イム様 徹底考察
はじめに
『ONE PIECE』最大の謎、イム様の存在が初めて示唆されたのは第906話(2018年6月)です。
そのシルエットが明確に描かれた第1086話(2023年6月)まで、現実世界で実に5年もの歳月が経過しました。
この間、「イム様 正体」の関連キーワード検索数はシルエット公開直後に5000%以上の異常な高まりを見せ、ファンの絶大な関心事を証明しました。
このレポートで解明される3つの核心
起源の謎
イム様は「空白の100年」の当事者なのか?
目的の謎
なぜ「Dの一族」を歴史から消そうとするのか?
能力の謎
その「人ならざる」力の正体とは?
本編1:起源と目的
結論
イム様は「空白の100年」を生きる800年前の人物であり、その目的は"D"の名を持つ者たちと彼らが受け継ぐ「自由の思想」を歴史から完全に抹消することである。
この結論を裏付ける客観的事実は以下の通りです。クリックして詳細を確認してください。
ネフェルタリ・リリィへの言及
第1086話にて、イム様は800年前に消息を絶ったアラバスタ女王ネフェルタリ・リリィの名を、まるで昨日のことのように口にします。これは、イム様がリリィと直接的な面識があった、すなわち800年前の人物であることを強く示唆します。
五老星との絶対的な主従関係
世界政府の最高権力者である五老星が、イム様の前では跪き、絶対的な忠誠を誓っています。この序列は、彼らが800年前に世界政府を創設した20の王の頂点に立つ存在として、イム様に仕えてきた歴史的背景を物語っています。
「不老手術」という伏線
作中では、オペオペの実の能力者には、自身の命と引き換えに他者に永遠の命を与える「不老手術」が存在することが明かされています。800年前にこの手術を受けた人物こそがイム様である可能性は極めて高いと考えられます。
「灯を消す」という思想
ルルシア王国を消滅させる際、イム様は「灯を消す」という表現を用いました。これは物理的な破壊だけでなく、反逆の意思や歴史そのものを抹消するという強い意志の表れです。特に"D"に関連する思想や行動を標的としていると考えられます。
巨大な麦わら帽子
マリージョアの冷凍室に保管されている巨大な麦わら帽子。これはかつてのジョイボーイの所有物と推測されます。イム様がそれを保管している事実は、ジョイボーイ(そして彼が象徴する"D"の思想)に対する深い因縁と執着を示唆しています。
歴史から消される"D"
コブラ王との対話で、五老星は"D"が「我々の敵」であると明言しました。世界中で"D"の名を持つ者が歴史の節目に現れること、そして彼らが「神の天敵」と呼ばれることは、イム様を中心とする支配体制にとって最大の脅威であることを示しています。
本編2:能力と権能
結論
イム様は、悪魔の実(幻獣種と推測される)の能力による人ならざる姿への変身能力と、古代兵器に匹敵する超兵器「マザーフレイム」を任意に行使できる絶対的な権能を併せ持つ。
能力分析データ
- 変身能力:コブラ王とサボを襲撃した際、巨大な黒い影に変身。鋭い歯と矢のような尻尾を持ち、物理的な攻撃を仕掛けた。
- 悪魔的なシルエット:第1152話時点での最新の描写では、より悪魔に近い、角や翼を持つかのようなシルエットが描かれ、その異形さが強調されている。
- 絶対的権限:五老星を通じて、天竜人すら知らない兵器「マザーフレイム」の使用を命令。一国を地図から消し去る権限を持つ。
- 謎の攻撃:サボへの攻撃は、影のようなものが伸びて貫くという、通常では考えられない現象だった。
専門家の論点
イム様の正体について、一流の考察家やファンの間でも見解が完全に一致していない最大の論点が存在します。それは、イム様が「一個人」なのか、それとも「概念」が具現化した存在なのかという問いです。
👤 個人説
主張:「800年前に不老となった、特定の意志を持つ一個の人間」
- リリィへの個人的な言及や、サボへの直接的な攻撃など、明確な個人の意志と感情に基づいた行動が描かれている。
- 「不老手術」という具体的な設定が、一個人の長寿を説明する根拠として存在する。
- 物語構造上、ルフィの最後の敵は、具体的な人格を持つ「独裁者」である方が自然である。
🌊 概念説
主張:「"海"や"大地"など、悪魔の実の能力者の根源的な敵対概念の化身」
- 「イム(Imu)」を逆から読むと「ウミ(Umi)=海」となり、悪魔の実の能力者がカナヅチになる根源的な弱点を象徴している。
