テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編5話を徹底解説。前回の動画では、時透無一郎のパートについて解説をしました。無一郎は玉壺に敗北。もう無理です。呼吸を封じられ、刀で斬ることのできない水獄鉢。残念ながらもう無一郎は絶望的です。
今回は、甘露寺蜜璃に焦点を当てて徹底解説をします。いよいよこれで、刀鍛冶の里編の主要メンバーが出揃いました。ここからが刀鍛冶の里編の本番。バトル・過去・バトル過去の連続が始まる。
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敵襲と対策
アニメ5話、冒頭の無一郎のシーンが終わると、場面は壺鬼に襲われている刀鍛冶達のシーンへ。敵襲と叫びながら見張り台の鐘を鳴らす刀鍛冶。刀鍛冶の里は鬼殺隊の刀を作る要所。刀が打てなくなれば実質 鬼殺隊は無力化する。ここはそれ程までに重要な場所。
鬼一体すら侵入を許してはならない。見張りも厳重だったはず。鬼が行動する夜は、交代で見張りをしている者がいたでしょう。警備のための常中の鬼殺隊士もいた。
刀鍛冶達は対策を考えていた。もしもの時の対策。「各一族の当主を守れ。柱の刀を持ちだせ。長を逃がせ」。各一族の当主とは、例えば鋼鐵塚家や鉄穴森家などの当主のこと。各家にはそれぞれの伝統的な日輪刀研磨術があるため、何としてもそれを守らなければならない。
柱の刀については代替品が用意されており、どの刀よりも優先して守る必要がある。刀鍛冶の人数は限られているため、持ち出せる刀の数も限られているでしょう。そのため柱の刀を優先する。
里の長は鉄地河原鉄珍。女性の柱二人の刀を担当している鉄珍。どちらも特殊な変異刀のため、鉄珍しか打つことができない。里の長がいなくなるということは、胡蝶しのぶ・甘露寺蜜璃の弱体化に繋がる。これはとんでもない損害です。
以上のことから、この三つを最優先事項として、前もって何かあった時の対策を話し合っておいたのでしょう。
「技が速すぎる」
恋柱・甘露寺蜜璃
雑魚の鬼なら、常中の鬼殺隊士でも対応できたでしょう。しかし、今回の敵は上弦が生み出した鬼。壺から上弦の力を得ている壺鬼は、相当な力を持っている。並の隊士では歯が立たないでしょう。刀鍛冶なら尚更のこと。追い詰められる刀鍛冶達。そこに駆け付けたのは恋柱・甘露寺蜜璃です。
可愛いから忘れてたけど、柱は強い。一人の刀鍛冶が言うように、甘露寺蜜璃はとんでもなく強い。次々と壺鬼を倒していく。刀の軌道が異常に早い蜜璃。技のスピードは宇髄天元以上と言われています。この技の速さの秘密は後に明らかになります。
長の鉄珍の所へ向かいつつ、道中の刀鍛冶を助けていく。壺鬼の壺を全て破壊した蜜璃は、振り向きもせずに走り去っていきました。
鉄珍を襲っているのは、壺が四つ付いた中ボスクラスの鬼。壺から力を得ている壺鬼。四つ付いているということは力も四倍。里の長がいる場所は警備が厳重のため、玉壺があえて強い鬼を配置したのでしょう。
常中していた鬼殺隊士もやられ、鉄珍は捕まり瀕死状態。一人の刀鍛冶が立ち向かうも、一撃でやられてしまいます。そこに救援に駆け付けた蜜璃。蜜璃は言います。「動かない方がいいですよ。多分あなたは、内臓が傷ついてるから」。
まるで蜜璃は、刀鍛冶の身体の内部が視えているよう。無限列車編で煉獄杏寿郎が、炭治郎の止血を指導していた際の現象と同じ。柱は他者の身体を透かして見る能力を持っている。これはある「至高の領域」に繋がるのですが、ここでは割愛。
「伸びる」
甘露寺蜜璃の刀
そして、蜜璃の刀がお披露目される。グネグネと曲がった変異刀。しなる刀。まるで新体操のリボンのよう。普段は形を保っていることから、ある程度の硬度はある。しなやかながらも、鬼を斬れる鋭さと硬度。鉄珍しか打てない刀。
しかもこの刀、伸びている。通常時の長さと、技を繰り出す時の長さが明らかに違う。これが恋の呼吸によるエフェクトのようなものなのか、それとも本当に伸びているのか。伸びているとしたら、ゴムの特性も持っているという事になる。
ある程度の硬度を維持しつつ、しなる上に伸びる。これはもはや、研磨術だけでどうにかなる問題ではない。ここは「漫画だから」ということで触れないようにしましょう。
