テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編7話を徹底解説。今回は、アニメの流れを追いながら「憎珀天」について徹底的に掘り下げていきます。この動画を最後まで観ることで、あなたの知らない鬼滅の刃の世界を知ることができます。
私は鬼滅の刃のアニメが完結するまで、どこよりも徹底的に解説をしていきます。もちろん刀鍛冶の里編以降もです。今のうちにいいねとチャンネル登録をお願いします。共有ボタンから拡散もよろしくです。それでは参ろう。
爆血刀の効果
アニメ6話の終わり。哀絶の激類刺突から炭治郎を庇った玄弥。体中が穴だらけに。玄弥は自分では頸を斬れないと、炭治郎に半天狗の討伐を託します。想いを受け取り、走り出す炭治郎。見つける半天狗の本体。そして追い詰める。全力で刀を振る。燃える爆血刀。ここでアニメ6話は終了です。
アニメ7話は、ちょうどコミックス14巻への切り替わり部分。爆血刀を半天狗の頸にヒットさせた炭治郎。とんでもない声量の咆哮を放つ半天狗。炭治郎は頸を斬れると確信。しかし、背後に何者かの影が忍び寄る。
炭治郎は選択を迫られます。背後の敵を対処するか。そのまま半天狗の頸を斬ってしまうか。炭治郎はそのまま頸を斬ることを選択。頸を斬ってしまえば全ての敵は消滅するはず。そう考えたのです。
しかし、ここで爆血刀の効果が切れてしまいます。赫刀が黒刀に戻り、半天狗の頸を斬れない強さまで弱体化。爆血刀の効果とは、刀の温度を上げて 黒い刀を赤い赫刀にしていた効果のこと。そして、爆血刀独自のエフェクトである、ピンク色の炎をいつでも纏えるという効果もありました。
赫刀で鬼に与えるダメージは 通常の刀よりも遥かに大きく、再生の遅滞効果も高まる。また、そこに爆血の効果も付与されているため「赫刀+爆血」となり、通常の赫刀よりも強い刀となっていたのです。それがとうとう切れてしまった。
極悪人
炭治郎の選択は最悪の結果になりました。頸は斬れない。背後からの攻撃は躱せない。玄弥が炭治郎を助けようとしますが、玄弥が銃を撃てば 位置的に炭治郎にも当たる。背後の何かは 太鼓を叩き炭治郎に攻撃。木龍が登場し襲い掛かる。
ここは間一髪、禰豆子が助けに入ります。木龍の攻撃で足を負傷した禰豆子。上弦並みの再生力で回復しますが、禰豆子もそろそろ体力切れが近い様子。そして喋り出す 新たな敵。
「弱き者をいたぶる鬼畜。不快、不愉快、極まれり。極悪人共めが」。ここでアニメ7話のタイトル回収。六体目。いや、喜怒哀楽の気配は消えている。玄弥は全てを見ていた。あいつはさっきまで 怒りの鬼・積怒だった。
炭治郎が半天狗本体の頸を斬りかけた時、本体の危機を察知した積怒が両手を掲げる。その手に引き寄せられたのは可楽と空喜。肉が捻り潰されるように二体は吸収された。そして、次に積怒は哀絶の元へ向かう。哀絶は抗議しようとするも、言葉を発する前に吸収される。
積怒の姿が変化する。背中に憎と書かれた太鼓を背負い、分裂せずに今までよりも若い姿に変化した。見た目はまるで子供。名前は憎珀天。現状は老人の半天狗本体「怯の鬼」と、分裂体が結合して現れた子供の姿「憎珀天」の二体のみとなった。
半天狗の真の戦い方
憎珀天はまず、本体を血鬼術で作り出した木の中に隠します。それを止めようと炭治郎が攻撃に向かいますが、憎珀天のあまりにも強い威圧に怯んでしまう。息が詰まる、心臓が痛くなるほどの威圧感。
「何ぞ。貴様、儂のすることに何か不満でもあるのか。のう、悪人共めら」。玄弥も威圧に押される。声が重い。手足に力が入らなくなるほどの威圧感。憎珀天の強者感がすごすぎる。