- その存在は常に隠され、五老星が表舞台に立つ。これは特定の個人ではなく、世界政府の支配というシステムそのものを神格化した存在である可能性を示唆する。
- 人ならざる姿への変身は、単なる悪魔の実の能力ではなく、より根源的な存在(自然そのものなど)であることの現れかもしれない。
結論
本レポートで明らかになった最も重要な3つの事実
空白の100年を生きる支配者
イム様は800年前の人物であり、「不老手術」によって現代まで生き続けている可能性が極めて高い。
"D"の思想の完全な抹消が目的
その目的は、ジョイボーイと"D"の一族が象徴する「自由」の概念を歴史から消し去り、永続的な支配体制を維持することにある。
人知を超えた能力と権能の保持者
悪魔の実と思われる変身能力と、古代兵器級の兵器を自在に操る権限を持ち、個人としても世界の王としても絶対的な力を持つ。
【論考:イム様の正体】第1152話(2025年9月25日)時点の情報に基づく構造分析 ―「空白の100年」の支配者は何者か
目次
💡 1. 序論
『ONE PIECE』という物語構造における最大のブラックボックス、イム様。その存在が初めてテクスト上に示唆されたのは、原作第906話(2018年6月発売)のことです。
そこから本稿の分析基準点である2025年9月25日(第1152話時点)まで、実に7年以上の歳月が経過しました。この長期間、世界の頂点に君臨しながらもその正体を秘匿し続けてきたこの唯一無二の存在は、全世界の探求仲間(シーカー)たちの知的好奇心を刺激し続けています。
事実、「イム様 正体」や「空白の100年」といった関連キーワードは常に高水準の検索ボリュームを維持しており、この謎がいかに物語の根幹を成す構造体であるかを如実に示しているのです。
本稿では、第1152話までに開示された全ての客観的情報と有力な分析を網羅的に統合し、世界の隠された統治者に関する根源的な疑問に対し、論理的根拠に基づいた回答を提示することを目的とします。
この論考を通じて、探求仲間の皆様は以下の3つの核心的な問いに対する明確な構造的理解を得ることができるでしょう。
- 起源
イム様が「空白の100年」から生き続ける人物であると断定できる具体的な証拠は何か。また、その800年以上にわたる生命を可能にしたメカニズムとは何か。 - 目的
イム様が遂行する明確な目的とは何か。そして、その目的と「Dの一族」との間に存在する、古代からの敵対関係の本質とは何か。 - 正体
作中で開示された能力や変身形態に基づき、イム様という存在の根本的な性質(人間、悪魔の実の能力者、あるいはそれ以外の何か)について、何が結論付けられるのか。
🗝️ 2. 起源分析:イム様と「800年前の人物」という確定事項
結論から言うと、イム様とは800年前に世界政府を創設した20人の王の一人、「ネロナ家のイム聖」その人である。そしてオペオペの実の「不老手術」によって今日まで生命を維持しているというのが、客観的情報から導かれる唯一の論理的帰結です。
この結論はもはや憶測の域にはなく、作中の具体的な証言と状況証拠によって強固に裏付けられています。
以下にその論拠を構造的に詳述します。
- 革命軍幹部による直接的言及
第1086話において、革命軍幹部エンポリオ・イワンコフは、自身の調査に基づき、世界政府を創設した「最初の20人」の中に「ネロナ・イム聖」という名の人物が存在したことを明言しています。これは、イム様の素性が単なる伝説や象徴ではなく、歴史上に実在した個人であることを示す決定的な証拠です。さらに、第1085話でネフェルタリ・コブラ王がイム様と直接対峙し、自らの祖先であるリリィ女王について語りかける場面は、イム様が彼女と同時代、すなわち800年前の人物であることを状況的に裏付けています。 - 不老不死を可能にする作中システムの存在
物語には、永遠の命を可能にする具体的な手段として、オペオペの実の能力者が自らの命と引き換えに他者に不老を与える究極の技「不老手術」が存在することが明示されています。イワンコフもまた、イム様が過去にこの手術を受けた存在である可能性を指摘しており、800年という超常的な寿命を、作中のルールに則った論理的なメカニズムで説明しています。これにより、イム様の存在はファンタジー的な飛躍ではなく、物語世界の法則に基づいたものとして位置づけられるのです。 - 五老星との絶対的な主従関係
