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【鬼滅の刃】胡蝶しのぶのすべて|蟲柱の能力と過去【きめつのやいば】

2021年9月18日

【鬼滅の刃】胡蝶しのぶのすべて|蟲柱の能力と過去【きめつのやいば】

みなさんこんにちは。今回は「胡蝶しのぶ」という人物を、徹底解剖していきたいと思います。

柱の中でもトップクラスの人気を誇る胡蝶しのぶ。容姿端麗、一張一弛、悲しい過去、柱の中で唯一鬼の頸を斬れないなど、しのぶには様々な魅力が隠されています。

今回は、そちらを余すことなくお伝え出来たらなと思います。

胡蝶しのぶ

蟲柱・胡蝶しのぶ。誕生日は2月24日。年齢18歳。身長151センチ、体重は37キロです。

これはBMI値で言うなら16と、かなりの低体重。ただ、現代でもこれに近い数値のモデルや芸能人はいるので、あり得ない程体重が低いということもないようです。

BMI値が低くても、体脂肪率によっては痩せすぎとはならないので、適度にバストのあるしのぶは、ガリガリというワケではなかったと思います。

ガリガリで栄養不足なのであれば、柱になれるほどのフィジカルも、柱一速いと言われる突き技も、繰り出すことはできないでしょう。

しのぶは、必要なところに適度な脂肪と筋肉がついた状態の、完璧な肉体をしていたと妄想しておきます。

そして、しのぶの出身地は現在の東京都北区、滝野川という場所です。趣味は怪談話で、好きなものは生姜の佃煮です。声優は早見沙織さんです。

蟲柱

柱には、女性隊士が二人います。胡蝶しのぶと甘露寺蜜璃。おそらく食も細かったであろうしのぶと、体質上の関係もあり、食が太かった蜜璃。このあたりの関係性も面白いところです。

しのぶの柱としての役割は実に多彩で、ただ鬼と戦うだけではなく、鬼に有効な毒の開発、隊士たちの治療、後進の育成など、通常の柱よりもその役目は多岐に渡ります。

すごいのは、両親が薬の調合をしていたという理由だけで、自身も医学・薬学を身に着けてしまったということ。そして、その知識を活かして鬼を倒せるようになり、負傷した隊士の治療まで請け負っています。

那田蜘蛛山においては、彼女がいなければ多くの隊士が命をおとすことになっていたでしょう。しのぶはまさに、鬼殺隊にいなくてはならない存在です。

後進の育成においては、カナヲを柱と同等の実力まで育て上げ、蝶屋敷での機能回復訓練においては、善逸には「一番応援している」と、伊之助には「できないなら仕方ない」と、それぞれをうまく訓練させるための、人心掌握術もみせました。

能力

しのぶは肉体的に研ぎ澄まされているとはいえ、どうしても体格の問題上、鬼の頸を斬るだけの力はありません。鬼の頸を斬るためには、ある一定の筋肉量と、体重を乗せた斬撃の重さが必要となるからです。

そんなしのぶの戦い方は、まさしく「蝶のように舞い、鉢のように刺す」。端から頸を斬ることを諦めたしのぶは、鬼を殺すための毒を開発、その毒を仕込んだ刀で鬼を刺すことによって、鬼殺を可能としました。

毒の成分は、主に藤の花の毒。しのぶはこの毒を何種類も調合・用意しており、それを日輪刀の鞘に仕込んで携帯しています。

この鞘は鉄地河原鉄珍が制作したもので、鞘の中で刀に付与する毒を変更したり、調節することができます。この仕組みは、製作者の鉄地河原鉄珍、またはしのぶしか知らないそうです。

しのぶは鬼の強さや性能によって、この毒を使い分けて戦います。ただし、同じ毒を使い続けてしまうと、無惨を通じた鬼の共有能力により、鬼に毒を克服されてしまう可能性があります。

そのためしのぶは、毒の調合方法や種類を定期的に変えて、対策をしていました。この戦い方は、毒・薬学についての高度な専門知識を必要とするため、しのぶにしか使いこなせない戦い方と言えるでしょう。

