【鬼滅の刃】時系列まとめ
鬼滅の刃の時系列について整理してみました。
今回は、平安時代から戦国時代までについてです。
古い順番にまとめていきます。
平安時代
鬼滅の刃の中で一番古い時代だと思われるのは、鬼舞辻無惨の生まれた平安時代です。
お館様は、無惨が1000年以上前に生まれたと言っていたので、大正時代である1920年頃から遡ると、大体900年頃の話となります。
平安時代は794年から1185年までの間となるので、無惨は平安時代の初期の頃に生まれたという事になります。
平安時代に生まれ、20歳になる前に死ぬと言われていた無惨。
そんな無惨を少しでも生き永らえさせようと、善良な医者は未完成の薬を無惨に投与します。
それでも、無惨の病状はすぐには良くならず、苛立った無惨は医者を殺してしまいます。
しかし無惨が医者を殺した後に、実は薬が効いていた事が判明。
無惨は薬のおかげで強じんな体を手にするものの、日の光を浴びると死んでしまう体になってしまいました。
日の光を克服するためには、青い彼岸花という花を使った薬を服用するか、日の光を克服した鬼を作り出すかの、どちらかが必要。
無惨はその二つを探し求めるため、1000年以上もの間、鬼を増やし続けてきました。
そして、無惨が鬼になった影響で、お館様の祖先は呪われることになってしまいます。
無惨は元々産屋敷家と同じ血筋の者なので、その影響が出てしまったのでしょう。
呪われた産屋敷家は、子供が生まれても病弱ですぐに死んでしまうため、いよいよ家が絶えてしまう、という危機に瀕していました。
そこに神主が助言します。
「家を絶やさないためには、鬼舞辻無惨を倒すことに心血すること」
そうして当時の産屋敷家は、鬼舞辻無惨を倒すための鬼狩り、後の鬼殺隊を結成したと思われます。
青い彼岸花や日の光を克服した鬼を作り出し、完全なる不死身になりたい無惨と、無惨を倒し呪いをから逃れたい産屋敷家。
こうした経緯から、両者の1000年以上にもなる戦いが始まっていったのです。
戦国時代
戦国時代は1400年代後半から、1600年代前半頃までだったと言われています。
無惨が生まれたのが800年~900年頃だとすると、大体600年先の話だということになります。
戦国時代には、継国縁壱と継国厳勝、後の黒死牟が生まれています。
二人は同じ家に生まれた兄弟。
弟の縁壱は生まれながらの痣者で、幼い頃から透き通る世界を見ていました。
兄の厳勝にはそこまでの才能はなく、やがてその差が、嫉妬や憎悪に変わっていくことになります。
縁壱は生まれた時から痣があったため、父親に良く思われておらず、当初は厳勝が継国家の跡取りと考えられていました。
しかし、縁壱の剣の才能が発覚するやいなや、父親は縁壱を跡取りにしようとします。
継国家は武家ですし、当時は戦国時代。
能力のあるものを跡取りにしようとするのは、ごく自然なこと。
しかし、縁壱は戦うことを好まず、武家の跡取りにはなりたくないと思っていたため、母の死をきっかけに家を出る事になります。
一方厳勝は、縁壱との能力の違いを痛感し、さらには母親の病気や死期についても、縁壱しか知らなかったという事に気づきます。
そうして厳勝は縁壱に対し、嫉妬と憎悪の感情を抱くようになります。
戦国時代②
家を出た縁壱と、家を継いだ厳勝。
二人は、しばらく違う場所で育つことになります。
家を出た縁壱は、疲れることなく一昼夜走り続け、うたという女の子と出会います。
流行り病で家族を亡くし、天涯孤独だったうた。
孤独同士なにかに惹かれてか、二人は一緒に暮らすようになります。
そして十年後、二人は夫婦となり、うたは子供を身ごもります。
幸せの絶頂だった縁壱とうた。
しかし、そんな幸せも無惨の生み出した鬼によって、ぶち壊しにされてしまいます。
縁壱が産婆を呼びに行っている間に、うたとお腹の子供が鬼に殺されてしまったのです。
そこに帰ってきた縁壱は絶望し、そこから10日間もの間、二人の亡骸を抱いてじっとしていたそうです。
そこにやってきたのは、当時の炎柱となる男である煉獄。
鬼の足跡を追い、縁壱の家にたどり着いた煉獄。
煉獄は縁壱に二人を弔ってやれとすすめ、ようやく縁壱は動くことになります。
そして、鬼という存在をなくすため、縁壱は鬼狩りとなります。
現れた煉獄は当時の鬼狩りで、煉獄のすすめで縁壱は鬼狩りになったのだと思われます。
当時の鬼狩りは呼吸を使えなかったため、縁壱はみなに合った呼吸を教えていきました。
それが今で言う、水の呼吸や炎の呼吸と呼ばれるものになります。
そして鬼狩りになったあと縁壱は、再び厳勝と出会うことになります。
戦国時代③
縁壱が家を出た後、厳勝は継国家の跡取りとなり、妻と子供を持つこととなりました。
その頃には、縁壱への憎悪もすっかり忘れていたのでしょう。
しかし、野営中に鬼に襲われた厳勝は、望まぬ再会を果たすこととなります。
鬼に襲われていた厳勝を救ったのは、かつて死ぬほど憎んだ相手である、鬼狩りになった縁壱でした。