世界政府の最高権力者として公に知られる五老星が、イム様に対して絶対的な忠誠を誓っている事実は、イム様が彼らの遥か上位に位置する創設者であることを強く示唆します。第908話では、世界の王は存在しないという「平和の証」として誰もが座ることを禁じられている「虚の玉座」にイム様が着座し、その前で五老星全員が跪く姿が描かれました。この光景は、単なる政治的敬意ではなく、建国以来続く絶対君主への臣従の儀式であり、イム様が初代にして現役の王であることを疑いようもなく示しています。実に見事な構成です。
これらの証拠を時系列に沿って配置することで、イム様に関する情報が、作者によっていかに計画的に開示されてきたか、その設計図が明らかになります。
章番号 | 状況 | 主要な行動・セリフ | 明らかになった情報 |
---|---|---|---|
第906話 | 巨大な麦わら帽子を眺める | ルフィと黒ひげの手配書を所持 | ジョイボーイ(あるいはルフィ)との構造的対立を示唆 |
第908話 | 虚の玉座に着座 | 五老星「歴史より消すべき“灯”がまたお決まりでしょうか?」 | 歴史そのものを抹消する権限を持つ最高権力者である事実 |
第1060話 | ルルシア王国を地図から消す | 地図上のルルシア王国に×印をつけ、謎の兵器で消滅させる | 島一つを瞬時に消滅させる古代兵器級の兵器を行使可能である事実 |
第1085話 | コブラ王と対峙 | 「リリィ…」と名を呼び、Dの一族を「我々の敵」と断定 | ネフェルタリ・リリィとの個人的因縁、およびDの一族との古代からの敵対関係の存在 |
第1086話 | イワンコフによる言及 | 「最初の20人の中に…ネロナ家のイム聖がいた」 | 「ネロナ家のイム聖」という本名と、世界政府創設者の一人であることが確定 |
第1149話 | 神の騎士団員に憑依 | 「ムーが見せてやる…!神の支配!」と宣言し、悪魔的な姿に変貌 | 他者への憑依能力と、自らを「神」と規定する思想の開示 |
以上の分析から、全てのピースがこの一点に収束することが分かります。すなわち、この情報の連鎖は、イム様が単なる謎の黒幕ではなく、800年の歴史そのものを体現する生きた始祖であることを論理的に証明しているのです。
🧩 3. 目的分析:「Dの一族」との構造的対立
イム様の究極的な目的、それは自らが設計した世界秩序の永続的な維持に他なりません。そしてその達成のために、「歴史の抹消」と、その秩序のアンチテーゼたる宿敵「Dの一族」の「根絶」という、二つの基本戦略を遂行しているのです。
この目的は、単なる権力維持欲に留まらず、世界の真実そのものをコントロールしようとする壮大な思想に基づいています。
- 「灯を消す」という統治思想
第908話における五老星との対話は、イム様の統治手法を象徴しています。「歴史より消すべき“灯”」という言葉は、イム様にとって不都合な人物、思想、あるいは歴史的事実そのものを「光」とみなし、それを意図的に消去することが常態的な統治行為であることを示しています。この思想が最も顕著に実行されたのが、第1060話のルルシア王国消滅事件です。革命の兆候を見せたこの国を、イム様は地図上から指一本で消し去り、その存在自体を「元々ない」ものとして歴史から抹消しました。これは、反逆者への懲罰というだけでなく、自らの意に沿わない現実を過去に遡って改竄する、究極の歴史修正主義の行使に他なりません。 - 「D」との古代からの因縁
イム様と「Dの一族」との関係性は、単なる政治的対立ではなく、800年前に端を発する根源的な敵対関係です。第1085話でイム様は自ら、「D」とは「かつて我々が敵対した者達の名」であると明言しました。これは、ドンキホーテ・ロシナンテがかつて述べた、「ある土地ではDの一族をこう呼ぶ者達もいる…『神の天敵』」という言葉と完全に符合します。ここでの「神」とは、自らを世界の創造主と定義する天竜人であり、イム様はその頂点に立つ唯一神です。したがって、「D」はイム様の神政に対する、本質的なアンチテーゼとして存在しているのです。 - ネフェルタリ・D・リリィの「大失態」
イム様の「D」への憎悪は、具体的な歴史的事件に根差しています。第1085話のコブラ王との対話で、イム様は800年前のアラバスタ女王ネフェルタリ・リリィが、歴史の真実を記した「ポーネグリフ」を世界中に拡散させたことを「大失態」として糾弾しました。イム様が消し去ろうとした「空白の100年」の記憶を、未来へ繋ぐというリリィの行為は、イム様の歴史支配計画に対する最大の裏切りでした。そして、リリィの真の名が「ネフェルタリ・D・リリィ」であったという事実は、この歴史的裏切りが「D」の意志によって行われたことを示しており、イム様の「D」への敵意を決定づけた事件であると言えます。
