テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編10話がとうとう放送されました。待ちに待った10話です。今回は特に注目ポイントが多かった。
- 「黙れあばずれ」は言うのか
- 甘露寺蜜璃の恋の呼吸と 憎珀天の血鬼術の技の応酬
- 憎珀天の太鼓の叩き方の秘密
- 攻撃を斬るとは
- 無間業樹と狂圧鳴波
- 甘露寺蜜璃の過去
- 見合い相手の声優
- 甘露寺蜜璃の覚醒
- 不死川玄弥の鬼喰い
- お奉行様の声優
- 10話はどこまで進むのか
- 11話は最終話なのか
- 11話のタイトルは何なのか
そして、アニメ10話で初めて明らかになったことも多数。今回は、アニメ10話の前半部分を噛み砕いていきたいと思います。ここまで考察できているのも、いつもコメント欄で意見をくださる方達のおかげです。これからも末永くよろしくお願いします。
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黙れあばずれが
「あばずれ」というワードがテレビの放送禁止用語ということで、カットされたのではないかと話題になっていたセリフ。「黙れあばずれが」。しっかりアニメでも再現してくれました。
性根の捻じ曲がった憎珀天を、最大限に表現するためにも必要だったこのセリフ。コンプライアンスがちがちのテレビとはいえ、例外はあるということが分かりました。深夜帯ということ、そもそもアニメだということ、憎珀天・半天狗のキャラ性からも許された部分なのではないでしょうか。
ということは、これからも放送禁止用語は、ある程度許容されていくということ。鬼滅の刃は少年ジャンプで連載されていたということもあり、そこまでコンプライアンスに引っかかるようなセリフは無かったはず。
とにかく、カットされていなくて本当に良かった。黙れあばずれに続くセリフ「儂に命令して良いのは この世で御一方のみぞ」というのは、もちろん鬼舞辻無惨のことです。また、今さら気づいたのですが、憎珀天の舌にもちゃんと文字が刻まれています。憎の文字。今回は分かりやすく描かれていました。
そして、あばずれと言われた蜜璃のリアクションも 実に良かった。蜜璃はとても表現豊かで、コミカルな時は精一杯コミカルに、シリアスな時は思いっきりシリアスにもなれる。やはり甘露寺蜜璃のキャラは良い。
憎珀天の太鼓の叩き方の秘密
アニメ9話の時点では謎が多かった、憎珀天の太鼓の叩き方。何か法則性があるのではないかと探っていましたが、アニメ10話で「特に法則性のようなものはない」ということが判明。
最初は五つの太鼓が 五本の龍に対応しているのだと考えました。しかし、一つの太鼓を一回叩き、二本の龍で狂鳴雷殺を発動していたので、五本の龍に対応説はなくなった。また叩いている場所についても、同じ太鼓で違う技を発動したりと、法則性のようなものは読み取れませんでした。
つまり「全ては憎珀天だけが知っていることで、こちらが分かるようなことではない」ということ。そもそも木の龍・石竜子も半天狗の一部なので、動かそうと思えば太鼓が無くても動かせるのではないでしょうか。「憎しみの念を込める」という意味はあるのかも。
ただ、狂鳴雷殺や無間業樹を発動する時は、太鼓から赤いエフェクトが現れていました。また、音も通常とは違い 重低音が効いた音になっています。
攻撃を斬るとは
漫画では少し分かりにくかった、攻撃を斬ることの意味。憎珀天が放った狂鳴雷殺に対し、蜜璃は恋の呼吸・参ノ型・恋猫しぐれで応戦。猫が飛び跳ねるような軌道で 憎珀天の攻撃自体を斬った。
漫画では「斬ったから何なんだ」と思ってしまったのですが、アニメで明確な理由が分かりました。蜜璃の攻撃により、憎珀天の攻撃は消滅しています。つまり攻撃を斬ったのは「厄介な血鬼術による攻撃を 日輪刀で消滅させるため」。
これは蜜璃だからこそできる「恋の呼吸だけの特性」という線も考えましたが、それはどうやら違う。根拠は、時透無一郎と玉壺の戦いにあります。
玉壺は真の姿になり、神の手で無一郎の日輪刀に触れています。全てを魚に変える神の手でしたが、日輪刀だけは魚にならなかった。「拳で触れていないから」という線もありますが「日輪刀は血鬼術の影響を打ち消せる」という方がしっくりくる。
日輪刀は 太陽光を吸収した素材でできているため、鬼の血鬼術の影響を打ち消す効果もあると考察。なので、炭治郎達もやろうと思えばできるはず。
ただ、可楽の爆風だけは斬るのが難しいようで、蜜璃は回避しています。哀絶の刺突に関しては、正面から綺麗に攻撃を打ち消しています。
無間業樹
憎珀天最強の血鬼術。唯一名前の前に 血鬼術と前置きが付く技。太鼓の叩き方がカッコいい。やはり太鼓の達人。物凄い連打で攻撃を仕掛けていく。
無間業樹の技の特性は、漫画では少し分かりにくかった。五本の龍から枝が生えていくのか、それとも五本以上に龍の数が増えるのか。アニメでは後者、単純に龍の数が増えていました。見える限り十二本の龍がいます。
無間業樹という技は、太鼓を連打しながら龍の数を増やし、それらにより一気に連撃を浴びせる飽和攻撃。これを蜜璃は恋の呼吸・伍ノ型・揺らめく恋情 乱れ爪により全て撃破。撃破後は 憎珀天の攻撃が通常に戻っています。
鬼とはいえ体力の消耗もあるので、ずっと発動し続けることはできないのでしょう。つまり、憎珀天は無間業樹で勝負を決しようとしたが、失敗に終わったということです。
