鬼舞辻無惨の発言
鬼滅の刃・遊郭編に登場する上弦の陸。堕姫と妓夫太郎について、掘れば掘るほど深い考察が出てきます。本編の前に、いいねと共有ボタンをポチっと押してもらえると幸せます。
今回は「もしも妓夫太郎が一人で戦っていたら」について考えてみたいと思います。みなさんも、妓夫太郎が一人で戦っていたらどうなっていたのか、考えてコメント欄で考察してみてください。
何故こんな事を考えようと思ったのか。それは、無惨のある言葉が、とても興味深いものだと感じたからです。無惨は妓夫太郎が死んでしまった事に対し、このように発言しています。
「妓夫太郎が死んだ。上弦の月が欠けた。妓夫太郎は負けると思っていた。案の定堕姫が足手纏いだった」
「始めから妓夫太郎が戦っていれば勝っていた。そもそも毒を喰らわせた後まで戦い続けず。いや、もうどうでもいい」
「くだらぬ。人間の部分を多く残していた者から負けていく」
まずはこの言葉について、感想を述べたいと思います。妓夫太郎は無惨のお気に入りでした。公式ファンブックにハッキリと「無惨のお気に入り。境遇と貪欲な性格を高く評価」と明記されています。
そのため妓夫太郎の死について、少し悔いの残るような発言を無惨はしたのです。累の事もそうでしたが、無惨は生まれつき体が弱かったり、病気だったりする者を好む傾向があります。
これは無惨の過去の境遇と、重なる部分があるからなのでしょう。無惨に人間の心は無いので、可哀そうなどという感情は無いと思います。自分の境遇に近い人間を鬼にする事で、太陽克服のヒントを得たかったのではないでしょうか。
また、無惨は妓夫太郎がお気に入りなのに対し、堕姫に対しては「頭の悪い子供」とこき下ろしています。堕姫を調子づけるため高く評価しているように見せて、裏では足手纏いだと罵っていました。
妓夫太郎がこれを聞いたら腹を立てそうなものです。しかし、妓夫太郎も堕姫のことを「俺の妹が足りねぇ頭で一生懸命やってるのを、いじめるような奴は皆殺しだ」と堕姫の目の前で発言していました。
なので、無惨も妓夫太郎も「堕姫は頭が悪い子供」というのは共通認識だったようです。ここは少し笑えます。
そもそも配下の鬼を信用していない無惨が、お気に入りや高評価をつけるという事自体が、異例中の異例ではありますが。
というわけで、ここから本題です。無惨の言うように妓夫太郎が一人で戦っていたら。一体どうなっていたのでしょうか。妄想してみたいと思います。
最初から妓夫太郎が戦っていたら
無惨はこう言っていました。「最初から妓夫太郎が戦っていたら勝っていた」。じゃあそれを最初から指示せんかい!というのは置いといて。妓夫太郎がそれをしなかったのには、何か理由があるのではないか。僕はそう考えました。
作中で妓夫太郎は、堕姫が頸を斬られた後に登場しています。それまでは、堕姫の体の中で眠っています。もしかしたら妓夫太郎は、堕姫がピンチにならないと起き上がれないのかもしれない。
「やられた分は必ず取り立てる」。この妓夫太郎の信念が、妓夫太郎の怒りを増幅させ、パワーアップすることができる。なのでギリギリまで起きることがない。という妄想。
そもそも体調が悪いというのもあるかもしれない。妓夫太郎の顔や体に見られる、血のシミのような痣。そしてギザギザの歯。これは先天性の「ある病気」によく見られる症状です。
妓夫太郎の血は猛毒ですから、体中が猛毒で充満しています。そのため妓夫太郎は太ることができない。体調不良と引き換えに、掠っただけで死に至る程の猛毒を体内に保有している。そうも考えられます。
なので妹の堕姫は、体調不良の鬼ぃちゃんを体内で寝かせている。これが普通の家族なら、なんと健気なことか。「私が働いてくるから、鬼ぃちゃんは寝てていいよ」的な。
いやでも、自分がピンチになったら叩き起こすなんて、やっぱり堕姫は頭の悪い子供です。
また「常に一緒に居たいという気持ちが二人を同化させていた」という面も、考察の余地があるかもしれない。二人同時に頸を斬られることで、堕姫と妓夫太郎は消滅します。
