鬼滅の刃 遊郭編 11話 何度生まれ変わっても 後編
テレビアニメ鬼滅の刃・遊郭編11話。いよいよ本日最終話です。今回は地獄への道について、最後の締めくくり、11話はどこまで進むのかについて、じっくり解説していきたいと思います。
堕姫と妓夫太郎、二人の回想シーン。ここは鬼の回想の中でも、特に丁寧に描かれているシーンです。「何度生まれ変わっても」。このサブタイトルには二つの意味があります。
一つは、妓夫太郎が鬼になる時に言っていた「何度生まれ変わっても必ず鬼になる」という意味。もう一つは、地獄への道で梅が言っていた「あの言葉」の意味です。
ひとつ前の動画で、過去についてはしっかりと解説しました。ですがもう一度だけサラッとおさらいしておきましょう。いいねと共有ボタンからのリンクコピー、チャンネル登録と通知のONまでお願いします。
今回のコメントでは、この後の11話に対する意気込みをどうぞ。あと今後の活動についてですが、遊郭編が終わってもまだまだ考察というか、動画作成はしたいと思っています。鬼滅はもちろん、呪術とか東リベとか?進撃?
みなさんの好きな漫画は何ですか?ハートを付けたコメントは全文読んでいます。みなさんが好きそうな漫画、一から勉強してみたいなと思います。ということでレッツゴー。
鬼滅の刃 遊郭編 11話 堕姫と妓夫太郎の過去
人間に生まれながら化け物として扱われ、家では母親から暴力・罵詈雑言、外では罵詈雑言に石を投げられる。そんな幼少期を過ごしていた妓夫太郎ですが、梅が生まれたことで人生が変わりました。
守るべき存在である妹の梅がいることで、妓夫太郎は強くなる事ができました。そして、喧嘩の強さにも気づいたことで、今まで虐げられてきた人間に対して、取り立て屋として報復していくようになります。
人間への恨みが人一倍強い妓夫太郎。取り立て方も尋常ではありません。妓夫太郎の取り立て率は驚異の120%。ただでは済まさない。それが妓夫太郎です。
取り立ての仕事でお金を稼げるようになり、梅も遊女として働いていたことで、二人は食べ物に困るようなことは無くなっていきます。人生が好転していく。そう感じていた妓夫太郎。
しかし梅が十三の時、事件は起きてしまいます。兄の妓夫太郎を侮辱した侍に対し、梅は簪で目を突き失明をさせてしまったのです。そして報復を受けてしまいます。生きたまま焼かれる。どれほど苦しいものか。
妓夫太郎が駆け付けた時、梅はもう虫の息の状態でした。妓夫太郎は報復を目論んだ女将と侍の命を奪い、梅を抱えたまま遊郭を彷徨い歩きます。背中を斬られ重傷を負っていた妓夫太郎は、梅を抱えたままその場に倒れてしまいます。
そこに現れた童磨。童磨は二人に鬼になるよう誘い、妓夫太郎はその誘いを受けます。元々人間への恨みが強かった妓夫太郎は、ここでさらに憎悪の念を膨らませています。
「俺は何度生まれ変わっても必ず鬼になる」
「幸せそうな他人を許さない」
「必ず奪って取り立てる妓夫太郎になる」
ここで出会っていたのが童磨でなければ…。しかしそれでは二人は死んでいた。死んでほしくはないけれど、ここから二人が奪う命を考えたら…。なんとも言えない。こうなる前に二人がお館様と出会っていたら…。何かが変わっていたかもしれない。
やはり人は環境によって変わる。妓夫太郎のことを一人でも気に掛ける人間がいたならば、間違った方向へは進まなかったかもしれない。時代もありますが、考えさせられる。
そしていよいよここからです。堕姫と妓夫太郎が頸を斬られ辿り着いたのは、天国と地獄の分かれ道。普通なら鬼は地獄行きが確定しているのですが、二人の場合は少し特殊でした。
鬼滅の刃 遊郭編 11話 天国と地獄
原作97話。天国と地獄の分かれ道。原作では最初に、妓夫太郎が梅をおぶっているシーンから描かれています。これはあえて順番を逆にしてあります。
本来なら頸が消滅した後、妓夫太郎が目覚めるところに繋がります。アニメではどちらの順番で描かれるのか。要注目です。
目覚める妓夫太郎。そこは真っ暗闇の世界。後ろからお兄ちゃんと叫ぶ梅。妓夫太郎は鬼の姿のままなのに、なぜか堕姫は梅の姿に戻っています。
賢い妓夫太郎は一瞬で悟ります。鬼のままの自分と人間に戻っている梅は、一緒にいるべきではないと。不安で兄を頼る梅。しかし妓夫太郎は、ついてくるなと梅を突き放します。
