みなさんこんにちわ、ここなです♪
今回の記事は「呪術廻戦・113話考察①」についてです。
それではどうぞ♪
決着
いよいよ決着しましたね。
伏黒親子対決。
あっという間だったけど、いろいろと詰まった、繊細なパパ黒の最期でした。
まずは脱兎を繰り出す恵。
以前粟坂に対して出したときよりは、兎の数が倍増しています。
これは基本攻撃というよりは、様子見や攪乱としての役割が大きいらしい。
それにしても、恵は領域を展開できるほどの呪力はないものの、この脱兎の数を見れば、まだまだ戦えそうだなと感じます。
領域については恵の発言から、まだ未完成だということは再度確定。
そして、恵のアドバンテージとは。
アドバンテージ
アドバンテージとは、優位性という意味です。
この優位性というのは、家入硝子が渋谷に来ていることでした。
家入硝子は、他人を治すことができる 反転術式を使うことができます。
つまり恵は、即死回避さえしてしまえば、ある程度の怪我を負っても硝子に治してもらえるため、それが優位性だと考えたのです。
狭い通路にパパ黒を誘導し、即死を回避しやすい場所に誘い込む。
パパ黒の游雲は突きをメインとして使われているため、直線状の攻撃をかわすことができれば…ワンちゃんある!といった感じです。
そしてさらにパパ黒の足元に影を落とすことで、游雲の直線状の軌道をそらした。
これだけのことをこの短時間で思いつくとは、さすが宿儺が興味を持つほどの男。
一つ間違えれば、游雲の軌道が自分に向かい、死んでいたところです。
しかし今回は見事に成功。
呪具でパパ黒の脇腹を狙います。
しかししかし、これをパパ黒は回避。
いや~、やっぱりパパ黒は最強です。
まさかの
恵は打つ手なしといった状態。
ここで「やるしかないのか」と言っているのは、おそらく「ふるべゆらゆら」のことでしょう。
ふるべゆらゆらを使えば、自分が死んでしまう可能性が大。
それがもし縛りによる死のようなものなら、いくら家入硝子とはいえ、生き返らせるのは難しいでしょう。
しかしです。
ここでまさかの、パパ黒の自死。
これがまた深い…!
最後は暴走から目覚めているパパ黒。
さらに、自分の息子だっていうことも気づいています。
禪院家に売られていないことを「よかったな」と言っていますので、間違いないでしょう。
そして、それに気づきながらのパパ黒の自死。
これが何を意味するのかというと、それは「他人を尊ぶ人生を取り戻した」ということなのです。
真実
パパ黒の真実は、思っていたものと少し違いました。
まず、パパ黒の過去を整理します。
パパ黒は昔から荒くれものだったけど、恵の母親と出会い、一度は丸くなったことがあります。
そしてそこで、ママ黒との間に恵が生まれます。
ここで確かなのは、パパ黒はママ黒を愛していたということ。
でなきゃ 子供なんて作らないしできないはず。
コミックス9巻の描写を見る限り、そこでパパ黒は、一度は他人を尊ぶ道を選んだように見えます。
しかし何らかの事件があり、ママ黒は死ぬことになった。
そこで、パパ黒は自尊心を捨てる決意をし、自分も他人も尊ばない人生を選んでいます。
そしてそれはまた、五条悟との戦いがきっかけで、パパ黒の自尊心が復活することになります。
全ては繋がっています。
今回の自死についても、五条悟との戦いで目覚めた自尊心も、多少なりは影響しているでしょう。
真実2
今までのパパ黒の印象は、ヒモでギャンブル好き、そして息子を売った最低ヤロー。
そういったイメージが強めでした。
でも、今回のパパ黒の描写を見ると、そればかりではないなと感じる部分がありました。
「恵をお願いね」
パパ黒は、このママ黒の言葉をしっかりと、胸に刻んでいるようでした。
禪院家に恵を売ったのは、自分で面倒を見るよりは、才能を活かせる名家にいかしたほうが、本人のためだと思ったから。
