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【鬼滅の刃】アニメ刀鍛冶の里編の前に遊郭編を振り返る【きめつのやいば】ネタバレ

2022年12月12日

【鬼滅の刃】アニメ刀鍛冶の里編の前に遊郭編を振り返る【きめつのやいば】

アニメ鬼滅の刃「遊郭編」を振り返る

みなさんこんにちは。今回は、鬼滅の刃「刀鍛冶の里編」アニメ放送日決定を記念して、ワールドツアーで上映される「遊郭編」を振り返っていきたいと思います。

まだアニメ放送が終わって、10か月足らずの遊郭編。ここまで長かった。刀鍛冶の里編は人気がない、つまらないと言われ、アニメ化も放送中止なのではとも言われていました。

しかし、放送日は2023年4月に決定。ここまできたら、鬼滅人気は必ず最後まで続くと信じられる。

そして遊郭編がワールドツアーにより、映画館で観られるというおまけ付き。10話の激闘と、11話の感動。同じ場所で、皆が感動を共有できるのです。2023年2月が待ち遠しい。

ということで今回は、遊郭編1話~9話がどのような内容だったのか、おさらいしていきましょう。

アニメ鬼滅の刃 遊郭編 1話

まず冒頭は無限列車編の回想から始まります。映画の感動を再び思い出すとともに、この先の煉獄家でのシーンを、より印象的にするこの回想。

「心を燃やせ」

この言葉は炭治郎にとって、この先の戦いにおいても重要な言葉。そして、炭治郎が見た煉獄杏寿郎の最期の戦い。これはいわゆる見取り稽古。柱の覚悟、そのすさまじい戦いを、炭治郎はしっかりと目に焼き付けました。

炭治郎にとって、煉獄杏寿郎という男と出会わなければ、最後まで戦うことはできなかったかもしれない。それほどまでに、この無限列車編は重要なストーリーです。

悲しみの冒頭から続き、今度は無惨の猗窩座に対するパワハラシーン。少年の姿をした無惨が、煉獄杏寿郎を追い詰めたあの猗窩座を追い詰めている。何とも衝撃的なシーン。猗窩座と炭治郎の因縁。これも忘れてはいけない部分。

そして続いては、ケガも完治しない状態での、炭治郎の煉獄家来訪。杏寿郎の父である、煉獄槇寿郎とのひと悶着があり、刀鍛冶の里編でも登場する、始まりの剣士もシルエットだけ登場。

そして、これまた後々重要な要素となる、炎柱ノ書も登場。遊郭編第1話は、実は伏線だらけの回なのです。

炭治郎は、杏寿郎の弟・煉獄千寿郎から、杏寿郎の刀の鍔を受け取ります。これまた重要なシーン。刀鍛冶の里編以降で、これが活きてくる。早く観たい。

遊郭編第1話は、そこからアニオリの展開へと続きます。ケガを治し、修行に明け暮れる炭治郎達かまぼこ隊。

そして、とある日。あいつが現れます。音柱・宇髄天元です。女の隊士が必要だと、アオイを連れ去ろうとする天元。それを止める炭治郎達かまぼこ隊。天元はそこでこう言いました。

「あっそ、じゃ一緒に来ていただこうかね」

宇髄天元は、炭治郎達かまぼこ隊と共に、決戦の地・遊郭に乗り込んでいくのでした。

アニメ鬼滅の刃 遊郭編 2話

日本イチ色と欲にまみれたド派手な場所。鬼の棲む遊郭。冒頭の出発シーンの次に、流れる主題歌「残響散歌」今更ながらの感想ですが、天元と炭治郎のこのシーン。

これ、無限列車編でも煉獄さんと並んでいました。ということは、刀鍛冶の里編はどうなるのでしょうか。柱は二人いますが、時透無一郎バージョン、甘露寺蜜璃バージョンの二つのパターンがあるのかも。

主題歌の後は、遊郭での比較的コミカルなシーンが続きます。宇随天元の目的は、定期連絡の途絶えた嫁と、遊郭に棲む鬼を探すこと。そのために、かまぼこ隊を連れてきたのです。

そして、設定的に無理がある、かまぼこ隊の女装。女装して遊郭の店に入り込む。なんとも派手な作戦です。それぞれ天元が目星をつけていた、店に潜入していくかまぼこ隊の三人。

