実弥が優しすぎる。
実弥は眠りの中で、玄弥と他の兄弟がいる天国を見ていました。
実弥は玄弥に会いたい気持ちもあったと思うのですが、それよりも違う場所にいた、母親のことが気になっています。
実弥の母志津は、ずっとここで彷徨っていたようです。
天国と地獄の境目。
ここは、堕姫と妓夫太郎が地獄へ行った道ですね。
あのときは、妓夫太郎が堕姫を背負って地獄へ行きました。
「わが子を手にかけて、天国へは行けない」
でも、地獄へも歩き出せていなかった。
そういった状況なのでしょうか。
実弥はそんな母を見て、自分も一緒に地獄へ行くと言います。
玄弥に会いに行けば、玄弥は実弥が死んだと思って悲しむから。
母を背負って地獄に行くと。
ここで実弥は、玄弥の気持ちと母の気持ち、二つの気持ちを同時に気遣っています。
無理やり母を天国に連れていくわけではなく、非常に落ち着いた様子で。
そういえばここでは、実弥のしゃべり方が元に戻っています。
この実弥は、昔母や兄弟と一緒にいた頃の実弥。
コミックス13巻の最後で、笑っていた実弥です。
そして、母と一緒に地獄へ行こうとしていたところを止めたのが、かつてのクソ親父です。
クソ親父は、コミックス13巻で登場しています。
志津は非常に小さい人で、朝から晩までとにかく働いていました。
そんな志津や子供に暴力をふるっていたのが、このクソ親父です。
志津は体をていして子供たちを、クソ親父から守り続けました。
クソ親父はこんな性格からか、最後は人に恨まれ刺されて死んでいます。
そしてここでの再会。
実弥は、クソ親父を恨んでいるでしょう。
でも、私はこのシーンを見て、クソ親父が最後に父親の威厳を見せたような、そんな気がしました。
クソ親父は、生前は間違いなくクソ野郎だったと思います。
しかし今回のこれは、実弥を地獄に行かせまいと、無理やり引きはがしたようにも見えます。
クソ親父がずっとここにいたのか、これは実弥が作り出した世界なのか。
そのあたりはハッキリとしていませんが、クソ親父が実弥を生かしたことには間違いありません。
この姿、何だか昔の実弥とかぶってしまうのです。
不器用で、荒々しい実弥。
でもそんな荒々しい実弥でも、玄弥だけは守りたいという家族愛は、ずっと忘れず持ち続けていました。
そんな実弥の父親ですから、クソ親父も、根本的には優しい部分があったのではないかと。
というのも、これだけ実弥や玄弥が家族に優しいのは、三つ子の魂百までということわざがあるように、幼少期は愛情たっぷりに育てられたのだと思うからです。
幼少期の愛情の注がれ方次第で、その後の成長や人格に、大きく違いが出ると言われています。
なので、実弥や玄弥が生まれたての頃は、クソ親父もまだ優しく、志津と一緒に愛情をたっぷり注いで子育てをしていた。
しかしあるとき、何かがキッカケでクソ親父は変わった。
仕事がうまくいかなくなったのか、子供が増えすぎてストレスが爆発してしまったのか。
いずれにしてもクソ親父なのは変わりがないですが、そういった現代でもありえそうな家庭の背景が、不死川家でも起きていたのかもしれません。
そして今回、本来のクソ親父の優しさが、少しだけ見えたと。
もしそうだとしても、実弥がそれに気づくことはないと思うと、それは少し悲しいもの。
あと、地味にここで実弥の頑丈さの秘密を、暴露したワニ先生。
親父譲りの体の丈夫さ。
そんなクソ親父を刺し殺したやつもすごいなと思うのですが、もしもクソ親父が鬼狩りになっていたらと思うと、少しおもしろそうな妄想がわいてきます。
あとは、クソ親父の名前も気になりますよね。
コミックスのどこかで、コッソリ明かしてくれると嬉しい。
ここから
クソ親父と志津は、ここから地獄に行くのは確定でしょう。
なので玄弥や兄弟は、クソ親父と志津には会えない。
これは少し悲しいですね。
そして、実弥は生還しました。
ここからまたいきなり、実弥が死亡するということはないと思いますが、実弥はもうボロボロ。
この先気になるのは、痣の寿命についてです。
痣の寿命というのが、どういう原理なのかは分かりません。
でも今現在の設定では、25歳以上は生きられないという設定が濃厚です。
実弥は現在21歳。
長くてもあと4年の命です。
そこまでの話が、物語として描かれるかどうかは微妙ですが、私はもう一つ怖いことがあると思っています。
それは、無惨の復活です。
無惨はまだ死んでいないという考察がありますし、私もいくつかそういった予想をしています。
もしも無惨が復活するとするなら、実弥が最後に命を使う可能性も出てきてしまいます。
そのために生かされた、最終戦力。
そういったことも想像できてしまうのです。
無惨が死んだにしては、あまりにも静かすぎる。
何かここから起きそうで怖い。
ここは、201話の展開次第となってきそうです。
201話では、禰豆子と炭治郎の再会が描かれると思うので、そこから無惨が出てくるかどうか。
このまま何も起きずに、静かにみなが帰路につくのであれば…
そう考えると、このまま静かに帰るというのはないような気が…
怖い怖い。
まとめ的なもの
次週で炭治郎はどうなるかわかりませんが、悲鳴嶼さん・小芭内・蜜璃の生死は次週あたりで確定しそうです。
可能性はほぼゼロに近いとはいえ、まだ確実に死んだという描写はないからです。
悲鳴嶼さんはあれが死んだ描写ともとれますが、蜜璃と小芭内はどうなっているのか…
ただ、本当に可能性としてはゼロに近いので、無一郎のように死んでいる描写がどこかで出るかも…
それを見るのは非常につらいですよね。
まだ次週も、心の準備が必要かもしれない。
というか、無一郎の亡骸はどうなったのでしょうか。
悲鳴嶼さんか誰かが、そっとどこかに安置していてくれているといいのですが。
あとは愈史郎の行方なんかも気になりますし、まだまだ200話の考察は終わりません。
ということで、また次回の記事で会いましょう♪