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みなさんこんばんは。
今回は「宇髄天元」についてです。
いよいよ鬼滅の刃二期「遊郭編」が放送決定となりました。
そして遊郭編といえば、遊郭編メインキャラの一人である宇髄天元。
アニメ勢の方にとっては、派手派手言ってる少し変わった、ちょっと発言がドギツイ人。
本誌勢にとっては、やはり遊郭編でのイメージが強く、イケメン・忍者・妻が三人など、どれを取っても強烈なイメージが残るキャラクターとなっています。
しかし、遊郭編以降は戦線から退いてしまったため、物語の後半では活躍が少なく、少し惜しいキャラとなってしまいました。
しかししかし、宇髄天元は、噛めば噛むほど魅力が出てくるキャラクターです。
僕も今回深堀りするまでは、ここまで魅力的なキャラクターだとは知りませんでした。
引退したにも関わらず、他の柱にも劣らないほどの魅力。
今回はそちらを、余すことなく伝えられたらなと思います。
アニメ二期での脚光の前に、一足お先に振り返っていきましょう。
宇髄天元
音柱・宇髄天元。
年齢23歳、誕生日は10月31日。
身長は、大正時代には珍しく198センチという、悲鳴嶼行冥の220センチについで柱第二位となります。
ちなみにこの身長には、ちょっと面白い裏話があります。
実は柱のアクリルスタンド、天元と悲鳴嶼さんだけ価格が高いそうなのです。
天元と悲鳴嶼さん以外の柱のアクリルスタンドは、一律800円。
しかし二人のアクリルスタンドは天元が900円、悲鳴嶼さんは1000円となっていたそうです。
たっぱがある分、製作コストも上乗せされているようですね。
そして天元の体重は95キロ。
趣味は嫁と温泉巡り、秘湯探しです。
嫁と温泉巡り、いいですよね。
普段は死ぬほど忙しい柱ですから、たまに行く妻たちとの温泉が、天元にとってはこの上ない癒しなのでしょう。
そして、天元の好きなものはふぐ刺し。
声優は小西克幸さんです。
アニメ二期では存分に、小西さん演じる天元を楽しむことができるでしょう。
派手
宇髄天元は「派手好き」
この言葉ですべてを語ることができます。
口癖は「派手に」
自身を「派手を司る神」「祭りの神」だと豪語し、善逸からの評価は伊之助と同類。
天元にとって派手の反対、つまり地味という言葉は最大限の侮辱となります。
作中でも敵に対して「地味に死ね」と言っていました。
とにかく地味と思われたくない天元は、実は素顔の時の自分の顔を気に入っていません。
天元的には、自分の顔を地味だと思っています。
しかし、その顔は誰がどう見ても超絶色男。
とても地味な顔とは思えません。
キメツ学園では、バレンタインのチョコを57個も貰うほどモテモテの天元です。
そして、この天元の化粧について。
天元は、ただ派手にしたいからといった理由で、化粧や装飾をつけているわけではありません。
これは忍者の「隠行の術」の効果を狙っている一面もあります。
化粧や装飾によって、表向きは派手な人間に。
そして潜入捜査などの際は、化粧や装飾を落とし地味な人間に。
この変化の差によって、同一人物だとバレにくい。
それが隠行の術だと呼ばれる所以です。
実際の忍者も、口に綿を含んで顔の輪郭を変えたり、付けホクロをつけたり、眉を剃って違う形の眉を描いたりと、いろいろな隠行術を施していたようです。
体育会系
宇髄天元は組織のリーダーとして下の者に「俺は神でお前らは塵だ」「俺の機嫌を常に伺い、全身全霊でへつらえ」というほどの、言ってしまえば度を超えた体育会系。
企業でいえば超ブラック企業の社長。
しかしながら、宇髄天元はそれだけでは終わりません。
表向きはドギツイ発言やブラックな面が見えますが、本当は人のことを第一に想う超ホワイトな人間です。
