もしも遊郭編に伊黒小芭内・悲鳴嶼行冥が来ていたら
つい最近最終回を迎えた、アニメ鬼滅の刃・遊郭編。劇中では炭治郎・善逸・伊之助と、音柱・宇髄天元が、上弦の陸との死闘を繰り広げました。
結果として戦いには勝利した鬼殺隊サイド。しかし、妓夫太郎に左目と左腕を落とされた宇髄は、引退を余儀なくされます。
宇髄の引退と言えば、少し遅れて現場に到着したある人物が、普段のネチネチ口調で、死ぬまで戦うよう宇髄に迫りましたよね。そう、蛇柱・伊黒小芭内です。
皆さんはこうは思いませんでしたか?
もし伊黒が間に合っていれば、戦闘はどうなっていたのだろうかと。さらに飛躍して、鬼殺隊最強の剣士、岩柱・悲鳴嶼行冥が参戦していれば、上弦の陸は瞬殺だったのではないかと。
今回はそんな「もしも」の世界線について、作中の情報を基に考察していきます。いいねとチャンネル登録を宜しくお願いします。あなたの考察も是非コメント欄で聞かせてくださいね。では参ろう。
鬼滅の刃 遊郭編 伊黒小芭内が間に合っていたら
まずは遅れて現場に登場した伊黒小芭内が、戦闘に間に合っていた世界線について考察していきます。
考察の土壌として、他の条件は原作通りとします。つまり味方サイドは炭治郎・善逸・伊之助・宇髄・雛鶴。ここに伊黒もプラスする形です。
敵サイドは変わらず上弦の陸・妓夫太郎と堕姫です。本格的な考察に入る前に、一度伊黒の戦闘スタイル・強さを振り返っておきましょう。
鬼滅の刃 蛇柱 伊黒小芭内の強さ
比較的戦闘描写が少なく、詳細な実力が判然としない唯一の柱・伊黒小芭内。他の柱にはある程度見せ場が用意されている中、伊黒は無惨との最終決戦以外ほとんど出番がありません。
肝心の最終決戦でも、相手が鬼の始祖たる強者だっただけに、いまいち目立つことが出来ず…。魅力的なキャラクターであるだけに、少し不遇な扱いに感じてしまいます。
そんな伊黒の強さについて、作中に散らばる断片的な描写の数々から紐解いていきましょう。
まず初めに注目したいのは、正確無比な太刀筋です。コミックス15巻で描かれた、柱稽古編の第132話にて、炭治郎に対し蛇柱・伊黒小芭内の指導が行われました。
その稽古内容は、障害物こと縛り付けられた鬼殺隊士らを避けつつ、太刀を振るうというもの。
あくまで稽古ですから、使用するのは木刀です。しかし、障害物たる鬼殺隊士らは抵抗することが出来ず、当たれば大怪我は免れません。だからこそ、太刀を振るうことに躊躇いが生じる炭治郎。
一方の伊黒は、蛇のように曲がる太刀筋で、炭治郎に一方的な攻撃を仕掛けます。所狭しと配置された隊士の間を、縫うように進む伊黒の木刀。この訓練を終えた頃、炭治郎は正確無比な太刀筋を身に着けるに至りました。
通常は主人公である炭治郎の強化に着目すべきところですが、今回は事情が違います。伊黒の強さの根源はどうやら「異常なまでの太刀筋の正確さ」にあるようです。
続いて注目すべきは、伊黒の愛蛇・鏑丸の存在です。柱合会議が描かれたコミックス6巻で、伊黒とともに初登場した鏑丸。単なるペットかに思われましたが、なんと重要な役割を担っていました。それは眼です。
生来の弱視で右目の視力がほとんどなかった伊黒は、鏑丸の介添えによって日々の戦闘をこなしていた様子。だからこそ最終決戦で伊黒は、両目を失ってなお戦闘を継続することが出来たのです。
鬼の始祖である鬼舞辻の攻撃を正確に伝達して見せた鏑丸は、単なるペットの域を逸脱した優秀さ。もし伊黒が間に合っていれば、遊郭の戦闘でも活躍していたことでしょう。
最後に、最終決戦で無惨との戦いに臨んだ伊黒は、他の柱と同様に赫刀の発現に至りました。着目すべきは、それぞれが刀を赤く染め上げた方法です。
冨岡、不死川は刀を激突させて。悲鳴嶼は自身の鉄球と刀を激突させて。一方の伊黒はなんと、万力の握力でもって赫刀を発現させています。
柱において、握力で赫刀の発現に至ったのは時透と伊黒のみ。さらに述べると、伊黒は悲鳴嶼の助言によって、透明な世界にも至っています。それも激しい戦闘の最中に、ものの一瞬でです。
遊郭編の時点では赫刀はおろか、痣や透明な世界の概念も周知されていませんでした。しかし伊黒のポテンシャルを示す要素としては、非常に重要な要素に思われます。
伊黒小芭内 vs 堕姫
