縁壱の強さについて。
ある人物と比較することで、少しだけ見えてきました。
縁壱はとんでもない化物です。
それは、無惨がポップコーンとして破裂した千八百もの肉片を、一瞬で千五百と少し切り捨てた事からも分かります。
無惨が飛び散るとき、そんなにゆっくり飛び散ったワケではないでしょう。
それを一瞬にして、千五百と少しも切り捨てるなんて…
これは、1500回刀を振ったという事ではないと思いますが、それにしても凄すぎる。
どれだけ早いねん…
そして、これがどれだけ凄いのか、比較対象となる人物がいました。
それは、猗窩座と義勇です。
猗窩座と義勇・炭治郎の戦い。
猗窩座は自身の最強の血鬼術である、青銀乱残光という術で、義勇と炭治郎を攻撃しました。
そのとき義勇は、凪で猗窩座の術を受けようとしましたが、ほとんど受けきったもののいくつかの攻撃は、食らってしまっています。
猗窩座の青銀乱残光は、ほぼ同時に百発の攻撃を繰り出すという術です。
百発です。
無惨のポップコーンは、千八百。
そのうち縁壱が切り捨てたのは、千五百と少し。
およそ15倍。
少し性質は違うものの、凪で百発の攻撃を受けきることが出来なかった義勇と、千五百と少しの無惨の肉片を、一瞬にして切り捨てた縁壱。
これは比較できる部分と言えます。
義勇の凪は、特殊な能力というワケではなく、鬼の血鬼術を刀によって受け流すという、物理的な受け技となります。
その太刀筋は、通常の隊士では見えない程です。
しかし、それだけの速さの受け技にも関わらず、猗窩座の百発の攻撃を受けきることが出来なかった。
これが縁壱なら…
千五百…
いや、少なく見積もっても千くらいまでなら、耐えれてしまうのかもしれない…
つまり縁壱は、義勇の10倍の速さで刀を動かすことができる。
単純に考えるとそうなりますね。
しかし、これはそういった単純な話で、終わるような問題でもなさそうです。
というのも、透き通る世界があるからです。
縁壱は生まれながらにして、透き通る世界が見えていました。
透き通る世界の達人です。
透き通る世界では、時間がゆっくり進む。
炭治郎は猗窩座との戦いの際に、透き通る世界を見ていました。
そのとき、時間がゆっくり進むような感覚や、動きがゆっくり見えるという感覚を覚えています。
おそらくこれが、縁壱の強さの秘密。
縁壱には、無惨のポップコーンが弾ける時、かなりゆっくりとした流れで弾けていくように見えていた。
なので、千五百と少しを切り捨てる事ができた。
そういう事なのでしょう。
思えば炭治郎も、猗窩座の術の標的にされていましたが、致命傷は免れています。
これも、透き通る世界を見ていたおかげなのでしょう。
ということで、縁壱の強さの秘密。
それは、時間を止めるに等しい感覚で、ものすごく早く動ける、という事にあるようです。
縁壱に対抗するには、同じく透き通る世界が見える者でないと、全く歯が立たないという事にもなります。
でも、縁壱の透き通る世界は、生まれついてのチート級の感覚です。
透き通る世界が見えるだけでは、縁壱のスピードにはついていけないでしょう。
結果。
縁壱はやはり最強、という事になりますね。
そういえば、義勇も凪を使う瞬間は、透き通る世界のようなものに入っている可能性はありますよね。
太刀筋が全く見えない程の受け技なので、そういった可能性も考えられます。
なので、それを攻撃に転じることができれば…
無惨討伐に、大きく貢献するかもしれない。
今透き通る世界が見えているのは、炭治郎・悲鳴嶼さんのみです。
実弥もあれだけの動きを見せていたので、見えているかも?
しかし、透き通る世界が見えている悲鳴嶼さんでさえ、無惨の攻撃に苦戦している状態です。
おそらく透き通る世界が見えたばかりなので、熟練度が低すぎるのでしょう。
ということはやはり、炭治郎が鍵となってくるのでしょうか。
炭治郎の透き通る世界は、どこまでのレベルにあるのか。
今の回想で、どこまでレベルアップするのか。
そこが鍵となってきそうです。