それぞれが任務を遂行する中、2話の最後には、いよいよ鬼の姿が登場します。堕姫の帯に捕まる、天元の嫁の一人まきを。ここで2話は終了です。

アニメ鬼滅の刃 遊郭編 3話

3話は、冒頭から色濃く鬼の存在が。堕姫の過去の回想から始まります。蕨姫花魁。上弦の陸・堕姫の人間の時の名前。堕姫は遊郭に潜んでは人間になりすまし、栄養のある若い女性を手にかけていました。堕姫は、100年以上前から遊郭にいたとされています。

上弦がいるとは露知らず、遊郭潜入を続けるかまぼこ隊。段々と物語は、シリアスな展開へと進んでいきます。萩本屋では伊之助が、京極屋では善逸が、それぞれ鬼の存在を察知します。

堕姫が潜んでいたのは、善逸のいる京極屋。善逸は堕姫の帯に捕まってしまいます。一方炭治郎のいるときと屋では、特に変わった様子もなく。しかし炭治郎は気づきます。

「濁った匂いがする。この町の夜は、濁った匂いがする」

アニメ鬼滅の刃 遊郭編 4話

4話は、炭治郎がいるときと屋の花魁・鯉夏花魁と、そこで働く子供たちのシーンから始まります。

オープニング後は、定期連絡に集まるシーン。炭治郎と、鬼の存在に気付いた伊之助が先に到着。その後に到着したのは、宇髄天元。ここには善逸も来るはずでした。しかし善逸は堕姫の帯に捕まっています。天元は言いました。

「善逸は来ない。お前たちには悪いことをしたと思ってる。俺は嫁を助けたいがために、いくつもの判断を間違った。善逸は今行方知れずだ。昨夜から連絡が途絶えてる」

「お前らはもうここから出ろ。階級が低すぎる。ここにいた鬼が上弦だった場合、対処できない。消息を絶ったものは死んだとみなす。あとは俺一人で動く」

「恥じるな。生きてるやつが勝ちなんだ。機会を見誤るんじゃない」

そう言って、宇髄天元はその場を去ります。残された炭治郎たち。宇髄天元の気持ちもわかります。これ以上被害を出したくない。鬼殺隊の特級が、策もなく部下を犠牲にするわけにはいかない。この判断は賢明。

しかし、炭治郎達は引き下がりません。善逸と天元の嫁も、俺達が必ず助け出す。そして絶対に死なない。約束を誓う炭治郎と伊之助。ここでの伊之助の言葉がカッコいい。

「お前が言ったこと全部 な、今俺が言おうとしてたことだぜ」

そして夜になり、炭治郎はときと屋を後にすることに。お世話になった鯉夏花魁に別れを告げます。鯉夏花魁との話が終わり、炭治郎がその場を去った後でした。そこに現れたのは上弦の陸・堕姫。鯉夏花魁は堕姫に捕まってしまいます。

ときと屋を去った後、炭治郎は甘い鬼の匂いに気付きます。急いでときと屋に戻る炭治郎。そこにはまだ堕姫が。二度目の上弦の鬼との対峙。一度目はあの猗窩座、そして二度目は堕姫。

猗窩座は上弦の参、堕姫は上弦の陸。参から上は別格とはいえ、上弦の陸も下弦とは比べ物にならないほどの、実力を持っています。

一瞬で吹き飛ばされる炭治郎。何とか受け身を取り、致命傷は防ぎます。体は反応できている。しかし手足に力が入らない。炭治郎は上弦との対峙に、心の準備ができていません。背中を強打した炭治郎は、背中に痺れを感じている状態。

禰豆子の入った木箱を置き、水の呼吸で一人戦う炭治郎。なんとか戦えている。鯉夏花魁の捕まっていた帯を斬り落とし、鯉夏を解放します。そこに堕姫の罵倒。

「可愛いね、ブサイクだけど。なんだか愛着が沸くな、お前は。死にかけのネズミのようだ」

ここで堕姫の目を見た炭治郎は、堕姫が上弦の陸だと初めて気づきます。上弦の陸、やれるか?一人で上弦に?

