鬼滅の刃 鱗滝左近次
こんにちわ。漫画研究所です。今回の記事は「鱗滝左近次」についてです。
元水柱ということもあり、かなりの実力を持つと思われる鱗滝。
今は育手と呼ばれる、鬼殺隊の入隊希望者を育てる役目を担っています。
今回は、コミックス1巻~2巻の鱗滝を振り返ってみたいと思います。
それではどうぞ♪
初登場
炭治郎が冨岡義勇に言われ目指した場所。そこは鱗滝のいる、狭霧山という場所でした。
炭治郎と禰豆子は、道中でお堂の鬼と遭遇してしまいます。
そのとき鱗滝は狭霧山で待っていたわけではなく、義勇からの手紙を受け、炭治郎と禰豆子の元へ向かっていました。
人は襲わないと義勇が判断しているものの、禰豆子が鬼だということもあり、自ら迎えに行ったのでしょう。
義勇からの手紙には、炭治郎が鬼殺隊になれるよう育ててほしいと書かれていました。
他にも手紙の内容から、鱗滝は鼻が利く人物だということが分かっています。
そして、お堂の鬼に止めを刺そうとする炭治郎の元に、鱗滝は現れました。
鱗滝は炭治郎の背後に現れるまで、足音を立てずに忍び寄っています。
鱗滝は、炭治郎が鬼に止めを刺すのをためらっているのを、あえて見届けようとしました。
鼻が利く鱗滝は、炭治郎の性格を見抜いています。
「思いやりが強すぎて決断できない。鬼を前にしても優しさの匂いが消えない」
匂いからそんなことが分かるのですね。
そしてとうとう、炭治郎は何もできず朝を迎えてしまいます。朝日を浴びた鬼は消滅。
鱗滝は、亡くなった人を埋葬していました。そこで鱗滝が炭治郎にした質問。
「妹が人を喰った時、お前はどうする」
炭治郎は唖然としてしまい、何も答えることができませんでした。すかさず鱗滝は、炭治郎の頬を張ります。
「判断が遅い」
鬼にも止めを刺せず、質問にも即答できない。とにかく判断が遅いと、鱗滝は炭治郎を叱りました。
「妹が人を喰った時、やることは二つ。妹を殺す。お前は腹を切って死ぬ。鬼になった妹を連れて行くということは、そういうことだ」
鱗滝はそう言いました。
義勇もそうでしたが、家族を失い妹が鬼になってしまった炭治郎に、きつく当たる鱗滝。
しかしそれは、炭治郎を想ってこそのものでした。
そして鱗滝は、炭治郎が鬼殺隊として相応しいかどうか試します。
テスト
まずは、鱗滝の家まで禰豆子を背負ってついてこれるかどうか。鱗滝は、足音を立てず前を走ります。
何とか家までついていく炭治郎。しかし、本当のテストはここからでした。
鱗滝と炭治郎は山を登ります。
そして、ある程度山を登ったところで、ここから山を下りて麓の家まで帰ってくるよう鱗滝は言います。
炭治郎は匂いを頼りに、罠にかかりボロボロになりながらも、山を下りることに成功しました。
そしてようやく、鱗滝は炭治郎を認めました。
育手
炭治郎を認めた鱗滝は、ここで初めて自身のことを話します。
自分は育手で、鬼殺隊の剣士を育てている。
そして、最終選別に向かう判断は自分が決める。そう鱗滝は言いました。
育手は鱗滝の他にも山程いて、それぞれが違うやり方で剣士を育てているそうです。
思えば炭治郎は、ここで初めて現状何をしたらいいのか説明されています。
義勇からも特に説明はなく、狭霧山の鱗滝を訪ねろとしか言われていませんでした。
そして、突然現れた鱗滝に叱られ、いきなり剣士として相応しいかのテストが始まっています。
炭治郎も炭治郎で大変ですよね。義勇も鱗滝も、説明不足感は否めません…w
そして、炭治郎の訓練が始まりました。
訓練
訓練にも色々ありますが、鱗滝が「刀を折ったらお前の骨を折る」と脅していたのは、少し笑いました。
転がし祭りというのもありました。どんな体制になっても、受け身を取って素早く起き上がる訓練。
炭治郎は刀を持って斬りかかりますが、丸腰の鱗滝に何度も転がされます。
これで鱗滝が強いのかどうかという判断は、難しいものがあります。
元柱で強いのは確かですが、鱗滝にとってみれば炭治郎はまだまだ未熟で、赤子をひねるようなものだったと思います。
真の実力というのも今後見てみたいものですね。
そして、呼吸法についても、ここで教わっています。
「呼吸と型のようなもの」と炭治郎が言っていますので、ここで水の呼吸を教えたのでしょう。
そして、炭治郎が狭霧山に来てから1年経った頃に、鱗滝は訓練の終わりを告げます。
