262話考察
ミルコが熱すぎる。
今回もミルコ一色といった感じのお話でした。
それもそのはず。
巻末の目次の部分に、堀越先生からのコメントで「30週くらいミルコを描いていたい」とありました。
それだけ堀越先生が、ミルコとウサギが好きだという事。
ウサギと言えば、堀越先生初の連載作品である「逢魔ヶ刻動物園」も、ウサギが主人公の物語でした。
そして本編。
まずは、クラストの個性発表がありました。
今回ミルコの影に隠れて、あまり話題に上がっていませんが、クラストの個性は「盾」と書いてシールド。
最初はハイエンドの進行を押さえつけていた盾が、大きくなり、相手に垂直に突き刺すことでダメージを与えています。
しかしデブ脳無には、致命傷を与えることができていません。
デブ脳無も何やら硬化している様子もあるので、そのせいもあるかも。
クラストの個性は盾ということで、相手に致命傷を与えるのが難しそうですが、どうやってデブ脳無に勝つのか。
まさかこのまま、ミルコの所まで突っ込むということはないでしょうし…
なんとかナンバー6ヒーローの力を見せつけて、デブ脳無はここで始末してほしい。
私の予想では、全身をシールドにする事もできそうなので、それが勝利への活路になるのではないかと。
でも肝心の攻撃力が…
考えてみたら、クラストのシールドとミルコの攻撃力で協力すれば、かなり強力なコンビとなりそうですよね。
でもそれは叶わぬ夢になるかもしれない。
ミルコ
クラストがナンバー6なら、ミルコはナンバー5。
ミルコの個性は兎。
兎っぽいことを、兎以上にできるという個性。
ウサギといえば、ダッシュ力とジャンプ力。
世界一速いウサギと言われているのは、ジャックウサギという種類です。
しかもウサギの中だけではなく、ジャックウサギは動物の中でも、世界で8番目に早い動物です。
その最高速度は、なんと時速72キロ。
一般道路を走る車より、少し早いくらいのスピードです。
ちなみにジャックウサギは、本気を出せば一度に3メートルを飛べるそうです。
そしてミルコの特徴である長い耳も、ウサギの特徴の一つ。
大きいほどたくさんの音を集める事ができ、左右別々の動きをすることもできます。
そして、ウサギは汗をあまりかかないため、この耳を外気にさらすことで、体温調整をしています。
ミルコの個性は、今あげた能力に加え、人間には聞こえない音を聞き取ったり、兎以上に兎の能力を使えるというものなのでしょう。
そして今回、ミルコの必殺技が3つ明らかになりました。
これだけ連発されていると、これがミルコの最後の戦いなのではないかと、少し勘ぐってしまいます。
一つ目は「踵月輪(ルナリング)」。
字のごとく踵を使った技で、円を描くような軌道をたどる攻撃です。
二つ目は「月墜蹴(ルナフォール)」。
こちらは、自分の頭上から一気に下に、爪先で蹴る技です。
空中に衝撃が残るほどのキック力。
これは痛い。
そして最後は、頭を破壊すると死ぬ脳無に対して有効的な「月頭鋏(ルナティヘラ)」。
最後の漢字はハサミと読みます。
その名のとおり、頭をハサミでちょん切る技です。
敵の首に足をかけ、得意の脚力で一気に切断。
考えただけで痛い。
今回この3つの必殺技を使い、倒せたハイエンドは1体。
残り3体はまだ生き残っています。
しかも、ミルコは腕一本を犠牲にしています。
その腕をやられたハイエンドを今回倒したことで、遠距離攻撃は封じたようにも見えます。
残り3体の個性は、頭から木みたいなものを生やすやつと、液状になれるやつ、そして背中から骨みたいなものを生やすやつの三つ。
ただ、そもそも脳無は複数の個性を持っています。
なので残り3体の個性が、遠距離ではないという保証はありません。
でも、これ以上ハイエンド側が強くなってしまうと、完全にミルコは劣勢です。
まだ脚が残っているので戦えるとは思いますが、それにしても出血がヤバい。
もしも脚を欠損させられた場合、もう絶望的でしょう。
怖いのは、ハイエンド1体につき、どこかを1ヵ所欠損していくという展開。
さすがにそこまでの事を、作者もしないとは思いますが…
死柄木弔が出てきてしまうと、ミルコはますますヤバい状況になるので、それまでに応援がきてほしいところです。
名言
ミルコの生きざま。
かっこよすぎる。
ミルコの言葉って、すべてが名言のようにかっこいい。
まず印象的だったのは
「とっさに遠距離攻撃出す奴ぁ、近距離弱ェと決まってる」
という言葉。
ミルコらしい、経験値が語る分析。
確かに、ミルコとの距離がそこまで遠くないのに、遠距離を出そうとしたハイエンド。
図星をつかれたといったところでしょう。
そして、ハイエンドに死ぬぞと言われ、ミルコが返した言葉。
「死ぬ時ゃ死ぬんだよ。人間はぁ!」
まさしくその通り!