泣き始める梅。このシーンは過去の再現。ファンブックに書かれていました。離れると泣きわめく梅を、妓夫太郎は可愛くて仕方なかったのだと。
これは妓夫太郎もつらいはず。しかし、この時点で妓夫太郎はまだ鬼の状態。まさに心を殺して鬼になる。自分の非を認め謝る梅を、さらに突き放す妓夫太郎。
「お前とは兄妹でも何でもない」
「俺はこっちに行くからお前は反対の方、明るい方へ行け」
不器用すぎる妓夫太郎なりの優しさ。妓夫太郎は気づいていました。ここは天国と地獄の分かれ道で、暗い方が地獄、明るい方が天国なのだと。人間の姿に戻っている梅は、天国で幸せに暮らしてほしいと。
妓夫太郎はここで振り返ることができていません。振り返ってしまうと、可愛くて仕方ない梅を突き放すことができないから…。そんな妓夫太郎に、後ろからしがみつく梅。
梅は意地でも離れようとしません。なぜなら、それが一番の梅の幸せだから。妓夫太郎の思う梅の幸せは、天国で幸せに暮らすこと。でも梅の一番の幸せは、兄とずっと一緒にいること。
「離れない!絶対離れないから!」
「ずっと一緒にいるんだから!」
「何回生まれ変わっても、アタシはお兄ちゃんの妹になる、絶対に!」
ここが真のタイトル回収。何回生まれ変わってもお兄ちゃんの妹になる。妓夫太郎は「何回生まれ変わっても鬼になる」と言っていました。二つの意味のサブタイトル。深い。
そしてここで、妓夫太郎の表情が少し変化しています。嬉しいような悲しいような、なんとも言えない表情です。ここまで自分を好いてくれている妹を、もう突き放せない…。
ここで梅が、昔の約束の話をし始めます。それは人間時代、二人の母親が逝去してしまった後のこと。住む家を失い、食べるものもない。お腹が空いて動けないことや、餓死寸前になる事もありました。
しかしそれを乗り越えてきた二人。二人だから乗り越える事ができたのです。背中蓑で寒さを凌ぎ、妓夫太郎が梅を後ろから抱きしめる。ひとりの体温では凍死していたかもしれない。
「俺たちは二人なら最強だ」
「寒いのも腹ペコなのも全然へっちゃら」
「約束する。ずっと一緒だ。離れない」
「ほらもう、何も怖くないだろ?」
妓夫太郎は思い出しました。あの時の温もりを。そして何も言わずに、地獄への道を歩き始めます。妓夫太郎の姿はいつの間にか人間の姿に戻っていました。
妓夫太郎は、疲れて眠る梅をおぶりながら、自分の心残りについて思いを馳せます。妓夫太郎の唯一の心残りは、梅を自分の世界に引き込んでしまったこと。
もっといい店にいたなら、真っ当な花魁になれていたかもしれない。普通の親元に生まれていたなら普通の娘に、良家に生まれていたなら、上品な娘に育っていたかもしれない。
妓夫太郎は自分の責任を感じています。染まりやすい性格の梅は、どんな人間にもなることができた。自分と一緒にいたせいで、不幸な道を歩むことになってしまったのではないか。
侍のことだって、奪われる前に奪えと、取り立てろと自分が教えたばっかりに、あのような事件が起きてしまったのではないか。あの事件がなければ、梅は幸せになれていたかもしれない。
妓夫太郎の頭の中で、さまざまな想いが交錯します。妓夫太郎の唯一の心残り。それは梅。ここまで妓夫太郎が振り返ることができているのは、ようやく人間の心を取り戻したから。ようやく妓夫太郎は、本来の兄の姿に戻ることができました。
でも、すべてが妓夫太郎のせいではありません。親や育った環境、周りの人間のせいもあります。妓夫太郎だけを責めることはできない。これが鬼滅の刃。鬼滅の刃の真髄。
二人の回想は、鬼の回想の中でも1位2位を争うほど深い回想。炭治郎と禰豆子という兄妹が、なっていたかもしれない姿。環境によって人は変わる。ワニ先生にとっても、ここは特に想いを込めた回想。なのかもしれない。
鬼滅の刃 遊郭編 11話 地獄のその後
妓夫太郎と梅が地獄へ向かった後のこと。公式ファンブックで少しだけ描かれています。「各呼吸の斬られ心地」というネタ回ではあるのですが、ここに妓夫太郎と梅も登場しています。
妓夫太郎と梅は、音の呼吸の斬られ心地のインタビューに答えています。妓夫太郎は「動きの全てに細かな技巧がある」と宇髄天元を褒め称えています。梅は「忍者ってほんとにいたんだなって思った」「アイツキライ!」と子供らしい発言をしています。
二人がどの地獄へ落ちたのかは分かりません。妓夫太郎は罰を受けているはずですが、梅はどうなのでしょうか。梅は天国への道も開かれていたため、罰は受けていないのかも。まぁこれは隠の後藤の夢なので、真実かどうかは分かりませんが…。
