日車寛見 vs 宿儺

呪術廻戦238話の最後に登場した日車寛見。今最も注目を集めているのは、日車の領域展開。日車の領域展開『誅伏腸死(ちょうぶくしし)』は、対象を疑似的な刑事裁判にかけ、有罪判決を下してペナルティーを科すという異質なもの。
この術式で宿儺にどう対抗するのか。果たして宿儺に日車の術式は通用するのか。そこに大きな注目が集まっている。
日車寛見の術式・領域展開

日車寛見の術式は、領域がデフォルトで備わった特殊な術式。領域『誅伏腸死(ちょうぶくしし)』を展開後、相手を疑似的な刑事裁判にかける。式神・ジャッジマンを裁判官とし、日車は検察官、相手を被告人とする。弁護士はいない。
式神・ジャッジマンが読み上げた罪状について、互いに一度のみ陳述が可能。日車は証拠ファイルをもとに有罪を狙う。有罪を勝ち取ることができれば、罪状に応じて相手にペナルティーを科すことができる。
作中で既出のペナルティーは、『没収(コンフィスケイション)』と、『死刑(デス・ペナルティ)』。没収は一時的に術式が使用不可となる。術式を持たない者は呪力が練れなくなる。死刑は『処刑人の剣(つるぎ)』が日車に渡され、斬られた者は例外なく必ず死に至る。
処刑人の剣で斬られた者は『例外なく必ず死に至る』と言われており、これは宿儺でも死に至るとみていいだろう。この他にペナルティーがあるのかどうかは不明。
裁判は罪を認めない限り、2回までやり直しが可能。罪状は1回目とは別のものになる。虎杖悠仁の場合は、1回目が建造物侵入の疑い、2回目が大量殺人の疑いだった。
領域展開対策

領域展開にはいくつか対抗策が存在する。今回関係がありそうな対抗策を並べてみた。
- 領域完成・術式発動の阻止
- 領域外へ脱出する
- 自身の領域で対抗する
領域完成・術式発動の阻止
領域が完成、または術式が発動する前に術師を倒すことで、領域の完成・術式の発動を阻止することができる。日車の場合は手で印を結ぶのではなく、領域展開と発言後、ガベルを3回打ち鳴らすことで即座に術式が発動する。
虎杖悠仁が阻止しようと試みたが、一瞬のことにより失敗。今回のような混戦では尚更阻止は難しいだろう。日車の領域を展開させるため、虎杖が囮になる可能性もある。
領域外へ脱出する
領域外へ脱出できれば、日車の術式の効果は及ばなくなる。ただし、領域は閉じ込める事に特化した結界術のため、内側から壊すのは現実的ではない。
さらに、日車の領域では暴力行為が一切禁止されている(言葉の暴力は可)。その状態で領域外への脱出は不可能。また、虎杖は日車を攻撃しようとしたが、すぐに元の場所に戻されていた。そのため身動きすらできない。
日車の領域はギロチンに囲まれているため、脱出を試みた場合その場で死刑なんてこともあるかもしれない。
自身の領域で対抗する
領域展開は、自身も領域を展開することで必中効果を中和することができる。力量に大きな差がある場合は、自身の領域で塗り潰すことも可能(より洗練された術がその場を制する)。
作中では伏黒恵の未完成領域と、陀艮の領域の綱引きが成立していた。そのため、よほどの力量差がない限り、領域を塗り潰すことはできないだろう。宿儺は最強とはいえ、日車も呪術の天才。ここに塗り潰せるほどの力量差はないとみえる。
また、暴力が禁止されている日車の領域内にて、領域展開だけが許されるとも思えない。
被告人宿儺

そもそも日車の領域の特性があるにも関わらず、ここで領域の押し合いや領域の発動を阻止するような流れがあれば、物語として面白みに欠ける。ここは素直に、日車の領域に宿儺が引き入れられる展開が見たい。
被告人宿儺。考えただけで面白い。被告人なのに堂々としている様子が想像できる。そして有罪判決になってこそ、その先の展開がまた面白くなる。
術式を使えなくなった宿儺が、『開(フーガ)』を使用したり、双子の存在について触れられる可能性もある。また、2回の裁判のやり直し、つまり第三審までいくというのも面白い。最終的に宿儺が無罪を勝ち取る展開も、それはそれで面白い。
まとめ
日車寛見と、日車の術式をその身で体験した虎杖悠仁のタッグ。虎杖は日下部と、魂の入れ替えと思われる訓練をしていた。裁判と魂の入れ替えも、何かしら関連付けてくるかもしれない。239話は私たちの想像を覆すような展開に期待したい。