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【鬼滅の刃】継国縁壱が敗北した理由がヤバい|黒死牟との感動秘話【きめつのやいば】ネタバレ・漫画・アニメ

2023年3月22日

【鬼滅の刃】継国縁壱が敗北した理由がヤバい|黒死牟との感動秘話【きめつのやいば】

【誰も知らない】継国縁壱が敗北した真の理由

継国縁壱の敗北の理由がヤバい。この動画では「継国縁壱の回想」を振り返るとともに、縁壱がなぜ敗北したのかについての「感動秘話」についてお伝えします。

継国縁壱は、僕の中で一番好きなキャラと言っても過言ではありません。原作をすべて読んだ人ならわかる。噛めば噛むほど味が出る人物。それが継国縁壱です。

今回はそんな縁壱の回想について、余すところなく語っていきたいと思います。最後に衝撃的な感動秘話が待ち構えています。

継国縁壱

戦国時代最強の剣士・継国縁壱。人間・鬼ですら、タイマンで彼に敵う者は一人としていません。誰がどう見ても作中最強の人物。

初登場はコミックス2巻・14話でのことです。炭治郎が無惨と対峙した際の回想に、縁壱は一瞬だけ登場しています。この時は、名前や無惨との関係性も、まったく何も明らかになっていませんでした。

そして遊郭編・刀鍛冶の里編にて、堕姫や半天狗の脳裏に無惨の記憶に焼き付いた縁壱が、度々登場していくようになっていきます。

これは、炭治郎が使うヒノカミ神楽の斬撃が、縁壱の遺した無惨の傷跡と共鳴して起きた現象。そして炭治郎の発する言葉・雰囲気から、無惨と繋がっている鬼の細胞を通して焼き付いた記憶が呼び起された。それほど無惨にとって縁壱は、驚異的な存在だったということです。

そしてコミックス12巻・99話で初めて、炭吉と話をしている戦国時代の縁壱が登場します。この回想を見返してみると、原作連載時を懐かしく思います。ここではまだ縁壱は名前が明らかになっていません。公式ファンブックでは「ゆかり深き剣士」と記載されています。

この99話では、前半で上弦が集合しているシーンがあり、そこには黒死牟も初登場しています。これが実に面白い伏線となっており、黒死牟と縁壱がどことなく似ているということから、当時は二人が同一人物なのではないかと。もしかしたら兄弟なのではないかと。そういった考察が飛び交っていたものです。

二人とも似たような痣がある。どことなく雰囲気が似ている。二人が同一人物だとしたら、なぜ鬼になってしまったのか。炭吉との会話の後に何があったのか。などなど、当時の考察界隈は盛り上がったものです。

99話の表紙にいる縁壱の後ろ姿と、ページをめくった先にいる黒死牟の後ろ姿は、まさにこの伏線を狙った意図的なものだったのでしょう。本当に懐かしく思います。

そして、ここで語った縁壱の言葉の一つ一つが、とても重要な意味を持っており、最後まで原作を読むと全ての意味が理解できるものとなっています。

特に印象的なのは「道を極めた者が、たどり着く場所はいつも同じだ」という名言です。この言葉についてもやはり、当時はいろいろな考察がありました。道を極めるとは何のことを指しているのか。痣のことなのか、呼吸のことを言っているのか。本当に考察を楽しませてくれました。

結局この言葉については、伏線が回収されたようでされていないような気がする部分です。辿り着く場所というのが、日の呼吸や赫刀・痣・透き通る世界だけというのなら、なんとなく分かるような気がします。縁壱の言葉はもっと深く、何か別のことを言っているような気もします。

回想⓵

縁壱が先ほどの炭治郎の夢の次に登場したのは、無限城決戦編・黒死牟戦での回想です。黒死牟戦での回想は、コミックスでいうと20巻に集約されています。

まず一つ目の回想は、コミックス20巻・174話。それは400年前のお話。赤い月の日。黒死牟は、齢80歳を超えているであろう縁壱と出会います。

「痣者の寿命は25歳まで」と言われていました。その何倍もの時間を生きていた縁壱。どうして縁壱が長生きできたのかについては、ハッキリとは理由が分かっていません。生まれついての痣者だったからなのか、日の呼吸や透き通る世界が関係しているのか。

炭治郎の父である、竈門炭十郎が縁壱と似たような境遇でしたが、そもそも炭十郎は痣者だったのかは不明。ここを関連付けるのは難しいところです。

おそらく縁壱の長生きの秘密は、生まれつきの痣者による特殊体質や日の呼吸、そして常時発動の透き通る世界。これらが複合して成せたことなのでしょう。

回想で縁壱は黒死牟と一戦交え、黒死牟をあと一歩のところまで追いつめます。しかし、縁壱は戦いの最中に寿命を迎えることとなりました。

もしも縁壱が寿命を迎えていなければ、全盛期と変わらぬ強さで黒死牟を倒せていたことでしょう。それは黒死牟も認めていたことです。ここで黒死牟を倒せていたら、無一郎や玄弥は生きていたかもしれない。いや、それは考えないようにしましょう。

回想⓶

二つ目の回想は、コミックス20巻・175話。ここで先ほどの縁壱の名言が関係してきます。この回想で縁壱はこのようなことを言っています。

「兄上、私たちはそれ程大そうなものではない。長い長い人の歴史のほんの一欠片。私たちの才覚を凌ぐ者が、今この瞬間にも産声を上げている。彼らがまた、同じ場所まで辿り着くだろう。何の心配もいらぬ、私たちはいつでも安心して人生の幕を引けば良い」

以上が、回想で縁壱が語った言葉です。ここでもまた「同じ場所まで辿り着く」というキーワードが出ています。99話の時点では何を指しているか分からなかった「同じ場所」の意味。この回想で「同じ場所」というのは「縁壱クラスの強さ」だということがわかりました(正確には厳勝も込み?)