恋の呼吸
「壱ノ型・初恋のわななき」
の意味
超変異刀から繰り出される恋の呼吸。ここで披露したのは「壱ノ型・初恋のわななき」。わななきには「恐怖による震え」「声や楽器の音などが震える」という意味があります。「初恋のわななき」とありますので、初恋時の震えをイメージしている様子。
楽しくも、怖い一面を併せ持つ初恋の様子を「わななき」という言葉で表現した。また、斬撃に気づかない程のスピードで斬られている様子は「恋は盲目」「初恋はいつのまにか儚く消える」などの意味もありそう。
恋の呼吸誕生の秘密
恋の呼吸誕生の秘密は、煉獄杏寿郎外伝で明らかになりました。最終選別前、杏寿郎の弟子だった蜜璃。半年という異例の早さで最終選別を突破し、杏寿郎の継子となる。蜜璃の羽織は、このとき杏寿郎からプレゼントされたもの。当時の杏寿郎とお揃いのものです。
胸が開けた隊服・ミニスカートもここで初の着用。蜜璃はここから柱になって柱合会議に参加するまで、この隊服が女性隊士の公式のものだと勘違いし続けます。杏寿郎も最初に違和感を感じたものの「公式なら仕方ない」と二人してド天然っぷりを発揮。
蜜璃は当時、杏寿郎から炎の呼吸を学んでいました。色変わりの刀が桃色に変化したため、炎の呼吸の適正に近いと判断されたのでしょう。柱の継子は誰しもが成れるわけではありません。「最終選別を半年で突破した」という期待値から抜擢されたのだと思います。
ある日、杏寿郎が堕落した父の代わりに柱合会議に参加。そこでお館様から柱になるための試験を受ける。十二鬼月の討伐。その任務に蜜璃は同行することになります。この時の蜜璃の刀は、今のような変異刀ではなく通常の刀です。
十二鬼月、下弦の弐・佩狼と杏寿郎が対峙。その裏で蜜璃は、町の各地に仕掛けられた爆弾を解除して回ります。爆弾の解除中、襲い掛かってくる佩狼の影の鬼。蜜璃は鬼殺隊入隊直後のため、下弦が生みだす鬼はかなりの強敵です。
さらに、通常の刀の扱いそのものが苦手な蜜璃。杏寿郎いわく「引いて斬る動作」が苦手とのこと。また、炎の呼吸の適正も薄いため、呼吸によるブーストもいまいち。最終選別に関しては、持ち前の怪力により力業で突破した模様。
影の鬼に苦戦する中、襲われている親子を発見。何が何でも助けたいという想いから、影の鬼を倒せた蜜璃。「考える前に身体が動いた」。しかし、どうやって斬ったか理解していない。
雄たけびを上げ、数を増やす影の鬼。蜜璃は戦う決意を固めます。ここで思い出す杏寿郎の教え。「刀は腕じゃなく全身で振るうもの。切先まで神経を通わせろ。刀も含めて己の身体だ」。
蜜璃はなまじ膂力があるために、今までは力業だけでも通用してきました。しかし、下弦クラスともなるとそうはいかない。追い詰められたことで漸く杏寿郎が言っていたことを理解した。
蜜璃は自分の持ち味を活かすことを、どこかでまだ躊躇っていたのでしょう。これは過去の影響の名残り。教え通りに、人と同じように。それは蜜璃にとって一番合わない戦い方。
膂力・しなやかさ・人を愛する心。誰に何と言われようと自分らしく戦う。覚醒した蜜璃。戦いの最中、燃えるような恋心を抱く。その恋心を剣に乗せる。それが恋の呼吸。
蜜璃は佩狼の影の鬼を全滅させます。このあと炎の呼吸の継子から独立し、恋の呼吸の剣士になる。そして、師匠の杏寿郎と同期の柱にまで昇格。彼女の活躍は続きます。
まとめ的なもの
恋の呼吸。掴み切れたようで掴み切れない。蜜璃がドキドキしなければ成立しない呼吸。自分らしさを出すことによる緊張感なのか、単純なトキメキによるものなのか。数ある呼吸の中でも一番謎な呼吸。
戦い方としては「剛柔一体」による全身を使った戦闘法。そこに鉄珍が作ったしなる刀が合わさることで、蜜璃らしさが全開となる。蜜璃の刀は柔らかさもあるため、下手すれば自身を傷つけてしまう。それを柔軟性でカバーし、さらに宇髄天元以上の技のスピードもある。甘露寺蜜璃最強。
蜜璃だけでも語ることがたくさんあります。これから先、過去も明らかになってくる。もっと蜜璃の活躍が見たいけれど、それはもう少し後かな。皆さんの蜜璃に対する想い、コメント欄に残していってください。
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