「いや、やれるかじゃない、やるんだ!」

アニメ鬼滅の刃 遊郭編 5話

5話も話が大きく動きます。嫁の一人の雛鶴を見つけた宇髄天元。自ら毒を飲んでいた雛鶴に、もう何もしなくていいと言う天元。雛鶴に吉原を出るように告げ、宇髄天元は夜の遊郭を走ります。

宇髄天元は優れた聴覚で、鬼の潜む場所を見つけました。ここで音の呼吸を初披露。地面を爆破する天元。

場面は切り替わり、再び炭治郎と堕姫が戦うシーンへ。少ししか戦っていないのに、炭治郎の刀はすでにボロボロです。扱う者によって、刀の耐久度も変わってくる。炭治郎は水の呼吸を使いこなせていません。冨岡義勇や鱗滝左近次とは、資質が違いすぎます。

炭治郎の体には、ヒノカミ神楽の方が合っている。しかし、ヒノカミ神楽は体への負担が大きすぎる。それだけ強力な技だということ。炭治郎は心の中で唱えます。

「心を燃やせ」

煉獄さんの言葉により、炭治郎は力を増す。この言葉は、炭治郎のヒノカミ神楽をより強力なものにします。

炭治郎はヒノカミ神楽・烈日紅鏡に続き、二連撃の炎舞を繰り出します。そこに堕姫のカウンター。炭治郎はそれを、ヒノカミ神楽・幻日虹でかわします。ヒノカミ神楽三連発。体への負担も相当なものでしょう。

そしてここで、隙の糸。隙の糸の設定は、ここが最後かもしれない。隙の糸とは、その名の通り相手のスキが視えるというもの。しかし、隙が視えたとて、必ず勝てるとは限りません。炭治郎の攻撃は、隙に入り込むスピードがありませんでした。

堕姫の反撃を受け、倒れこむ炭治郎。ヒノカミ神楽の使い過ぎで、動くことができません。堕姫の追撃に何とか対応した炭治郎は、さらにギアを上げます。体温は常に上昇している状態。

体温上昇により、上弦の堕姫と戦えている炭治郎。勝つのが先か、炭治郎の体がダメになるのが先か。ここで場面は移ります。

伊之助が触覚で、地中の鬼の気配を感知。狭い穴を間接を外して通り抜け、堕姫の帯の巣窟へたどり着きます。そしてその帯の中には、善逸の姿が。

襲い掛かる堕姫の帯を、斬り刻む伊之助。しかし、堕姫の帯の数が多すぎるせいで、人間を守りながら戦うには伊之助では手が足りません。そこに現れる、須磨とまきを。二人は忍。帯相手なら戦えます。

そして、そこに復活の善逸。眠ったまま戦うという、無茶苦茶な設定は相変わらず。そしてそして、柱が登場です。音柱・宇髄天元。一瞬で帯を斬り刻みます。天元の名言炸裂。

「こっからはド派手にいくぜ!」

アニメ鬼滅の刃 遊郭編 6話

いよいよ遊郭編も後半戦。遊郭編もそうですが、鬼滅の刃はノンストップで戦いが進んでいきます。息つく間もない戦いの連続。6話は堕姫と炭治郎の戦いから始まります。

堕姫は遊郭中に散らばらせていた、帯を回収して本来の力を取り戻します。そして帯の情報から、柱の存在に気づきます。堕姫は炭治郎への興味をなくし、柱の方へ向かう様子。

そこに民間人が出てきます。騒ぐなと言う民間人に、堕姫は激怒。得意の癇癪で、辺り一帯を帯で切り刻みます。崩れる家。辺り一帯に被害者が。ここには死亡者もいたでしょう。

怒る炭治郎。柱である、天元の方へ向かおうとする堕姫の足首を掴み、激しく斬りかかります。なんとかそれを躱す堕姫。ちぎれる足首。炭治郎の様子は、少し前と明らかに変化しています。

そんな炭治郎を見て、堕姫の細胞は思い出す。始まりの剣士の記憶。これは鬼舞辻無惨の細胞に刻まれた、始まりの剣士の記憶。細胞を通じて堕姫にも見えたのです。

一瞬動揺する堕姫でしたが、血鬼術を繰り出し炭治郎を仕留めにかかります。しかし、炭治郎はこれにヒノカミ神楽・灼骨炎陽で対応。明らかに先ほどよりも、攻撃力の上がっている炭治郎の攻撃。スピードも攻撃力も、すべてにおいて堕姫を上回っています。

そしてとうとう、堕姫の頸に刀が掛かります。もう少しで堕姫の頸が斬れる。しかし、しなる帯の性質で、なんとかこれを躱す堕姫。それでも止まらない炭治郎。堕姫の帯がしなる前に、帯を斬り刻みながら進み、またしても堕姫の頸に刀を振る。

