後藤(鬼滅の刃)とは?:鬼殺隊を支える隠の隊員
鬼滅の刃に登場する後藤は、鬼殺隊の中でも直接戦闘には参加しない、後処理部隊「隠」の隊員です。この記事では、彼の基本情報から、物語における活躍、そして意外な一面までを詳しく解説していきます。後藤というキャラクターを通して、鬼滅の刃の世界をより深く理解していきましょう。
後藤の基本情報と初登場
後藤は、鬼殺隊の中でも鬼と直接戦うことはなく、戦闘後の後始末を行う「隠」の隊員です。初登場は那田蜘蛛山編で、負傷した竈門炭治郎を回収し、鬼殺隊本部に連行する役割を担いました。23歳という年齢で、隠としての経歴もそれなりに長く、現場では指示役を務めることもあります。
後藤の人物像:口は悪いが根は優しい男
後藤は、一見すると口が悪く、思ったことをストレートに口に出すタイプですが、その根底には礼儀と常識をわきまえた優しさがあります。ここでは、彼の隠としての経歴、柱に対する態度、そして仲間思いな一面について詳しく見ていきましょう。
隠としての経歴と指示役
後藤は隠としての経験が豊富で、現場では指示役を任されることもあります。アニメ版の那田蜘蛛山編では、同じ隠の女性に敬語で接し、指示を出している場面も見られました。彼の冷静な判断力とリーダーシップが伺えます。
柱への畏怖と炭治郎への怒り
普段は威勢のいい江戸っ子口調で話す後藤ですが、柱の前では平身低頭し、礼儀正しく振る舞います。しかし、柱の存在を知らず、無礼な態度を取り続ける炭治郎には激怒し、私怨混じりの怒りをぶつける場面もありました。このシーンからは、彼の人間味あふれる一面が垣間見えます。
仲間思いな一面とカステラのエピソード
遊郭編の戦闘後、意識不明になった竈門炭治郎たちを保護し、見舞いにも訪れています。その際、高級菓子であるカステラを持参しており、彼なりの配慮が感じられます。後藤は、口は悪いながらも、仲間を気遣う優しい人物であることがわかります。
カナヲへの叱咤と優しさ
感情の起伏に乏しい栗花落カナヲに対しては、時に厳しく叱責する場面もあります。しかし、それは彼女を心配するが故の行動であり、後藤の優しさが表れています。特に、炭治郎が意識を取り戻した際に、カナヲが喜びを表さないことに激昂するシーンは、彼の人間味を強く感じさせます。
外伝小説での活躍:不死川実弥をサポート
後藤は、外伝小説「風の道しるべ」にも登場し、柱になる前の不死川実弥をサポートする重要な役割を担っています。ここでは、彼がどのような活躍を見せたのか、詳しく見ていきましょう。
下弦の壱討伐後の後処理
不死川実弥が下弦の壱を倒した後、後藤は彼の稀血の匂いを消すために香を焚くなどの後処理を行いました。この行動は、彼が隠としてだけでなく、鬼殺隊の仲間を支える重要な役割を担っていることを示しています。
粂野匡近との別れを尊重
不死川実弥が今際の際の親友、粂野匡近を看取ろうとしていることを察し、後藤は他の隠たちを諫め、二人だけの時間を与えました。この行動からは、後藤の優しさと、人の気持ちを理解する能力が伺えます。
キメツ学園での後藤:英語教師としての一面
鬼滅の刃のスピンオフ作品「キメツ学園」では、後藤は高等部の英語教師として登場します。ここでは、彼の教師としての意外な一面や、生徒たちとの関わりについて詳しく見ていきましょう。
個性的な教師陣の中での常識人
キメツ学園では、個性豊かな教師陣の中で、後藤は比較的常識人として描かれています。生徒からの人望も厚く、頼れる先生として親しまれています。
英語の発音とマスクのトレードマーク
後藤は、善逸の英語の発音を評価する一方で、自身の発音は生徒から「なんか面白くね?(笑)」と評されるほど微妙です。また、おしゃれなマスクがトレードマークで、マスクがないと誰だか気づかれないというエピソードもあります。
カステラを巡るエピソード
キメツ学園でもカステラネタが登場しますが、伊之助に勝手に食べられてしまうという、少し残念なエピソードもあります。
無限城決戦での後藤:隠としての最後の戦い
無限城決戦編では、後藤は隠として、柱たちの戦いを見守る重要な役割を担いました。ここでは、彼の最後の戦いと、その後の活躍について詳しく見ていきましょう。
無惨との戦いを見守る
後藤は、無惨と交戦する柱たちを物陰から見守っていました。しかし、無惨の反撃により、柱や我妻善逸、嘴平伊之助らが全滅してしまい、呆然とします。このシーンは、彼の無力感と、仲間を失った悲しみを強く表しています。
カナヲを助けようとする勇敢な行動
無惨に殺されそうになったカナヲを助けようと、後藤は自分が非戦闘要員であることも忘れ、飛び出します。しかし、直後に炭治郎がカナヲを救出し、後を託されました。この行動は、彼の勇敢さと、仲間を思う強い気持ちを示しています。
最終決戦での特攻と隠れたMVP
ファンブック弐の幕間劇では、後藤が最終決戦で、夜明けに肉の鎧をまとった無惨に最初に車で突っ込んだ隠であることが判明します。彼は無我夢中だったと語っていますが、彼の行動が他の隠たちの特攻を促し、無惨を日陰に阻む上で大きな貢献をしました。後藤は、まさに隠れたMVPと言えるでしょう。
後藤の子孫と地獄での体験:最終回と特別書き下ろし漫画
鬼滅の刃の最終回と、特別書き下ろし漫画では、後藤の子孫や、彼自身の意外な体験が描かれています。ここでは、その詳細について見ていきましょう。
子孫の登場と珠世像
最終回では、後藤の子孫が登場し、スマホの画像に映る山本愈史郎作の『珠世像』に見とれていました。その様子を友人にからかわれ、さらに通りすがりの我妻善照に勝手に絵の解説をされて困惑する様子が描かれています。
地獄でのインタビューと臨死体験
特別書き下ろし漫画「突撃!!地獄の鬼取材」では、後藤が地獄で鬼たちに「各呼吸の斬られ心地」についてインタビューしているという、奇妙な状況が描かれています。実はこれは、決戦後の後片付け中にガレキで転倒し、頭を打って気を失った際の臨死体験だったことが判明します。このエピソードは、後藤のユーモラスな一面を際立たせています。
まとめ:後藤(鬼滅の刃)の魅力と活躍
後藤は、鬼滅の刃において、直接戦闘には参加しないものの、鬼殺隊を支える重要な役割を担う隠の隊員です。口は悪いものの、根は優しく、仲間思いな一面を持ち合わせています。この記事では、彼の基本情報から、物語における活躍、そして意外な一面までを詳しく解説しました。後藤というキャラクターを通して、鬼滅の刃の世界をより深く理解できたのではないでしょうか。彼の今後の活躍にも期待しましょう。