私の好きなキャラクタートップである、岩柱 悲鳴嶼行冥。好きな理由は、強くてかっこいいから。悲鳴嶼さんは、男の中の男。柱最強であり、今は亡きお館様が最も信頼した柱。子供を苦手とする一面もあり、猫をこよなく愛している。
今回は、悲鳴嶼行冥の強すぎる武器について解説。また、無限城編の悲鳴嶼さんの活躍についても解説したいと思います。
悲鳴嶼行冥の武器
悲鳴嶼さんの武器は、片手用の戦斧と、棘付きの鉄球を鎖でつないだもの。通常の日輪刀とは違い、とてつもない攻撃範囲と威力を誇る。
これはもはや刀ではない。似た武器に鎖鎌がある。こちらは鎖鎌の威力を底上げした『鎖斧』と呼ぶのがふさわしいのかもしれない。
ある説によると、この鉄球の推定重量は約300キロ。つまり、大型のバイク並の重さ。鉄球をぶつけられた相手は、大型のオートバイと接触した衝撃に見舞われる。
悲鳴嶼さんの武器が強すぎる理由は、それだけではない。通常の日輪刀同様、悲鳴嶼さんの武器も、材料は猩々緋砂鉄と、猩々緋鉱石。しかし、悲鳴嶼さんの武器は一味違う。
黒死牟いわく『鎖・斧・鉄球、全ての鉄の純度が極めて高い武器』。悲鳴嶼さんの武器は、通常の日輪刀よりも 多くの陽光を吸収した鉄で造られた武器です。
刀匠の技術が最盛たる戦国時代にも、このような武器はなかったと黒死牟は語っています。
多くの陽光を吸収しているということで、それだけ高い熱を持っていると考えられます。最も赫刀に近い武器とも言えるでしょう。黒死牟も自身の肉で造った刀では、鎖を斬る前に灼け落ちてしまうと言っています。
アニメでは、悲鳴嶼さんの武器が赤く光る演出がありました。おそらく燃える屋敷の炎の光が反射しているだけだと思いますが、見方によっては赫刀のようにも見える。この武器の、温度の高さを象徴する演出ともとれる。
そして、まだこの武器には秘密があります。なんと悲鳴嶼さんは、鎖を広げることで、金属の擦過音をアクティブソナーとして使っている。つまり目の見えない悲鳴嶼さんは、音波によって周りの状況を把握しているのです。
これは武器の強さというよりも、悲鳴嶼さんの能力の一つと言える。目の見えない悲鳴嶼さんだからこそ、そのような芸当が可能なのかもしれない。これを扱えるようになるまでに、どれほどの苦労があったのか。計り知れない。
ちなみに悪鬼滅殺の文字は、戦斧の背面に刻まれています。
柱稽古編の活躍
柱稽古編までは、目立った活躍はなかった悲鳴嶼さん。立志編の柱合裁判では『ずっと泣いてるデカい人』ぐらいの印象しかなかったでしょう。しかし柱稽古編で、その最強っぷりの一部を披露してくれました。
まず稽古では、丸太にさらに岩をぶらさげ、足元には火をつけるというハードな稽古をしており、他の岩とは比べ物にならない岩を押していました。
そして屋敷の爆発後は、鬼舞辻無惨の頭を鉄球で吹き飛ばし、無惨の血鬼術を岩の呼吸で全て弾いた。鬼の始祖である無惨の血鬼術を凌ぐとは、やはり最強。この戦い、短いながらも 実は最強同士の戦いという、夢の戦い。
そして柱が集結したタイミングで、目の前にいる鬼が 鬼舞辻無惨だということを皆に伝えた。悲鳴嶼さんが叫ぶシーンというのは珍しい。漫画ではさらっとしていた印象だが、アニメでは雄たけびをあげるような姿がかっこよかった。
無限城編の活躍
悲鳴嶼さんは黒死牟との戦いに参戦する。鳴女の操作により、無一郎と分断されてしまった悲鳴嶼さん。
時透無一郎・不死川玄弥が黒死牟に敗北し、不死川実弥のピンチといった時に 悲鳴嶼さんが到着。この到着シーンがめちゃくちゃかっこいい。このシーンは、私が悲鳴嶼さんを好きな理由の一つ。
『我ら鬼殺隊は百世不磨。鬼をこの世から屠り去るまで』
いつもの念仏とは違う、悲鳴嶼さんの名言。
悲鳴嶼さんは実弥に『腹の傷は今すぐ縫え、その間は私が引き受ける』と指示。これには実弥も敬語で返している。
そして悲鳴嶼さんは、宣言通り黒死牟と互角の戦いを繰り広げる。黒死牟は悲鳴嶼さんの肉体を、透き通る世界で視認。極限まで練り上げられた肉体。これ程の剣士を拝むのは三百年振りとゾクゾクしている。
鉄球を振り回す悲鳴嶼さん。このシーンも好き。そしてここからが、悲鳴嶼さんの真骨頂。鉄球をぶん投げ、さらには斧も投擲する。鎖で空間を把握しながら、体術も取り入れながら戦う。
鉄球・斧・鎖。あまりの手数の多さに、黒死牟も最初は防戦一方となっている。そして、悲鳴嶼さんは黒死牟の刀を斬ることに成功。しかし、黒死牟の刀は自身の肉で造られているため、すぐに再生。月の呼吸により悲鳴嶼さんはかすり傷を負う。
