今回は「竈門炭治郎の能力の全て」ということでお伝えしていきたいと思います。
飛躍的に成長を続ける炭治郎。
刀鍛冶の里編では 動作予知能力を会得したことにより、柱に匹敵するほどの反応速度を得た炭治郎。
柱稽古編では反復動作を会得し、痣を常時発現することに成功。
痣によるメリットを、常に発動できるようになりました。
炭治郎は この先もいくつかの能力を会得していくことになります。
竈門炭治郎
代々炭焼きの家系である、竈門家の長男として生を受けた炭治郎。
長男としての責任感が強く、非常に心の優しい少年。
また、生真面目にして快活。
物語の初めには炭焼き職人として働いており、町の人たちにも信頼され 親しまれていました。
炭治郎の優しさは「遍く万象を照らす日輪を 心に宿した少年」と称されるほど。
鬼に対してもその優しさは変わらず、元は人間だったことを重んじ、刀を振るう際は 慈悲の心を持って接する場面もありました。
炭治郎は鬼のことを1匹・2匹とは数えません。
1人・2人と、鬼も人扱いしています。
鬼のことを「醜い化け物なんかじゃない、鬼は虚しい生き物だ、悲しい生き物だ」と説くなど、「罪を憎んで人を憎まず」を体現している人物。
ただ、そんな思いやりが強すぎるがゆえに、決断力に欠ける部分がやや弱点な点ではあります。
炭治郎は出会った多くの人と文通をしています。
その数は 作中でどんどん増えていっているようですが、きちんと手紙を出しているあたり 炭治郎のまめさが伺えます。
冨岡義勇に対しては、返事がないのに手紙を送り続けているのだとか。
炭治郎は基本的に生真面目で、意志が強い人間。
しかし、それが故に融通が利かない場面もあります。
納得がいかないことは、相手が柱だろうが誰だろうが反発し、決して引き下がることがありません。
異常な頭の硬さに加えて、ふたつの意味で石頭と呼ばれています。
炭治郎は芸術事を苦手とします。
絵画は壊滅的。
キメツ学園で猫の絵を書いた際は、あまりの下手さに 悲鳴嶼行冥が涙を流したほど。
音楽に関しても、鯉のぼりの歌が 呪いの歌に変化してしまいました。
ただ、遊郭編でみせた 生け花の腕だけは良いようです。
身体能力
元は炭焼き職人ということもあり、炭を抱えながら山の麓まで歩いていたことから、基礎的な体力は人並み以上だったと言えます。
鱗滝による狭霧山の修行によって、鬼殺隊士に必要な基礎能力を会得。
全集中の呼吸も使えるようになりました。
そして、後の機能回復訓練により、全集中の呼吸・常中も会得します。
普段から鍛錬を怠ることはなく、分厚く傷だらけの手がそれを物語っています。
戦闘中の観察眼も高く 機転も利きます。
炭治郎は石頭も特徴です。
大木に頭突きを繰り返す伊之助を失神させたり、頭突きだけで煉獄槇寿郎を倒してしまうなど、その頭突きは驚異の威力を持ちます。
彼の石頭は母の葵枝譲りであり、葵枝に関しては、野生のイノシシを頭突きで撃退したことがあるんだとか。
嗅覚
炭治郎の能力の一つに、人並外れた嗅覚があります。
獣並みの嗅覚で様々な匂いを嗅ぎ分け、鬼の匂いをいち早く察知することができます。
通常鬼は強くなるほどに、禍々しく強い腐臭になるようです。
この嗅覚は心理的な要素にまで及び、間合いや相手の人柄・言葉の虚実なども嗅ぎ分けることが可能。
鱗滝による二年間の修行のあとには、匂いの能力にもさらに磨きがかかり、戦いにおける相手の隙を「隙の糸」として嗅ぎ取れるように進化しました。
また刀鍛冶の里編では、縁壱零式との生死をかけた修行により「動作予知能力」を会得。
三途の川に落ちた炭治郎が、人の手にもぎもぎされながら会得した能力です。
隙の糸よりも早い段階で 嗅ぎ取れる匂い。
それにより 相手の狙う攻撃箇所がわかります。
ワンピースでいうところの見聞色の覇気です。
この能力により炭治郎は、柱に劣らないほどの反射能力を身に着けました。
全集中 水の呼吸
呼吸も能力のひとつ。
物語の初期は水の呼吸だけを使用していた炭治郎。
出会った最初の鬼殺隊士が水柱・冨岡義勇だったこともあり、彼の紹介で元水柱・鱗滝左近次の元で修行を積みます。
そしてそこで水の呼吸を会得。