装備

しのぶの刀は特殊で、切っ先以外の部分をそぎ落とした形状になっています。刀の表面積が小さいため、悪鬼滅殺の文字については両面に分けて彫られています。鞘は蝶を思わせる意匠となっています。

隊服については、しのぶの体格に合わせたものを着用。以前に隠の前田から甘露寺蜜璃同様、露出度の高い隊服を支給されたことがあります。その際、しのぶは油とマッチで隊服を燃やしています。

以来、同じようなことが起きた時の対策として、しのぶは蝶屋敷の女性隊士に、油とマッチを持たせるようになったそうです。

常に羽織っている羽織は、蝶の羽の模様が描かれたもの。これは、亡き姉カナエの形見です。そのためカナエより体格が小さいしのぶにとって、少し大きめのサイズとなっています。

また、那田蜘蛛山で冨岡義勇に対して使用した、草鞋の仕込み刀も装備しています。これに毒が仕込んであるかは不明とのこと。

過去

胡蝶しのぶと姉のカナエは、幼い頃に家族を鬼に殺されています。二人は間一髪のところを、悲鳴嶼行冥によって助けられました。小説では細かくストーリーが描かれており、行冥に助けられた後は、親戚の下へ送られています。

二人は両親の亡骸を納棺したあと、隠から命の恩人である行冥の居場所を聞き出し、鬼殺隊に入隊するため行冥の下に押しかけます。

二人は家事の手伝いをしながら、両親の仇を討つため、そして、自分たちのような不幸な人間を少しでも減らしたいと、熱望していました。

しかし、優しい行冥は若い姉妹を気にかけ、普通の娘として暮らす方が幸せだと言いました。それでも胡蝶姉妹の意思は、一切変わることがありません。悲鳴嶼行冥は、そんな二人に試練を言い渡します。

その試練とは、行冥が修練に使っている岩を動かすというもの。岩を動かすことができれば、二人を別々の育手の下へ向かわせ、最終選別を受けさせてもいいと。

しのぶは大岩を動かすなんて無理だと言いますが、悲鳴嶼行冥はこう言います。

「出来る出来ないではない。出来なくともやらなければならない。力が及ばずとも、何を犠牲にしようとも、己のすべてを賭してやり遂げろ」

「鬼狩りになるというのは、人の命を背負うというのはそういうことだ」

「それが出来ないのであれば、今度こそ家へ帰れ」

悲鳴嶼行冥も、ほんとは無理だと思っていたのかもしれません。行冥はしのぶの体格上、鬼の頸が斬れない事をこの時点で見抜いていました。そして、鬼も救いたいと言うカナエは、優しすぎるということも。

だからこそ、胡蝶姉妹を鬼狩りにしたくはないと、無理難題を押し付けたのかもしれません。しかし、胡蝶姉妹はこの試練を、梃子の原理を用いてクリアしてしまいます。

試練は「大岩を動かす」というものであり、「梃子の原理を使ってはいけない」という約束はしていませんでした。

そして、約束通りしのぶとカナエは、別々の育手の下で修業。二人は最終選別で再会し、共に突破、鬼殺隊に入隊することとなりました。

この二人がここまでやり遂げたのには、一つの理由がありました。それは、しのぶとカナエの父親の言葉。

「重い荷に苦しんでいる人がいれば半分背負い、悩んでいる人がいれば一緒に考え、悲しんでいる人がいればその心に寄り添ってあげなさい」

これは、父からしのぶとカナエが、よくよく言いつけられていたこと。悲鳴嶼行冥は、二人の両親が優しく勤勉で、誠実な人だったことを悟っています。

この両親の想いは、しのぶとカナエを優しく、勤勉で誠実な子供へと育てました。だからこそ、人を守るため、カナエにおいては鬼すらも助けたいと考えるようになったのです。
そしてこの想いは、年月が経っても変わることはありませんでした。

