今後の戦い
今回の考察は、無惨が生きている可能性から話をしています。
無惨が生き残る可能性については、穴から飛び出てくる、もしくは炭治郎に寄生しているかの、どちらかで考えています。
そちらについては以前の記事で考察していますので、よろしければ見てみてください。
そしてここで気になってくるのは、今後の戦いはどうなるのかについてです。
生き残ったメインの隊士は、義勇・実弥・善逸・伊之助・村田、そして行方不明のカナヲと愈史郎。
ほとんどの隊士がボロボロで、まともに戦うことは難しいでしょう。
でも弱った無惨が相手であれば、まだ勝てる見込みはあります。
そもそもなぜ、私がこんなことを考えようと思ったのか。
それは、実弥だけが死にかけていたのに生かされた理由を、ずっと考えていたからです。
実弥だけが回想を挟んだにも関わらず、生き残ることとなった。
これには何か意味があるのだろうと。
実弥の役目
私の予想では、実弥は死ぬと考えています。
死んで玄弥と再会する。
私の頭の中では、そういった絵が浮かんでいます。
実弥の回想はハッピーエンドとは言えませんでしたし、今まで死んでいった隊士の回想とは違い、少し後味の悪いものとなっています。
これは実弥が再度回想を見るという、伏線なのではないかと。
思い返せば玄弥も回想はありませんでしたし、玄弥と実弥、まとめて回想を入れ込んでくる可能性もあります。
母親との別れも、少しあっけなさすぎますしね。
コミックス13巻で実弥が持っていたナタに、母親の血が一滴もついていないということも、最後の最後で真相が明らかになる可能性はあります。
そして気になる、実弥の最後の役目。
それは、禰豆子と炭治郎を救うこと。
実弥といえば柱合会議で、禰豆子を刀で刺した人です。
自分の稀血に禰豆子が、食いつかないかどうかも試しました。
禰豆子は人間に戻るときの回想で、そのときのことも思い出しています。
なので禰豆子は、実弥に対しては少し嫌な感情を抱いているはず。
ワニ先生はそこもちゃんと把握しており、最後の最後でそこも払拭してくるはず。
私はそう考えています。
最後の兄妹
実弥は過去に、両親と玄弥以外の兄弟を失っています。
そして今回の戦いでは、最愛の玄弥まで失うこととなりました。
今だから言えるのですが、これだけ兄弟愛の強い実弥です。
必ず炭治郎と禰豆子という兄妹だけは、生かしたいと思うはずです。
自分は死んでもいいから、二人を生かしたいと。
ここまで作中では多数の兄弟が、鬼によって命を奪われてきました。
カナエとしのぶ、杏寿郎、有一朗と無一郎、そして玄弥。
実弥はこの人たちが亡くなったとき、残された者の悲しみを、一番理解していたのではないでしょうか。
そして玄弥をなくしたことで、さらにその悲しみを知った。
なので、どうしても最後の兄妹だけは、守りたいと考えるはず。
今はもうボロボロの実弥なので、最後の最後、捨て身で二人を守るような展開になりそう。
私はそんな予感がしています。
出血
私は実弥が死ぬと考えています。
それには他にも理由があります。
まずは、失血の状態がひどいということ。
実弥はあまりにも出血量が多いですし、包帯を巻いて手当をしているとはいえ、実は200話では輸血しているように見えて、あれはカラーで見ると血ではありません。
あれは薬か点滴のようなものでしょう。
もしかしたら本当に、稀血だから輸血できないとか、そういった話になってくるのかも。
出血だけでも十分危ない実弥ですが、無惨の攻撃も何度も食らっていますので、もしも無惨が生きていた場合、無惨の血の影響もまだあると思います。
そして、もしも実弥がまだ危ない状態だとするなら、それは実弥自身もわかることだと思います。
自分が死ぬとわかっていたら、最後に取る行動は一つ。
自分を犠牲にしてでも、誰かを守る。
それしかありません。
回想
では、もしも実弥が死んでしまったら。
回想はどのような感じになるのか。
これは完全な妄想ですが、また天国と地獄の境目に行き、どちらに行くか迷うような展開になるのではないでしょうか。
地獄に行けば両親がおり、天国に行けば玄弥や他の兄弟がいる。
クソ親父から母を守ろうと考え、地獄に行くのか。
天国に行き玄弥や他の兄弟と、幸せに暮らす道を選ぶのか。
私は実弥だったら、地獄を選ぶような気がします。
玄弥には死んだことをわかってほしくないでしょうし、母を守りたいという実弥の優しさが、勝つような気がします。
でも、ここで誰か別の人物が、実弥の前に現れる可能性も出てきます。
考えられるのは、粂野匡近かお館様あたりでしょう。
匡近は、実弥を鬼殺隊に引き入れ、一緒に下弦の壱を倒した戦友です。
下弦の壱を倒したときに匡近は戦死しているため、回想に出てきてもおかしくはありません。
大穴でカナエとかも考えましたが、カナエはしのぶとカナヲの回想に出てきていたので、再登場はなさそう。
作中ではそこまでの関係性はないですし。
お館様に関しては、他の柱も含めて最後のほうで登場しそうなので、実弥だけのために出てくることはなさそう。
と考えると、残されたのは匡近。
匡近が、実弥に天国へ行けと促すような。
行けというよりは、匡近が実弥を天国に連れていくような?
そんな展開もいいかもしれないですね。
やっぱり最後は、実弥と玄弥に話をしてほしいですし。
実弥の死は悲しいものになると思いますが、やっぱり玄弥との会話は見たい。
なんとも複雑。
粂野匡近
そういえば忘れていました。
匡近は実弥を、失った弟と重ねていたということ。
これはコミックス19巻、匡近の遺書を読んだお館様が言っていました。
匡近と実弥も、兄弟のようなものだったのですね。
それならなおさら、回想に出てくるのは匡近で、天国へ実弥を誘導するという線が濃厚な気がする。
まとめ的なもの
まとめです。
実弥は、最後の役目を果たすためもう一度立ち上がり、最後の兄妹を守るために自身を犠牲にする。
それは自分の命がもう残り少ないと、実弥は自覚をしているから。
そして、実弥は誰よりも兄弟愛が強いから。
そして犠牲になった実弥は、回想で匡近と再会、最後は天国で玄弥とも再会する。
これが私の妄想による、実弥ストーリー。
そういえば匡近って、モブ隊士の誰かに似ていたような。
気のせいかな。