この縁壱が語った見解については、見事に外れることとなりました。縁壱クラスの才覚を持つ者は、物語の中に登場することはありませんでした。

戦国時代に日の呼吸を使っていたであろう剣士は、黒死牟と無惨に全員殺されています。ヒノカミ神楽として日の呼吸を継いだ竈門家からも、生まれつきの痣者は生まれていません。

近いと言えば、生まれつき痣があり、透き通る世界を習得した竈門炭十郎ですが、それでも縁壱クラスの強さではなかったでしょう。

痣者・透き通る世界・赫刀・日の呼吸という面では「炭治郎が縁壱に最も近づいた人物」と言えますが、物語は無惨を倒して終わってしまったので、結局は誰一人として縁壱と同じ場所に辿り着いたものはいませんでした。

縁壱は、99話の時も175話の時も「自分は大した人間じゃない」といったようなことを言っています。そして175話の回想では「私たちの才覚を凌ぐ者が、今この瞬間にも産声を上げている」と、自分と厳勝がまるで同レベルだというような話し方をしています。

いやいや、縁壱くんは別格だよと。気づいていなかったのか、それとも過去の境遇から、そういった自己否定が植え付けられてしまったのか。もしかしたらこういった部分も、厳勝の嫉妬心を煽ってしまっていたのかもしれない。

まあ縁壱が言いたかったのは、最後に黒死牟も言っていたような「日の呼吸の使い手ではない者たちが刃を赤く染める」ということや「現代の鬼殺隊の強い者達」のことだったのでしょう。

回想③

三つ目の回想は、コミックス20巻・176話。とうとう体が崩れ去る黒死牟の前に、幼少期の縁壱が現れます。そして、少年縁壱はこう言いました。

「兄上の夢は、この国で一番強い侍になることですか?俺も兄上のようになりたいです。俺は、この国で二番目に強い侍になります」

ここは感動的なシーンのはずなのですが、同時に縁壱の残酷さも浮き彫りにしています。縁壱はどうあがいても二番目になることができない男。厳勝が鬼になっても埋めることのできなかったレベル差が、二人の間にはあったのです。そして縁壱は、鬼の首領・鬼舞辻無惨よりも強い。縁壱の作中最強は揺るぎません。

そしてこのシーンからは、別の深い意味が読み取れます。「実は縁壱が黒死牟を倒さなかったのは、わざとだったんじゃないか」ということです。

縁壱はあの時、黒死牟を倒せたと思うのです。齢80歳とはいえ、黒死牟は年老いた縁壱を見て「全盛期と変わらない」と言っていました。全盛期の縁壱といえば、無惨との戦いで日の呼吸の型が完成した時でしょう。

あの時は無惨ですら斬り刻まれています。でも黒死牟は頸を少しかすめられただけで、斬り刻まれることはありませんでした。縁壱は全力を出していないように見えます。つまり縁壱は、黒死牟を倒さないことで「この国で二番目に強い侍」になろうとしたのではないでしょうか。

感動秘話

縁壱は、寿命間近で黒死牟の前に現れました。実は縁壱は、自身の寿命を知っていた可能性があります。その理由は、過去に母の死期を知っていた前例があるからです。人の死期が視えていた縁壱。自身の死期を悟ることも出来たはず。

つまり縁壱は、寿命間近で黒死牟の前に現れることによって、わざと敗北した。わざと黒死牟に斬られるために。あの言葉「この国で二番目に強い侍になる」を実現するために。

黒死牟は、寿命で逝ってしまった縁壱の体を両断しました。両断した体から出てきたのは、亡き妻・うたの着物から作った袋と、それに包まれた一つの笛。これはかつて兄から貰った笛。ここにも縁壱なりのメッセージが隠されているような気がします。

縁壱は笛を見せることにより、かつての兄を取り戻してほしいという「一縷の望み」も心の中にあったのではないでしょうか。その願いは届いていた可能性があります。黒死牟は笛を見た瞬間、涙をこぼしていました。鬼が泣くということは、本来あまりないはず。

縁壱は自身の死と笛を見せることにより、黒死牟に人間時代の記憶・感情を呼び起こさせた。それが無限城決戦編で黒死牟が滅びることにも、実は繋がっていたのではないでしょうか。

黒死牟は頸を斬られ覚醒を始めた時、自らの感情により体が崩壊することとなりました。黒死牟が最期に思い浮かべていたのは、全て縁壱との記憶。そして黒死牟の崩壊した体から出てきたのは、縁壱の持っていた笛。

縁壱が最後に黒死牟と対面していなければ、黒死牟は頸を斬られても死なない鬼の完全体となり、鬼殺隊を全滅させていたかもしれません。それを防いだのが、実は弟の縁壱だった。とても感慨深い話です。

まとめ

継国縁壱。作中で最初から最後までインパクトを残し続けた最強剣士。最後まで誰も彼を、強さ・人間性、どれをとっても超えることができませんでした。

縁壱が遺したものは大きい。黒死牟打破へのきっかけ。鬼舞辻無惨への永遠に残る傷跡。そして、ヒノカミ神楽として受け継がれた日の呼吸と、そこから派生する様々な呼吸の元祖。縁壱がいなければ、鬼滅の刃という作品は成り立ちません。

継国縁壱の生涯については、別の記事でもまとめています。ぜひ一度ご覧ください。今回の記事は以上です。それではまた。

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