しかし、ここでタイムリミット。炭治郎の体の限界です。手が震え、刀を振ることができない。炭治郎は、しばらくの間息をしていませんでした。その場に倒れこむ炭治郎。人間を憐れむ堕姫。炭治郎にトドメを刺そうとします。

そこに現れたのは禰豆子。すさまじい蹴りで、堕姫を吹き飛ばします。兄の炭治郎が殺されかけたことで、禰豆子は激昂。ここから、禰豆子と堕姫のバトルへと移っていきます。

堕姫の帯に斬られる禰豆子。禰豆子劣勢か。いいえ、禰豆子は驚異的な再生能力を発揮。禰豆子の額からは角が生え、急激な進化を遂げます。ここから禰豆子の反撃が始まります。

アニメ鬼滅の刃 遊郭編 7話

ここからが本当にヤバい展開。炭治郎、つまり家族を殺されかけた怒りで、上弦の陸以上の力を覚醒した禰豆子。堕姫の帯で体中を斬られながらも、一瞬で再生し、その再生した足で堕姫の背中に蹴りを浴びせます。

堕姫の背中を貫通した禰豆子の足。堕姫は鬼とはいえ、痛みを感じます。これはかなりの苦痛でしょう。禰豆子は貫通した足を抜き、次は堕姫の腕を破壊。破壊に快感を感じ始める禰豆子。不気味な微笑みを浮かべます。

その後も執拗に堕姫の体を破壊する禰豆子。堕姫はたまらず反撃します。禰豆子は全身バラバラ、頸まで斬られてしまいます。堕姫は禰豆子を帯に取り込もうとします。しかし、禰豆子は完全に切断されない。

切断された四肢を血を固めて繋ぎ止め、さらにはそこから堕姫への返り血を利用した、血鬼術・爆血。堕姫は激しく燃え上がります。堕姫は思い出す。燃やされた過去。

禰豆子の四肢は復活。そこから堕姫への追撃。堕姫は炎に燃やされたことで、すでに戦意喪失状態。完全に禰豆子が圧倒します。

民家に吹き飛ばされる堕姫。さらに追い打ちをかけにいく禰豆子ですが、ここで体力の限界がきてしまいます。禰豆子は人を喰わないため、力を使いすぎると体力の回復が難しいのです。

そこに運悪く、傷ついて血を流す民間人の姿。禰豆子は人を襲ってしまいます。そこを間一髪、炭治郎が刀で禰豆子を制します。

もう一歩炭治郎の到着が遅ければ、禰豆子は人を襲い、この先処刑されていたことでしょう。その場合、炭治郎・冨岡義勇・鱗滝左近次は、切腹しなければいけませんでした。本当に間一髪。

なんとか人を襲うのを止めた炭治郎でしたが、禰豆子の暴走は止まりません。そこに堕姫も復活してきます。癇癪を起こし、イラつきを隠せない堕姫。禰豆子を抑え、身動きの取れない炭治郎。周りには民間人もいます。絶体絶命。

堕姫の帯の攻撃。ここで現れたのが音柱・宇髄天元です。堕姫の帯を斬り刻み、炭治郎と禰豆子の前へ。状況を瞬時に判断した天元は、炭治郎に対し説教を始めます。

「誰も鬼化を派手にやれなんて言ってねえぞ!」

柱だということに気づいた堕姫は、天元に話しかけます。

「柱ね、そっちから来たの?手間が省けた」

天元はこう言います。

「うるせーな、お前と話してねえよ、失せろ。お前上弦の鬼じゃねえだろ?弱すぎなんだよ。俺が探ってたのはお前じゃない」

この言葉に怒る堕姫。

堕姫が攻撃するかといった瞬間、いきなり堕姫の頭が崩れ落ちます。斬られたことにも気づかれない程、天元は到着時に素早く堕姫の頸を斬っていた様子。いきなり頭が崩れ落ち、視界が反転。堕姫は茫然とします。

そして天元は炭治郎に、禰豆子を完全に制するように命じます。

「地味に子守唄でも歌ってやれよ」

そう天元が言った瞬間、禰豆子の暴走が激化。家の外へと放り出される炭治郎と禰豆子。まだまだ暴走は止まりません。力で抑えることはできるものの、暴走がいつ止まるか分かりません。

