秤金次の弱点
不死身の秤
237話で領域『坐殺博徒(ざさつばくと)』を展開し、大当たりを引き当てていた秤。245話の裏梅とのバトルでは、手足を破壊されてもすぐに再生する『4分11秒の不死身状態』が継続している。
秤は反転術式を使用できないが、ボーナス中はフルオートで肉体の再生が行われる。よって、ほぼ不死身の状態となる。
しかし弱点も存在する。
『不死身』とだけ聞くと最強のイメージがあるが、実はそうでもない。秤の術式は、領域がデフォルトで組み込まれた術式。領域を展開する前に腕を潰されると、掌印を結べず術式を使用できない(不死身になれない)。
通常時は反転術式を使えないため、腕を再生することはできない。腕を潰されるほどの相手に、術式(不死身)なしではまず勝てない。先に腕を潰されたら詰み。
ボーナス中でも、頭を潰されると即死する。ボーナス中であっても、肉体の再生に使っているのは反転術式に他ならない。反転術式は頭で回す。そのため、頭が潰された時点で肉体の再生は停止する。
秤は攻撃面が脆弱。格闘で殴り倒すしか決着の手段がないため、反転術式を使える相手とは特に相性が悪い。
裏梅との相性
反転術式を使える裏梅とは相性が悪い
秤の攻撃手段は格闘のみ。殴り倒すしか決着の手段を持たない。一撃で相手を倒す技を持っていないため、裏梅のように高度な反転術式が使える相手だと、長期戦になりやすく分が悪い。長期戦になればなるほど、ボーナス中以外の穴を突かれやすくなる。
裏梅は攻撃面が強力。
現に秤の腕と足を一度ずつ破壊している。秤にとって裏梅は、不死身状態でなければまず勝てない相手といえる。
結論:裏梅の方が強い
今後の展開
秤にとってまずいのは、時間切れと頭を潰されること。
4分11秒のボーナスラウンドが終わると、秤は次の大当たりまでフルオートの反転術式が使えなくなる。
今が確変状態の場合は、すぐに次の大当たりがくる。再度4分11秒の不死身状態で戦える。
しかし、次が時短の場合、大当たりまでのインターバルが長いため、そこに裏梅の全力攻撃がくると非常にマズい。
裏梅の全力とは。
裏梅の全力が極ノ番なのか、羽織に秘密があるのか。どちらにせよ、あの強力な『霜凪(しもなぎ)』よりも、さらに強力な技を出してくることには違いない。
頭を凍らされて破壊されたら秤は即死する。裏梅の全力が趙高範囲の氷結系の技だった場合、秤が逃れるのは難しいと言える。
また、4分11秒を超える長時間の攻撃も怖い。例えば、絶え間なく降り注ぐ雹(ひょう)のような攻撃。ボーナス中は再生できたとしても、『時間切れと同時に耐えられなくなる』といった攻撃が怖いところ。
豪運
秤の最大の武器は豪運
現時点では、秤の方が分が悪いように思う。しかし、秤には豪運がある。その豪運で裏梅の全力を耐えきれば、乙骨の救援なども考えられるため、秤が生き残れる可能性はある。
一人で裏梅を倒すのは難しい。
秤は格闘がメインのため、裏梅の呪力が尽きるようなことがない限り、殴り倒すのは難しいだろう。裏梅が全力攻撃で呪力を使い切ってくれたら、格闘だけでも勝てる可能性はある。
まとめ
秤はギャンブル色が強い。
鹿紫雲との戦いでも、豪運によって勝利を得ていた。今回も、豪運で裏梅の全力攻撃を凌ぐか、それともここで運が尽きるか。
二人の決着が楽しみすぎる。