今年の4月から始まる鬼滅の刃・刀鍛冶の里編。今回はその刀鍛冶の里編のキーパーソン「甘露寺蜜璃」の紹介をします。鬼滅の刃の登場人物の中でも屈指のかわいさを誇る蜜璃ですが、人物像や技、活躍した場面など、どこよりも深く蜜璃について解説します。
1.プロフィール
蜜璃は鬼殺隊の柱で、恋の呼吸を使う「恋柱」です。誕生日は6月1日で年齢は19歳。身長は167cmで体重は56kgです。
出身地は東京都麻布區飯倉で、現在の港区麻布台に位置しています。港区といえば、港区をベースに華やかな生活を送る女子を意味する「港区女子」という言葉がありますが、キラキラしたオーラを放つ蜜璃にはぴったりな出身地かもしれません。
趣味は料理やメンコ。メンコは負け知らずの強さとのこと。好きなものは桜餅。ちなみに、この大好物の桜餅を食べ過ぎたため、蜜璃の髪の色がピンク色になったと言われています。アニメでは花澤香菜さんが声を担当しています。
2.人物像
蜜璃はかわいらしい表情や容姿から想像できるように、とっても乙女でやさしい性格の持ち主。大変惚れっぽく、周囲の一挙手一投足にキュンキュンしています。
鬼殺隊に入った理由の一つも蜜璃らしく、結婚相手を見つけるためなんです。蜜璃は自分より強い人が好みであり、鬼殺隊の中でも一番強い柱の人に会うため自分も柱を目指したとのこと。
蜜璃らしく乙女な理由ですが、鬼への復讐心で鬼殺隊を目指した人が多い中、異色な感覚です。また、自分より強い結婚相手を見つけるためとはいえど、脱獄者が絶えず厳しい試練を乗り越え柱になっただけあり、相当な才能の持ち主であると想像できます。
3.特徴
かわいらしい見た目でありながら、高身長で恵まれた体をもつ蜜璃。その強さの裏には特殊な体の構造であることも関係しているそうです。
鬼を倒すためには相当な筋力も必要になってくるのですが、なんと蜜璃の筋繊維の密度は一般の人の8倍もあるのだそう!過去のエピソードでは、蜜璃が1歳2ヵ月のときには15kgほどの石を持ち上げたこともあるそうです。
肝が座っている蜜璃のお母さんですら、びっくりして腰をぬかしてしまったほど。たしかに小さい女の子がいきなり大きな石を持ち上げていたら、怖いぐらいです...。
また、蜜璃は女性ならではの体の柔軟性もかけあわせて戦うため、一般的に筋力で勝る男性の多い鬼殺隊の世界でも柱として活躍できるんです。
4.恋の呼吸
蜜璃は、そんな優れた筋力や柔軟性を駆使して「恋の呼吸」を使いこなします。日輪刀も自由自在に操ることができ、その素早い攻撃を使えば上弦の鬼と対峙できるほど。ここからは、蜜璃しか使うことのできない「恋の呼吸」の技を全てご紹介します。
壱ノ型 初恋のわななき
大きく踏み込み、蜜璃の日輪刀のしなる特徴をいかして斬り込みを繰り返し、相手をばらばらに割く技。その速さは目にも止まらない早さで、相手はばらばらになったあとに斬られていることに気づくとか。
弐ノ型 懊悩巡る恋
日輪刀のしなる特徴をいかし、素早く動きながららせん状に斬り込む技。
参ノ型 恋猫しぐれ
技名のように、猫が跳ねるように斬り込む技で、その攻撃範囲は広範囲に渡ります。範囲が広いため、相手の攻撃から守るための技としても使うことができます。
伍ノ型 揺らめく恋情・乱れ爪
蜜璃のやわらかい体をしならせながら宙返りして繰り出す技。こちらも広範囲に渡って斬撃を繰り返します。
陸ノ型 猫足恋風
突風のような速さで日輪刀を体の周囲に這うように動かし、相手の攻撃から守る防御技です。
以上のように、どの技も蜜璃の特徴である柔軟性や素早さをいかした技です。