そこで炭治郎は思い出します。母親の姿と天元の「子守唄」という言葉。炭治郎はある歌を歌いだします。佐賀の子守歌「小山のこうさぎ」。

禰豆子を食い止めながら、必死で歌う炭治郎。この歌のおかげで、禰豆子の暴走は止まります。子供の頃の記憶を思い出し、大泣きをする禰豆子。段々と姿は子供の姿へ。そこから体力回復のために眠りに入ります。一安心の炭治郎。

しかし、戦いはまだ終わっていません。宇髄天元の感じていた上弦は、堕姫ではない。まだ黒幕がいると天元は感じています。堕姫を残しその場を去ろうとする天元に、堕姫が声をかけます。

「ちょっと待ちなさいよ」

頸を斬られた状態で、叫び続ける堕姫。ここで天元がある異変に気付きます。頸を斬られても、なかなか消滅しない。鬼は通常、頸を斬られると体が消滅します。堕姫は一向にその気配がない。堕姫は叫びます。

「お兄ちゃん」

堕姫の体から出てくる、不気味な鬼。天元は一瞬で「ヤバい」と感じたのでしょう。即座に、堕姫から出てきた鬼に斬りかかります。

しかし、それを躱した堕姫と不気味な鬼。さらに斬りかかる天元に対し、今度は妓夫太郎のカウンター。スピードなら柱トップクラスの天元に対し、カウンターを決める妓夫太郎。傷を負う天元。

鬼の正体は、堕姫の実の兄である妓夫太郎。妓夫太郎は不気味な容姿で、不気味な声を発し、不気味な言葉を天元に投げかけ続けます。妓夫太郎の言葉は妬みの連呼。恵まれている奴を許さない。そんな奴は…

妓夫太郎と天元のバトルが始まります。妓夫太郎の武器は鎌。この鎌は、自身の血から造られた特別性。

先制は妓夫太郎でした。天元に向かって鎌を投げつけます。自身の血で造られた鎌のため、自由自在にコントロールが可能。これを何とか防いだ天元。

民間人を守りながらという、不利な戦いを強いられている天元。天元は完全に躱せず、傷を増やします。そこに妓夫太郎の血鬼術。飛び血鎌。鎌から飛び出す妓夫太郎の血液。それらが薄い刃のようになり、天元と民間人に襲い掛かります。

躱しきれない。ここで天元の音の呼吸。爆薬を用いて床を貫通、下の階に逃げ込みます。その間に民間人を逃がし、ようやく一人になれた天元。

それでも、妓夫太郎の飛び血鎌に苦戦。敵に当たって弾けるまで動く血の斬撃。天元は爆薬丸を使い、妓夫太郎と堕姫を吹き飛ばす作戦をとります。しかしその作戦も、堕姫の帯に防がれます。

堕姫は頸を斬っても死ななかった。妓夫太郎の頸を斬れば消滅する?それとも二人とも?これが上弦。妓夫太郎は言います。

「俺たちは二人で一つだからなあ」

アニメ鬼滅の刃 遊郭編 8話

バトルは一旦沈静化。天元の才能を妬む妓夫太郎。それに対し、自分は才能がないという天元。

「才能?俺に才能なんてもんがあるように見えるか?俺程度でそう見えるなら、てめえの人生幸せだな」

天元はそう言います。天元の上には、悲鳴嶼行冥という最強や、刀を握って二か月で柱になった、時透無一郎という本当の天才がいます。

そして、煉獄杏寿郎という男の存在もまた、天元にとって偉大な存在。彼らのように俺は恵まれていない。そう天元は感じていました。

じゃあどうして、鎌の猛毒で死なない。妓夫太郎は言いました。天元は、自身がもともと忍の家系だから、毒に耐性があるのだと言います。

ここで天元の過去の回想。兄弟は九人いて、15になるまでに七人死んだこと。生き残ったのは、天元と二つ下の弟のみ。弟は父の生き写し。人を人と思わない、ひたすら無機質な人間。

「俺はあんな人間になりたくない」

そうして天元は抜け忍となりました。そこから鬼殺隊に入り、柱まで上り詰めたのです。思い出す、お館様との過去。

「つらいね、天元、君の選んだ道は。自分を形成する幼少期に植え込まれた価値観を否定しながら、戦いの場に身を置き続けるのは、苦しいことだ」

「様々な矛盾や葛藤を抱えながら、君は、君たちはそれでも前を向き、戦ってくれるんだね。人の命を守るために。ありがとう、君は素晴らしい子だ」

お館様の言葉に救われた天元。お館様がいたから、天元はここまで戦ってこれた。

過去の回想が終わると、天元に異変が現れます。肩で息をする天元。妓夫太郎の猛毒が進行しているのです。このままでは命も危ないでしょう。それでも天元は、逃げることなく戦います。

