結局無惨の血鬼術ってなんなの?
整理しておきましょう。
鬼舞辻無惨が最初に血鬼術を出したのは、コミックス16巻、お館様の屋敷を襲撃した際です。
珠世と悲鳴嶼さんの攻撃を受け、無惨が出した技は「黒血・枳棘」と呼ばれる血鬼術。
血液を有刺鉄線状に変化させ、相手を攻撃する技。
無惨の攻撃には、枳棘だけに関わらず、無惨の血を混ぜることが可能。
攻撃を食らった人間は、無惨の血の影響で良くて即死、最悪鬼となり無惨の配下となってしまいます。
この血の量は、無惨によってコントロールが可能であり、血を適量注入すれば鬼になり、大量に血を注入すると即死や細胞破壊を起こす。
最終決戦では、無惨の血の入った攻撃で、大量のモブ隊士が即死。
コミックス2巻では、無惨が直接指で人間に血を注入し、注入された人間は細胞破壊をおこし消滅しています。
そして、無惨の血鬼術というくくりでいうと、無惨の血鬼術はもう一つあります。
それは、全身についた口から発動される、吸息と吐き出し。
術の名前については不明です。
吸息については威力を調整できるようで、弱めれば相手に気づかれないように吸引し、自身の触手にヒットさせるという手法もとれる。
威力を上げれば、強烈な吸い込みを伴う「風の渦」を生じさせることができ、相手の肉体をえぐり取ることもできる。
この吸息は目に見えないため、回避はとても難しいもの。
相手は大ぶりな回避動作を取らざるをえないため、通常より何倍もの体力を削り取られることになります。
そして、無惨の全身についた口は、吸息とは反対に息を吐きだすことも可能。
息とはいえ、これはただの空気砲ではなく、威力は建物や地面にクレーターを作るほど。
さらには口の形状を変化させ大きくすることで、その威力は倍増される。
上半身いっぱいに広げた口から放たれる息は、衝撃波となり、ダメージに加えて人間の肺を潰し、神経を麻痺させるほどの威力を持つ。
さらには愈史郎の札を通して、離れている相手にもダメージが通っている様子もあります。
この術は、黒死牟の見えない斬撃にも似ている部分があり、あれの上位互換と言えるでしょう。
さすがに人間ではかわすのは難しく、無惨が全回復した状態であれば、人間は勝てないと考えて間違いないでしょう。
無惨に油断がなく、この衝撃波を用いれば、縁壱相手にも勝利できてしまうのではないでしょうか。
この術は、それほど強力なものです。
その他の能力
無惨の血鬼術は、黒血と吸息。
その他の能力として「背中から触手のようなものを生やす」というものがあります。
背中から生やした細い管9本と、腕を変形させた太い管2本。
合計11本の刃のついた管により、無惨は相手に隙を与えることなく攻撃することができます。
この11本の管の攻撃には、それぞれに無惨の血が混ぜられており、それを食らった者は即死、または細胞破壊を起こしていきます。
さらには術の吸息と組み合わせることで、非常に回避が難しい攻撃となり、通常の人間であれば太刀打ちはできません。
一見触手を振り回しているだけで、ラスボスとしては弱そうな雰囲気にも見えてしまいますが、実はそんなことはありません。
11本もの管を周りに張り巡らせ、管の間の隙間を埋めるように、吸息によって隙をなくしている。
しかも、その攻撃を食らってしまうと即死してしまう可能性が大。
さらには、無惨に近づいても口から吐き出される衝撃波があるため、容易に近づくことも難しい。
これらを考えると無惨は、間違いなく鬼の中で最強であり、本気を出せば縁壱すら、歯が立たない可能性だってあります。
あと、無惨には緊急時に分裂して、遠くに飛んで逃げるという能力もあります。
最終決戦では珠世の薬の影響で不発でしたが、縁壱との戦いではこの能力で、逃げ切ることに成功しています。
分裂する際の数、なんと1800。
そのうち1500と少し縁壱に斬られても、頭一つ分だけ残っていたため、無惨は復活を遂げました。
戦っても最強、逃げても最強。
それが鬼舞辻無惨です。
まとめ的なもの
今回、無惨の術や能力について振り返ってみたことで、あらためて無惨の強さについて理解ができました。
縁壱は、無惨が本気を出す前に斬ったことで、無惨に何もさせることなく分裂まで追い込みました。
もしも無惨が衝撃波を出していたなら、さすがの縁壱もかわしきれるか微妙なところです。
そういえば、黒死牟も最後に化け物になっていたとき、背中から何か生えていましたよね。
もしかしたらあれは、無惨に近づいていたのかも。
恐ろしい。