鬼滅の刃 宇随天元はもう少し戦えたのではないか
アニメ『鬼滅の刃』遊郭編にて活躍を見せ、人気度を大きく上げた鬼殺隊音柱・宇随天元。
激しい戦いによって左目と左腕を失った宇随は、隊士から退くことを決めました。
しかし、無限列車編で殉死した煉獄や、今後の戦いで活躍した他の柱を見ると、宇随はもう少し活躍することが出来たのではないか、という気がしてしまいます。
遊郭編最終盤で蛇柱・伊黒小芭内も述べていた通り、宇随が倒したのは「たかが上弦の陸」。
左目や左腕を失うことなく勝つ方法はなかったのでしょうか。
今回の記事では、そんな音柱・宇随天元の戦いぶりについて振り返りつつ、「他にやりようがあったのではないか」をテーマに考察していきます。
蛇柱・伊黒小芭内の気持ちになって宇随の活躍に切り込んでいきますので、いいねとチャンネル登録をお願いします。
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では参ろう。
宇随天元vs上弦の陸
まずは、宇随天元が引退を決めるきっかけとなった戦いについて見ていきます。
始まりは『鬼滅の刃』8巻の第70話。
蝶屋敷に現れた宇随は、女性隊士を拉致しようとしていました。
その理由は、吉原遊郭に巣食う鬼について調査するため。
結局は炭治郎、善逸、伊之助が女装のうえで潜入任務に就くこととなり、4名は吉原遊郭へと向かいます。
いざ調査を始めると、吉原に巣食う鬼は上弦の鬼であることが判明。
真っ先にエンカウントしたのは炭治郎でした。
蕨姫花魁として京極屋に勤めていた、上弦の陸・堕姫。
炭治郎はヒノカミ神楽を繰り出し、堕姫相手に良い勝負を繰り広げますが、勝利には至りません。
しかし、遅れて到着した宇随天元は、なんと堕姫を一瞬でノックアウト。
その後、敗北したことで泣き叫ぶ堕姫の背から、兄・妓夫太郎が姿を現しました。
上弦の陸の正体は兄妹1セット。
彼らを倒すためには、その頸を同時に斬り落とす必要があります。
兄・妓夫太郎は、紛れもない上弦クラスの強さを持つ鬼でした。
必然的に、堕姫は善逸と伊之助が、妓夫太郎は宇随と炭治郎が相手をすることに。
妓夫太郎の強さは凄まじく、炭治郎では戦いについていくことすらままなりません。
一方の宇随も、個としての力は妓夫太郎より劣っており、戦いの末に左腕と左眼を失ってしまいました。
上弦の陸との戦いには勝利したものの、剣士として大きく弱体化してしまった宇随は、引退を余儀なくされます。
引退が早過ぎる?
上弦の陸との戦いを終えて引退した宇随天元。
続く無限城決戦では、後方支援要員として、お館様の護衛に回りました。
しかし、まだまだ戦えたのではないか、という疑問を抱かざるを得ません。
現実世界に則ると、片腕を失うということは、単純に「腕が一本少なくなる」ことのみならず、身体バランスの点でも悪影響を及ぼします。
また、片目を失うということは、半分の視野が失われるとともに、空間認識能力も大きく削がれてしまうことでしょう。
しかし言うまでもなく、『鬼滅の刃』はフィクションの世界です。
現に蛇柱・伊黒小芭内は弱視の状態で、岩柱・悲鳴嶼行冥に至っては、全盲の状態で鬼殺隊最強として君臨しています。
そんな前例があるからこそ、隻眼・隻腕というだけで引退を決めるのは、いささか早計に思えてなりません。
隻腕で強いキャラクターは、フィクションの世界であれば幾らでも存在しています。
隻眼かつ隻腕という独自のアイデンティティを得たことを強みに、更なる活躍を見せてほしかったところです。
引退は戦う前から決まっていた?