ここで、半天狗の戦い方の全貌が明らかになりました。半天狗は、窮地に追い込まれれば追い込まれるほど強くなる鬼。その度に己の身を守る強い感情を作り出し、人間に勝ってきた。
半天狗の強さのレベルは四段階ある。まずは半天狗本体だけの状態。名前は怯の鬼。激しく怯えており弱そうに見えるが、回避能力は非常に高い。並の隊士なら この状態でも喰ってしまえるでしょう。
そして、怯の鬼の頸が斬られることで 次の段階に進化する。頭と胴体がそれぞれ可楽と積怒に変化し、二体に分裂。この状態でもかなりの強敵。積怒の 避けることが難しい広範囲の雷撃に、これまた避けるのが困難な 可楽の広範囲の爆風。可楽は体術も優れている。
積怒の雷撃で動きを止められ、可楽の体術または爆風で決着。ほとんどの場合は このコンボで終わってしまう。そして、可楽と積怒でも勝てない強者が相手となった場合、頸をわざと斬らせて更に進化する。
可楽と積怒から 空喜と哀絶が分裂。超音波と 金剛石を砕くほどの爪を持つ空喜。一撃必殺の槍を持つ哀絶。ここまで来ると 柱一人では到底勝てないレベル。数が四体というだけでも脅威なのだが、能力が多彩なため 把握するまでにやられてしまう可能性が大。
積怒の雷撃・可楽の爆風がいつ飛んでくるか分からない。空中からは空喜が狙っている。そして、一撃でも喰らえば即死クラスの 哀絶の槍という驚異。改めて考えるとヤバい半天狗。
そして、この四体でも勝てないと本体が判断した場合、いよいよ次の段階に進化する。積怒が他の三体を吸収し、憎珀天の一体にまとまる。そして本体を大木の中に隠してしまう。この状態が半天狗最強の状態。アニメではまだ少し先になるけども、憎珀天の戦いに期待が高まる。
悪鬼
憎珀天は、いかにも炭治郎達の方が悪人だと言い張っている。怒る炭治郎。「どうして俺達が悪人なんだ」。至極まっとうな意見。誰がどう見ても半天狗が悪人。憎珀天は返す。
「弱き者をいたぶるからよ。先程貴様らは、手のひらに乗るような『小さき弱き者』を斬ろうとした。何という極悪非道。これはもう 鬼畜の所業だ」。
憎珀天の言い分はこうです。野ネズミほどの小ささの半天狗本体を斬ろうとした お前らは極悪非道。これが対人間同士なら話は分かる。半天狗が何もしていないのに、炭治郎がいきなり刀で斬りつけてきたなら分かる。でもそうじゃない。
炭治郎は言います。「小さく弱き者。誰がだ。ふざけるな。お前たちのこの匂い、血の匂い!喰った人間の数は百や二百じゃないだろう!」。炭治郎は半天狗が喰った人間の数を匂いから察知。二百は下らないと言う。
「その人達が何をした!その全員が、命をもって償わなければならないことをしたのか!大勢の人を殺して喰っておいて、被害者ぶるのはやめろ!捻じ曲がった性根だ!絶対に許さない!悪鬼!お前の頸は俺が斬る!」
炭治郎ブチギレ。鬼が強くなればなる程に、炭治郎の怒りは増していく。魘夢や猗窩座、堕姫に対しても怒りを露にしていた。このシーンは 身震いするほどの迫力に期待できる。
憎珀天の全て
ここからは、憎珀天の全てを解説します。ネタバレを含みますのであしからず。
玄弥が子供と言うほどに 若々しい姿の憎珀天。憎珀天は憎悪の感情の鬼。背中には「憎」の一文字が書かれた連鼓を背負っており、獣の牙を施した二本のバチを持っている。作中で憎珀天の舌は出ていませんが、おそらく他の鬼同様 舌に憎と書かれている。
一人称は儂。積怒がベースのためか、子供の見た目にそぐわず古風な喋り方をする。本体を善良な弱者と思い込み、何百という人を喰った自分を棚に上げておきながら、斬りかかる敵を極悪人と非難する。半天狗の捻じ曲がった性根の究極体が憎珀天である。
