甘露寺蜜璃。
思えばこの子も、見合いが破談してから自分を偽っていました。
怪力と大食いを隠し、髪の色も黒く染め。
全て偽りの姿に変わったことがありました。
でも、それはおかしい。
そう思い始め、お館様の一言でやっとふっきれた。
「君は神様から、特別に愛された人」
蜜璃はお館様や、鬼殺隊という居場所に救われました。
では、小芭内はどうでしょう。
おそらく小芭内も、お館様に救われたのではないでしょうか。
炎柱に助けられ、鬼殺隊に入隊した小芭内。
お館様なら、小芭内の目を素敵だと言ってくれたはず。
そして今まで辛かったねと、苦労を労ってくれたはず。
小芭内は鬼殺隊に入隊して、人から感謝されるようにもなりました。
これは蜜璃と同じ。
でも小芭内は、自分を認めることができなかった。
血族という、過去の呪いに縛られて…
多分この呪いを真に解けるのは、蜜璃だけ。
蜜璃なら、小芭内の全てを受け止められる。
蜜璃も本当の自分を認めてもらえない辛さを、よく知っています。
だからこそ、小芭内の気持ちが分かるはず。
小芭内がきちんと蜜璃に全てを話し、好きだという事も伝えられたら…
口の傷なんて関係ない。
それは小芭内が生きてきた証。
蜜璃と小芭内なら、きっと大丈夫。
私はそう思います。
でもここから先、蜜璃も小芭内も生き残れるか分からない。
蜜璃も小芭内も、無惨の攻撃を食らいすぎています。
炭治郎が片目だけで、仮死状態にまでなってしまったことを考えると…
二人がいつまで持つのか。
今頼れるのは愈史郎と禰豆子。
愈史郎の医療技術なら…
禰豆子の爆血なら…
二人を救ってあげられるかもしれない。
でも小芭内は今から、捨て身の攻撃を仕掛けていくでしょう。
治療が間に合わない可能性が高い。
そして蜜璃も、治療が間に合うのかどうか…
今の愈史郎は瓦礫の下に埋もれて、村田さんが救出に向かっているといった状況です。
優先順位的には、柱の蜜璃の治療が先になるのかもしれないのですが、仮死状態にまでなっている炭治郎を優先する可能性もあります。
できたら蜜璃には愈史郎、炭治郎には禰豆子といった具合に、別れて対応してくれたら嬉しいのですが…
蜜璃と小芭内。
どちらかだけが生き残っても、それはそれで辛いもの…
それならいっそ二人とも…
あとがき
小芭内は、甘露寺蜜璃に出会って初めて、恋というものを知ったのでしょう。
普通なら、小芭内の過去から女性不信になっていたとしても、おかしくはありません。
しかし、そんな過去を吹き飛ばすほど蜜璃が可愛く、小芭内のタイプだったという事なのでしょう。
二人が死ぬにしても、蜜璃の気持ちは知りたいところですよね。
今はそれどころではなさそうですが…
とにかく、二人がこのまま話すこと無く死なないことを祈りましょう。
死ぬにしても、最後は話をしてからにしてほしい…
そういえば、鬼滅の刃ってハッピーエンドなキャラっていないですよね。
誰かいましたっけ…?
ということで、今回の記事は以上です♪