鬼滅の刃最終回。
あまりきてほしくはない。
一部ではダラダラ続けてほしくないという意見もあったり、今の展開に不満を持つ声もあるけど、私は続けてほしい派。
でも、無惨が倒れてしまったら実質鬼はいなくなるわけだし、もはやそれは鬼滅の刃というタイトルとは、かけ離れてしまうような気も。
バキのようにタイトルを変えて連載するのも、時代背景的に難しそう。
ということは、やはり一旦ここで完結して、ワニ先生は一時休息をとるというのが、一番可能性としてはありそうです。
そうなると気になるのが、次回作について。
漫画の連載を毎回ヒットさせるというのは、かなり難しいことです。
あのナルトでさえ、次回作の「サムライ8」は不発が続いています。
作品はおもしろいとしても、ジャンプでは最下位の掲載が続いているため、不発と言えるでしょう。
サムライ8については、作画が変わってしまったというのも要因はありそうですが。
それを思うと、今まで連載をヒットさせまくっている作者はすごい。
ジャンプで言うなら、ドクタースランプアラレちゃんからのドラゴンボールとか、幽遊白書からのハンターハンターとか。
世紀末リーダー伝たけしからのトリコ、北斗の拳からの蒼天の拳。
ろくでなしブルースからのルーキーズ、ネウロからの暗殺教室、スラムダンクからのバカボンドなどなど。
完全な次回作と言えるものばかりではありませんが、それにしても、これだけヒット作を生み出している作者はすごすぎる。
では、鬼滅の刃の作者である吾峠呼世晴先生は、次回のヒット作を世に出すことはできるのか。
結論、それは誰にもわからない。
鬼滅の刃が社会現象になったからといって、次回作が売れる保証はありません。
それが漫画家の宿命ともいえるでしょう。
でも、吾峠先生の過去作品集を見るとわかるのですが、作画レベルは「過狩り狩り」が掲載された2013年から比べて、格段に向上しています。
今の作画レベルで次回作をリリースすれば、注目度は抜群でしょう。
問題は、ストーリーと世界観。
鬼滅の刃は大正時代を舞台に「やさしさ」に包まれるようなストーリー展開で、敵味方関係なく愛されるキャラが魅力の作品です。
他のヒットしている作者の作品を見ていると、時代や設定は変われど、ヒットの要因というものはキッチリ、引き継がれている傾向があります。
吾峠先生は大正時代といった印象が強めですが、過去作品では現代の時代設定のものも多め。
現代・大正・江戸・戦国など、どの時代背景でも問題なく、ヒットしそうな気がします。
私はそこよりも重要なのが、吾峠先生のもつ独特の世界観、愛の感じられる世界観が重要なのではないかと思います。
家族愛や、敵味方関係なくもつ悲しい過去。
悲しい過去がありながらも、幸せな未来を目指してひたむきに頑張る姿。
そして、それが叶わないのではないかというハラハラ感、絶望感。
人の死が軽んじられていないというのも、私は好きです。
そういった吾峠先生自身のやさしさや愛が、ヒシヒシと伝わってくるような作風。
次回作にもそのような要素があれば、もう一度社会現象になるほど、人々を魅了する可能性はあります。
でも、今の時代に2月の合計売り上げが、総額47億円の鬼滅の刃。
これだけの社会現象ともなれば、根強いファンによって次回作も、支えられていくのではないだろうか。
そんな予感さえします。
鬼滅の刃は終わってほしくないけど、終わったとしてもこれから先、時代が変わっていくと吾峠先生はどうなっていくのか。
そういった成長や軌跡を楽しむのも、ファンとしての楽しみの一つといえます。
期待しましょう。