自分は神で部下のことは塵と言いながらも、部下の命を無下に扱うことはなく、善逸からの連絡が途絶えた際、私情に囚われた自身の判断ミスを詫び、炭治郎と伊之助を生き延びさせるために任務から外そうとしました。
他にも天元は命の順序を「一に女房、二に堅気、三に自身」と、自分の命よりも三人の妻、堅気の人間を優先するといった信念を持っています。
過去
先ほどの「一に女房、二に堅気、三に自身」という信念を持つようになったきっかけは、天元の過去の影響が大きいところがあります。
天元は大正時代、すでに滅びかけていた忍者の家で育ちます。
一族が衰退することに焦った父親のもと、過酷な修行を強いられていた天元と八人の姉弟たち。
天元を含めて九人いた姉弟。
そのうち七人は、天元が十五になるまでに亡くなっています。
過酷な修行によって、年齢が一桁のうちに三人が死亡。
残った六人は、父親の策により姉弟とは知らず殺し合いをさせられ、そこでさらに四人が亡くなることとなりました。
このとき天元は、兄弟とは知らずに二人を殺めています。
そして残ったのは、弟一人だけ。
その弟もまた、二人の兄弟を殺めています。
そして残った、天元と一人の弟。
天元は、互いに覆面で顔を隠し、知らずに兄弟を殺してしまったことに激しく狼狽していました。
しかしもう一人の弟は、兄弟を殺めたことに何も感じておらず、最後の兄である天元に刃を向けます。
その姿は、まるで父の生き写しのようでした。
部下は駒、妻は跡継ぎを産むためなら死んでもいい。
本人の意思は尊重しない、ひたすら無機質。
そんな父や弟の姿を見て天元は、心や命を消耗品のように扱う忍としての在り方に、強く疑問を感じるようになりました。
天元は弟と戦わず、三人のくノ一であり妻と共に抜け忍となります。
そこからどういったいきさつかは描かれていませんが、鬼殺隊に入隊することになった天元と三人の妻。
天元は幼少期に刻まれた「人や心を殺す忍としての価値観」を否定しながら、鬼から人を守る戦いの場に、身を置き続けることになります。
幼少期に刻まれた価値観というのは、そう簡単に拭えるものではありません。
天元は、自分の中に二人の人格がいる苦しみもあったでしょう。
そしてそれを理解し、労いの言葉をかけていたお館様。
お館様に対する天元の敬意は、他の柱にも負けず劣らずのものです。
天元の苦悩は、価値観だけではありません。
知らなかったとはいえ、兄弟を殺めてしまったこと。
そのことに、しばらくは「自分が地獄に落ちる」というのが口癖になっていたようです。
しかし、そこを救ったのは三人の妻でした。
まきをに怒られ、雛鶴に泣かれ、須磨には噛まれ。
それからは、天元はその口癖を言わなくなりました。
この過去から、三人の妻は三人とも必要不可欠な存在ということがわかります。
まきをが怒っただけでは、雛鶴が泣いただけでは、須磨が噛んだだけでは、天元は闇に堕ちていたかもしれません。
三人それぞれの想いがあったからこそ、天元はここまで復活することができたのでしょう。
その後天元は、宇髄一族を滅ぼすことも考えましたが、結局自分の父と弟を殺すことはできませんでした。
いや、ここで一族を滅ぼしていたら、また天元は自分が分からなくなっていたかもしれない。
踏みとどまって正解だったでしょう。
能力
天元の能力は、呼吸だけに収まりません。
まずは身体能力ですが、単純な腕力であれば、柱の中で悲鳴嶼さんに次いで二位の腕力を持ちます。
ただし、対鬼の総合的な戦闘能力でみると、他の柱からは一枚落ちます。
それは天元自身も気づいていたことです。
しかし、それはいささか自分を過小評価しすぎな部分もあるかもしれません。
天元は、忍として屈強な巨躯を持ちながら、柱として最速の身軽さも持っていると言われています。