ただし、鬼舞辻無惨への忠誠心は非常に高い。「自分に命令していいのは無惨だけ」と発言している。また、今までの分裂体・可楽や空喜とは違い、手を抜いたり 遊んだりするようなことは一切ない。格下の炭治郎達に対しても油断は一切せず、全力で叩き潰そうとしている。
これは半天狗の 負の感情の特徴。積怒や哀絶は負の感情。彼らは戦いに手を抜く様子はない。憎珀天も負の感情のため、積怒や哀絶と同じく慢心や油断をしない。加えて能力も結合しているため 憎珀天は最強なのだ。
憎珀天の戦闘能力
喜怒哀楽と同じく 頸を斬っても死なない。さらに 強化された喜怒哀楽の能力を使いこなす。上弦の肆として相応しい戦闘能力を持つ憎珀天。痣を発現させた蜜璃レベルで、ようやく足止めが可能。一人で倒すことは実質不可能。消耗戦により人間側が不利なのは明白。
欠点といえば、体力の限界があるということ。憎珀天や分裂体は、本体からの体力供給により動いています。それ故、半天狗本体の体力が無くなると分裂体は機能しない。
ただ、半天狗本体は体力切れが近くなると 人間を襲って体力を補給する。そうなると非常に厄介。体力切れを狙っても、本体を見つけられなければ人を喰い回復してしまう。上弦は柱三人分の強さと言われるが、半天狗に関しては 本体を見つける能力がなければ、柱が何人いても倒せない強力無比な鬼である。
憎珀天の血鬼術
石竜子
憎珀天の生みだす木龍の名前は「石竜子」。一つの石竜子の射程は約20メートル。ただ、口から別の石竜子を出すことで、無理やりリーチを伸ばすことも可能。単純な噛みつき攻撃は、禰豆子の足を喰いちぎる程の威力を持つ。
木の質量によって敵を押し潰したり、石竜子を何重にも巻いて本体を隠すなど、攻防一体の性能を持つ。また、石竜子の口は 喜怒哀楽の能力を放つ砲台の役も担う。憎珀天が背中の太鼓を叩くことにより、強化された積怒の雷撃、空喜の超音波、可楽の突風を放つことができる。
狂鳴雷殺
二つの石竜子から、それぞれ積怒の雷撃と空喜の超音波を繰り出す。雷撃を喰らえば動きを止められ、超音波を喰らえば鼓膜が破壊され 平衡感覚を削がれる。どちらにせよ、喰らえば追撃を喰らい戦いは終わる。威力は積怒や空喜のものとは比にならない。
狂圧鳴波
憎珀天自身の口から、空喜の超音波を発する技。甘露寺蜜璃は、至近距離でこれを喰らい意識を絶たれた。憎珀天いわく、常人なら体の原型を保てないとのこと。炭治郎の喰らった空喜の超音波の威力とは 比べ物にならないということがよく分かる。
血鬼術 無間業樹
実は、半天狗の持つ技の中で唯一「血鬼術」と前置きがある技。優に十は超える石竜子により、一斉に攻撃を加える。無論、それぞれの石竜子からは雷撃や超音波も放つことができるため、尋常ではない攻撃範囲となる。
木を扱うといえば、ナルトの千手柱間を思い出す。無間業樹は樹界降誕。また、ワンピースのエネルとも重なる部分がある。連鼓を背中に背負っている、傲岸不遜な性格、雷撃を使う、竜を象った攻撃も同じ。
まとめ的なもの
刀鍛冶の里編 アニメ7話に初登場した憎珀天。攻防一体の石竜子が非常に強力。分裂体ではあるものの、唯一人間に敗北していない鬼と言える。
今まで半天狗を追い詰め、憎珀天まで登場させた隊士がいたのかどうか。いたとするなら どんな隊士が追い詰めたのか。そのあたりも気になります。また、入れ替わりの血戦時の戦い方も知りたいところ。
どこかで上弦の外伝などが描かれ、色々な謎が明らかになることに期待。皆さんの意見もコメント欄でお待ちしております。今回は以上です。チャンネル登録といいね・共有ボタンをプッシュ。それではまた。