妓夫太郎の血鬼術がヤバすぎる
鬼滅の刃・遊郭編に登場する、上弦の陸。今回は、堕姫と妓夫太郎の能力・血鬼術について、徹底考察をしていきたいと思います。
強さ的なヤバさもありますが、この二人の能力は「繋がり」を象徴するような能力・血鬼術となっています。本当に深い、堕姫と妓夫太郎。
みなさんは、堕姫と妓夫太郎の能力の中で、どの能力・血鬼術が印象的でしたか?コメントを頂けると幸いです。
鬼滅の刃 遊郭編 上弦の陸
鬼舞辻無惨が生み出した精鋭部隊「十二鬼月」。その上位である上弦。末席の陸番目に座るのが、堕姫と妓夫太郎です。
通常は、上弦の数字一つにつき鬼は一体ですが、堕姫と妓夫太郎は特別枠。堕姫と妓夫太郎は、二人で一つの兄妹です。
普段は堕姫と融合している妓夫太郎。堕姫がピンチの時にのみ、堕姫の中から妓夫太郎が現れます。この原理については不明ですが、おそらく同じ血族ということで、融合が可能となったのでしょう。
鬼の能力については、鬼舞辻無惨が付与するものではありません。鬼を生み出すまでは、何の能力が開花するのか無惨にすら分かりません。これは通称「鬼ガチャ」と呼ばれます。
多くの鬼は、人間時代の出来事やトラウマに影響を受けた能力を開花します。堕姫と妓夫太郎の場合も正しくそうです。
辛い時期を二人で乗り越えてきた過去、そして、ずっと二人で居たいという想い。これらが、二人の能力を決めた要因となりました。
実際に血がつながっており、長年一緒に居続けているという事で、二人は連携力もずば抜けています。その連携力で、堕姫と妓夫太郎は今まで、合計22人の柱を屠ってきました。
堕姫は7人、妓夫太郎が15人という内訳です。堕姫は宇髄天元に弱すぎると言われていたので、実際はほとんどの場合、妓夫太郎が登場していたのではないかと思います。
上弦は「柱三人分の強さ」と言われています。ただ、堕姫は柱一人分も怪しいところ。「堕姫と妓夫太郎合わせて柱三人分の強さ」というのが正しい認識でしょう。
つまり上弦の陸の強さは、大半が妓夫太郎の強さで占めている。そういう事になります。
二人で一つという異質な鬼。まだまだ深い考察はありますが、続いては堕姫と妓夫太郎、一人ずつの能力について見ていきましょう。
鬼滅の刃 遊郭編 堕姫の能力
堕姫の能力は帯。この能力の本質は「自身の体を帯に変化させることが出来る」という少し特殊な能力となります。これは黒死牟の能力と似ているものです。
黒死牟は、自身の血肉から精製した刀を使います。堕姫も同じく、自身の血肉から帯を精製しています。一時は頸を帯に変化させていた事から、おそらくは、体のどの部分も帯に変化が可能。
さらに「堕姫は帯以外にも体を変化させる事ができる」かもしれない。というのも、アニメ6話で堕姫が炭治郎に足を斬られた際、履いていた下駄も一緒に再生しているのです。
これは堕姫が、下駄も自身の血肉で造っていたという証拠。妓夫太郎が鎌を精製している事からも「人間時代に関わる物なら復元可能」とかいった設定なのかもしれない。
堕姫の帯は刃物のように扱うことができ、合計十三本の帯で、広範囲に渡る攻撃が可能。他にも、堕姫の帯には様々な能力があります。
まずは浮遊。堕姫は京極屋の女将に正体を悟られそうになった時、女将を外に連れ出し転落死させています。このとき堕姫は浮遊状態にありました。
おそらくは、帯が風にのってなんたらかんたら…。原理は不明ですが、堕姫と女将の体重を支える浮遊力。相当なものです。
そして、続いての能力が保存。堕姫は帯に人や鬼を取り込む事により、脱出不可能な状態にする事ができます。帯に取り込まれた人間は眠ってしまい、自力での脱出は不可能。
生きた人間を暴れさせることなく保存できるという、とても優れた能力です。また、鬼相手ではこの保存が、攻撃能力に転ずるという一面も持っています。
鬼を取り込んでしまえば、そのまま太陽にさらしてしまう事ができます。もちろん堕姫の帯も妬けることになりますので、日陰の無い場所でさらす事になるでしょう。