そして、悲鳴嶼さんは痣を発現させる。負けられない戦い。出し惜しみはできないと判断。本当なら、無惨戦まで取っておくつもりだった様子。
なぜ悲鳴嶼さんは、痣を無惨戦まで取っておきたかったのか。ここに実は裏があると感じた。通常痣者は、25歳になるまでに寿命を迎える。悲鳴嶼さんは既に27歳。
悲鳴嶼さん自身、25歳を超えて痣を発現するとどうなるのか、疑問をいだいていた。つまり、悲鳴嶼さんは痣を発現するといつ死ぬか分からないという状況だった。
もしかしたら、発現した途端に死ぬ可能性すらあったということ。なので悲鳴嶼さんは、できるだけ後の戦いに温存しておきたかったのでしょう。
痣者の代償と黒死牟の嘘
悲鳴嶼さんは腕に痣を発現させた。それを見た黒死牟は嘆いている。黒死牟も、人間の時に痣を発現した。そして、痣の代償に怯え鬼になった。
黒死牟は悲鳴嶼さんが、今宵の内に死ぬだろうと言った。そして、嘆かわしいとは思わないかと悲鳴嶼さんに尋ねた。
悲鳴嶼さんは『思わない』と即答する。鬼殺隊である限り、明日の命の保証はない。何を今さら命を惜しもうか、そのような生半可な覚悟で 柱になる者などいないと返す。
悲鳴嶼さんは怒りに燃える。自身の命が惜しくないのかという黒死牟の発言について。
そしてここで、悲鳴嶼さんは黒死牟に鎌をかけた。
『例外はあったのだろう。痣を持ち二十五を超えて尚、生き続けた者がいた』
この言葉を聞き、黒死牟は一瞬動揺する。継国縁壱。痣者の例外。悲鳴嶼さんは、すでに黒死牟の嘘を見抜いていた。黒死牟があえて、例外なくとつけた発言のシーンで、悲鳴嶼さんは嘘を見抜いています。
悲鳴嶼さんは過去のトラウマから嘘に敏感なため、こういった黒死牟の発言の微かな違和感から、嘘を見抜いてみせたのです。そして、鎌をかけることにより それが確信に変わった。
死闘激闘
嘘を見抜かれた黒死牟は、悲鳴嶼さんに斬りかかる。縁壱のことを思い出すことになり、少々不機嫌になった様子。話すことをやめ、ひたすらに斬りかかっている。
ここに、傷を縫い終えた実弥が参戦。『柱稽古しといて良かったな』という実弥の発言が印象的。おそらくですが、悲鳴嶼さんと実弥の手合わせもあったのでしょう。これはアニメで見てみたかった。
そして、戦いは激化していく。黒死牟の刀が巨大に進化。月の呼吸がさらに広範囲に、速さも上がっている。そして、防戦一方になっていく悲鳴嶼さんと実弥。ここに無一郎も参戦していく。
悲鳴嶼さんは、黒死牟の動きに違和感を感じた。攻撃が全て読まれている。その攻撃の読みが速すぎる。黒死牟には何かが視えている。そう感じた悲鳴嶼さんは、その正体を見抜いていく。
極限まで刮目しろ。悲鳴嶼さんは、本質を見抜く目で黒死牟の身体の中を視認した。まだ不完全とはいえ、透き通る世界の前兆。悲鳴嶼さんは頭の中に、黒死牟の姿、体の内部を描くことができた。
視られているということを逆に利用し、自身の血の巡りを操作した悲鳴嶼さん。攻撃を攪乱し、黒死牟に不意打ちの一手を浴びせる。そして、懐に飛び込む無一郎。無一郎もまた、透き通る世界が視えていた。
ここで、黒死牟の刀を喰らい鬼化した玄弥も参戦。玄弥の木の血鬼術により、体を固定される黒死牟。
黒死牟の咆哮カウンターで、無一郎、玄弥が真っ二つにされる中、悲鳴嶼さんと実弥が何とか懐に入ることができた。そして、悲鳴嶼さんの鉄球に、実弥の刀を打ち付け赫刀を発現。ついに黒死牟の頸を斬る。
決着
頸を斬られた黒死牟。しかし、黒死牟は死ななかった。頸の弱点を生きる意思で克服し、化け物に変化。
悲鳴嶼さんと実弥が追い打ちをかけにいく。そこで黒死牟は、実弥の刀に自身の姿をみた。
醜い化け物のような姿。もはや侍とは言えない姿。黒死牟の一瞬の気の迷い。それに反応するかのように、無一郎に刺された場所が崩れ始める。そこに悲鳴嶼さんと実弥の猛攻。そして、黒死牟はそのまま崩れ去った。
まとめ
無限城編について解説していると、ますます無限城編三部作が楽しみになってきました。黒死牟との戦いは、三部作の第3章のはず。いつ公開かはまだ未知数です。
これだけの激闘の中、致命傷を負ってない悲鳴嶼さんは改めて最強。痣に加えて透き通る世界も開眼。さらにはそれを応用して、透き通る世界対策も披露してみせた。
まだまだ無惨戦・最終決戦でも、悲鳴嶼さんのかっこよさは光る。そこについてはまた、次回の動画で触れたいと思います。
今回は以上となります。皆さんの悲鳴嶼行冥への想い、コメント欄で語ってください。それではまた。