テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編10話が、いよいよ明日放送。アニメ10話は、原作123話・124話だと私は予想しています。ちょうどコミックス14巻の終わりまでです。
注目ポイントはやはり、恋柱・甘露寺蜜璃の恋の呼吸と、憎珀天の血鬼術の技の応酬です。アニメ10話で繰り出される技は合計七つ。蜜璃の恋の呼吸が四つ、憎珀天の血鬼術が三つです。他には、甘露寺蜜璃の過去、痣の発現、不死川玄弥の鬼喰いという見どころもあります。
そして、コアなファンの注目ポイントとしては「サブキャラクターの声優」というポイントがあります。鬼滅の刃は 声優が超豪華なことでも有名。アニメ10話でも、ある二人のサブキャラクターに有名どころを入れてくるはず。
一人目は、蜜璃を振った見合いの相手。二人目はお奉行様です。鬼滅の刃では、こういったサブキャラクターも強烈なインパクトを残しています。そしてファンも多い。
見合い相手は一見冷酷そうなセリフを吐き捨て、蜜璃を振った。振った理由は、怪力・大食い・髪の色。女性らしからぬ怪力、食費がとんでもないことになる大食い、子供に遺伝するかもしれない髪の色。
まあ、この男の言うことも間違ってはいないのだが、あまりにもストレートすぎて残酷。それが故に強烈なインパクトを残したキャラである。登場したコマはたった二コマ。しかしながら、ファンの記憶にはしっかりと残り続けている。
そしてお奉行様。登場したのは見合い相手と同じく少ない。半天狗の記憶から一コマ、走馬灯の見開き2ページにも登場。その僅かな登場機会だけでも、皆の記憶から離れない 強烈な印象を残している。
ファンいわく「精神力だけなら柱に匹敵する逸般人」と称されている。鬼滅の刃を代表する名脇役。それがお奉行様である。お奉行様のすごいところは、第2回人気投票で38位を獲得しているところ。199票も獲得している。
彼の名前は「半天狗を裁いた奉行」。公式にもお奉行様と認められている。近い順位で言うと、37位に鱗滝左近次、36位に恋雪、39位に真菰、40位に堕姫とある。いずれも登場機会が お奉行様より恵まれていたキャラです。
半天狗は28票の62位。哀絶は8票の101位。最終的にお奉行様は、順位でも半天狗を成敗した。ちなみに、かの有名なサブキャラクター、サイコロステーキ先輩は35位・223票でした。
またある噂では、このお奉行様、猗窩座とも関係があるのではないかと言われている。猗窩座も人間時代、盗みを働きお奉行様に裁きを受けていた。半天狗と同じ江戸時代の出身ということから、そういった妄想が繰り広げられているのです。
そして、見合い相手・お奉行様、この二人の声優について。私は声優に疎いので、いつもコメント欄の意見を参考にさせてもらっています。ざっと見た感じ、高橋英樹・茶風林・堀内賢雄という名前がありました。
高橋英樹さんといえば、声優というよりは俳優で、遠山の金さんとしても有名。ほんまにこの人なら超おもしろい。俳優とはいえセリフはあるのですから、雰囲気は抜群。
茶風林さんは、ちびまる子ちゃんの永沢くん・ヒデじい・名探偵コナンの目暮十三・サザエさんの波平などの役をこなしている。堀内賢雄さんは、アニメ鬼平犯科帳の鬼平の声を演じており、まさに配役ぴったりといった印象。
さて、この中から当たりは出るのか。放送は明日なので、今のうちにコメント欄で予想をしておいてください。
アニメ10話
アニメ10話の始まりは、本来ならあばずれのシーンがあるはずでした。しかし、あばずれはテレビの放送禁止用語のため、ここはカットされているでしょう。私はここに、アニメオリジナルの会話が用意されていると予想。
いきなり10話の冒頭で戦闘開始というよりは、蜜璃と憎珀天の何かしらの会話があり、戦闘に突入していく流れになる。オープニングまでの冒頭は、そのような流れで進行するのではないでしょうか。
オープニング直前に、憎珀天が狂鳴雷殺を繰り出す。そしてオープニング後に、蜜璃が恋の呼吸・参ノ型 恋猫しぐれを繰り出す流れ。そして憎珀天の攻撃自体を斬ってのける。
攻撃を斬るってどういうこと。これがアニメではどのように描かれるのか。要注目。またここで炭治郎が「もんげー」と言っているのにも注目です。
そして次に、原作では蜜璃の刀の説明に入っていく。これはナレーションのためカットされるかも。そういえば無一郎の朧のナレーションもなかった。ここは、刀の特性をイメージさせるような 戦闘シーンが描かれるのではないでしょうか。