上弦の陸との戦い直後、引退する意思を表明した宇随天元。
しかし、宇随とその3人の妻は、「上弦の鬼を倒したら一線から退く」ことを決めていました。
とはいえ、上弦の鬼はここ百年間にわたって生き続けてきた存在です。
上弦の末席である堕姫と妓夫太郎でさえ、複数の柱を屠ってきました。
ゆえに、「上弦の鬼を倒す」という目標は、ほとんど無理難題と言っても過言ではありません。
死ぬまで戦うことと同義である目標を掲げていた、宇随とその妻たち。
しかし遊郭編において、なんとその目標が達成されてしまったのです。
それに加えて、宇随は左眼と左腕を欠損し、まともに戦うことができない状態となりました。
言い方は悪いですが、引退する口実としてはうってつけの状態です。
そんな背景があったからこそ、宇随天元は一線を退く決意を固めたのでした。
痣が発現していれば…
ここまでは、宇随の引退に焦点を当てて考察しました。
ここからは、上弦の陸との戦闘に焦点を当てて、「もう少し戦えたのではないか」という点について考察します。
まず、宇随天元と言えば、煉獄杏寿郎、胡蝶しのぶと並んで、「痣が発現しなかった剣士」です。
遊郭編時点では、痣の概念が周知されていませんでしたから、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれません。
炭治郎の痣の発現がもう少し早ければ、伝播するように宇髄天元も痣を発現、なんてことにもなっていたかも。
もし宇随に痣が発現していれば、大きく戦闘能力が向上するとともに、大きな傷なしに上弦の陸に勝利することが出来たのではないでしょうか。
そうなると、最終決戦でも大いに活躍していたことでしょう。
宇随の痣
余談ですが、もし宇随に痣が発現していれば、どのような形状だったのでしょうか。
各柱に発現した痣は、発現者の特性に寄り添った形状であったように思われます。
甘露寺蜜璃のハート型や、不死川実弥の風車型などは、その典型です。
以上を考えると、「音の呼吸」を操るとともに、派手を好む宇随は、背中に発現する入れ墨状の痣などがカッコ良いのではないでしょうか。
見栄えも十分であり、派手さもトップクラス。
宇随の好みを的確に捉えているように思われます。
あるいは、「音の呼吸」が「雷の呼吸」の派生であることから、雷や祭りを想起させる巴紋なども似合いそうです。
閑話休題。
引き続き、宇随と上弦の陸との戦いについて見ていきましょう。
赫刀発現の可能性
続いては、赫刀発現の可能性について考えていきます。
鬼舞辻無惨との決戦において、伊黒小芭内が「万力の握力」で発現させた赫刀。
柱階級では、時透無一郎も自力で赫刀を発現させています。
更に、冨岡義勇と不死川実弥は、双方の刀をぶつけることで発現。
また、悲鳴嶼行冥は、自身の手斧と鉄球をぶつけることで、赫刀を発現させました。
宇随はというと、鬼殺隊でトップクラスのパワーに加えて双剣使いでもありますから、先述したどちらの方法でも赫刀を発現させることが出来たはずです。
赫刀は、鬼に通常以上のダメージを与えるとともに、回復を遅延させる効果がありますから、発現していれば、上弦の陸戦も有意に進めることが出来たでしょう。
痣と同じく、遊郭編時点では周知されていなかった情報ではありますが、鬼殺隊でトップクラスに赫刀を発現させ易いであろうキャラクターであっただけに、残念ではあります。
透き通る世界
痣、赫刀と同じく、作品終盤で柱達に発現したのが、透き通る世界です。
竈門炭治郎を筆頭に、時透無一郎や悲鳴嶼行冥、伊黒小芭内が到達したこの境地。
時透と悲鳴嶼は自力で、伊黒は悲鳴嶼の一言で透き通る世界を獲得したのですから、驚きです。
宇随についても、もし透き通る世界を視認することが出来たなら、無傷で上弦の陸戦を終えることが出来ていたはず。
忍出身である宇随は、対象を注視することにも長けていたはずですから、透き通る世界へ至るための素地は持っていたと思われます。
改めて考えると、宇随天元はかなりポテンシャルの高いキャラクターです。
もし無限城編まで鬼殺隊士としての活動を続けていれば、上弦を単騎で倒す活躍を見せていたかもしれません。
宇随は許される?
ここまでは、宇随天元の引退について、蛇柱・伊黒小芭内と同じ目線に立って評価してきました。
しかし宇随は、無限城決戦編ではお館様の護衛に付くなど、後方支援要員として働いています。
前線程の危険はないとは言え、味方側のトップの護衛となると、少なからず危険の伴う任務です。
そもそも、末席とはいえ、「上弦の鬼を倒した」という事実はとんでもない快挙。
100年以上にわたって不変であった状況に変化が見え始め、鬼舞辻無惨は不快の絶頂に、産屋敷輝哉は血反吐を吐きながら喜びを露にしました。
貢献度合いが低かろうと、「作中で最初に上弦を討伐した柱が宇随である」という事実は揺るぎません。
そうは言っても、祭りの神・宇随天元が、上位の上弦たちと戦う様子が見てみたかったところではあります。
まとめ的なもの
以上、鬼殺隊音柱・宇随天元について「もう少し戦えたのではないか」というテーマで考察を行いました。
派手好きが前面に押し出された言動に、文句なしのビジュアル。
そんな良い要素の詰まったキャラクターだからこそ、活躍を期待していたファンも多かったのではないでしょうか。
宇随天元が痣と赫刀を発現させ、且つ透き通る世界に至っていた場合、どのくらいの強さを得ていたのかが気になるところです。
あなたは宇随天元の戦いぶり、そして引退について、どう思われますか?
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それではまた♪