天元対堕姫&妓夫太郎。二体一という不利な戦況。その状況でも天元は、爆薬丸をうまく使いこなしながら、二人の鬼と互角のバトルを繰り広げます。何度も頸を斬られる堕姫。

問題は妓夫太郎。妓夫太郎は別格です。妓夫太郎の頸を斬らなければ、決着がつくかどうかも分からない。戦いが長引けば長引くほど、天元の状況は悪化していきます。

そこに現れたのが、かまぼこ隊です。階級が低いと、一度は帰れと命じたかまぼこ隊。今は非常に強力な助っ人。天元はそれ程までに追い詰められています。

妓夫太郎と堕姫は、人数が増えても余裕な様子。下っ端が増えても変わらない。妓夫太郎の毒があるからこその、この余裕でしょう。

炭治郎は、本物の上弦を目の前に、手が震えます。勝てるかどうかわからない。ここで柱の一喝。

「勝つぜ!俺たち鬼殺隊は!」

柱が毒にやられてちゃ勝てないと言う堕姫。天元は反論。

「余裕で勝つわボケ雑魚が!毒回ってるぐらいの足かせあってトントンなんだよ!」

ここで天元は、かまぼこ隊を継子だとも言いました。三人を優秀な剣士だと認めているのです。そして、妓夫太郎と堕姫の倒し方についても、看破したと豪語する天元。その天元の姿を見た炭治郎は、柱としての偉大さ、煉獄杏寿郎の姿もそこに見ました。

そしてここから、戦いは二手に分かれます。妓夫太郎と炭治郎&天元。堕姫と善逸&伊之助。二手に分かれさせることで、戦いやすくなる。

しかしここで、堕姫と妓夫太郎の新能力が発覚。妓夫太郎は堕姫に自身の目を移すことで、堕姫を操ることができる。堕姫の意識も残しつつ、共同体として動くことができる。

妓夫太郎の能力は、目を移すことでほんの少し弱体化してしまうかもしれない。しかしながら、離れていてもお互いをカバーできるこの能力は、まさしく二人で一つの最強の能力。

まずは炭治郎と天元のバトルシーン。襲い掛かる妓夫太郎。炭治郎は反応ができません。天元に助けられ、足を引っ張っている状態の炭治郎。帯の攻撃も相まって、苦戦します。

天元は、なんとか妓夫太郎と互角の戦いのように見える。しかしそれも毒の回り次第。徐々にスピードを上げる妓夫太郎と、毒で弱っていく天元。少しずつ傷を増やしていく。

鎌での攻撃と飛び回る血鬼術、そして帯の攻撃もある中、天元は攻撃をもろに食らってしまう危機。そこに炭治郎が援護に回ります。炭治郎がいなければ、天元は終わっていたでしょう。

なんとか飛び血鎌を耐える炭治郎。ここで水の呼吸の使い方をマスター。戦いながら成長する炭治郎。

しかし、炭治郎も体力の限界が近づいている状態。そして毒に侵され続ける天元。早く決着をつけなければマズイ状況です。

善逸と伊之助はというと、こちらも帯と飛び血鎌に大苦戦。体力だけは十分にあるものの、攻撃を捌くだけで精一杯で、まったく堕姫に近づくことができません。

激化する二つのバトル。ここに現れる天元の嫁の一人、雛鶴。雛鶴は毒の影響で、天元に遊郭から帰れと言われていました。しかし、雛鶴は残っていた。すかさずクナイ砲を発射。

今さらクナイかと、一瞬甘く見た妓夫太郎。しかし妓夫太郎は頭がキレる。ここでのクナイは何か意味があるはず。血鬼術で全てのクナイを弾く妓夫太郎。

しかし、クナイを弾いた後には突進してくる天元。天元は、クナイを受ける覚悟で、妓夫太郎に突撃していました。そして妓夫太郎の足を斬ると同時に、妓夫太郎にクナイを投げつけます。それが見事に命中。