剣術の腕はそこまで高い評価はありませんが、毒にも耐性があったりと、柱の順位としてそこまで低い評価とはならないでしょう。
上弦の陸ではありますが、妓夫太郎も天元のことを、今までの柱とは違うと言っていました。
歴代の柱から見ても、今の世代は黄金世代であり、天元は紛れもなく、歴代最強の柱の一人です。
他にも、堕姫の頸を気づかれずに斬って落としたり、頭の装飾などの音を立てずに気配を消して忍び寄る、隠密という特殊スキルも持っています。
さらに天元は、指揮官としての能力も長けています。
忍者の頭領として訓練されていた経験から、極めて優秀な戦術指揮官としての能力も持っています。
柱は個人主義者の者が多い中、指揮官としての能力も高い天元は、非常に貴重な存在です。
この点、煉獄さんとも似ている気がします。
天元の基本的な戦い方は、二刀流の刀に呼吸で身体能力をブーストさせ、そこに忍術をプラスして戦うというものです。
忍術とは言っても、物理的な爆薬や毒を用いたものです。
特別製の爆薬丸は、鬼の体にダメージを与えることができ、軽い摩擦などで起爆します。
斬撃を爆発で強化したり、鬼の攻撃に向かって投げつけ、自爆を狙った攻撃にも用いることができます。
天元の音の呼吸の名前は、この派手な爆発音が由来です。
天元はしのぶ程ではありませんが、毒に対しても知識があります。
そして、聴覚も優れている天元。
絶対音感を持っており、音の反響を聞いただけで周りの状況を細かく把握できる能力も持ちます。
これも、音柱ならではといったところでしょうか。
そして天元の、極めつけの能力である「譜面」
聴覚と指揮官の能力を統合し、出来上がった戦闘計算式。
鬼の行動動作の律動を読み、それを音に変換することで、敵の行動の癖を見抜くことができます。
分析に時間が掛かるという弱点を持ちますが、その効果は絶大。
両腕でも苦戦していた妓夫太郎相手に、片腕で対応できるほどになるまでの強化が見られました。
天元は毒もある状態だったので、その強化は計りしれません。
この能力が出てしまえば、相手の攻撃の癖や死角なども分かってしまうので、黒死牟や無惨相手でも、ある程度戦えていたのではないかと思います。
元々の身体能力が高い天元ですから、可能性は無限です。
他あれこれ
天元に関することあれこれ。
天元は、ファンの間では派手柱と呼ばれています。
天元は育手がいたという情報はありませんが、雷の呼吸をアレンジしていることから、桑島さんあたりが師匠だったのかもしれません。
天元の日輪刀は、巻頭カラー絵で橙色だということが判明。
雷の黄色に近いことから、適正が見て取れます。
鍔は派手な金色です。
天元の鎹鴉は虹丸という名前で、超オシャレなカラス界のファッションリーダーです。
天元に似て超派手なカラスです。
そして、天元といえばムキムキねずみ。
ムキムキねずみは忍獣と呼ばれ、特別な訓練を受けた知能が高いねずみです。
ねずみ1匹で、1㎏の刀を持つことができるほどの筋力を持っています。
公式ファンブックには、天元から見た他の柱の評価が載っているのですが、その基準は派手か地味かというものが多く、おもしろいものになっています。
このあたり、他の動画でまた紹介してみたいと思います。
天元は、上弦の陸との戦い後に柱を引退。
その後は通常隊士としての仕事をしながら、行進の育成を担うようになりました。
最終決戦時は屋敷の警護を担当。
本編で最後まで生き残った元柱であり、三人の妻も最後まで生き残っています。
現代編では天元の子孫の「宇髄天満」が登場しています。
天満は、天元の身体能力をしっかり受け継いでおり、体操選手で日本代表の金メダルを獲得しています。
ちなみに、天満がどの妻との子孫かは不明。
ここもおもしろいポイントですよね。
みなさんは、どの妻との子孫だと思いますか?