水の呼吸はその名の通り、どんな形にもなれる水のごとく 変幻自在な呼吸。
いかなる敵にも対応できると言われています。
日の呼吸から派生した五大流派の一つで、歴史が古く、いつの時代にも柱が存在していました。
そのため 型の数が多いといった特徴もあります。
技が剣術の基礎に沿ったものであり、初心者にも扱いやすい呼吸。
鬼殺隊の中で 最も多くの隊士に使用されています。
水の呼吸は肩の力を抜いて、水のイメージで剣を振るう。
技を高めるためには「水面のように静かな心」も重要とされます。
炭治郎は水の呼吸に適正はなく、それは刀身の色からも読み取れます。
なので水の呼吸を極めることはできず、遊郭編では刃こぼれを起こしてしまいました。
ただ、炭治郎が最初に会得したのが水の呼吸だったということは、後半で活きていきます。
まず、基礎となる剣術を 水の呼吸で会得したこと。
そして、ヒノカミ神楽は水の呼吸にも似ているところがあり、そのための基礎にもなったということです。
遊郭編では、水の呼吸とヒノカミ神楽の呼吸を混ぜ合わせることで、通称 お湯の呼吸を発動。
自分の力を最大限発揮できる点を、暗中模索する過程で生みだした技です。
水の呼吸以上の攻撃力があり、ヒノカミ神楽の呼吸ほど疲労しない。
これ以降の炭治郎は、この呼吸法でヒノカミ神楽を 完全に自分のものにしていきました。
ヒノカミ神楽
竈門家に代々伝わる 厄払いの神楽。
新年の始まりに 雪の降る山頂において、十二あるヒノカミ神楽の型を 一晩中舞う儀式。
十二の型を何百 何万と繰り返すことにより、一年間の無病息災を祈る。
もともとヒノカミ神楽の呼吸は、戦いの技として受け継がれたわけではなく、極寒の状況で神楽を舞うための呼吸法でした。
それを炭治郎が日輪刀と組み合わせ 使用したことがきっかけで、それ以降 ヒノカミ神楽を戦いに応用するようになりました。
使い始めた当初は、ヒノカミ神楽の疲労度が高すぎるため、すぐにバテてしまっていた炭治郎。
その分威力が高い 一撃必殺の技。
遊郭編ではそこに水の呼吸を混ぜ合わせ、お湯の呼吸を会得。
威力は落ちたものの、疲労度とのバランスをうまくとれるようになり、炭治郎のフィジカルの成長とともに、徐々に安定して使えるようになっていきました。
他の呼吸と違い、ヒノカミ神楽には 鬼の再生を阻害する効果があります。
それは上弦の鬼にも有効でした。
痣者
全集中の呼吸を、一定以上極めた者に発現する痣。
条件は心拍数が二百以上、体温が39度以上になるというもの。
炭治郎は遊郭編で初めて痣を発現。
毒により心拍数・体温が上昇したことで、元々あった火傷の痕が変化し痣になりました。
痣が発現した者は 身体能力が飛躍的に向上し、鬼から受けたダメージが 通常では考えられない速さで回復します。
これにより、上弦の鬼や強力な鬼とも戦えるようになります。
言い伝えでは「痣の者が一人現れると、共鳴するように周りの者達にも痣が現れる」と言われています。
実際に炭治郎が痣を発現したあとに、時透無一郎・甘露寺蜜璃といった柱も痣を発現。
その後の柱合会議では、無一郎により 痣の発現条件も解明されました。
炭治郎は遊郭編で痣を発現した後、一旦は火傷の痕に戻っています。
その後、刀鍛冶の里編で再度発現。
刀鍛冶の里編が終わると 再度火傷の痕に戻り、柱稽古の反復動作を会得してからは 痣が固定されるようになりました。
反復動作
反復動作とは、岩の呼吸を使う悲鳴嶼行冥の極意。
不死川玄弥が、呼吸を使用できない穴を埋めるために会得したものでもあり、炭治郎は玄弥から教えてもらいました。
反復動作は 全ての感覚を一気に開く技。
全集中とはまた異なる技です。
悲鳴嶼さんと玄弥は、これを使う時に 怒りや痛みの記憶を思い出します。
それにより 心拍と体温を上昇させています。
つまり痣の条件にもなるということです。
炭治郎の反復動作の発動条件は、大切な人の顔を思い浮かべることと、煉獄さんの 心を燃やせという言葉を思い浮かべること。
この流れで極限まで集中を高めます。
反復動作を何度も何度も繰り返すうちに、炭治郎の痣は固定されるようになりました。
反復動作・常中しかり、痣常中といったところでしょうか。
