今回もやばかった。
これは本当に「日本一読者に慈しくない鬼退治」
鬼滅の刃は、最初から最後までスピード感があって、ハラハラドキドキする漫画ですよね。
ということで、202話の気になった部分を分かりやすく、考察していきたいと思います。
禰豆子
まさかの、禰豆子が伊之助を助けるという展開。
こんなに一瞬で、炭治郎と伊之助の間に入れるとは少し驚きです。
前回までは、誰も禰豆子の存在に気づいていなかったので、ただの少女にしては動きが速すぎる。
もしかしたら禰豆子もまだ、鬼の影響が残っているのかも。
禰豆子が人間に戻ったのは、ほんの少し前のことです。
完全に鬼になるのに時間が掛かるのなら、完全に人間に戻るのにも、時間がまだ掛かっているということなのかも。
そこで気になったのが、炭治郎が禰豆子に噛みついているということ。
それに炭治郎は、爪でも禰豆子をひっかいています。
これでもし、炭治郎の攻撃に鬼の血が混ざっているのだとするなら。
もしかしたら禰豆子が再度鬼化、爆血を使えるようになる展開も…
というのも、今回の最後でカナヲが薬を投与して、おそらく炭治郎と無惨との、精神世界での戦いのようなものが描かれる…はず。
そこで思いつくのが、最後は禰豆子の訴えかけや爆血により、炭治郎が完全に自我を取り戻すという展開。
これはそのための布石、なんてことがあったりなかったり。
それにしてもこの禰豆子の「どうして一生懸命生きてる優しい人達が、いつもいつも踏みつけにされるのかなあ」という言葉。
この言葉にはワニ先生の人生観が出ており、こういった状況を目の当たりにしてきたんだろうなというのが、よくわかります。
暴走
禰豆子の必死の訴えも、今の炭治郎には届かず。
正確には届いてはいるので、禰豆子を殺さないのだとは思いますが。
善逸も思わず飛び出し、禰豆子・善逸・伊之助の三人で、必死に炭治郎を止めようとしています。
伊之助が刀ではなくずっと殴り続けているのには、シリアスな場面ですが少し和む。
しかしそんなことで和んでいる暇もなく、炭治郎のターン。
もうすでに炭治郎は、術のようなものを身につけてしまっているようです。
無惨と同じく衝撃波のようなもので、善逸と伊之助をふっとばし、次のページでは、背中から骨と触手のようなものが出現。
この姿を見て、みなさん色々なキャラを想像したことでしょう。
私はちょっとマイナーなところで、ナルトの君麻呂を想像しました。
骨を使うといえば、私の中では君麻呂です。
そして、その後のエネルギー弾のような攻撃は、こちらもナルトの尾獣玉。
威力は地面を砕くほどで、これはまともに食らえば即死級の攻撃でしょう。
禰豆子が攻撃を邪魔したことで、軌道をそらすことはできたようですが、禰豆子の手は血まみれに…
尾獣玉と炭治郎の口との間に、禰豆子は手を差し入れたはずなのですが、尾獣玉を飛ばす衝撃波の影響を受けてしまったようです。
この禰豆子の手の血についてですが、これこそが、後の爆血を使う時に…
これは、どうしても爆血をもう一度見たいという、私の願望です。
義勇
義勇について、今回の感想はただ一言。
タフすぎる義勇さん。
他の柱と同様ここまで戦い続け、同じくらいのダメージを負っているにも関わらず、義勇だけはまだ、呼吸を連発できるというタフさ。
同じ様に傷を負った実弥は重症、悲鳴嶼さん・小芭内・蜜璃は死亡濃厚といった状態です。
この状態で動けている義勇は、本当にすごい。
それほどまでに、炭治郎を止めないとマズイという、意思が強いということなのでしょう。
最後の柱が、ここで倒れるわけにはいかないと。
これは結構怖いところで、義勇はもう動かないはずの体を、無理やり酷使しているようにも思えます。
戦いが終わった時この反動が、一気にきてしまうような…
嫌な予感がします。
分析
今回の義勇の分析。
まずは、炭治郎が禰豆子を噛んだことで、血の味を覚えてしまったということについて。
鬼は一回血の味を覚えてしまうと、もう後には引けないということでしょうか。
思えば禰豆子は、炭治郎以外一度も人間を襲っていませんし、血の味を知ることはありませんでした。
もしも知っていたら禰豆子も、後には引けない状態になっていたのかも。
そして今回、炭治郎はそれを知ってしまった。
コミックス1巻で禰豆子を見た義勇が「鬼に変わる時もかなり体力を消耗する」と言っていました。
そして飢餓状態になっているため、人を襲いやすいと。
まさしく今の炭治郎もそうで、飢餓状態にあるのかもしれません。
人を殺す前に、なんとか炭治郎を殺さなければ。
義勇の必死さが伝わってきます。
そしてその後の「何故炭治郎は禰豆子を殺さないのか」という義勇の違和感について。
血の味を覚えてしまった飢餓状態の炭治郎が、どうして目の前の食い物を喰ってしまわないのか。
炭治郎は今抗っている。
義勇はそう感じています。
炭治郎を殺せないにしても、自我を取り戻すことができれば。
義勇もなんとか自分で、炭治郎に自我を取り戻させたいと考えているようですが、今は戦う以外に方法がないといった様子。
でもこれって、炭治郎が自我を取り戻す展開になるという、伏線的なものなのかも?