鬼滅の刃 遊郭編 11話 締めくくり
本編へと戻ります。消滅していく妓夫太郎と堕姫の頸。それを見守る炭治郎と禰豆子。仲直りできたかな?と言う炭治郎に対し、うなづく禰豆子。ようやく戦いが終わりました。
宇髄天元の元には、蛇柱・伊黒小芭内が到着。ネチネチネチネチと、小芭内なりに勝利を称賛。左手と左目を失い、これからどうやって戦っていくのか。そう問い詰める小芭内に対し、天元は引退を表明。
それを許そうとしない小芭内。煉獄杏寿郎に続き天元まで抜けてしまっては、鬼殺隊の戦力はガタ落ちです。小芭内の気持ちも分かる。若手が育っていない。そう言う小芭内。しかし天元は、若手は育っていると反論。
小芭内は驚きます。この戦いでかまぼこ隊が生き残ったことに。上弦との戦い。ましてや、遊郭を破壊し尽くす程の壮絶な戦いです。生き残る確率の方が低い。
煉獄杏寿郎、宇髄天元。柱の背中を見ることで、確実にかまぼこ隊は成長した。瀕死の戦いによる、爆発的な成長。鴉の報告を受けたお館様は、寝ている体を起こし喜びます。
百年もの間変わらなかった状況が今変わった。百年もの間倒されなかった上弦がついに倒された。これは兆し。お館様はそう言います。痣の発現もまさにそう。波紋は広がり、やがてはあの男の元へ届く。鬼舞辻無惨の元へ。
「我が一族、唯一の汚点であるお前は…」
お館様のこの発言。重要な伏線です。お館様の病状も限界が来ています。生きている間に無惨を倒せるのか。果たして…。
鬼滅の刃 遊郭編 11話 どこまで進む?
さて、問題はここから。どこまで話は続くのか。原作97話では、お館様のシーンから猗窩座が登場するシーンまでが描かれています。ここは勘です。上弦会議まではいくでしょう。
97話の途中で終わるとは思えないのと、猗窩座登場で終わるような気もしない。原作98話では、丸々1話分が上弦会議となり、これが99話の途中まで続きます。その先に炭治郎の見る夢に入っていくのですが、さすがにここまでは尺が足りなさそう。
つまりアニメ11話は、原作95話から99話の途中までの、4話半のボリューム。15分拡大ということで、妥当な線と言えるのではないでしょうか。
上弦会議の終わりということは、最後の登場が童磨ということになります。ここで終わるというよりは、ここから特殊エンディングに入っていくような。そんな予想をしておきます。
というか、今回のアニメで上弦会議が描かれるとするなら、上弦全員の声優が明らかになってしまいます。童磨・黒死牟・半天狗・玉壺・鳴女。情報量が多すぎる…。
ちなみに童磨の声優についてですが、コメント欄でこれだけの候補があがっていました。
- 宮野真守
- 鳥海浩輔
- 遊佐浩司
- 吉野裕行
- 保志総一朗
- 山寺宏一
- 島崎信長
- 杉山紀彰
- ヒカキン
- 佐藤健
この中にはいるはず…?いや、妓夫太郎の声優も意外なところだったようで、どうなるかは分かりません。Twitterは大荒れになるでしょう。トレンドが鬼滅一色になるかもしれない。
また原作では、伊之助の過去が遊郭編の途中に挿入されていました。これを11話に入れ込む尺は確実に無いので、どこかで特別アニメを放送するのかも。その時に刀鍛冶の里編への導入部分も一緒にくっつける?
アニメ3期の情報もそこで持ってくるとかもある。僕の理想では、アニメ11話のラストに何かしらの発表を期待。もうすぐ放送。ドキドキします。正座して待ちましょう。
まとめ的なもの
いよいよ最終話。ずっと待っていた二人の回想。ここがアニメで観られるなんて…。これから先どれだけ泣くことになるのでしょうか。前半でも号泣。後半でも号泣。そして上弦会議で呆然。
全国の鬼滅ファンが、最後の不眠症を発動。明日は覚悟しましょう。僕も頑張って動画作成をします。これが終われば、ひと時の休息。しかし、鬼滅ロスの影響は甚大…。
ちなみに、先ほど呪術廻戦の2期制作が発表されました(2月12日発表)。2023年の放送が決定したようです。1期が2020年の放送だったので、それからおよそ3年後。そう考えると、刀鍛冶はその先になるのでしょうか?詳しい人解説よろしくです。
というわけで、もうすぐ遊郭編の11話が放送されます。みなさん涙を受けるバケツは用意しましたか?無ければ今すぐ買いに行きましょう。今回の記事は以上となります。また後ほど!