キメツ学園では、美術の先生を担当。
生徒からは輩先生と呼ばれています。
芸術は爆発だと誰かの名言を叫び、ダイナマイトで美術室を破壊するといった暴れっぷり。
歌舞伎町の抗争にいたとか、高校時代は番長をしており、喧嘩がめちゃくちゃ強いなど、とにかく派手な噂が絶えません。
三人の妻も健在で、売店には須磨、食堂には雛鶴とまきをが勤務しています。
三人の異名は「売店と食堂に降臨する魅惑のくのいち」でした。
モテモテの天元は、バレンタインチョコを57個貰っています。
モテるための秘訣を善逸に聞かれたときは、「幼稚園から小中高までは、足が速けりゃいい」「大学からは金さえ持ってりゃ女が群がってくる」など、現実的なアドバイスをしています。
学生バンド「ハイカラバンカラデモクラシー」に唯一先生として所属し、ハーモニカを担当しています。
まとめ的なもの
宇髄天元。
とても奥が深い人物です。
自分の歩んできた価値観を、否定しなければいけない状況。
それはとても辛いものです。
天元は、鬼への恨みというものはそこまでないと思います。
しかし、人に対する苦悩が大きかったことから、それを克服し、人への想いが強くなりました。
こうやって、過去の苦境を乗り越えたからこそ、人よりも強くなれるのですね。
あとひとつ、ここは触れてはいけない部分かもしれませんが、天元の妻三人が、遊郭で何をしていたのか。
遊女としての潜入でしたので、もちろん仕事をしなければならなかったはず。
任務と天元の依頼があったとはいえ、身を削る思いだったでしょう。
それは天元もそうだったでしょう。
そう考えると、連れ去られそうになったアオイちゃんは…
というわけで、今回は宇髄天元についてまとめてみました。
他の柱についてもまとめてほしいとリクエストもありましたので、随時まとめていこうと思います。
それでは今回はこのあたりで♪
余談
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
最近ではころちゃんの感染者数も減り、少しずつですが、日常に向かっているような気がします。
様々な意見がありますが、ころちゃんは季節性のウイルスであり、「緊急事態宣言自体は意味がなかった」というデータも出てきています。
僕はデータのある方が信用性が高いと考えており、過度な自粛、データや根拠のない緊急事態宣言は、本当に悪手だったと思います。
自分がその立場ではないので想像に難しいのですが、経済の大ダメージで追い込まれる方も大勢いらっしゃるそうです。
その影響は学生や若い方にも波及し、自ら命を絶ってしまう人もどんどん増えています。
これは本当に悲しいことです。
生きてさえいれば必ず報われる。
僕はそんな事は言えません。
生きている方が辛い時だってあります。
考え方次第では、それがずっと続いてしまうと感じてしまう。
だから、生きなきゃダメとか、自分で命を絶つのは間違っているとか、そんな事は言えません。
ただ、自分が苦境を乗り越え学んだ術は共有したい。
僕は人生で、究極に追い込まれたことが何度もあります。
そしてそれを乗り越え、強くなったのは事実。
そして能天気です。
世の中混乱している今だからこそ、誰よりもお気楽に、先のことはあまり考えずに生きています。
お金ばっかり追いかけたり、考えすぎるのも今はやめています。
考えたとしても、三か月後どうなってるかなくらい。
人と比べないというのも大事だなと感じています。
自分は自分の人生。
人と比較し始めたら終わりがないですから。
比較はうまく使わないと、確実に心をむしばみます。
僕は今こんな感じですが、僕の意見がすべての人に当てはまるとは端から考えていません。
結局は結果論でしかありません。
そんなもんですよ。
というわけで、また鬼滅の刃の最後のメッセージなんかも、触れてみたいなと思います。
あそこにも生きるヒントがありますよね。
ではまた次回の動画で。