ちなみに、しのぶは両親と共に暮らしていた頃から、庭の草から独学で薬を調合するなど、薬学に関しての才能を開花させていたそうです。

姉の死

四年前、しのぶが14歳の頃のことです。カナエは優しさを捨てることなく、柱にまで上り詰めました。鬼を救いたいと葛藤しながらも、鬼を倒し続けていたのでしょう。

そして、カナエは上弦の童磨と対峙。致命傷を負うことになります。しのぶが駆け付けた時には、童磨は逃走していました。朝日が昇り始めていたからです。

童磨がカナエを喰い損ねたことで、しのぶはカナエの最期を看取ることができました。花柱・胡蝶カナエ。享年17歳。カナエは最期に言いました。

「しのぶ、鬼殺隊を辞めなさい」

これは、過去に悲鳴嶼行冥が二人に対して言ったことと同じ。行冥もカナエも、想うことはただ一つ。

「生きてほしい」

カナエもとうに分かっていたことです。しのぶには、鬼の頸を斬る力がないということを。それでも同じ鬼殺隊士として、共に戦い続けてきました。

しかし、自身が上弦と対峙したことにより、あらためて上弦の恐ろしさを知ることになります。そして「しのぶは上弦に必ず負ける」ということも悟ったのでしょう。

しのぶの性格上、カナエの仇討ちをしようとするのは必然。カナエはそれも分かっていたはず。だからこそ、しのぶには死んでほしくないと、鬼殺隊を辞めて普通の生活を送って欲しいと、最後にそう願ったのでしょう。

しのぶはカナエに問い詰めました。姉さんをやったのはどんな鬼だったのか。この質問にカナエは「頭から血をかぶったような鬼だった」と答えています。

しのぶが涙して問う姿に、カナエは渋々答えているように見えます。しのぶには鬼殺隊を辞めて幸せになってほしいけど、自分の仇を討ちたいというしのぶの真っすぐ想いも、無下には出来ない。

だからこそ、童磨の特徴をしのぶに伝えたのかもしれません。

カナエの死後

カナエが生きていた頃は、今のように常に笑みを浮かべるしのぶではありませんでした。変わったのはカナエの死後のことです。

これは、亡き姉の想いである「鬼は哀れな存在であり、鬼とも仲良くしたい」という想いを、しのぶなりに再現したいと考えた結果によるものです。

しかし、この笑顔は仮面にすぎず、本心ではどうしようもない程に鬼を憎み、鬼への嫌悪感と憎悪で、しのぶの心は溢れそうになっていました。

最愛の家族を全員鬼に殺され、カナヲ以外の継子も殺されてしまった。そして、蝶屋敷に訪れる少女たちの苦悩を垣間見る日々。鬼を憎む気持ちを、姉の理想によって押さえつける毎日。そうして段々と、しのぶの心は疲弊していきます。

那田蜘蛛山で見せた、姉蜘蛛に対する拷問発言。あれこそがしのぶの本心です。ここでも葛藤があったのではないでしょうか。姉の想いとは相反する発言。しのぶは憎悪を表に出してしまった自己嫌悪により、さらに心を疲弊させてしまっていたでしょう。

そんな中、炭治郎と禰豆子という、まさに人間と鬼が仲良くしている姿と対面します。しのぶは安堵しました。自分以外が想いを再現してくれている。

この時しのぶは、すでに全身に毒を仕込んでいる状態。いつでも死ぬ覚悟ができていました。炭治郎と禰豆子が現れたことで、自分が死んでも姉の想いは受け継がれると、心からの安心を覚えたのではないでしょうか。

「自分の代わりに君が頑張ってくれていると思うと私は安心する、気持ちが楽になる」

「頑張ってくださいね、どうか禰豆子さんを守り抜いてね」

これは炭治郎にだからこそ見せた、しのぶの本心です。

最期

場所は無限城。胡蝶しのぶ最期の戦い。しのぶの覚悟は決まっていました。

「喰われても殺す」

しかし上弦の童磨と対峙しても、端から諦めていたわけではありません。しのぶはいつ童磨と出会ってもいいように、毒の装備は怠っていなかったはず。

自身が持てる最善により、しのぶは童磨を攻撃し続けます。童磨に毒は効きます。しかし、それはすぐに克服されてしまいます。那田蜘蛛山での毒の情報を、童磨はストックしていたからです。