さて、ここからが本題です。前準備として振り返った伊黒の強さをもとに、「伊黒vs上弦の陸の戦い」を予想してみましょう。まずは堕姫との戦闘からです。
恐らく皆さんとも意見が一致するはずですが、VS堕姫は一瞬で伊黒が勝利するでしょう。大きな根拠として「宇髄天元が原作で瞬殺しているから」という点が挙げられます。
勿論あの瞬殺劇の要因として「堕姫の中の油断」も大きな割合を占めていたでしょう。しかし仮に油断がなかったとしても、恐らく結果は変わりません。
伊黒の強さを考察した際に述べた通り、伊黒には「蛇のようにうねる正確な太刀筋」と「愛蛇の鏑丸」という強力な手札があります。
堕姫の隙間のない猛攻を潜り抜けつつ、正確な一撃で頸を切断してくれることでしょう。また、鬼舞辻無惨の攻撃を見切った鏑丸が、堕姫の帯攻撃を見切れないはずがありません。
伊黒の太刀筋と鏑丸の連携によって、一瞬で堕姫を手玉に取って見せることでしょう。
伊黒小芭内 vs 妓夫太郎
さて、堕姫相手であれば宇髄同様に、一瞬で決着するであろうことがわかりました。それでは、妓夫太郎との戦闘はどうなるのでしょうか。
言うまでもなく妓夫太郎の強さこそが、堕姫が上弦の陸たる所以。2人はセットで上弦の陸であり、堕姫一人を瞬殺したところで、さほど意味はありません。
妓夫太郎は原作内で宇髄の左腕を切り落としており、あわや全滅というところまで鬼殺隊を追い詰めました。
しかし、今回の考察の主題は「もし遊郭編に伊黒小芭内が間に合っていたら」です。冒頭にも述べた通り、その他の条件は同じですから、必然的に宇髄・伊黒のタッグバトルが成立します。
宇髄と伊黒が2人で戦うということは、原作で宇髄と共闘した炭治郎が浮くということ。つまり炭治郎は善逸、伊之助と共に堕姫の相手に専念することが出来ます。
原作通り堕姫の相手であれば、炭治郎ら3人で事足りるはず。2人の柱は妓夫太郎だけに集中しておけばいいわけです。
懸念材料があるとすれば、それは妓夫太郎の毒でしょう。毒耐性を有している宇髄は、妓夫太郎の攻撃を食らってもしばらく活動することが出来ていました。
しかし伊黒には宇髄のような毒耐性がなく、攻撃を食らえばたちまちゲームオーバーです。
とはいえ、vs堕姫での考察でも述べた通り、伊黒には強力なパートナーの鏑丸が控えています。無惨の攻撃を見切ったという実績のある鏑丸ですから、妓夫太郎の攻撃も見切れるはず。これくらい過信しても問題はないでしょう。
また、宇髄が伊黒と共闘するということは「宇髄にある程度の余裕が出来る」ということを意味しています。この事実は宇髄が持つ独自の戦闘計算式「譜面」の完成を早めるはず。
これらの事実から総合して、遊郭編に伊黒小芭内が間に合っていれば、上弦の陸との戦闘は、ほぼ損害無しで終えることが出来ていたのではないでしょうか。
柱2人のタッグですから、鬼殺隊サイドの損害のみならず、遊郭の人的被害をゼロに抑える事すら可能だったかもしれません。
伊黒が遊郭潜入任務にも参加していたら
他の柱と比べて華奢な背格好であり、髪も比較的長い伊黒。炭子や善子、猪子として遊郭に就職した炭治郎ら同様に、遊郭潜入任務をこなせていたかもしれません。
しかし伊黒は、男児が生まれることが極めて稀な一族の出身。当の伊黒も370年振りに生まれた男として、座敷牢に幽閉される形で幼少期を過ごしました。
最悪なことに、その家系は蛇のような下肢を持つ女性鬼を奉っており、その鬼の略奪行為によって生計を立てていたのです。
幽閉生活が続く中、盗んだ簪を用いて座敷牢の脱出を試みた伊黒。やがて彼は逃げ出すことに成功し、彼の一族は逆上した蛇鬼によって、ほとんど皆殺しにされてしまいました。
唯一生き残った従姉妹は、一族の滅亡を伊黒一人の責任として責め立てます。こうした出来事から伊黒は、女性のことを苦手とするようになってしまったのです。
このようなバックボーンが存在するからこそ、伊黒が遊郭への潜入任務に従事することは不可能に近そうです。ともすれば、伊黒が遊郭到着に遅れた理由は、女社会である遊郭に忌避感を覚えたからだったのかもしれません。
とはいえ、女装した伊黒には興味が湧くところ。炭治郎は炭子、善逸は善子、伊之助は猪子と命名されましたが、あなたは女装した伊黒に何と名付けますか?