公式ファンブックによると「斬られ心地」もあるらしく、恋の呼吸で斬られた鬼たちは「ときめいた」「ドキドキした」「甘酸っぱい」と、恋愛的な感情をもったとのこと。鬼のM気が強いのか、刀から蜜璃の性格が移るのか、斬られ心地についてはよくわかりませんが、どれも華麗な技なのは間違いないです。
5.刀鍛冶の里編
ここからは蜜璃が活躍した闘いをご紹介します。最初は、4月から放映される刀鍛冶の里編。
蜜璃は刀を研ぐために刀鍛冶の里へ移動していました。そこでは炭治郎や禰豆子とも再会し、楽しく交流します。そして里を発ちますが、刀鍛冶の里が鬼に襲撃されたとの報告を受け、引き返します。
そこで待ち構えていたのは、半天狗の分裂体である憎珀天。上弦の鬼と柱の闘いは、技の出し合いになります。なんとか近くまで詰め寄った蜜璃でしたが、首を斬っても死なず分裂するやっかいな鬼の特性のせいで刃をふるうことができず、逆に攻撃を受けてしまいます。
近距離で受け、体が分裂してもおかしくない攻撃でしたが、蜜璃の特異体質ゆえにばらばらにならず気を失うまでにとどめることができました。しかし、それをみた憎珀天はとどめの一撃を刺そうとします。
が、攻撃から間一髪で守ったのは炭治郎、禰豆子、玄弥。「甘露寺さんを守るんだ!」「一番可能性のあるこの人が希望の光だ!」「この人さえ生きてくれたら絶対勝てる」と必死の気持ちで蜜璃を守ります。そしてその言葉を聞いた蜜璃は「絶対仲間は死なせないから」と威勢を取り戻します。
自分の後輩たちから「最後の希望だ!」なんて言われたらとってもうれしいし、「絶対にかわいい後輩を守るんだ!」と奮い立たされるのは共感します。
そして目つきの変わった蜜璃に、あざが発現。より速度が早くなり、憎珀天とも互角の闘いを繰り広げます。ただ、長期戦になれば人間が不利なのは明白。一瞬の隙に大きな攻撃を受けそうになります。しかしその時、炭治郎が半天狗本体の首を斬り落としていたために、ここでも間一髪で攻撃を受けずに済みました。
蜜璃を中心に炭治郎や禰豆子、玄弥たちが協力し、上弦の肆の鬼、半天狗を倒すことができたのでした。
禰豆子が鬼の弱点である太陽を克服した場面も含め、総勢5人の鬼殺隊と上弦の鬼2体が繰り広げた闘いは、きっと感動した人も多いはず。アニメで見れば迫力満点で、鬼滅の刃の必見シーンの一つなのではないでしょうか。
6.最終決戦
蜜璃は最後の決戦、無限城編でも活躍します。
無惨により、大勢の鬼殺隊が無限城に落とされたとき、蜜璃は伊黒小芭内と同じ場所に落とされ、行動を共にすることになります。雑魚鬼を倒しながら無惨のもとへ向かう2人でしたが、上弦の肆に繰り上がった鳴女と遭遇。無限城内の構造を自由自在に操る鳴女の技に苦戦し、やっと近くまで行っても攻撃を交わされる消耗戦になってしまいます。
その後、鳴女の目を通して無惨に映った蜜璃と小芭内は、鳴女の操作した建物に挟まれ惨い死を遂げていました。ここであの二人が...と悲しく思った人もいるのではないでしょうか。
しかし、その直後に蜜璃と小芭内が無惨との闘いに参戦。無惨に見せた死体は、愈史郎の罠。愈史郎が鳴女の視覚を操り、偽物の場面を見せているのでした。
そしてその後も総力戦になり、蜜璃も体力を消費。間一髪で悲鳴嶼行冥が攻撃を防ぐ場面もありましたが、最終決戦終盤に左耳から頬をそがれる重傷を負ってしまいます。小芭内に待機指示をされた蜜璃は戦線離脱。しばらく手当てを受けることになります。
総力戦が激しく続いた後、炭治郎が日の呼吸の技を連続で出し、最後の力をふり絞って闘いますが、大きな攻撃を受けそうになります。そのとき、炭治郎を救ったのは蜜璃。強靭な力でなんと無惨の左腕を引きちぎってしまいます。