この敵対関係の深層構造を分析すると、イム様が戦っている相手は物理的な軍隊ではなく、思想そのものであることが分かります。
イム様の権力基盤は、改竄され、統一された単一の公式史観にあります。これに対し、ポーネグリフは物理的な「カウンターナラティブ(対抗言説)」であり、そして「Dの一族」は、その意志を継承し、行動によって世界秩序に疑問を投げかける「生きたカウンターナラティブ」です。
彼らはポーネグリフを読めずとも、その存在自体が、イム様が800年かけて構築した静的な世界に「嵐」を呼び込みます。
故にイム様にとって、「D」とは単に殺すだけでは不十分であり、その名と意志の系譜を歴史から完全に抹消しなければならない、根源的な脅威なのである。
🧩 4. 能力分析:その「人ならざる」本質
イム様とは、人間というカテゴリーを超越した存在である。その力の源は、「悪魔」あるいは「魔王」を原型(アーキタイプ)とする、幻獣種(ミカルゾオン)系の悪魔の実の能力である可能性が極めて高いと結論付けられます。
この能力は、巨大な怪物への変身、他者を支配し悪魔化させる権能、そして古代兵器級の超兵器「マザーフレイム」の行使権限という三つの側面から構成されています。
作中で示された戦闘描写や権能は、イム様が単なる長寿の人間ではなく、質的に異なる生命体であることを示しています。
- 悪魔的な変身能力
イム様の非人間性は、複数の変身形態を通じて明確に示されています。第1085話、コブラ王とサボを襲撃した際には、巨大な口と鋭い牙を持つ巨大な影の怪物へと姿を変え、サボが放った炎を容易く喰らい尽くしました。さらに、コブラ王を貫いた攻撃は、矢じりのような先端を持つ黒い影の尾、あるいは触手のようなものでした。後の第1149話から第1150話にかけては、神の騎士団の一員に憑依し、その肉体を黒い翼と角を持つ悪魔そのものの姿に変貌させ、さらにはエルバフの巨人族をも同様の悪魔的な存在へと変質させる能力を見せました。これらの描写に一貫して見られる「悪魔」というモチーフは、イム様の能力の核心を指し示す最も重要な視覚的情報です。 - 超兵器の行使権限
イム様は、ルルシア王国を一瞬で地図上から消滅させた超兵器を意のままに操る権限を持ちます。この兵器は、Dr.ベガパンクが開発した動力源「マザーフレイム」を使用しており、古代兵器「ウラヌス」そのもの、あるいはそれを起動させるための鍵であると推測されています。その破壊力は伝説上の古代兵器に匹敵、あるいは凌駕しており、この絶大な力を個人で統制できるという事実は、イム様が他のいかなるキャラクターとも比較にならない、別次元の存在であることを証明しています。 - 他者への憑依と悪魔化
他者の精神と肉体を乗っ取る憑依能力、そして自らの配下を悪魔の姿へと変える能力は、イム様の能力が単なる自己強化に留まらないことを示しています。これは、イム様を頂点とする階層的な支配構造を能力レベルで実現するものであり、イム様自身が「原初の悪魔」として君臨し、契約や支配によって眷属を生み出す力である可能性を示唆します。五老星が見せる怪物への変身も、彼らが個別の能力者なのではなく、イム様の力の一部を分け与えられた「眷属」であるという説の根拠となっています。実に興味深い構造です。
この能力体系は、『ONE PIECE』の世界観における根源的なテーマの反転構造を浮かび上がらせます。
世界の支配者たる天竜人は自らを「神」と称し、その頂点に立つイム様は究極の神であるはずです。しかし、その実態は「悪魔」の姿と能力を持つ存在です。
一方で、体制に敵対する者たちは「悪魔の実」の能力者と呼ばれ、物語の主人公ルフィは「太陽の神ニカ」です。
つまり、この世界の「神」は「悪魔」であり、人々が「悪魔」と呼ぶ力こそが解放と自由をもたらすという、巨大な構造的アイロニーが物語の核心に存在しているのです。
イム様の正体とは、世界政府が800年かけて築き上げた欺瞞に満ちた秩序、そのものの究極的な象徴なのである。
✍️ 5. 未解決の論点:諸説の比較検討
イム様の歴史的素性が「ネロナ・イム聖」であることはテクスト上で確定しているものの、その存在の根本的な「性質」については、研究者の間でも見解が分かれており、活発な議論が続いています。