鬼滅の刃 遊郭編 悲鳴嶼行冥が参戦していたら
続いては岩柱・悲鳴嶼行冥が、遊郭での戦闘に参加していた世界線について考察していきます。悲鳴嶼と言えば「鬼殺隊最強の剣士」として知られています。宇髄や伊黒を凌駕する隊士であることは、言うまでもありません。
本格的な考察に入る前に、結論から先に述べます。堕姫と妓夫太郎、どちらも悲鳴嶼に瞬殺されるでしょう。こちらの考察も、まずは悲鳴嶼本人の強さを振り返ることから考察に入ります。
悲鳴嶼行冥の強さ
悲鳴嶼行冥の本格的な戦闘シーンが描かれたのは、コミックス19巻・169話からです。悲鳴嶼の強さの根源は、上弦の壱である黒死牟をして「300年振りに拝んだ」と言わしめた究極の肉体。
巨大な鉄球と手斧を自在に操り、上弦の壱を翻弄して見せました。盲目というハンデをカバーして余りある「研ぎ澄まされた感覚」により、鎖の反響で相手の位置を拾う悲鳴嶼。
そして驚くべきことに、悲鳴嶼は透明な世界にも到達しています。炭治郎が父の教えを経てようやく到達した透明な世界に、自力で到達して見せたのです。
その後の悲鳴嶼の活躍は凄まじく、悲鳴嶼を筆頭とする鬼殺隊サイドは、見事に上弦の壱・黒死牟を退けます。
黒死牟との戦闘後、時透と玄弥は死亡。不死川も指や腹部を大きく削られてしまいました。しかし、悲鳴嶼だけは比較的軽傷で済んでいます。このような細やかな点で、悲鳴嶼の異質なまでの強さが描かれています。
悲鳴嶼行冥 vs 堕姫
さて、悲鳴嶼の振り返りもほどほどに、早速本題に入りましょう。まずは堕姫からですが…。こちらは説明するまでもなく瞬殺でしょう。
そもそも原作の時点で宇髄に瞬殺されていますから、鬼殺隊最強の剣士を前に数秒と持つはずがありません。
宇髄や炭治郎らと異なる点として、悲鳴嶼には鎖の分のリーチがあります。堕姫の帯程の間合いはないものの、中距離でも立ち回ることが出来るという点は大きなプラス要素です。
また悲鳴嶼の用いる日輪刀は、斧に鉄球・鎖に至るまでの全ての鉄の純度が非常に高い武器。堕姫の大きな特徴であるしなる頸も、軽々と落としてしまうことでしょう。
悲鳴嶼行冥 vs 妓夫太郎
続いては、悲鳴嶼と妓夫太郎の戦闘を考察します。序盤でお伝えした通り、戦闘の結果は瞬殺です。この考察はコミックス19・20巻で描かれた、黒死牟戦をお読みいただければ共感いただけるはず。
そう、悲鳴嶼行冥は上弦の壱・黒死牟相手に、ほとんど互角の勝負を演じて見せたのです。
上弦の鬼の中でも抜きんでた強さを持つ黒死牟を相手に、単騎でほぼ互角だった悲鳴嶼。どう贔屓目に見ても、妓夫太郎がそんな鬼殺隊士を相手に勝てるはずがありません。
では逆に「妓夫太郎が悲鳴嶼行冥に勝つ方法」は存在するのでしょうか。完全に立場が逆転してしまいましたが、鬼からすれば「上弦の壱とほぼ互角の鬼殺隊士」など恐怖の対象でしかありません。
ここでも結論から述べましょう。「死に物狂いで血鎌を喰らわせ逃げに徹する」しかありません。
作中に悲鳴嶼が、毒耐性を有しているということを裏付ける事実はありませんでしたから、恐らく毒への耐性は一般人クラスのはず。…きっと。
だからこそ妓夫太郎が持つ、猛毒の血鎌を一発でも食らわせることが出来れば、あの悲鳴嶼でも死に至らしめることが出来るはずです。
とにかく血鎌で毒を注入すること。悲鳴嶼行冥と敵対した、妓夫太郎に残された道はそれのみです。
まとめ的なもの
以上、鬼滅の刃・遊郭編を舞台に、もしもの世界線について考察を行いましたが、いかがでしたでしょうか。
伊黒・宇髄の共闘や、悲鳴嶼が単騎で妓夫太郎・堕姫兄妹を圧倒する様子など、実際に見てみたくなりますよね。
図らずも鬼殺隊贔屓の考察結果となりましたが、妓夫太郎・堕姫推しさんのご意見もコメント欄でお待ちしています。
あなたの戦局予想も是非お聞かせください。今回の記事は以上となります。それではまた♪