鬼滅の刃 鬼殺隊と鬼
産屋敷輝哉率いる鬼殺隊と、鬼舞辻無惨率いる鬼。
大人気作品『鬼滅の刃』は、この2つの組織の対立構造によって成り立っている作品です。
隊士、とりわけ柱からの信頼が厚く、高いカリスマで部下をまとめ上げていた産屋敷輝哉と、恐怖によって一方的な支配を行っていた鬼舞辻無惨。
2つの組織は、真逆と言っても過言ではない性格のボスによって、まとめ上げられていました。
今回の記事では、そんな鬼殺隊と鬼の立場が入れ替わっていた場合の『鬼滅の刃』について考察していきたいと思います。
お館様こと産屋敷輝哉率いる鬼殺隊と、鬼の始祖・鬼舞辻無惨率いる鬼は、それぞれどのような組織になるのでしょうか。
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では参ろう。
鬼殺隊メンバーが鬼に
まずは『鬼滅の刃』の鬼殺隊メンバー達が鬼になった場合について考えていきます。
鬼の始祖、つまり鬼舞辻無惨のポジションは、お館様こと産屋敷輝哉が務めることでしょう。
産屋敷は、未来予知と見紛う程の先見の明を持っています。
それでいて、他者に安心感を与える声音と、巧みな人心掌握術の持ち主ですから、組織のトップとしてはこれ以上ないほどの人物です。
欠点がないように思われる産屋敷の弱点は、一族から鬼の始祖を出してしまったことによる、”呪い”にも似た身体の弱さ。
しかし、産屋敷が鬼になれば、その弱点をも克服することが可能です。
もしそうなった場合、高い求心力を1000年以上にわたって振るい続け、多くの鬼から慕われる存在になっていたのではないでしょうか。
産屋敷輝哉のような人物が鬼の首魁だった場合、鬼殺隊から多くの裏切り者が出てしまう可能性も否めません。
かまぼこ隊
続いては、鬼殺隊の隊士たちが鬼になった場合について考えていきましょう。
まずは、かまぼこ隊と称される、竈門炭治郎、我妻善逸、嘴平伊之助からなるメインキャラクター3名から見ていきます。
炭治郎と言えば、『鬼滅の刃』23巻で鬼化し、鬼の王となり得るだけの鬼の素質を示していました。
鬼舞辻無惨の力を全て分け与えられた炭治郎は、鬼になって間もない内に陽の光を克服するなど、圧倒的な鬼としての才を持っていました。
「ヒノカミ神楽」こと「日の呼吸」を使うことも出来たことから、もし彼が完全に鬼となっていた場合、太刀打ちできる鬼殺隊士はいなかったと思われます。
鬼殺隊の隊士全員が鬼となっても、炭治郎と比肩するだけの才能の持ち主はいないはず。
間違いなく上弦の鬼として抜擢されることでしょう。
続いては、我妻善逸です。
壱ノ呼吸しか扱うことの出来ない善逸と言えば、壱ノ呼吸のみ使うことが出来ない兄弟子・獪岳がセットです。
原作では獪岳が鬼となってしまいましたが、今回は立場が逆転しているため、獪岳は鬼殺隊士のままです。
そうなった場合、クズだった獪岳が弟弟子の為に更生し、涙ながらに戦う熱い展開が見られるかもしれません。
最初から最後までクズキャラだった獪岳が「綺麗な獪岳」に生まれ変わる姿は、少し見てみたい気がしてしまいます。
「善逸！ お前が鬼になったせいでジジイは腹切って死んだ！」と言うセリフを想像すると、ややシュールです。
伊之助については、例え鬼になろうとも、性格や行動原理に変わりはなさそうな気がしてしまいます。
相変わらずの猪突猛進で、相手を選ばず突っ込んでいく様が容易に想像できます。
鬼となって血鬼術を覚えたことで、より野性味あふれた戦闘を見せてくれるのではないでしょうか。
いずれにしても、かまぼこ隊には鬼となっても3人で固まっていて欲しいものです。
柱の鬼化
続いては、鬼殺隊の最高位・柱にまで上り詰めた9人が鬼となった場合について見ていきましょう。
まず、鬼殺隊最強の剣士として名高い悲鳴嶼行冥は、鬼となっても無類の存在感を放ちそうです。
鬼としての最強は、鬼の王・炭治郎や後述する縁壱に譲るものの、上弦の参あたりには食い込んでくるのではないでしょうか。
また、不死川実弥や時透無一郎辺りは、悲鳴嶼に次ぐ上弦の鬼として貢献してくれることでしょう。
煉獄杏寿郎や冨岡義勇あたりも、上弦に食い込みそうです。
下弦の鬼としては、残る柱の甘露寺や伊黒、胡蝶に宇随です。
原作版の十二鬼月には、ややギスギスした雰囲気が流れていましたが、立場逆転バージョンの十二鬼月は、和気あいあいとした雰囲気が予想されます。
冨岡義勇は除きますが。
柱以外にも、栗花落カナヲや不死川玄弥あたりは、成長次第で十二鬼月が見込めるのではないでしょうか。
また、作品序盤に悲惨な死を遂げたサイコロステーキ先輩には、簡単には死なない鬼の身体を存分に利用したうえで、安全な出世を成し遂げて欲しいものです。
継国縁壱の鬼化
続いては、立場逆転バージョンの鬼側の大本命・継国縁壱です。