童磨がここまで知略的でなければ、那田蜘蛛山の情報を持っていなければ、しのぶは童磨を追い詰めていたかもしれません。後に来るカナヲと共に、童磨の頸をおとせていたかもしれません。

しかし、しのぶは敗れてしまいます。粉凍りにより肺を壊死させられ、最後は童磨に吸収されてしまいます。ただ、これはしのぶ本来の作戦。

喰われてもただでは死なない。そして、それはしのぶの作戦通りとなりました。童磨はカナヲと伊之助との戦闘中、突然体に異変を感じます。体は崩れ始め、逃走を始める童磨。

童磨は、この毒ですらいずれ克服していたでしょう。それを逃がさなかった、カナヲと伊之助。カナヲの刀は伊之助の刀の後押しにより、童磨の頸をとらえました。

そして、童磨は地獄への道へ。

再会

童磨としのぶは、地獄への道で再会します。童磨が死ぬまで成仏できなかったと言うしのぶ。童磨を追い詰めた毒は、珠世との共同開発で得たもの。しのぶにとっては不本意ではあるものの、ようやく姉の仇を討つことができました。

童磨は地獄への道で、頭だけの状態。それを手で抱えるしのぶ。しのぶの顔を間近でじっと見ていた童磨は、生まれて初めて恋心というものを知ります。

童磨は言いました。

「俺と一緒に地獄へ行かない?」

しのぶは返します。

「とっととくたばれ糞野郎」

回想

カナエが死んだとき、カナヲは涙を流すことができませんでした。幼い頃に、泣くと蹴飛ばされ、引きずり回されて水に浸けられるような、悲惨な環境で育っていたためです。

しかし、姉の教え通り仲間を大切にすることで、段々と感情に変化が見られ、しのぶの死をもって、カナヲは完全に感情を取り戻すことができました。

遺した継子と共に童磨を討ち、天国で家族と再会するしのぶ。本当によかった。

死後

胡蝶しのぶは死後もなお、無惨討伐に多大な影響を残し続けました。

無惨を追い詰めた四種の薬。人間に戻す薬、老化の薬、分裂阻害の薬、細胞破壊の薬の四種。しのぶは珠世と薬を共同開発し、しのぶの案により、段階的に薬が強力に効いてくるよう細工を施しました。

この細工が見事にはまり、無惨は気づかない間に9000年老い、分裂阻害を受け、そして細胞も破壊されていくという、段階的な攻撃を受け続けることとなりました。

このおかげで炭治郎や柱は、無惨とまともに戦うことができました。フルパワーの無惨なら、おそらく皆倒れていたでしょう。

珠世がいなければ成り立たなかったとはいえ、それはしのぶも同じ。しのぶなくして最終決戦は語れません。

そして極めつけは、カナヲに託していた、藤の花で作った人間に戻す薬。この薬のおかげもあり、炭治郎は無惨の呪縛から解き放たれたのです。

保険としてしのぶがこの薬を作っていなければ、炭治郎は暴れ回り、皆を殺し続けていたでしょう。しのぶの功績は偉大すぎます。

まとめ的なもの

蟲柱・胡蝶しのぶ。死んでしまったキャラを、ここまで活かしきってくれるとは。連載当時は胸が熱くなったものです。

戦いだけではなく、隊士の救護やその指揮を執る、リーダー的存在であったしのぶ。しのぶ外伝も非常に楽しみです。ゲームで活躍する姿も早く見たいです。

現代編では、胡蝶カナエの転生者と共に、鶺鴒女学院に通う女の子として登場しています。二人は単行本23巻で、姉妹だと名言されています。胡蝶家の血筋は絶えたはずなので、二人とも転生者として巡り合わせたということでしょう。

というわけで、今回の記事は以上となります。みなさんも胡蝶しのぶについて思うことがあれば、ぜひコメントしてみてください。それでは今回はこのあたりで。

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