この能力は、入れ替わりの血戦でも役立ちそうな能力です。保存されている人は、日輪刀で帯を斬ることにより解放が可能です。
そして次の能力。それは分身です。帯を切り離して、それぞれに意思を持たせることが可能。その際には、帯に目と口が浮かび上がります。
関係性で言うなら、無惨と他の鬼のような関係性。鬼の細胞を通じた、いわゆるテレパシーのようなもので、堕姫が分身に指示を出すことができます。
堕姫は血鬼術以外の基本能力だけで、実に様々な能力を有しています。では、肝心の血鬼術はどうかと言うと、これが少しインパクトに欠ける血鬼術となっています。
堕姫の血鬼術は「八重帯斬り」。遊郭中に潜伏させていた帯を回収することで、発動可能な血鬼術。無数の帯を交差させることで、逃げ場を塞ぎつつ攻撃を仕掛ける血鬼術です。
帯を全て回収しているため、硬度と速度も通常より向上しています。ただ、他にこれといった特性がなく、炭治郎の灼骨炎陽によって一蹴されてしまう程の威力となります。
この血鬼術は、柱であれば簡単に防いでしまえる血鬼術でしょう。堕姫は作中で、八重帯斬りしか血鬼術を出していません。これが堕姫の弱さでもあります。
浮遊能力や保存能力といった、優れた能力は持っているものの、肝心の攻撃能力に欠ける。そのため兄を頼らざるを得ない。そういう事です。
鬼滅の刃 遊郭編 妓夫太郎の能力
続いては、妓夫太郎の能力についてです。妓夫太郎は、とにかく不健康な容姿をしており、ボサボサの髪に血走った目つき・ギザギザの歯と、まさに鬼の形相をしています。
長身で最低限の筋肉はついているものの、太ることが出来ない体質の妓夫太郎。ガリガリに痩せ細った、砂時計の様な体型をしています。そして、重度の猫背でもあります。
この不健康さは、妓夫太郎の能力にも関係しているのではないでしょうか。妓夫太郎の能力の一つである猛毒。体に猛毒があることで、妓夫太郎は太れない体質になっている。
これはいわゆる胡蝶しのぶ状態。そう考える事もできます。胡蝶しのぶは、体に藤の花の毒を充満させることにより、体重が37キロという異常な痩せ方をしていました。
これと同じ現象が、妓夫太郎にも起こっていたのではないかと。では、なぜ妓夫太郎の能力は毒なのか。これは、妓夫太郎の人間時代の病気が由来している。
名前を出すのは控えますが、妓夫太郎の体中にあるシミは、その病気によるものの可能性が高い。そして、その病気がそのまま鬼の能力に変化したと。なので、常に妓夫太郎は病気状態。
その病気を活かした能力が猛毒。こんな感じでしょうか。梅と毒。堕姫の人間時代の名前と毒。これはつまり二人で一つ。深いです。
妓夫太郎の基本的な能力は、自身の血を鎌にできるというもの。この鎌には、先述の猛毒が付与されています。通常の鬼狩りであれば、掠っただけでも死に至る程の猛毒。
妓夫太郎は血を操れる能力を持っており、自身の血で出来た鎌は遠隔操作も可能。触れる=死に至るという、とても凶悪な妓夫太郎の鎌。
そして、妓夫太郎の血鬼術。これがまた凶悪。猛毒の血で創られた鎌に、さらに猛毒の血を付与する。血鬼術による毒は、伊之助いわく「掠っただけで即死」。つまり通常よりも強い猛毒。
妓夫太郎の血鬼術は三種類。まず一つ目は飛び血鎌。鎌に付与させた血を、鎌を振ることで相手に向かって飛ばす技。薄い刃のような血の斬撃で、何かに当たって弾けるまで、敵を追い続けるホーミング性能付き。
掠っただけで即死+ホーミング性能。さらに血液のため、斬撃では消滅することが基本的には無い。とても恐ろしい。
そして、妓夫太郎の二つ目の血鬼術。跋扈跳梁。作中では、雛鶴のクナイを防ぐための防御技として使用されました。発動時間がとても早く、全方位への攻撃と迎撃に使える技。
迂闊に妓夫太郎の間合いに入れば、一瞬にして即死。恐ろしすぎる。妓夫太郎の技の速さですが、この特殊な体型だからこそ、出せるスピードというのもあるかもしれません。
無駄な肉がないおかげで、しならせるように素早い動きが出来る。「パワーよりスピードタイプ」といったところでしょうか。
