呪術廻戦 243話 羂索死亡?
呪術廻戦243話で、乙骨憂太の刀によって首を斬られた羂索。羂索は243話の最後にこう語っている。
そうか、道半ば…残念だよ。だが、私の意志は受け継がれる。
出典:芥見下々/集英社『呪術廻戦』243話 羂索のセリフ
前半の「道半ば…残念」というのは、羂索が死を覚悟したようにみえる。頭だけになってしまい、乙骨が相手ということで、自身が生き残ることは諦めたのだろう。
そして後半の「私の意志は受け継がれる」があることで『羂索は死ぬが誰かに意志が受け継がれる』という意味が成り立つ。予想としては、羂索(夏油傑の肉体)は死に、次の展開へ移行する流れとみている。
ここで問題なのは、『羂索の意志は誰に受け継がれるのか』ということ。
虎杖仁ではないか?
私はこのように予想した。理由は以下の通り。
虎杖仁の生死は不明
143話の回想で登場して以来、何も音沙汰はない。243話の時点で虎杖仁の生死は不明のまま。虎杖倭助から「あの女だけはやめとけ。死ぬぞ」と忠告を受けているも、これは虎杖仁の死の根拠とはならない。
ただ、生きているとするなら、息子の悠仁に何かしらのコンタクトがあってもおかしくはない。何も音沙汰がないというのは違和感を感じる。
主人公の父親
主人公の父親であり、悠仁の謎を知る重要なキャラクター。物語もクライマックスに差し掛かっており、登場するなら今が絶好の機会といえる。
虎杖仁が戦闘タイプなら、悠仁との親子対決も見られるかもしれない。容姿をみるに戦闘タイプではなさそうな気はするが、果たして。
味方になる線も考えられるが、羂索の意志を受け継ぐ者ならその線はない。
羂索が乗っ取っていた虎杖香織の夫である
十中八九、虎杖仁はこの先の展開に登場すると言える。羂索とも関りがあった、主人公の父親。彼は多くの伏線回収要素を抱えているはず。彼の登場によって多くの伏線が回収され、いよいよ物語の全貌が明らかになっていくだろう。
虎杖仁(いたどり じん)とは
そもそも虎杖仁とは?
虎杖仁は、143話に登場した虎杖悠仁の父親であり、虎杖倭助の息子である。物腰は柔らかく眼鏡をかけていることから、悠仁や倭助とは対照的に知的な印象を受ける。自分の名前を息子にあてがっているところをみるに、悠仁を溺愛していた様子がうかがえる。
モノクロの登場のみとなるため、虎杖仁の髪色は不明。髪の色は呪術的に何か意味があるらしく、『虎杖親子は同じ髪色かもしれない』と考察できる。なお、髪色がどのように呪術に関係しているかは未だ不明。親子共に同じ髪色なら、近いうちにそこの伏線も回収されるかもしれない。
作中で虎杖仁は、虎杖香織(羂索が乗っ取る前)との間に子供を欲していた。しかし、子宝に恵まれない上に香織は死亡してしまう。その後、仁は再婚し、後妻との間に子供を授かることとなる。それが虎杖悠仁である。
後妻というのは、実は羂索が乗っ取っていた虎杖香織だったことが判明している。
後妻の『虎杖香織の肉体をした者』に違和感はなかったのか?
中身は羂索にすり替わったものの、肉体は虎杖香織そのもの。そこに虎杖仁は違和感を感じなかったのか?
私の見解では、『そっくりな人』で受け入れたのだろうと考察している。人間が生き返ったり体を乗っ取るなどは、普通の人間なら考えつかない。『めちゃくちゃ似てる人』で済ますことだろう。
虎杖仁は香織との間に子供を欲していたことから、後妻が香織に似ていることに、何か運命めいたものを感じたのかもしれない。そこにはドラマがあるはず。虎杖仁の過去も興味深い。
虎杖仁の所在
虎杖仁はどこにいるのか。
もしも羂索の意志を受け継ぐ者が虎杖仁なら、今どこにいて、何をしているのか。以下のパターンが考えられる。
自分の意思で身を隠している
自分の意思でどこかに身を潜め、機をうかがっている状態。つまり羂索と共謀しており、悠仁たちとは完全に敵対する。このパターンなら、親子対決を見られる可能性が高い。
羂索の手により眠らされている
伏黒津美紀のように、不本意に羂索の手により眠らされている状態。羂索の意思で目覚めさせることが可能な状態で、何かしらの術式が組み込まれていると思われる。
息子を人質に取られ、渋々協力したなども考えられる。そこには何かしらの縛りや契約があったのかもしれない。
意志を受け継ぐ者
羂索の言葉をもう一度 振り返ってみよう。
だが、私の意志は受け継がれる。
出典:芥見下々/集英社『呪術廻戦』243話 羂索のセリフ
この言い方は「意志を受け継いでくれる者がいる」とも取れるし、「意志を受け継がせる」とも取れる。羂索というキャラ上、後者の方が展開としてはあり得る。
つまり、無理やり意志を受け継がせるということ。
仮に受け継ぐ者が虎杖仁だとして、強制的に術式によって意志を受け継がせる可能性が高い。または、虎杖仁の体を利用して何かを企んでいるのか。
羂索の目的は『日本の人間と天元の超重複同化』。
超重複同化を行うためには、死滅回游を終わらせる必要がある。
意志を受け継いだ者=死滅回游を終わらせる者。
虎杖仁が受け継ぐ者なら、虎杖仁が死滅回游を終わらせるために動くことになる。
死滅回游を終わらせる条件は『夏油傑、伏黒恵を除く全泳者の死亡』。
つまり虎杖仁は、伏黒恵を除く全泳者を葬らなければならない。そうなると、虎杖仁は呪術を使えるということになり、悠仁たちとは完全に敵となる。やはりこの先、親子対決が濃厚か。
まとめ
高羽史彦のギャグ展開により、少しダレた感じが賛否両論あった。しかし、ここにきて急展開。乙骨憂太が羂索を倒すという、誰も予想していなかった展開となった。
私の中では、羂索の意志を継ぐ者(強制)は、虎杖仁だと予想している。
呪術廻戦なら、予想を上回る展開を用意してくれているに違いない。皆さんの考察もコメント欄にて聞かせてください。次週も楽しみすぎる!