人間であるにもかかわらず、鬼の始祖・鬼舞辻無惨に「化物」と評価されていた縁壱。
もし彼が鬼となっていた場合、炭治郎と同じく”鬼の王”たる才能を発揮していたのではないでしょうか。
継国縁壱は、生まれ落ちた瞬間から透き通る世界を視認し、人間を超越した身体能力を持っていました。
もし彼が鬼となった場合、幼少期の時点で柱が束になっても敵わないことでしょう。
成人として剣技を極めて以降の縁壱が鬼となった場合、もはや太刀打ちできるキャラクターは人間にも鬼にもいないはずです。
さらに恐ろしい点として、人間時代の縁壱に唯一打ち勝った要素「寿命」が、鬼縁壱には存在しない、という点が挙げられます。
継国縁壱と竈門炭治郎が敵対した世界線の鬼殺隊には、同情する他ありません。
鬼が鬼殺隊メンバーに
続いては、『鬼滅の刃』の鬼達が鬼殺隊士となった場合について考えます。
つまり、鬼舞辻無惨が「お館様」となった世界線です。
高い求心力を発揮していた産屋敷輝哉と異なり、鬼舞辻無惨は恐怖によって配下の鬼達を支配していました。
しかし、鬼殺隊の首魁となった鬼舞辻無惨は、原作の産屋敷と同じ病気に蝕まれ、醜悪な姿となることが予想されます。
さらに無惨は、自身の思い通りに事が進まない場合、癇癪を起こしてしまう人物。
鬼殺隊士たちが鬼の討伐にしくじった場合、怒り狂って隊士を殺害してしまってもおかしくはありません。
とはいえ、病に侵された無惨自身には隊士を殺す力などありませんから、やがて恐怖政治には限界が訪れることでしょう。
無惨率いる鬼殺隊は、反お館様を掲げて謀反を起こす隊士が現れ、内部から瓦解してしまう危険性を帯びているように思われます。
月柱・継国巌勝
立場逆転版鬼殺隊のエース候補として挙げられるのが、我らが兄上・継国巌勝です。
日の呼吸こそ扱えなかったものの、直接派生の月の呼吸を身に着けた巌勝は、剣士として十分な強さを誇るはず。
鬼殺隊の柱にまで上り詰め、月柱として大いに活躍してくれることでしょう。
しかしネックとなるのは、弟が鬼となってしまったことと、人間であるということです。
原作版では、巌勝が黒死牟となったことで鬼殺隊を追われてしまった弟・縁壱。
立場が逆転した場合、弟の縁壱が鬼となったことで、巌勝が鬼殺隊を追われてしまうことでしょう。
また、立場が逆転した世界線では、縁壱が鬼として生きながらえる一方で、人間の巌勝は寿命を迎えると死んでしまいます。
原作では、寿命で死んだ弟に永遠の勝ち逃げを食らってしまった巌勝。
立場逆転後は、自身が寿命で死んでしまうため、永遠に弟に勝つことが出来ません。
立場が逆転してなお、巌勝には悲惨な末路を辿るほかないようです。
十二鬼月が柱に
続いては、十二鬼月の面々が柱になった場合について考えていきます。
黒死牟こと継国巌勝は、上述した通り月柱として他の柱を牽引してくれることでしょう。
続く上弦の弐・童磨は、氷の血鬼術の使い手というイメージが強い人物。
鬼殺隊士となった世界線では、水の呼吸から派生した、氷の呼吸の使い手として登場するのではないでしょうか。
一方で、上弦の参・猗窩座こと狛治は、素手で戦う武術が戦闘の根幹を為しています。
彼が鬼殺隊となった場合、近接格闘武器タイプに改造された日輪刀を用いれば、大いに活躍してくれそうです。
また、狛治が鬼となった背景には、恋雪と慶蔵の死がありました。
個人的な願望も含みますが、狛治が鬼殺隊として活躍する世界線があったのであれば、恋雪と慶蔵の死は回避されたとみて良さそうです。
原作では報われなかった分、IFの世界線では報われて欲しいところです。
さて、問題は上弦の肆以下の鬼達です。
半天狗に玉壺、妓夫太郎に堕姫と、およそ鬼殺隊士としてやっていけるとは思えない人物らが揃っています。
基本的には人間時代に重大事件を引き起こした人物ばかりですから、鬼殺隊のような人を守る職務には不向きに思われます。
鬼が鬼殺隊の立場となった場合、無惨がトップに立つという異常さも相まって、早期に組織自体が瓦解してしまう可能性が高そうです。
まとめ的なもの
以上、『鬼滅の刃』の鬼殺隊と鬼のメンバー達を入れ替えた場合について考察を行いました。
鬼の始祖・産屋敷輝哉と上弦の壱・継国縁壱、鬼の王・竈門炭治郎の3名が揃っている鬼サイド。
もし立場が逆転した状態で無限城決戦が始まった場合、どう考えても鬼殺隊サイドに勝機はありません。
また、陽の光を克服した鬼の王・炭治郎がいますから、「青い彼岸花」が発見されるのも時間の問題です。
もし鬼殺隊と鬼の立場逆転が実際に起これば、大正の世は鬼によって支配されていたのではないでしょうか。
今回の記事は以上となります。
あなたなら、逆転した鬼と鬼殺隊、どちらの側に立ちたいですか？
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