その後に繰り出した狂圧鳴波も、無間業樹と同じく憎珀天最強の技。広範囲なら無間業樹。接近戦なら狂圧鳴波。狂圧鳴波のエフェクトが、今までの超音波とは比べ物にならない程の威力を物語っています。蜜璃だから耐えられた技。炭治郎ならバラバラに砕け散っていたかもしれない。さすが捌倍娘。
甘露寺蜜璃の過去
今回の10話ですが、全体的にクオリティが高く、タイトル通り 甘露寺蜜璃にスポットが当たりまくりの回でした。戦いにおいては、遊郭編の宇髄天元と 妓夫太郎との戦いを彷彿とさせるような迫力。過去においても、アニメオリジナルシーンがふんだんに使われていました。
蜜璃の過去で初めに注目したいのは、やはり見合い相手の声優です。強烈な言葉で蜜璃を傷つけたメガネ男。メガネを上げる仕草も憎たらしい。
この男の名前はなく、エンディングの声優一覧から推測するしかない状況。おそらく高橋伸也さんだと思うのですが、どうでしょうか。コメント欄で教えてください。
メガネ男に蜜璃が振られた後は、アニメオリジナルシーン。蜜璃の父と母が登場しています。この二人の声優が豪華ということで、メガネ男よりも話題になっています。蜜璃の父が野島健児さん、母が皆川純子さん。いつもながら声優に疎いので、どれだけ凄いのか知ってる方は教えてください。
アニメオリジナル
原作では 蜜璃の過去はナレーションで進行していますが、アニメでは蜜璃自身が語る形で進行。最初の両親とのやり取りでは、父が力こぶを作り、それを真似しようとする蜜璃がいました。
アニメでは 捌倍娘の説明は特になく、小さい頃から尋常じゃない程の力持ちで、相撲取り三人分以上食べた ということが何となく分かる描写。相撲取りとの腕相撲 というアニメオリジナルシーンもあり、蜜璃の柱になれた根拠・怪力を示唆しています。
蜜璃は桜餅の食べ過ぎで、髪の色と瞳の色が変化しました。エンディング後に炭治郎が語っています。しかし、瞳に関しては幼い頃から緑色だったため、桜餅の影響かどうかは怪しいところ。
母親も緑色の瞳をしているので、これはただの遺伝ではないかと。幼い頃は薄暗い緑色だったため、それが明るい桜餅の色に変化した ということなのかも。
そして回想の続き、アニメオリジナルの父母との会話があり、妙にリアルな描写の黒染めのシーンへと続く。今回の蜜璃の過去の回想。今までのキャラの回想とは一味違う。描写が細かくアニメオリジナルシーンも満載。
蜜璃の活躍は意外に少ないということもあり、ここにギュッと詰め込んだ感はある。また、製作者が蜜璃ファンという可能性もある。これはただの妄想。
そして蜜璃は、自分を偽ることで結婚相手を見つける。しかし迷う蜜璃 というところで、炭治郎達に助けられ目を覚まします。
今回の蜜璃の回想と 全体の蜜璃を見て思ったこと。蜜璃は表情が豊かで 感情が分かりやすいため、こちらも感情移入がしやすい。蜜璃の過去は「鬼に襲われた悲しい過去」というものではなく、比較的平和な過去です。そのため、そこまで感情は入らないだろうと思っていました。
しかし、アニメマジックもあるのか、やはり声優さんの表現もあるのか、他のキャラよりもうるっとする場面が多いと感じました。皆さんはどのように感じましたか?コメント欄で教えてください。
おばみつ
公式に認められている数少ないカップリング・おばみつ。まさかこれだけの演出をしてくれるとは。原作では一コマに、そっと靴下を渡すシーンがあっただけでした。それが定食屋のあのカットと、合わせて演出してくれるとは。これはヤバすぎる。
製作者は分かってる。この先、このシーンがどれだけいい味を出してくるかを。最後のあのシーンのための布石。定食屋というのもやはり良い。
伊黒小芭内が照れ隠しのために、そっぽを向いて靴下を渡す様子。「また買ってやりたい」という想いから、大事に使わなくてもいいという伏線を張る。実に良い。ここで鏑丸だけが振り向いているのは、蜜璃の様子を伺ってるということ。鏑丸の目を使って。
まだまだアニメ勢にとっては、最悪な印象のままの伊黒小芭内。柱合裁判でも遊郭編でも ネチネチ文句を言っていた。そんな小芭内と、蜜璃との関係性。アニメ勢は驚愕するでしょうな。
まとめ的なもの
やはりアニメ10話は内容が詰まっていた。今回私は、アニメ10話が原作123話・124話までと予想していました。久しぶりの大当たり。ちょうどコミックス14巻の終わりまで進みました。
さあ、いよいよラストの一週間。アニメ10話もまだまだ掘り下げたいし、11話も語ることが多すぎる。11話はやはり最終話・70分スペシャルになるということで、ボリューム的に柱稽古編手前が濃厚。
11話・最終話のタイトルは「繋いだ絆 彼は誰時 朝ぼらけ」。まさかのタイトルが来ました。前置きに「繋いだ絆」があり、原作126話のタイトルの「彼は誰時 朝ぼらけ」が付く。
私は最初「これはない」と言い張っていたわけですが、まさかの穴が来ました。どうしてもこのワードを使いたかったのでしょう。私は絆ノ奇跡を推していましたが、一応「絆」というワードは入れてくれたということで満足です。
ということで、皆さんはアニメ10話のどこが印象的でしたか?コメント欄にアウトプットしていってください。今回の記事は以上です。チャンネル登録をお願いします。いいねと共有ボタンもプッシュ。それではまた。