刀の説明のくだりが終わると、戦いは急激に加速。太鼓の達人ばりの憎珀天の連打。ここのアニメーションにも期待が懸かる。ドンドンドドンという音と共に、蜜璃は恋の呼吸を連打しながら木の龍を斬っていく。相変わらず攻撃を斬っているシーンもある。これは哀絶の刺突。
そして憎珀天は最強の技、血鬼術・無間業樹を発動。五本の木の龍から、枝分かれして複数の頭が出現する。そのため攻撃範囲は大きく拡大。対して蜜璃も負けてはいない。恋の呼吸・伍ノ型 揺らめく恋情・乱れ爪により、こちらも広範囲を斬り刻む。
蜜璃優勢。凄まじい速度で憎珀天に詰め寄り、頸に刀を巻いて斬る寸前。しかし、頸を斬られても死なない憎珀天は、焦ることなくカウンター。判断を間違えた蜜璃。狂圧鳴波を至近距離でまともに受けてしまった。
意識を失う蜜璃。本来なら肉の形を保てない程の攻撃。蜜璃はそれを特異体質により凌いだ。憎珀天は、質の良い蜜璃の肉を喰らいたいと考える。そしてトドメの一撃を浴びせようとする。ここで流れる蜜璃の走馬灯。
甘露寺蜜璃の過去
走馬灯では2年前の回想が流れた。怪力・大食い・ピンクと緑の髪色。これらを理由に17歳で見合いが破談。「君と結婚できるのは熊か猪ぐらい。髪色が子供に遺伝したらと思うとゾッとする」。見合い相手はそう言った。
蜜璃は特殊な体質を持つ。まず怪力。筋肉の密度が常人の八倍。通称・捌倍娘。一歳二か月の頃、15キロの漬物石を持ち上げた。そして、常人の八倍もある最低限の筋肉を維持するため、蜜璃は大食いにならざるを得なかった。一食が相撲取り三人分以上。
そして、ピンクと緑の髪色。好物の桜餅を、八ヶ月間 毎日百七十個食べたことで髪色が変化した。ちなみに、瞳の色も緑色に変化した模様。
以上の特異な体質から 見合いが破談した蜜璃は、結婚するため「これらを隠さなければ」と思うようになる。髪を黒く染め、大食いを控え、力が弱いふりをした。そんな蜜璃を家族みんなが心配していた。
そして、自分を隠した蜜璃を知り、結婚したいという男が現れる。しかし、それは偽りの自分に対しての求婚。迷う蜜璃。「一生自分を隠して生きていくのか。これでいいのか」。
「いっぱい食べるのも力が強いのも、髪の毛の色も全部自分なのに、私は私じゃない振りをするのか」。「私らしく人の役に立てることがあるんじゃないのか」。「ありのままの私を好きになってくれる人はいないのか」。自問自答は続く。そして出た結論。「こんなのおかしい」。
ここで蜜璃の意識が戻る。憎珀天に頭を殴り潰されようとした時、間一髪で炭治郎達に助けられた。炭治郎は言う。「甘露寺さんを守る。一番可能性のある人。希望の光。この人さえ生きていてくれたら絶対勝てる」。
その言葉を聞いた蜜璃は覚醒。憎珀天の雷撃による追撃を、これまた全て斬った。「仲間は絶対死なせない。鬼殺隊は私の大切な居場所」。蜜璃はそう言った。
蜜璃にとって、鬼殺隊だけが自分らしくいられる居場所。お館様は蜜璃のことを「神様から特別に愛された人」と称した。自分の強さを誇りなさいと。悪く言う人は君の才能を恐れ、羨ましがっているだけだと。
鬼殺隊では強さこそが全て。どれだけ性格に難があろうと 容姿が変わっていようと、鬼を滅する気持ちと強さがあれば認められる。鬼殺隊ではその強さを尊敬され、助けた人達からは 涙を流しながら感謝された。蜜璃は、丈夫に産んでくれた親に感謝できるようになる。
ここでプチエピソードとして、蛇柱・伊黒小芭内が蜜璃に靴下を送るシーンがある。原作だとサラっと流れていくシーン。アニメでの描写に注目。
甘露寺蜜璃 覚醒
蜜璃は柱になってからも、まだ心の奥底で自分を偽っていた。これだけ強くなっても、まだ自分の力を抑えていた。過去に見合いを断られたトラウマから「女らしくあらねば」という意識がまだ残っていたのです。
蜜璃が鬼殺隊に入隊した理由は「添い遂げる殿方を見つけるため」。柱になった理由は、「自分よりも強い結婚相手を見つけるため」。皮肉にも、その理由があるが為に トラウマは解消できていなかった模様。
強くなればなるほど結婚相手は見つからず、トラウマは解消できない。蜜璃は特に人前では、無意識に自分の力を抑えていたのでしょう。しかし、死の淵に立たされ走馬灯を見たことで、過去のトラウマから脱する契機を得た。
過去を思い出すことで、これではいけないと思い直した。自分を偽ってはいけないと。人を守ることが自身の責務だと。そして蜜璃は覚醒する。力を抑えず、本気の力を出し切る。今までとは明らかに違う表情。コミカルな様子が消え失せている。
「こっちは私が何とかする」。憎珀天の食い止め役を引き受ける蜜璃。蜜璃は強くなるため心拍数を上げていく。そして痣を発現。痣の発現条件は、体温39度以上と 心拍数が200以上。心拍数を無理やり引き上げたことにより、蜜璃の体温は39度を超えたのでしょう。
