鬼滅の刃 遊郭編 2話
みなさんこんにちは。今回は「鬼滅の刃・遊郭編」第3話についての感想&考察です。
江戸・吉原
まず冒頭ですが、現在の東京の吉原から巻き戻り、江戸の吉原の回想から始まります。この回想では、江戸時代から人間を襲う蕨姫花魁の様子が描かれています。
吉原遊郭というのは、江戸時代である1612年に作られた、遊女屋が集まる地域のことです。ここに堕姫はいました。
吉原遊郭には、元吉原と新吉原がありました。元吉原は江戸の日本橋近くにありましたが「明暦の大火」によって焼失してしまいます。
その後吉原は浅草に拠点を移し、そちらが新吉原と呼ばれるようになっていきます。堕姫がいたのがどちらの遊郭かは不明です。
この明暦の大火に、堕姫や妓夫太郎、無惨や猗窩座、黒死牟・童磨なんかも絡んでいるとしたら、それはそれで面白い話になりそうです。
堕姫は作中で江戸の吉原にいましたが、各地を転々としていたという記録もあります。当時は大阪や京都など、幕府非公認の遊郭もあったため、そのあたりにもいたのではないでしょうか。
遊郭編 OP
オープニングについては、今回は変化はありませんでした。しばらくはこの形に落ち着きそうです。
相変わらずの天元のかっこよさと、回想の切なさ。そしてバトルのかっこよさも相まって、毎回毎回、今後の展開の期待度を増してくれるオープニングとなっています。
何者?
タイトル回収についてですが、今回は「堕姫の正体について触れていく」という展開となりました。
蕨姫花魁=上弦の陸・堕姫であり、堕姫は江戸時代、遊郭に潜んで人間を襲っていました。堕姫は最低でも、100年以上前から遊郭にいたとされています。
その存在は、遊郭界隈では触れてはならない「災厄」として、都市伝説のようなもので語られていたそうです。
源氏名には必ず「姫」が付いているということ。そして、気に入らないことがあると、下から睨めつける癖があるということ。
堕姫は正体がバレないように、顔や年齢を変え各地の遊郭を転々としていましたが、この二つの癖だけは隠しきれていませんでした。
そして現在の東京吉原。堕姫こと蕨姫花魁は、善逸のいる京極屋に在籍しています。公式ファンブックによると、堕姫の人気は不動のナンバーワン。
堕姫の美貌は、気の弱い男性なら失神してしまうほど。耳に息を吹きかけられた男性は、基本的に失禁してしまうらしいです。
善逸も堕姫を鬼だと気づかなければ、見ただけで失神してしまっていたかもしれません。息を吹きかけられようものなら…
ごほんごほん。
堕姫の人気については、実は現実世界でも高く、公式の第二回人気投票では180票を獲得し、40位にランクインしています。
また、堕姫の声優の沢城みゆきさん。めちゃくちゃいいです。サディスティックな様子もしっかり再現されていて、ドM欲求がくすぐられそうです。
オープニングの男
オープニングに登場していた、明らかに遊郭が好きそうなムッツリスケベな男。この男、伊之助が殴ったあの男だったとは。
不覚にも、今回の登場シーンで気づく事になりました。確か原作では、伊之助に殴られるシーンを含めて3コマだけの登場だったはず。
ufotableの「ちょっとした遊び」を感じます。
かまぼこ隊
炭治郎は嗅覚を、善逸は聴覚を、伊之助は触覚を。それぞれが、自身の五感を活かした潜入捜査に挑みます。
炭治郎については、今回はただ真面目に仕事をするだけとなりました。これは、挿絵の女将に迫るシーンが再現されたものです。
伊之助は、着物を着ながらの潜入捜査により、触覚センサーの役割が半減してしまっています。それでも不穏な動きをする者に、あと一歩のところまで迫ります。
しかし結局は、イヤらしい顔の男によって、見失ってしまうことになります。この一連のシーンは、アニメならではの臨場感が楽しめました。
アニメで追加された「ここで考えて何もしねぇのは、俺じゃねぇ」というセリフも、伊之助らしくてとても良いセリフでした。
歯ぎしりもしっかり再現されていたり、原作では暇を持て余したため取っていたあのポーズも、アニメでは集中のために使われていたりと、細かい描写も作りこまれています。
そして今回、一番の見せ場を作った善逸。優しくて可愛くて面白くて、時にはかっこいい。これは善逸ファンが増えるのも納得です。
京極屋の三人娘を助けようと、堕姫の腕をつかむ善逸。上弦の鬼と気づきつつありながらの、この勇気は素晴らしい。
原作では、堕姫の攻撃が裏拳までは詳細に描かれていませんでしたが、アニメで裏拳だったことが判明。
受け身を取った善逸ですが、裏拳が当たった時点で失神した後、無意識に受け身を取ったのでしょう。眠ったまま戦える性質があったからこそ、ここで助かったとも言えます。
そして、善逸が行方不明になるシーン。ここもアニメオリジナルでの追加。三人娘のやり取りで少しうるっとさせておきながらの、この恐怖の帯のシーンです。
アニメで観る鬼滅の刃・遊郭編は、やはり面白い。
飛んでる堕姫
今さらなのですが、堕姫って飛べるんですね。漫画ではそこまで意識していませんでしたが、確かに空中浮遊しています。
これは堕姫の帯による能力だとは思うのですが、どういった原理かは不明です。エンディングの飛んでいる帯と、何かしらの関係があるのでしょうか?