決して全てが、お金のためだったとは思えません。
直毘人に対してはそんな情を見せたくないため、強がって金次第とか言ってはいますが、パパ黒はママ黒を愛していたからこそ、ママ黒の最期の言葉を守りたかった。
私はそう感じました。
ママ黒を失った精神状態で、恵をろくに育てる自信がなかったというのも、パパ黒の中にはあったでしょう。
ママ黒と恵のことを本当に考えた上での、パパ黒の決断。
それは、ママ黒との愛に目覚めた甚爾の、最後の人間らしさだったのでしょう。
まとめ的なもの
113話は情報がかなり多かったので、他の気になることについては、次回の記事で考察します。
しかし、パパ黒が真の悪ではないということ、理解できて私は良かった。
パパ黒は強いけど人間としてはクソなんて、ずっと思ってはいたくなかったので。
パパ黒の最期の言葉。
「よかったな」
他人を尊ぶための自死。
恵にとっては自分を売った最低な父親でも、いつか目の前の人が父親だと気づき、パパ黒の真の想いについて、気づいてほしいなと思います。
でも、勘のいい恵なら、パパ黒の最期の言葉で気づきそうな気もしますが。
個人的には今回のお話、衝撃的でしたがかなりいいものだと感じました。
ということで、今回の記事は以上となります。
みなさんの感想も、コメント欄で教えてくださいね♪
それではまた♪
ここなの余談
今回の呪術廻戦は、隠れた親の想いというものを感じました。
ちょうど今日、そういった事を考えるキッカケがあったので、個人的には感慨深いお話でした。
キッカケというのは、YouTubeの一つの動画です。
いじめで中学二年生の子供が、線路に飛び込んで亡くなった事件を報道する動画。
私はその動画のコメント欄を見て、何か引っかかるものがありました。
動画には亡くなった子供の親が登場しており、コメント欄ではその親への批判が並んでいたのです。
いやちょっと待てよと。
そりゃあ親にも、悪いところはあったかもしれない。
人間だしね。
でも、親御さんだって子供を失い、かなりの痛みを感じているはず。
こうしてあげたかった、ああしてたら…なんていう後悔も、これから一生心に残っていくことになる。
そんな当事者を責めているコメントは、私には理解できませんでした。
いじめというのは、どこか一つを責めたところで、どうにかなるものではないと私は思います。
いじめをしている子供に注意をしたら、いじめが全てなくなるのか。
親だけしっかりしていたら、全ていじめがなくなるのか。
そうではありません。
いじめが今でも絶えないのは、色々な要因が今でも残っているからです。
それは家庭環境であり、学校の環境にもあります。
学校のいじめに対する対策や、教師の方の対応の問題というのもあるでしょう。
学校には行きたくないけど、親からのプレッシャーを感じ、追いつめられる子もいるでしょう。
親が何も言わなくても、それこそ自尊心が失われていく可能性がある。
それら全てを考えたら、親だけを責める、教師だけを責めるなんていうのは、とてもナンセンスだと私は思います。
問題は根本から治していかないと、真の解決には至りません。
とはいえ、今の私には何もできませんが、いつかは追いつめられて亡くなる子供を減らせるような、活動もしたいなと思います。
そして漫画って、こういった事を考えさせてくれる、一つのツールでもあると思います。
今回のパパ黒の件でも、クソ親父とパパ黒をただ非難するだけでなく、本当の親の気持ちを考えるとか。
そういったものが、真の考察だと私は感じます。
まぁとにかく、今何かに追いつめられていると感じる人は、もっと気持ちを楽に持って生きてほしいな。
特に学校なんて狭い世界で誰かに非難されようと、これから先の長い人生に、全くもって影響をしないから。
いじめを受けていたことは、必ずこの先大きな力となり、辛いとき立ち直れるキッカケを作ってくれます。
私もそうでしたよ。