このシーンには驚いた方も多いのでは...。いくら力の強い蜜璃とはいえ、無惨の腕を引きちぎるとは。ただすごいの一言です..。結果その成果もあり、無惨を討伐することに成功。
力尽きそうになった蜜璃は互いに想いを寄せていた小芭内と最期を迎えることになります。小芭内は蜜璃に気持ちを救われた、話していると楽しいなど、たくさんの想いを語ります。
そして蜜璃も小芭内に告白をします。「私のことお嫁さんにしてくれる?」と聞き、小芭内は「絶対に君を幸せにする。今度こそ絶対に死なせない。必ず守る...。」と応え、2人は力尽きます。
最後にお互いの気持ちを伝え合うことができましたが、2人はむなしくも命が途絶えてしまいます。天国での2人の幸せを願うばかり...。最後の最後でやっと結ばれたこのシーンは涙なしでは見られません。
7.最後に
かわいらしいキャラクターで、おっとりした性格の蜜璃。鬼殺隊に入るきっかけは何だったのかご存じですか?
蜜璃は裕福な家庭で生まれ、鬼とも無縁な生活を送っていました。健康に育ち17歳のときには、お見合いをします。
しかし蜜璃を見た相手から「君と結婚できるなんて熊か猪か牛くらいでしょう」「そのおかしな頭の色も子供に遺伝したらと思うとゾッとします」と言われて破断してしまいます。面と向かって自分を拒否され、相当ショックを受けたのではないでしょうか。
そして蜜璃は髪を黒くし食欲を抑えるようになります。力も弱いふりをして、まるで自分が自分ではないような振舞いをするようになりました。10代の敏感な時期に自分を底から否定されたら、誰しもが別の自分を装う行動をしてしまうのではないでしょうか。
本当の自分を隠して振舞っていると、結婚をしたいと思う男が現れます。しかしそこで蜜璃は、「私が私のままできること、人の役に立てることあるんじゃないかな?」「私のままの私が居られる場所ってこの世にないの?私のこと好きになってくれる人はいないの?」と自問自答を繰り返します。
その迷いをもっていたときに出会ったのが、産屋敷耀哉。「素晴らしい。君は神様から特別に愛された人なんだよ」「自分の強さを誇りなさい」などと蜜璃のあらゆる個性を認めます。
他人から否定され、自分も否定するようになった蜜璃が、コンプレックスだった個性を認められた。そこで嬉しさを感じ、ありのままの自分で活躍できる鬼殺隊が適していると思い、入隊を決めたのでした。
みなさんも他人から個性を否定されたり、自分自身で否定していることはありませんか?過去の蜜璃と同じように「私のままの私が居られる場所ってこの世にないの?」など、仕事や学校でもどかしさや息苦しさを抱えながら生きている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
その時思い返してほしいのは、「ありのままの自分が活躍できる、そんな場所は必ずある」ということ。
仕事でも学校でも、もしあなたが個性を活かせない、個性を否定してしまう状況にいたら、思い切って環境を変えてみてください。耀哉のような自分を認めてくれる人ときっと出会うはずです。
あなたに与えられた選択肢は決して1つではありません。行動すれば無限に見つけることができます。環境をすぐに変えられないときは、自分の個性を認めてくれる他のコミュニティを探してみてください。1つでも心地の良い環境があれば、見える景色や考え方が変わるでしょう。
今の状況が息苦しい人へ。自分を隠さず、蜜璃のように個性を存分に活かしたイキイキと輝ける場所を、あきらめずに探し求めてください。きっと貴方の人生は輝いた素敵なものになるはずです。