議論の核心は、「イム様を悪魔の実を食べた不老の一個人と捉えるべきか、あるいはより抽象的で根源的な『概念』が具現化した存在として解釈すべきか」という点に収束します。
個人説:イム様は歴史的な個人である
- 主張の核心
この説は、作中の描写を最も直接的に解釈する立場です。すなわち、イム様は800年前に存在した20人の王の一人ネロナ・イム聖という個人が、不老手術を受け、強力な幻獣種の悪魔の実を食べた結果、現在に至っているとします。その存在は、リリィ女王との過去の因縁に執着するなど、個人の歴史と動機を持つ、単一の意識体であると考えます。 - 主な論拠
最大の論拠は、イワンコフによる「ネロナ・イム聖」という具体的な名指しと、不老を可能にする「不老手術」という明確な作中システムの存在です。変身していない状態での人間的なシルエットや、コブラ王と対話を行う描写も、個別の知性や人格を持つ存在であることを支持しています。
概念説:イム様は根源的な概念の化身である
- 主張の核心
こちらの説は、「ネロナ・イム聖」という個人は最初の器に過ぎず、現在イム様として認識されている存在は、より大きな原初的(primordial)な概念が肉体を得たものであると主張します。名前や元の身体は、強大な力のための抜け殻に過ぎないとする見解です。 - 主要なバリエーションと論拠
- 「悪魔」の化身説
最も有力視されている説。イム様は、全ての「悪魔の実」の根源に存在する「悪魔」そのものが具現化した存在であるとします。論拠
一貫して悪魔的と表現される変身後の姿、サボの炎(悪魔の実の能力)を無効化した描写、そして「太陽の神ニカ」との対極的なテーマ性が挙げられます。この見方では、イム様こそが悪魔の実というシステムを生み出した創造主ということになります。 - 「海(ウミ)」の化身説
全ての能力者にとっての弱点である「海」が擬人化した存在こそが、能力者たちの究極的な敵であるとする説。「イム(Imu)」という名前を逆から読むと「ウミ(Umi)」となる、というアナグラムが根拠となっています。論拠
主に名称の類似性とテーマ性に基づくものです。海の化身であれば、悪魔の実の能力を根源的に無効化する力を持つことは論理的に整合します。 - 「地球(アース)」の化身説
物語に登場する重要キャラクターの命名規則に着目した説。五老星が惑星(マーカス・マーズ聖=火星、ジェイガルシア・サターン聖=土星など)の名を持つこと、ルフィが「太陽の神」であること、古代兵器も天体(ウラヌス、プルトン、ポセイドン=ネプチューン)の名を持つことから、この天体系の中で欠けている主要な存在、すなわち「地球」の化身がイム様であると考えます。
論拠
パターン認識と消去法に基づく分析です。惑星の名を持つ五老星を従える存在として、「母なる大地」は論理的に相応しいと言えるでしょう。
- 「悪魔」の化身説
✍️ 6. 結論
本稿では、第1152話までに提示された全情報を網羅的に分析し、長年にわたるイム様という謎を、一連の証拠に基づいた論理的結論へと集約しました。
以上の分析から、以下の3点は、もはや疑いようのない構造的真実として確定したと言える。
- 1. 不老の創設者としての確定した身元
イム様の正体は、800年前に世界政府を樹立した20人の王の一人、「ネロナ家のイム聖」である。オペオペの実の「不老手術」によって永遠の命を得ており、「空白の100年」から生き続ける、現行世界の黎明期から影で君臨してきた生きた歴史の遺物なのだ。 - 2. 歴史抹消とDへの宿敵関係に定義される治世
イム様の統治の根幹は、「灯を消す」と称される、歴史の真実と反体制イデオロギーの組織的な抹消行為にある。この目的は、イム様を自らの祖先の敵と見なす「Dの一族」との、根源的かつ存在を賭けた対立へと直結しており、彼らをこの世から根絶することが至上命題となっているのだ。 - 3. 悪魔的な力を持つ人ならざる存在
イム様は人間ではない。その能力は、巨大な悪魔のごとき怪物へ変身する力であり、これは幻獣種の悪魔の実の能力を示唆する。この個人的武力は、古代兵器に匹敵、あるいはそのものである大量破壊兵器「マザーフレイム」の行使権限によって補完されており、イム様を世界で唯一無二の、最も強力かつ危険な存在たらしめているのである。
引用文献
- [第906話]ONE PIECE - 尾田栄一郎 - 少年ジャンプ+
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