そして、妓夫太郎の最後の血鬼術。円斬旋回・飛び血鎌。これがまたヤバい。飛び血鎌の強化版で、腕の振りも予備動作もなしに、らせん状の飛び血鎌を飛ばす技です。
自ら腕に出血をさせ、その血を使って攻撃する技。妓夫太郎はおそらく、全身から任意での出血が可能。それをそのまま攻撃に利用できると。
そうなると、例えば相手に斬られた時も、返り血を利用することができる。この点は禰豆子の爆血と似ています。
そして実は、妓夫太郎の血鬼術と呼べるものがもう一つあります。それは、頸を斬られた後に発動した飛び血鎌。らせん状なので、円斬旋回・飛び血鎌の一種だと思います。
そしておそらく、発動条件は頸を斬られること。「やられた分は必ず取り立てる」。まさにそれを象徴するような技です。死んだ後も、辺り一帯に即死クラスの毒をばら撒くとは…。やはり妓夫太郎おそるべし。
また、乱戦の中で妹を守りながら戦ったり、宇髄天元の爆薬丸を攻撃せずに様子を見たりと、妓夫太郎は戦術眼にも秀でています。妹の無能さをカバーする鬼ぃちゃん。怖いけどカッコいい。
堕姫と妓夫太郎 共同の能力
堕姫の帯による攻撃。浮遊・分身・保存。そして妓夫太郎の血鎌・猛毒。堕姫だけならまだ何とかなりそうですが、妓夫太郎が登場するとかなり厄介な相手となります。
普段は堕姫と融合している妓夫太郎。そして堕姫の「鬼ぃちゃん」の呼びかけにより登場します。実はここにも、二人の過去がうまく絡み合っています。
妓夫太郎は人間の時、梅の危機を助ける事ができませんでした。なので常に一緒にいるのです。今度こそは、愛する妹の危機を救いたいと。
これは推測ですが、もしかしたら妓夫太郎は、妹の堕姫が危機にならなければ動き出さないのかもしれない。「やられた分は必ず取り立てる」。この妓夫太郎の信念が、ここでも影響しているのかもしれない。
そして、堕姫と妓夫太郎、二人の繋がりを象徴するような能力。それは、妓夫太郎の目を堕姫に移動させるというもの。ただ目を移動させるだけでなく、妓夫太郎は堕姫を操作できるようにもなります。
堕姫はこの状態になることで、これが自分の本当の力だと言っています。しかし、これは妓夫太郎の力を借りている状態。堕姫本来の力とは少し違います。
堕姫は、自身の目に妓夫太郎の目がプラスされたことで、敵の動きがよく見えるようになりました。ただ、妓夫太郎はその逆。一つ目を失っているのですから、動体視力は落ちているはず。
ここは、妓夫太郎の甘さと言うべきでしょうか。妹を守るため、自分を犠牲にした。いやしかし、この状況であれば、これがベストなのかもしれない。
堕姫と妓夫太郎の二人に対して、敵は四人。妹は戦力不足なため、実質最後は妓夫太郎一人になってしまう可能性が高い。それでは少し分が悪い。
ここで妓夫太郎の目を渡すことにより、パワーバランスを調整した。こう考えると、やっぱり妓夫太郎は賢い。
妓夫太郎は堕姫を操ることができるため、堕姫の帯を利用して、自身をサポートする事もできる。また、視覚の共有もできるため、全体の戦況から戦術を練ることができる。
この能力は、離れていても繋がっているという事の表れ。とても優れた能力であり、兄妹愛を感じさせる能力。最後の回想を見ると、またより一層ここが感慨深い。
とここまでが、堕姫と妓夫太郎の共同の能力についてでした。堕姫と妓夫太郎は、二人同時に頸を斬られることで消滅します。何から何まで繋がっている二人です。
まとめ的なもの
堕姫と妓夫太郎。掘れば掘るほど深い。容姿・能力・血鬼術、全てに意味があります。この二人は、鬼の中でも1位・2位を争うほど、過去との繋がりが深い鬼です。
最近では、堕姫と妓夫太郎のグッズも販売されるようになり、とても嬉しく思います。キーホルダーのセットとか欲しいです。絶対に離してはいけません。必ずセットです。
今回は、堕姫と妓夫太郎の能力・血鬼術について触れていきました。みなさんの印象も、ぜひコメント欄に書いていってください。今回の記事は以上です。それではまた♪