさんは、蟲の呼吸・蝶ノ舞。これは戯れという技です。累戦で累の母親役に使った技です。
複数回相手を突く技のようですが、無惨相手に毒が有効なのかどうかといったところが気になります。
伊黒さんは、蛇の呼吸・壱ノ型。これはまだ登場していません。
この時点で蛇の呼吸は、ひとつも技が出ていないようです。
甘露寺さんは、恋の呼吸・伍ノ型。これは半天狗戦で使用した、揺らめく恋情・乱れ爪です。
長い名前です。これは広範囲を攻撃する技なので、無惨単体には微妙かもしれないです。
ここでもし発動していたら、やらかしていたかもしれません…w
義勇は、水の呼吸・参ノ型。これは流流舞いです。
流流舞いは、朱紗丸と矢琶羽襲撃の際に、炭治郎が初めて使っています。
回避と攻撃を同時に繰り出せる技です。
実弥は、風の呼吸・漆ノ型。これもまだ登場したことはありません。
そして、炭治郎がヒノカミ神楽の陽華突を使おうかというところで、無限城に落ちてしまいます。
これも最後のページ、鴉たちも必死で追いかけて突入したようです。
分断
無限城に落とされたそれぞれ。それぞれ違う穴に落ち、二人一緒に落ちた組もあります。
無惨と珠世。義勇と炭治郎。甘露寺さんと伊黒さん。無一郎と悲鳴嶼さん。実弥単体。しのぶ単体。
義勇と炭治郎は何とも言えない義勇の顔。甘露寺さんと伊黒さんは、伊黒さんに胸キュンの甘露寺さん。
無一郎はお館様の訃報を聞き、涙を流し怒っています。それは悲鳴嶼さんも同じ様子です。
実弥も涙を流しています。
そしてこの無限城、伊之助・玄弥・善逸も来ています。鳴女がワープさせたようなのですが、他にもいるのかな?
善逸はアイツを追っています。玄弥はワケも分からず走っている様子。
同じく伊之助もワケも分からず鬼で実力を試しています。
伊之助が無限城に落ちてくる際の描写もありました。めっちゃ楽しんでますw
141話の扉絵では、カナヲも無限城にいるのが判明しました。
しのぶさん
しのぶさん。ついに姉のカナエの仇である、童磨と対峙します。
とその前に、141話の前にこんなことが書いてありました。
しのぶさんの突きはめちゃくちゃ強いようで、岩をも貫通させるようです。
そして、水の呼吸最速の雫波紋突きよりスピードが速いのだとか。凄いですね。
しかし、童磨に刀による毒は効かず、押されるしのぶさん。
そこにカナエの幻影が現れ、立ち上がるしのぶさん。
童磨に突き技を当てたところで、16巻終了です。
しのぶさんは深手を負ってしまったようですが、どうなってしまうのでしょうか。
まとめ的なもの
鬼滅の刃16巻。最高すぎました!
ここまで詰まったコミックスも珍しいですよね。
17巻は10月発売なので、少し間が空きます。
16巻は142話まで、17巻は151話まで。
本誌は現在164話までなので、19巻の内容となりますね。
今の本誌の内容に追いつくのは、来年となりそうです。
待ち遠しいです。
しのぶさん…。