ちなみに伊之助の場合は、大好きな天ぷらを思い浮かべることと、猪突猛進という言葉が反復動作のきっかけです。
透き通る世界
透き通る世界とは、他者の体が透けて視えるようになる状態、または感じ取れる状態。
それにより相手の骨格・筋肉・内臓の動きも把握することができます。
さらに 周囲の時間の流れも遅く感じるようになります。
視力を持たない悲鳴嶼さんも視えていたことから、目を使わずに感じ取ることもできるようです。
達人ともなると、体の内部の動きから 相手の攻撃を予測することも可能。
動作予知能力の究極版 といったところでしょうか。
炭治郎の父である炭十郎もこの域に達しており、彼いわく「大切なのは 正しい呼吸と正しい動き」とのこと。
自分の体の形を 血管ひとつ一つまで認識し、その後に無駄な動きや感覚をそぎ落としていく。
やがて 自身の筋肉や血管までも自在に操ることができるようになり、最小限の動きで最大限の力を引き出すことができる。
その境地に達すると、頭の中の不要な思考もそぎ落とされ、段々と透明になっていく。
そして透き通る世界が視えるようになる。
その本質は 無我の境地。
あるいは明鏡止水と呼ばれる領域です。
即ち、呼吸することと同じように当然として、水が流れ落ちることと同じように 自然に殺すこと。
猗窩座は これを至高の領域と呼んでいました。
透き通る世界が視える状態になると、殺気や闘気も放出しない状態になるので、相手に攻撃を読ませにくくすることができます。
炭治郎がこの領域の入り口に立ったのは、遊郭編の堕姫との戦いの中でのこと。
無意識に極限まで研ぎ澄まされた状態になったものの、ヒノカミ神楽の疲労により自滅。
刀鍛冶の里編でも、半天狗の体の内部を透かして見るために 一瞬だけ使用しています。
炭治郎は猗窩座との戦いで、透き通る世界が完全に視えるようになりました。
闘気を感知している猗窩座に対し、殺気や闘気を出さない戦い方を模索。
伊之助や父との記憶をヒントに、意識的に透き通る世界の境地に達しました。
その後、猗窩座に闘気を感知させることなく、見事に猗窩座の頸を斬りました。
元々透き通る世界は、始まりの呼吸の剣士・継国縁壱が 生まれながらにして持っていた能力の一つ。
痣も同様です。
会得できた者は黒死牟・悲鳴嶼行冥。
時透無一郎・伊黒小芭内も一瞬だけ視えていました。
猗窩座いわく煉獄さんは、この領域にかなり近い場所にいたとのこと。
炭治郎の体の内部を視ていたことから、煉獄さんは既に視えていた説もあります。
赫刀
炭治郎の 最後の能力は赫刀です。
赫刀とは、日輪刀が ある条件で赤く染まる状態のこと。
赫刀は通常よりも攻撃力が増強、鬼の再生能力を阻害する追加効果もあります。
悲鳴嶼行冥は赫刀状態の刀に対し「灼けるような匂いと熱」を感じ取っていました。
赫刀の発現条件は、刀身の温度を上げる という単純なもの。
刀身の温度を上げるためには、刀の柄を万力の握力で握りしめるか、刀同士を打ち付けて 熱を発生させるかの二択。
赫刀を発現させた者は全員痣者だったことから、赫刀発現の絶対条件として 痣が必要だったのではないかと言われています。
炭治郎が一人で赫刀を発現したのは、最終決戦時のことです。
それまでは禰豆子の爆血を付与することで、赫刀に近い状態を作り出していました。
一人で発現できたのは、完全に日の呼吸をマスターしたあとのことです。
赫刀についても、始まりの呼吸の剣士・継国縁壱が持っていた能力。
彼の赫刀は、現代剣士の威力とは比べ物にならないものでした。
その威力は、何百年も無惨の体に傷を残すほどです。
炭治郎の能力まとめ
炭治郎は 章を追うごとに成長を続けます。
始まりは全て継国縁壱。
ヒノカミ神楽から全ては繋がり、現代剣士が痣・赫刀・透き通る世界を会得するに至りました。
そして最終的には鬼舞辻無惨を討つことができました。
継国縁壱と 炭吉は偉大すぎます。
今回のこの内容を知っているか否かで、今後のアニメ鬼滅の刃の見え方も変わってくることでしょう。
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今回の記事は以上です。
それではまた。