鬼舞辻無惨でも浮遊はしていなかったような?そう考えると堕姫ってすごいかも。
鬼舞辻無惨
猗窩座とは真逆の対応で、いかにも堕姫を大事にしているかのような扱い。
柱を7人葬ったことを褒めていますが、猗窩座に対しては「柱には勝って当然」と言っていましたよね。
無惨の堕姫に対する本音は「足手まとい」「頭の悪い子供」というものです。ちなみに、堕姫という名前は鬼舞辻無惨がつけたそうです。
キメツ学園
今回のキメツ学園は、クリスマスに禰豆子を招待する善逸のお話し。
メリークリスマスと言いながら登場する義勇の可愛さと、意味の分からないコスプレをする炭治郎と伊之助。
禰豆子はいたって普通ですが、いつものようにパンをくわえています。義勇のお面は鱗滝さんが作ったものでしょうか?
善逸の恐怖シーンからのこのキメツ学園で、少し心がホワホワできました。
鬼滅の刃 遊郭編 4話
遊郭編2話は、原作で言うと71話と72話の内容。そして今回も同じく2話分の、73話と74話の内容となりました。ということは、4話は75話と76話でしょうか。
そうなると、75話で天元の上司としての器が観れることになり、いよいよ炭治郎が鬼の匂い、堕姫の匂いに気付くことになります。
そして76話では、いよいよバトルパートに突入ということになります。4話も2話分とは限りませんが、最低でも2話は保証されていると思います。
なので、炭治郎と堕姫のバトルが勃発するのは確実。いよいよ面白くなってきます。
ここからは、スピード感のある展開で、緊迫したバトル展開が続きます。いよいよ鳥肌シーンの連続になっていきます。非常に楽しみです。
まとめ的なもの
原作通りの流れでありながら、意外なアニメオリジナルも楽しめて、本当に遊郭編は洗練されたアニメです。
もう少しで、宇髄天元のかっこいい姿が堪能できます。早く観たいと思う反面、どんどん終わりに近づいている感も否めない。
終わって欲しくない。でも早く全部観たい。ここまでアニメに没頭するのは久しぶりです。
皆さんは、遊郭編のどこが面白いと感じましたか?また、今後のどこに期待しますか?いろいろ意見を聞かせてください。
ということで、今回の記事は以上です。それではまた♪
余談
現在地は沖縄。最近は本当に「生きる意味」を見失っていました。これは「死にたい」とはまた違うのです。
「いつ死んでもいい」とは思っています。でも「今すぐ死にたい」とまでは思っていません。鬼舞辻無惨の生への執着を、少しは見習いたいものです。
今全てを失ったら、果たしてもう一度やり直せるだろうか。いつでも崖っぷちにいて、ちょっとしたことで転落してしまう。
それが嫌だけど、でも何もできない。過去のしがらみから抜け出せない、まるで伊黒小芭内のように。
最近、同じような考えの人からTwitterでDMを頂きました。鬼滅の刃の考察をしている人です。またZOOMなりで話をしてみようと思います。
人生の分岐点に立ち、いろんなことを考える。そういった人が世の中たくさんいるんだなと。何かが引き寄せられている。