炭治郎と無一郎の場合は、毒の影響で体温が上昇し、同時に心拍数も引き上げられた。蜜璃の場合は毒の影響はないので、呼吸により自ら血管を膨張させ、体温・心拍数を上昇させたのだと思います。
痣を発現した蜜璃は、先ほどまでとは比べ物にならない速度で憎珀天に対抗する。元々宇髄天元以上の技のスピードを持っていたので、柱の中でも上位クラスの速度に覚醒した。
憎珀天は、蜜璃の広範囲な攻撃と速度により、蜜璃以外に攻撃を仕掛けることができない。がしかし、蜜璃は人間。体力は無限ではない。それを理解していた憎珀天は、蜜璃の体力切れを狙うため、怒涛の攻撃を続ける。
ここが蜜璃の一番の見せ場。原作では何本か確認できないけれど、五本以上の木の龍を相手に憎珀天を足止め。作画に期待が懸かる場面。五本以上の木の龍に加え、それらが発する雷撃などの特殊能力。これらを全て防ぎ、炭治郎達を守っているのです。
時透無一郎に比べて 活躍が薄いと感じる蜜璃だけど、実はすごいことをやってのけている。炭治郎・禰豆子・玄弥の三人でも全く歯が立たなかった憎珀天の木の龍を、たった一人で抑えきっているのですから。
不死川玄弥の鬼喰い
蜜璃が憎珀天を足止めする中、炭治郎達は半天狗本体を探す。場所は炭治郎が確認済み。本体は憎珀天から離れた場所の、一本の木の中に隠れていた。簡単に登れないように 上の方に格納されている。
木に登る炭治郎達。しかし、抵抗してくる木によって振り落とされそうになる。必死に食らいつくも、とても刀を触れるような状態ではない。
ここで玄弥は決断する。「こいつを喰って折ってやる」。玄弥は思いっきり木にかぶりついた。腹を壊さないかと心配する炭治郎をよそに、ひたすら木を喰い続ける玄弥。
ここで明らかになる、玄弥の鬼喰い。とてつもない咬合力と、鬼の力を自分のものにできる特殊な消化器官。それらにより、玄弥は短時間の鬼化を可能にしている。身体能力が低く呼吸も使えない玄弥が、柱に近づくための苦肉の策。
とはいえ、これは誰にでも出来る芸当ではない。玄弥も蜜璃と同じく特異体質。かつて鬼喰いは存在したものの、非常に稀な逸材。不死川家は 特異体質が多く生まれる家系らしい。
強い鬼を喰えば、それだけ玄弥も強くなる。上弦の肉なら相当だろう。玄弥が木を喰ってくれたおかげで、格納部分が地面に落ちる。しかし、抵抗を続ける木。枝をしならせ鞭のように炭治郎を攻撃してくる。
ここで禰豆子の爆血。一瞬木の抵抗が止まった。炭治郎はすかさずヒノカミ神楽・炎舞を繰り出し、格納部分を斬って開く。そのまま本体の頸を狙おうとする炭治郎。しかし中はもぬけの殻だった。
お奉行様
本体は一瞬の隙を見て逃げ出していた。走って逃げる半天狗本体。その姿に炭治郎は激怒。まるで猗窩座の時を思い出すような、逃げる相手に対しての怒り。叫ぶ炭治郎。その言葉に半天狗はある人物を思い出す。お奉行さま顕現。とてつもないオーラを放っている。
半天狗は 完全に記憶が戻ったわけではないものの「責任を取れ、大嘘つき」というお奉行様に対し「儂は嘘をついたことがない。善良な弱者だ。これほど可哀想なのに誰も同情しない」ともはや救いようのないことを考えている。
そしてここで 玄弥が大木を半天狗に投げつける。玄弥は上弦を喰ったことにより、とてつもない怪力をものにしていた。ここでコミックス14巻・124話が終了。アニメの終わりは若干変動すると思われるが、大体このあたりで終わるでしょう。
まとめ的なもの
考えれば考えるほど 深い鬼滅の刃。最近コメント欄で、40代の方や50代の方に「鬼滅の刃がおもしろい」とコメントを頂くことがあります。「年甲斐もなく」とおっしゃっていますが、そんなことはないです。何歳でも楽しめるのが鬼滅の刃です。
難しすぎないというのも、鬼滅の刃の魅力であります。そして、社会現象になったほどのブームがあったことで、ネット上には情報が盛りだくさん。知りたいことは大体すぐに知ることができます。そして、知れば知るほど深みにはまっていく。私もまさにその一人です。
鬼滅の刃も 既に半分を折り返しています。刀鍛冶の里編が127話までだと仮定すると、205話まであと78話。これをアニメ完結までどう分割していくのか。考えるだけでも楽しい。
ということで、アニメ10話は見どころが盛りだくさん。甘露寺蜜璃の恋の呼吸・過去・痣。憎珀天の血鬼術。玄弥の鬼喰い。そして見合い相手とお奉行様の声優。
明日いよいよ放送です。みなさんの意見・予想をコメント欄でお待ちしております。いいねとチャンネル登録、共有ボタンもプッシュ。それではまた。