このクナイには毒が塗られていました。藤の花の毒。妓夫太郎は再生ができない。千載一遇のチャンス。ここで回復の呼吸で回復していた炭治郎が、妓夫太郎の頸に刀を振ります。いよいよ妓夫太郎の頸が斬れるのか。

アニメ鬼滅の刃 遊郭編 9話

いよいよ遊郭編9話。妓夫太郎の足首を斬り、毒のクナイを喰らわせ、炭治郎が頸を斬れる千載一遇のチャンス。天元も妓夫太郎の頸に刀を振る。

しかし、妓夫太郎が一足先に毒を分解。炭治郎と天元は、全力で刀を振っていたところにカウンターを受けます。

血鬼術・円斬旋回飛び血鎌。腕の振りも無しに広範囲の斬撃。天元は炭治郎を蹴り飛ばし、音の呼吸・響斬無間にてこれを弾き返します。今までよりも激しく動き回る、音の呼吸の響斬無間。毒の回りも激しくなっているでしょう。

しかし休む間もなく、帯の急襲。妓夫太郎の姿はそこにない。妓夫太郎はどこへ。雛鶴が帯に対応すると言った瞬間でした。妓夫太郎はなんと雛鶴に襲い掛かります。

よくもやってくれたなと。やられたらやり返す精神の、妓夫太郎らしい行動。弱い者でも容赦がない。雛鶴絶体絶命。帯に邪魔をされ、天元は助けに行くことができません。

ここで流れる過去の回想。雛鶴や三人の嫁との思い出。天元にとって、三人の嫁がこの世で一番大切なもの。天元と嫁三人は約束していました。

「上弦の鬼を倒したら一線を退いて、普通の人間として生きていきましょう」

この約束に雛鶴がいなければ、天元は生きた心地がしないでしょう。絶対に雛鶴を失うわけにはいかない。そこに炭治郎。

妓夫太郎までの距離を早く詰めながら、なおかつ攻撃力も必要。それを可能にしたのが、ヒノカミ神楽と水の呼吸の融合。水の呼吸だけでは遅すぎ、ヒノカミ神楽だけでは体がもたない。ここでこの融合を編み出したのです。炭治郎はまた一歩成長しました。

雛鶴は絶体絶命の危機を回避。しかし、炭治郎の目の前には妓夫太郎。最強が襲い掛かる。妓夫太郎は、少し冷静さを失っている様子。

そしてここで、天元の忍としての特性を発揮。静かに忍び寄る特性を活かし、背後から妓夫太郎の頸に刀を振ります。いよいよ決着か。

いや、これを鎌で防ぐ妓夫太郎。天元は、もう一方の刀で再度攻撃。しかしこれも、頸を回した妓夫太郎の歯によって防がれてしまう。そこにまた血鬼術。

天元は炭治郎と雛鶴をかばうため、妓夫太郎と共に下に飛びます。屋根の上に残った炭治郎は、善逸と伊之助の戦いに巻き込まれます。

妓夫太郎は天元が食い止めている。今の間に、かまぼこ隊で協力して堕姫を先に倒す。作戦変更。ここから三人の熱い共闘が始まります。かまぼこ隊の共闘というのは、意外に鬼滅の刃の中でも珍しいもの。

伊之助が突貫し、炭治郎と善逸がサポートをする形。伊之助の刀が一番帯を斬りやすい。三人なら勝てる。伊之助は何も考えず、炭治郎と善逸を信じて進むだけ。

「獣の呼吸・捌ノ型・爆裂猛進」

水の呼吸と雷の呼吸が、交錯するこのシーンは胸が熱くなる。伊之助は、傷を負っても怯むことがありません。そしてついに、堕姫の頸に刀がかかる。刀をのこぎりのように。

「獣の呼吸・陸ノ型・乱杭咬み」

とうとう堕姫の頸を斬ることに成功します。頸を斬った伊之助は、堕姫の頭を抱えて遠くへ走ります。体と繋がらないように。炭治郎は、天元の加勢に向かいます。逃げ回る伊之助。

しかし、そこに妓夫太郎の急襲。伊之助は胸を貫かれてしまいます。天元と戦っていたはずの妓夫太郎が、なぜ伊之助のもとへ?炭治郎が天元のほうを向くと、そこには腕を斬られ、倒れる天元。

動揺する炭治郎。そこに堕姫の血鬼術。不意打ちを喰らい、炭治郎と善逸は堕ちていく。炭治郎は後悔します。

「俺が、俺が、みんなごめん」

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