しかし、厳勝がここで感じたのはまた別の感情。
鬼をいとも簡単に斬ってしまう縁壱を見て、厳勝は自分も縁壱のように強くなりたいと思います。
そして厳勝は家族を捨て、縁壱と同じ鬼狩りになることを決めます。
そうして鬼狩りになった厳勝は、縁壱から呼吸を教わることで痣を発現、月の呼吸を習得しました。
しかし本当に使いたかったのは、縁壱と同じ日の呼吸。
ここでもまた、縁壱との差に悔しい思いをしています。
そして同時期に、周りの痣者がバタバタと命を落としていきます。
それを見た厳勝は、自身も痣者だということで焦りを感じます。
いずれ自分も倒れてしまい、もう縁壱に追いつくことは一生叶わない。
そんな気持ちにかられている時、厳勝は無惨と出会いました。
「鬼になれば無限の刻を生きられる」
そう無惨に言われ、厳勝は生きて強くなり、縁壱に追いつくために鬼になります。
そうして鬼になり名乗った名前が、黒死牟です。
戦国時代④
縁壱と厳勝が鬼狩りになり、縁壱はついに無惨と対峙することとなります。
ここで少し、時系列的に気になる点が。
縁壱は無惨をあと一歩のところまで追いつめるも、例の無惨の爆破により、無惨を取り逃がしてしまいます。
無惨を倒せなかったこと、珠世を逃がしたこと、そして兄の厳勝が鬼になってしまったこと。
それらが重なったことで、縁壱は鬼狩りを追放されてしまいました。
厳勝が鬼になったのは、無惨の発言からも分かります。
「呼吸を使う剣士にはもう興味がない」
これは厳勝のことでしょう。
私が時系列的におかしいと思ったのは、厳勝がまだ人間のとき、耳飾りをしていない縁壱と会って話をしていることです。
問題のシーンは、鬼滅の刃176話。
耳飾りをせずに微笑んでいる縁壱が、厳勝と語っている場面。
普通に考えたらこれは、炭吉に耳飾りを渡して笑顔を見せた後の縁壱。
会話的にもそのような雰囲気がします。
でも、それはおかしい。
炭吉に耳飾りを渡したのは、確実に無惨とやり合った後の話です。
それも、意気消沈していた時から2年後の再開時なので、少なくとも無惨とやり合ってから2年以上は経過しているはずです。
なので、その時点では確実に鬼になっている厳勝が、人間でいるのはおかしい。
ここが私が気になった点です。
これを無理やり解釈するのであれば、176話の縁壱は、ただ耳飾りを外していただけ。
そう考えることで納得するしかなさそうです。
つまり176話の時点で、縁壱はまだ無惨と対峙しておらず、なので厳勝はまだ人間だった。
耳飾りを付けていないのは、どこかにしまってあったからで炭吉に渡したからではない。
そういうことではないかと。
それ以外だと、厳勝の妄想だということになってしまいます。
戦国時代⑤
こうして鬼狩りを追放された縁壱が、鬼に襲われている炭吉とすやこを救う事で、竈門家に滞在することになります。
これが、コミックス12巻で炭治郎が見た夢の出来事。
そして縁壱は、そこから一度その場をあとにし、再度2年後に竈門家を訪れます。
そこで今まで起きたことを全て炭吉に話し、日の呼吸をすやこに見せてほしいとせがまれ、それを炭吉が全て目でみて覚えます。
そして炭吉は、日の呼吸を忘れないように、ヒノカミ神楽という形で後世に残していきます。
縁壱は、竈門家から去る際に炭吉に耳飾りを渡しています。
母の形見である大事な耳飾りを渡す縁壱に、炭吉はもう縁壱が来ないのだと感じます。
今伝えなければ、もう会えない。
そう炭吉は思ったのでしょう。
「日の呼吸と耳飾りは、必ず後世に伝える」
縁壱に言う炭吉。
そこで縁壱は満面の笑みを見せ「ありがとう」と返しています。
そこから先の縁壱は、黒死牟と出会うまでどこにいたのか、定かではありません。
無惨に関しては縁壱が死んだと確信するまでは、どこかに隠れていたものと思われます。
戦国時代⑥
縁壱が竈門家を去ってから、60年以上過ぎたある日。
赤い月の夜に、黒死牟と縁壱が出会います。
縁壱は年老いてもなお、全盛期と変わらない速さと刀の威力。
鬼になって60年以上経っているにも関わらず、厳勝と縁壱の力の差は埋まっていませんでした。
しかし、縁壱は黒死牟との戦いの最中に寿命を迎え、立ったまま絶命。
黒死牟によって体を斬られます。
その体から出てきたのは、幼いころに縁壱に渡した、厳勝が作った笛でした。
縁壱はずっと、笛を兄の厳勝だと思って、大切に手放さなかった。
例え実の兄が鬼になったとしても、それが原因で自分が非難されるようなことがあったとしても。
まとめ的なもの
今回は、平安時代から戦国時代までをまとめてみました。
無惨が生まれ、それを倒す存在として縁壱が生まれ、そして竈門家を通して縁壱の強さは繋がっていく。
1000年以上も続く戦い。
寿命が30年とない産屋敷家も、相当に苦しんできたでしょう。
そんな戦いも、もうすぐ終わり。
次回は鱗滝が手鬼を倒した、慶応の時代からまとめてみます。
それではまた♪