今週の最後で、人間に戻る薬を打ち込まれるものの、自我を取り戻さなければ人間には戻れないとか、そういった展開もありそう。
珠世としのぶの薬の違いも、ここら辺が関係してきそう。
愈史郎
「愈史郎はいつも、そのとき読者が欲しくてやまない言葉を、かけてくださる鬼だった」
このフレーズとても好き。
これはコミックス16巻で、お館様について悲鳴嶼さんが言った言葉を、少しいじったものです。
それはさておき、愈史郎は今回「俺にはもうできることがない」と言っていました。
私は、そんなことはないと思っています。
愈史郎にはまだ役目があります。
それは、目の見えなくなったカナヲに、炭治郎の顔を見せてあげるということ。
今回カナヲは「彼岸朱眼」を使ってしまい、あたかも自分が失明してしまうような発言をしています。
使用時間的に、失明を免れる可能性はまだありますが、もしもカナヲが失明してしまったら…
二度と炭治郎の顔が見れなくなってしまう。
いや、今はカナヲの命すら危ない状態。
失明と死がセットで、きてしまう可能性がある…
そんなとき、せめて最後に炭治郎の顔を見たいと、愈史郎の札を使用する場面が、有るような無いような…
そうだとしたら、カナヲを日陰に連れていき、愈史郎の札をつけて…
哀しくなってきますね。
カナヲとしのぶ
カナヲが非常に心配。
最初からかなりフラフラしていますし、どう見ても軽傷者ではありません。
私はカナヲが、もっと元気なのかなと思っていました。
しかしこの状態では、非常に心配になってしまいます。
そしてなんとまた、しのぶの薬が登場してくるとは。
禰豆子が人間に戻らなかったときに、使うはずだった薬。
これは藤の花から作られているようで、珠世の薬とは少し違うようです。
この薬については、別の記事で詳しくやりたいと思います。
そして回想の最後。
しのぶが、珠世のことを人と呼び、最後は仲良くなれているような関係性が見えた。
このシーンはとても感動的でした。
ずっとしのぶは、鬼と仲良くしたいカナエの想いと、鬼を許せないという自身の想いとの間で、葛藤をし続けてきました。
それは最後の最後まで続いていたのですが、ここで珠世を人と認めるあたり、最後に少しは気が晴れたのかも。
これは余談ですが、コミックス15巻でしのぶが苛立っていたのも、珠世と研究をしなければならないためだったのですね。
今さらながらそれに気づきました。
彼岸朱眼
カナヲの目が残されたのは、このためだった。
好きな人である炭治郎を、人間に戻すため。
カナヲが炭治郎を好きだという描写はまだありませんが、私はそのように感じました。
しかし、それはちょっと違うと思うのです。
カナヲの残された目は、未来を見るための目。
好きな人を見るための目。
そうであってほしい。
カナヲが彼岸朱眼を使ってから、そんなに時間は経っていないと思うので、これは完全に失明をしていないと信じるしかありません。
カナヲは炭治郎に薬を投与した際に、炭治郎の攻撃を受け、その場に倒れこんでいます。
これが無事でいられるかどうか。
そこも気になるところ。
私は今まで、カナヲが犠牲になると考えていました。
でもよく考えたら、それでは炭治郎が人を殺したことになってしまいます。
なので多分大丈夫…なはず。
人を殺せば地獄、鬼になっただけなら天国。
そういった設定も見え始めているので、炭治郎は人を殺さないはず。
なのでカナヲも死なない。
そう信じましょう。
最後
炭治郎がカナヲに薬を投与された時、炭治郎の精神世界のような様子が描かれています。
炭治郎が無惨の細胞のようなものに、縛り付けられているような、そんな感じに見えます。
ここにいる炭治郎は、精神世界にいる本物の炭治郎。
どういうわけか、左目もまだ治っていません。
これは、赤ん坊の無惨に取り込まれたままの状態、ということですよね。
炭治郎はあの時のまま、無惨の細胞によって精神世界に閉じ込められてしまった。
そんな感じでしょうか。
カナヲのことをカナヲちゃんと呼ぶ、カワイイ禰豆子はひとまず置いといて、最後に炭治郎が「ドクン」と鼓動を打っているので、次週は炭治郎に何かがあるはず。
考えられるのは、また奴が現れるということですが…
次号の予想もまた、追って記事にしていきたいと思います。
まとめ的なもの
次号で炭治郎に何かが起きるということは、ほぼ間違いないでしょう。
しかし、これですんなり人間に戻って終わりとは、今までの流れからして考えにくいところです。
またまた読めない展開となりそうですが、色々妄想して楽しみたいと思います。
それでは今回はこのあたりで♪