鬼滅の刃179話考察
みなさんこんにちわ。ここなです。
今回の記事は「鬼滅の刃・179話考察」についてです。
それではどうぞ♪
玄弥
無一郎と玄弥。
とうとう二人の死が確定してしまいました。
玄弥に関しては、まだ辛うじて息があったようです。
体を半分にされながらも鬼を取り込んでいたおかげで、玄弥は辛うじて生きている状態でした。
体が半分になって生きているのって、一体どういった感覚なのでしょうか。
玄弥としては、とても気持ちのいい状態ではなかったと思います。
それなのに、自分の事より無一郎や実弥の事を気遣う玄弥。
玄弥は本当に優しい子です。
そんな玄弥の横に、気を失った実弥を運ぶ悲鳴嶼さん。
実弥が目を覚ました先にいたのは、痛ましい姿の玄弥でした。
玄弥の消滅は既に始まっています。
その姿を見て「どうにかしてやる」と言いながらも、どうにもできない実弥。
玄弥はここで、過去に実弥を責めたことを謝り、あの日守ってくれた事に対してありがとうと言いました。
実弥は守れてないと言っていますが、玄弥の言っているのは過去の日の事です。
そして、実弥が玄弥を守ろうとしてくれたように、自分も実弥を守りたかったのだと玄弥は言いました。
兄弟だから同じ気持ち。
すごく心に響く言葉です。
確かに、兄だから弟を守りたいというだけでなく、弟が兄を守りたいという気持ちも理解できます。
血の繋がった兄弟。
どちらが上とか下とか関係なく、大切な家族です。
そして最期に玄弥はこう言いました。
「辛い思いをたくさんした兄ちゃんは、幸せになってほしい。死なないでほしい。俺の兄ちゃんはこの世で、一番優しい人だから」
確かにそうですよね。
玄弥も実弥も、同じ日に家族を失いました。
そこで玄弥にまで人殺しと責められた実弥は、誰よりも辛かったのだと思います。
そんな兄の気持ちを、玄弥はずっと分かっていたのでしょう。
だからこそ、自分も柱になって実弥と仲直りをしたいと思った。
そして互いを守りながら、鬼狩りとして一緒に戦いたかった。
そう思っていたのでしょう。
今回の玄弥の死はとても悲しいものですが、玄弥としては悔いが無かったのではないかと思います。
最後の最後で兄に守ってもらい、自分の力が役に立つことで黒死牟を倒すことができた。
そして、兄の本心も知ることができ、自分の思いも伝えることができた。
兄の手の中で死ねる事も、玄弥としては本当に嬉しかったでしょう。
問題は、残された実弥です。
実弥
目の前で消滅していく玄弥を見て、神にまですがる実弥。
実弥にとって玄弥は、誰よりも守りたい弟でした。
実弥は、玄弥に普通の生活をしてほしいと願っていました。
そして、そのために自分は鬼狩りでいるとまで考えていました。
しかし、弟の玄弥はそれを望まず、逆に兄を守りたいとまで考えていました。
どれだけ離れていても、家族は家族。
二人の想いは同じだったはずなのに、ずっと離れてしまっていた二人。
ようやく分かり合えそうだったのに、また離れてしまう二人。
一人残されてしまった実弥は、一体これからどうなってしまうのでしょうか。
そっとしておきたい気持ちがありながらも、前に進むしかないと言う悲鳴嶼さん。
実弥は次週で、前に進むことができるのでしょうか。
実弥の性格上、ここで落ち込んで止まってしまうという事はないと思います。
しかし辛いでしょう。
泣きながらも無惨の事を許せないと、立ち上がる姿が想像できます。
無一郎
リアリティがありすぎて、見るのが非常に辛い無一郎の亡骸。
悲鳴嶼さんが無一郎に言った言葉が、妙に胸に突き刺さります。
そして、意識の中で有一郎と語る無一郎。
二人には、玄弥と実弥に重なる部分がありました。
兄の有一郎は弟の無一郎を想い、死んでほしくないと思っていた。
それは当たり前の感情ですが、無一郎は11歳で亡くなった兄の方が可哀想だと言っています。
そして、無一郎は最後まで戦い抜いて死んだことを、一切後悔していません。
ここで気付くことがありました。
死んだ人間が必ずしも、後悔して悔やんでいるワケではないと。
辛い時もあったけど、幸せな時もあった。
その幸せを感じるために、無一郎は生まれてきたと言いました。
幸せな時があったのだから、無一郎や有一郎の死は決して無駄死にではない。
そう無一郎は伝えたかったようです。
他の誰かになら無駄死にと言われてもいい。
でも、兄の有一郎には言ってほしくない。
そして有一郎は、無一郎だけには死んでほしくなかった。
最後は二人、気持ちを分かり合えたように思えます。
まとめ的なもの
今回の179話。
色々と感じるモノがありました。
まず、玄弥と実弥の関係性。
やはり生きている間に想いを伝えておかないと、後々後悔するのだなと思いました。
もし玄弥と実弥が分かり合えないまま、どちらかが死んでしまっていたら。
残された方は一生後悔していたでしょう。
これは教訓です。
誰かを想い、伝えたいことがあるなら、言葉にしてハッキリと伝える。
いつ死ぬかも分からない人生。
絶対に後悔のないようにしておきたいものです。
そして、相手がこう思っているだろうという思い込み。
これも捨てた方がいいなと思いました。
実弥は玄弥が、普通の生活をするのが幸せだと考えていました。
しかし、玄弥はそれを望んでいませんでした。
相手の気持ちを勝手に思い込むのではなく、理解しようとする事が大事なのではないでしょうか。
そう考えると実弥くん。
少し不器用すぎましたね…w
そして何と言っても、玄弥が実弥を想い死んでいく姿。
悲しいですが美しいものです。
私も死ぬ時は、こうでありたいなと思いました。
そして、無一郎と有一郎の会話からも、学ぶべき事がありました。
無一郎の言った言葉。
「僕は幸せになる為に生まれてきたんだ」
この言葉、すごくいい言葉です。
無一郎は家族四人で暮らしていた時、幸せな毎日を送っていました。
しかしその後両親が亡くなり、最後の家族である兄も、鬼の手によって奪われてしまいました。
そこが無一郎の人生のドン底。
無一郎はそこから復活し、また幸せだと思える時間を過ごすことができました。
逃げずに戦い続けた結果、無一郎は後悔のない、幸せだったと言える人生を送ることができました。
これも教訓です。
人生山あり谷あり、ドン底を抜ければ幸せが待っているかもしれない。
私もそうでした。
ドン底を何度も経験しています。
でも、今は幸せです。
生きたいように生きています。
だから皆さんも…なんて都合のいい話はないかもしれません。
でも、この無一郎や玄弥の死を見て悲しむばかりではなく、少しだけでも勇気づけられたら、二人も救われるのではないかと思いました。
それにしても、鬼滅の刃は素晴らしい。
それでは今回はこの辺りで♪