常に一緒には居たいけど、二人並んでいたら、同時に頸を斬られるリスクが高くなってしまう。なので、どちらかが中にいた方がとりあえずは安心。
離れていれば一生倒されない二人ですが、それは出来なかった。何とも言えない兄妹愛。
堕姫が中にいた方が最強説も考えました。無惨の言うように、最初から妓夫太郎が戦えるからです。しかし、二人の潜入場所は遊郭。女性が表にいなければなりません。なので堕姫を表に据えた。こういった流れだったのかもしれない。
妓夫太郎が一人で戦っていたら
「妓夫太郎が始めから戦っていれば」という鬼舞辻無惨の発言。指示をしなかったお前が悪い。ということで、原作通り妓夫太郎が、堕姫の中から登場したところまで話を進めます。
妓夫太郎は宇髄天元と対峙。そして、天元に猛毒を与えることに成功。「もしも妓夫太郎が一人で戦っていたら」。今回の本題はこれです。妓夫太郎が一人で戦うためには、ここからどうにかして堕姫を逃がす必要があります。
堕姫が復活した後、堕姫を戦わせずに逃がす。堕姫を逃がすためには、宇髄天元を足止めしておく必要があります。まだこの時点ではかまぼこ隊もいませんので、宇髄天元一人なら、妓夫太郎だけでも十分に足止めが可能でしょう。
表には炭治郎・善逸・伊之助が控えていますので、裏口などから堕姫を逃がす必要があります。そして、堕姫はとにかく遠くへ、見つからない場所へ逃げる。
これで、妓夫太郎が一人で戦う土俵が整いました。宇髄天元には既に毒を与えています。なので、放っておいても死んでしまうでしょう。あとは炭治郎・善逸・伊之助にも毒を与えてしまえば妓夫太郎の勝ち。
妓夫太郎一人に対し、相手は四人。四人を相手にしながら、それぞれに毒を与えることは出来るのでしょうか。僕は出来ると思います。妓夫太郎は鬼なので、血鬼術を使いすぎなければ、体力的に人間よりもかなり有利です。
宇髄天元は毒により段々と弱っていくはずなので、炭治郎・善逸・伊之助に毒を与える事だけに集中すればいい。炭治郎も体力の消耗が激しいので、善逸と伊之助に気を付けていればいいでしょう。
炭治郎は、妓夫太郎相手にまともに戦えていませんでした。善逸・伊之助に関しても同じレベルだと思います。なので、柱の天元が弱っていくほどに、妓夫太郎が有利になっていく流れになるでしょう。
全員に毒を与えてしまえば、妓夫太郎は無理に戦う必要がありません。猛毒によりいずれ全員死んでしまうからです。そして、妓夫太郎は頸を斬られても死にません。堕姫は既に逃げているからです。
怖いのは太陽だけ。しかしこれも問題なし。遊郭編は、夜明けまではまだ猶予がある状態です。全員が毒で弱っていけば、逃げなくても妓夫太郎は勝つ事ができるでしょう。逃げても勝ち。逃げなくても勝ち。
これは、無惨の言う通り以上の展開だったかもしれない。ただ、一つだけ懸念材料があります。それは禰豆子です。禰豆子は爆血で、妓夫太郎の毒を解毒する事ができます。
しかし、禰豆子は堕姫との戦いで消耗しており、眠っている状態。もし起きたとしても体は小さく、とても激闘の中に参加して解毒作業を出来るとは思えません。
なので、禰豆子に関してもあまり問題にはならないでしょう。妓夫太郎が全員を屠った後に堕姫を呼び戻し、帯に取り込んで太陽にさらす。これで完全勝利です。
まとめ的なもの
今回は「もしも妓夫太郎が一人で戦っていたら」について考えてみました。僕は妓夫太郎の完全勝利と考察しましたが、みなさんはどう思われますか?ぜひコメント欄で考察してみてください。
全員毒で弱ってきたら、そのタイミングで堕姫を戻すというのも有効な気がします。なんだか今回は、堕姫と妓夫太郎の立場で考えてしまいました。逆に炭治郎たちが勝つ方法はあるのでしょうか?
とにかく毒を喰らったら終わりですから、非常に厳しい戦いになるのは間違いないでしょう。禰豆子の消耗がなければ、解毒によりうまく立ち回れていたかも。爆血は攻撃にも使えますし。
もしかしたら爆血で、妓夫太郎の体にある毒も全部消せてしまえるかも。そうなったらただのカマキリ男。これも少し笑えます。
というわけで、今回の記事は以上となります。それではまた♪