当たり前のことも、ミルコが言えば名言になる!
そしてお次の名言は、
「ドタマ潰しゃあ止まンなら、むしろそこらの敵よかよっぽど楽だ!」
確かに!
脳無は弱点である脳が丸出しですし、狙いを定められる分、他の敵よりは楽。
確かに確かに!
そして、今回一番かっこよかった名言。
「こちとらいつ死んでも後悔ないよう、毎日死ぬ気で息してる!ゾンビにヒーローミルコは殺れねェぞ」。
もうこれは、ミルコがヒロアカの主人公ということですよね。
これは、本当にそうやって生きてきた人間にしか、言えない言葉です。
私たちも見習わなければならない。
明日死ぬとも限らない人生、死ぬ気で息をしよう。
ミルコ②
ミルコって、そこまで登場回数は多くなかったのに、260話あたりから一気に人気者になりましたよね。
プロヒーローでここまでガッツリ戦闘シーンが描かれるのは、オールマイト・エンデヴァー・ホークス以来。
それだけ、堀越先生のお気に入りだという事なのでしょう。
お気に入りだからこそ、欠損させてまで名言を活かす。
なんとも言えない。
思えばデクにも蹴り技のシュートスタイルがあるので、ミルコの必殺技とか一部継承してほしいとか思ったり。
いつかどこかで、ミルコにデクが修行をしてもらうとか素敵。
弔と戦線
一方で、ドクターは完全に逃げ場がなくなったといった様子。
死柄木弔の完成度は71%。
ハイエンドがミルコを倒してしまえば、まだまだ時間は稼げそうだけど、ミルコが簡単にやられるという事はないでしょう。
ミルコはきっとハイエンドを倒して、奥の部屋まで辿り着くはず。
そうなると怖いのが、死柄木弔とミルコのバトル。
いくら71%で途中段階とはいえ、ミルコもボロボロの状態なので、やられてしまう可能性が大。
そこまでには確実に応援が来てほしいところなのですが。
あと、死柄木弔が復活したとして、ドクターってどういう扱いになるのでしょう。
なんだか、死柄木弔に消滅させられてしまいそうな気もしますが。
こういった悪役の末路ですよね。
そして一方の、超常解放戦線サイド。
ヒーローが来ると焦る近属は、トゥワイスの本名である「分倍河原」の名前を呼んで叫んでいます。
ホークスの監視が甘かったのを、全てトゥワイスのせいにしようとしています。
そして、壁に亀裂が。
ここからこちらでも、個性対決が繰り広げられそうな予感。
まとめ的なもの
とにかくミルコがすごすぎて、一瞬でミルコのとりこにさせられました。
ヒロアカ無双とかあったら、ミルコは絶対使いたいキャラですよね。
噂では、ミルコを描いている堀越先生の筆は、生き生きとしているそうです。
丸太のせいで少しストレスもあったのかもしれないですね。
変なアンチの攻撃を、見事に作品の中で払拭した先生はさすが。
というわけで、今回の記事は以上です♪