「もう教えることはない」
そう鱗滝は言いました。そして、最終選別に行けるかどうかのテストを出します。
それは、刀で大岩を斬るというものでした。
この大岩を斬るというテスト。炭治郎に出された岩は、今までのどの岩よりも硬いものでした。
というのも、これは炭治郎を最終選別に行かせないための、鱗滝の考えによるものです。
鱗滝は、過去に最終選別に送った弟子のうち、13人も鬼に喰われています。
そこには錆兎や真菰もおり、鱗滝はこれ以上子供を殺したくないと考えていました。
そして、そこに現れた炭治郎。鬼にすら同情心を持つ子供。
鱗滝は、絶対に炭治郎を最終選別に行かせてはならないと、今までのどの岩よりも硬い岩を用意したのでしょう。
そしてそこから、鱗滝は炭治郎に一切指導をしなくなります。
合格
鱗滝の誤算。
炭治郎は、今までのどの岩よりも硬い大岩を、錆兎と真菰のおかげで斬ることができました。
これには鱗滝も驚いています。そして炭治郎を抱きしめ、よく頑張ったと労いました。
このとき鱗滝が炭治郎に渡したお面。このお面は、身につける者の特徴が描かれています。
炭治郎のお面には、太陽のようなマークが痣の位置に描かれています。
錆兎の場合、口元の傷がお面にも描かれています。真菰は着物の花の模様です。
そして、最終選別に向かう炭治郎。錆兎と真菰の名前を知っている炭治郎に、驚きを隠せない鱗滝でした。
日輪刀
育手は、弟子を最終選別に送り出す際、自身の日輪刀を貸し与えるそうです。
鱗滝の日輪刀の刃は、流麗な水色。水の呼吸を極めた元水柱に、ピッタリの刀だと言えます。
手鬼
鱗滝の弟子を13人喰った鬼。それが手鬼です。
手鬼は、47年前に鱗滝によって倒され、捕らえられています。
鱗滝に恨みのある手鬼は、厄除けとして付けていた面を目印に、鱗滝の弟子を狙って喰っていたそうです。
それを鱗滝は知りません。
厄除けとして渡していたつもりが、皮肉にもそれが手鬼に狙われる原因となっていたのです。
錆兎と真菰も、手鬼によって喰われてしまっています。
その仇は、炭治郎がキッチリ取りました。しかも、鱗滝が手鬼を倒した時と同じ技によってです。
47年前鱗滝は、手鬼を仕留めず捕らえていますが、炭治郎は手鬼の頚を斬り、消滅させています。
帰還
最終選別で生き残り、鱗滝の家まで帰ってきた炭治郎。そこには回復した禰豆子の姿が。
禰豆子と炭治郎を抱きしめる鱗滝。鱗滝は涙を流して喜んでいます。
そして、炭治郎は鬼殺隊の隊士となり、鱗滝の家を離れることとなります。
背負い箱
鬼殺隊として仕事に行く炭治郎に、鱗滝が渡した物。それが背負い箱です。
背負い箱は、日光を浴びると死んでしまう禰豆子を格納しておくことができ、ある程度の攻撃には耐えられる強度があります。
材料には霧雲杉という木材が使われ、非常に軽い木箱となっています。
そして、岩漆という素材を塗り固め、強度を上げているようです。
暗示
鱗滝は、禰豆子が寝ている間に暗示をかけておいたと言っています。
「人間は皆お前の家族だ。人間を守れ。鬼は敵だ」
この暗示通り禰豆子は、沼鬼との戦いの際、人間を守るため戦うようになります。
しかし、禰豆子にも意思があり、珠世と愈史郎については敵とみなしませんでした。
おまけ
鱗滝は、炭治郎が旅立ったあとも、度々回想シーンに出てきています。
その際たまに隣にいるのが、刀鍛冶の鋼鐵塚です。これがちょっと笑えるのです。
この絵なんか、すごくシュールですよね…w
まとめ的なもの
渋いですよね。鱗滝左近次。ファンの間では、どこかで前線に復帰するのでは?という噂もあるようです。
義勇や炭治郎との師弟による共闘。見てみたいですよね。
年齢についてですが、47年前に手鬼を倒していることから、当時15歳位だと仮定すると、現在では62歳あたりとなります。
なので鱗滝の年齢は、60歳~65歳、というのが妥当ではないでしょうか。
そうすると、現役復帰というのは少し厳しく感じます。
衰えもあると思いますし、わざわざ出てくるということもないような気がします。
それでも可能性はゼロではありませんよね。
私的には、どこかで鬼と戦っている姿を見てみたいと思っています。
本編では少し難しそうですが、サイドストーリーのようなものに期待しましょう♪
以上、鱗滝左近次についてでした!